チェインの上に作成するので、シャトルとサブシャトルの2個を使用。
あと空のシャトルかゼムクリップなども用意しておくと便利です。
まずは、メインシャトル(黒糸側)で土台のチェインの半分を作成。

次にサブシャトルの糸を左手にかけて、下側のリングの前半部分を作成していきます。

ここまでは、通常のチェイン上部のリング( Floating Ring )と同じやり方です。
次からは、上のリングをLTRで作成していきます。
まず、長めに引き出した左手にかけていた糸を、再びリングを作成する形で左手にかけます。
下(小指側)から回ってきた糸は、ダブルステッチの際でつまんで押さえます。

次に余った、左手にかかっていない方の輪を芯糸にして、上側リングを作成していきます。
下の写真は、4目ほどダブルステッチしたところ。
左手にかかっていない方の輪を二つ折りにし、芯糸2本でリングを作成しています。
この時、空のシャトルやゼムクリップなどを輪に引っ掛けて作業すると、やりやすいです。

芯糸側の輪を引っ張りすぎると、作りかけの下側リング後半の輪が縮んでいくので、そちらが小さくなりすぎないよう、要注意です。
※下の輪が小さくなりすぎたら、チェインの根元近くに繋がる方を引っ張れば大きくできます。
上のリングに必要な目数を作成し終えたら、二重の芯糸のうち下のリングに繋がるのとは逆側の糸を引いて、上側リングを仮閉じします。

↓上側のリングを閉じ終えたところ。
先ほどまでシャトルを引っ掛けていた輪が大きくなっています。

このままだと、下側リングの糸を引っ張った時に全部ほどけていってしまうので、それを防止するアンカーとして、芯糸の輪に休めていたサブシャトルを通します。
下側リングの糸の輪を広げ、左手にかけ直すと作業がやりやすいかと。

左手にかけ直した下側リングの糸の輪のうち、中指側を引っ張ると、上側リングの芯糸の輪が小さくなっていきます。
※けっこう力がいります。あと引っ張る向きに注意。

もう少しで締め終わるところ。
左手でつまんでいる小さなリングが、上側のLTRです。

サブシャトルの糸が輪に通っているため、最後まで締めてもほどけていきません。
上のリングの根元から糸の輪が見えなくなったら、休めていたサブシャトルを使って、下側リングの後半を作成していきます

下側のリングを作り終えたところ。

あとは通常通りサブシャトルの糸を左手にかけ、メインシャトルでチェインの続きを作っていけばOK。

これで根元が自然な Ring on Ring on Chain(リング・オン・リング・オン・チェイン)の完成です。
上側のリングのみ、芯糸が2本になっています。
糸の輪をリングの根元に回すのではなく、下のシャトル糸を通すことでほどけ防止アンカーにしているため、SSSRの派生でも、途中でピコ繋ぎすることが可能な仕様となっております。

また、チェインの上に1個だけリングを乗せる場合でも、このやり方を使用すると、シャトル1個+糸玉の形で作成することができます。


以上、いつもながらの個人的備忘メモでした。
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