重なるリングの最後を繋ぐ方法


タティングレースで、リングをひとつおきにジョイントして重ねるデザインを作る場合、
上にかぶさってしまいがちな最後のリングを、違和感なく作る方法。

例によって自己流かつ、自分用備忘メモです。


※写真はクリックすると拡大します。この画面へはブラウザの「戻る」で帰って下さい。



↓ 完成形 ↓
完成形
「リング・リバースワーク・1目チェイン・リバースワーク」を繰り返す中で、奇数個リング・偶数個リングそれぞれを、間にあるリングの中を通して繋いでいくデザイン。
繋ぎ順や向き以外はシンプルで、シャトル1個+糸玉でも作成できそうなものですが、今回は最後を繋ぐために2個シャトルを使用します。


とりあえず、8番目のリングとその次の1目チェインまでは、普通に作ってゆくのでさくっと省略。
※水色と薄茶の細い糸は、マジックスレッド用の導入糸です。



1番目=3番目=5番目=7番目、2番目=4番目=6番目=8番目の順でジョイントしていくのと、重ねる向きを間違えないことが注意事項でしょうか。
あと最初に、1番目と2番目をうっかり繋いでしまうのも、やりがちなミスです(笑)


で、9番目からややこしくなります。
※今回は花びら10枚が完成形。

まず9番目のリングは、8番目の中を通して7番目と繋ぎ、次は最初のリングと繋ぎます。



作り始めの1番目と繋ぐ際は、ひっくり返してねじるなどの、モチーフの最初と最後を繋ぐ場合のやり方を使用。
今回は糸が表に出る形で繋いでいます。

このまま続けて普通に最後のリングを作成すると、1番目の上にかぶさる形となって、見た目が乱れてしまいます。それを防ぐためのひと手間が↓以下の手順。


9番目のリングを閉じ、次のチェインを作り終えたら、シャトルを持ち替えます。



これまでチェインの巻き糸になっていた方のシャトルを手に持ち、10番目はリングではなくモックリングで作っていきます。

まずは9番目のリングを通して、8番目のリングとピコ繋ぎ。



そのままリングと同じ目数でモックリングを進め、最後のピコ繋ぎのところまでいったら、全体をひっくり返して、裏側を見ます。



1番目のリングから2番目のリングのピコを引き出し、こちらも最初と最後を繋ぐやり方で繋ぎます。
繋いだら、残りの目数分、モックリングを進めます。



この段階で、糸をシャトルから切り離します。
メインもサブも、15〜20cmぐらいあれば充分だと思います。

全体を表向きに戻し、先端がフリーになったモックリングのチェイン部分を、1番目と9番目のリングが繋がっている部分の、下(裏)をくぐらせて中央から引っ張り出します。



こんなふうになります。



中央の穴からモックリングのチェインが出てきたら、芯糸を残しておいた輪に通して、モックリングを閉じます。



10番目のリング(モックリング)も、同じ向きに重なりました。
最後の1目チェインは、シャトルをつけ直してやってもいいし、面倒ならフィンガータティングで済ませてもいいでしょう。

以上、重なるリングの最初と最後を違和感なく繋ぐ方法でした。



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