クリップオン式PCメガネの作り方


手軽に入手できる材料と道具を使った、クリップオン式PC用メガネの作り方です。
すでに度付きメガネを御使用の方でもかけられる便利仕様。

試行錯誤しながら数日かけて作ったので、ブログから再録+加筆してまとめました。
材料や道具の写真が少ないですが、そのあたりはご容赦願います。


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↓ 完成品↓
完成品

度付きメガネに装着して使用するタイプです。
材料はほぼ百円ショップかホームセンターでそろいます。

まずは必要なものを用意しましょう。
材料

材料

基本的な材料は、
 パソコン用眼鏡:1個
 クリップオン式の老眼鏡かサングラス:1個  ※後述の理由により度が強いもの(レンズが厚いもの)推奨
 Tピン:4本
 グルーガン:少々

あとはペンチとラジオペンチ、 1.5mm ぐらいの太さのピンバイス(ネジ回し型の細いドリル)あたりを用意。
材料も道具もみな百均で揃います。
なお作業中はレンズの破片やプラスチック屑が出るので、新聞を敷くとか、あるいはゴミ箱の上なり屋外でやることをおすすめします。


では、作っていきましょう。

まずはPCメガネからレンズを取り外します。







フレームを一箇所ペンチでねじ切ったら、簡単に外れました。
なおメガネによっては、コツさえ掴めば素手でレンズを外したり入れ直したりもできるようです。
うっかりレンズを割って怪我をしない程度に、試してみて下さい。


次にクリップオン式老眼鏡から、クリップオン用パーツを取り外しましょう。
こちらのレンズは必要ないので、思い切って割ります。





ペンチとラジオペンチを両手にひとつずつ構えて、端っこから力任せに折り砕いていきます。
破片が散るので、怪我をしないよう気をつけて。

レンズを留めているリベット部分は、柔らかい金属なので、レンズが取れてからペンチで切断して取ります。
この時レンズの厚い老眼鏡の方が、リベットの隙間にペンチを差し込みやすいようです。


次は、外したPC眼鏡のレンズに穴を空けます。





今回は太さ 2mm のピンバイスを使用しましたが、もう少し細くてもいけそうです。
事前にクリップオン用パーツや装着するメガネとしっかり位置合わせをし、マジックなどで印をつけてから作業しましょう。
そして削り屑が出る上に、静電気で手などにくっつくので、濡れ布巾などで拭きながらやると良いです。
力を入れすぎてレンズを割らないよう、くれぐれも注意。


レンズに穴が空いたら、クリップオン用パーツと組み合わせます。
私はビーズ細工用のTピンとグルーガンを併用しました。





まずパーツの裏からそれぞれの穴にTピンを通し、レンズの前部でよじり合わせます。
ラジオペンチを使ってきつめに締めて固定したら、適当な長さで切って、よじった部分は視界の邪魔にならない方向に曲げておきましょう。





あとはレンズのぐらつきと、切断したTピンの尖った部分をカバーするために、表と裏からグルーガンで接着しつつコーティング。
念のため一晩ぐらい、下手にいじらず放置して固めた方がよろしいかと。








完成vv

少々見た目や強度が微妙ではありますが、自宅で使うぶんには充分実用に耐えるのではないかと。

なおグルーガンもピンバイスもペンチのたぐいも、みんな百均で売られています。
それにTピンは針金やネジで代用できますし、グルーガンもボンドで行けるかも。そして自宅にペンチぐらいはあるでしょう、普通。
私が新規に購入したのは各種メガネだけで、あとは家にあった材料と道具を利用しました。


クリップオン式のパソコン用メガネは、普通に購入すると安くて三千円前後はするようです。
もともとメガネをかけていて、クリップオン式じゃないとPCメガネを使用できないけれど、いきなり数千円も払うのは敷居が高い。まずは安いもので、効果があるか試してみたいと言う方など、こんな方法で自作してみてはいかがでしょうか?

ちなみに私は、ブルーライトで健康が云々というお題目よりも、この黄色いレンズのお陰で目に突き刺さるような画面の白光が、どことなし柔らかく感じられるのがお気に入りです。なのでレンズの色が濃い、セリア系列のブルーライトカット60%タイプがお気に入りだったり。

画像加工など色合いに気を使う作業時には、気軽に跳ね上げるor取り外せるのがなかなか便利かと。





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