外交の危機
 高等探偵協會
 

 一、大森にて三輪みわ敏雄としをより……舊友から來た變な手紙……
 二、見るも哀れな蒼白の病人……夫れで看護は妙齡としごろの一美人……
 三、重大なる外交書類……松原侯爵の秘密命令……
 四、貴重なる外交文書の紛失……人なきに鳴つた呼鈴ベル何故なにゆゑ?……
 五、肩掛を掛けた四十恰好の女……夫れは小使の女房だといふ……
 六、見馴れぬ男の人が二人……一人は三輪氏、一人は富樫とがし探偵……
 七、事件は全く五里霧中である……永き/\三輪氏の奇怪の物語……
 八、先づ何よりも私自身が疑はしい……エツ、な、なんと仰有おつしやいます……
 九、僕は最う先刻から探偵を初めて居る……侯爵といへども怪しまねばならぬ……
 一〇、懸賞金壹百圓の怪廣告……都下の夕刊新聞へ同時に載せられた……
 一一、緒方學士と外務大臣の會見……侯爵は眉をしかめて語り出す……
 一二、流石は侯爵、なか/\の人物だ……緒方學士の胸中には何が潛むか……
 一三、身毛もよだつ昨夜の出來事……緒方さん私は遂に命まで狙はれて居ます……
 一四、緒方氏が現場げんぢやうを視察する……どうも、不思議な形跡ばかりある……
 一五、さあ春子孃よ、早くお誓ひなさい……全く不可解なる緒方學士の言行げんかう……
 一六、何故、緒方學士は大森に殘つたろう?……奇怪なる疑惑が雲のように湧いて來る……
 一七、山海の珍味はなくて灰色の紙……これは又不思議なる朝飯の御馳走……
 一八、曲者は貴下の未來の兄上でした……エツトばかりに驚く三輪敏雄……
 一九、貴重書類は床下にあつた……意外なる犯人の行動……


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   底本:「探偵叢書〈第五篇〉外交の危機」中興館書店
       大正四年三月十八日 発行
   作者:高等探偵協會
   入力:神崎真

※底本の画像データは、国会図書館のデジタルコレクションよりお借りしました。
■外交の危機 - 国立国会図書館デジタルコレクション
 https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/905691


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