よしなしことを、日々徒然に……
※ 2017年以前の記事は こちら になります ※



 百均クォリティだったか(´・ω・`)
2024年03月18日(Mon) 
先週入手したばかりで、これは良いとはしゃいでいた、ダイソーのスタンドミラー(200円商品)ですが。
週末に気が付いたら、



もう欠けが入ってました・゜・(ノД`)・゜・
しかもメインで使う凹面鏡側に。

いくらなんでも購入時から欠けていたらすぐに気づいたと思うので、使い始めて2〜3日でこうなったものと思われます。
これ、欠けてるの裏側なんですよ。凹面鏡=端の方はプラスチックフレームとの間に空間がある=ちょっとの衝撃で欠けた、ということじゃないでしょうか。
百均商品でなければ、フレームと鏡の間もちゃんとなにかで埋められていて支えになり、こういうことはなかったんじゃないかなあと、ちょっとしょんぼり。

……むかーしむかし、長兄が小学校の修学旅行のお土産で買ってきてくれた、手のひらサイズのミニ手鏡。
中高生の頃などは制服のポケットに入れて毎日持ち歩いていたし、今でも歯磨き時に使用していて、落下させたことなど数知れない代物ですが。これが欠けひとつなく、普通に使えているんですよね。
あの手鏡が実際にはいくらだったか知りませんが、子供の小遣いで買えた昭和の土産物も、こうしてみると侮れないなあ……
No.3843 (日常)


 光る君へ 11回目
2024年03月17日(Sun) 
うーん、なんというか、前回のもろもろの後始末みたいな感じでしたか。
義懐(高橋光臣)の出家とかはさっくりカットされちゃいましたが、実資(ロバート秋山)さんもこの時に失職してたんですね!? あ、翌年には復職してるのか<ウィキ参照中
為時パパが失職するのは判っていたけど、まひろちゃん、右大臣家に突撃していくのは……宣孝(佐々木蔵之介)じゃないけど、ほんとすごい。母の仇に頭下げに行けるんだから、腹が座ったと言うか、現実を見据えた女は強い。
なお道長さんはまだ惑い気味。
乙丸(矢部太郎)が、道長に「いい加減にしてください」って言ったのが、すごく印象的でした。あれだけ振り回されていても、やっぱり乙丸はあの家やまひろのことを大事に思っているんだなあと。
……でもまあ、平安時代の一般常識を考えれば、彼の出した結論(まひろを妾にする。北の方は無理)というのは、ものすごく考えたうえでの誠実なものだったのではないかと。それを断るまひろの方が、確かに我が儘ではあるんでしょう。
……まひろもねえ、前回で思い切りをつけたのなら、もう呼び出されても会いに行っちゃ駄目だよぅと思ってしまうのは……判ってないんだろうなあ、私が(苦笑)<恋愛ものは苦手

そして宣孝さんがまひろの婿として「ワシのような若いやつがおらんかのう」とか言ったり、倫子さんが「好きな人がいるの。結婚するまで内緒」と言ってまひろと笑い合う姿とか、兼家パパの「ワシの目の黒いうちは〜〜」といった台詞が、その後を知ってると「あああ……」ってなりましたわあ。

あ、そういえば一条天皇即位時に道長が対処して、兼家パパに「よくやった!」って言われたあたりのところが、ちょっとよく判らなかったです。即位の儀で使う高御座(たかみくら)に、なにかの首が置いてあったんだと思うんですけど……人だったんでしょうか、それとも犬か何か? そしてあれは血の穢れで即位の儀を邪魔しようとする、花山院の策略だったのでしょうか?
読経していた数珠が切れた時の、転がった玉が北斗七星だったのや、その後の夜空にも北斗七星があったのは、即位の儀の衣装の背中に北斗七星が縫い込まれていたことでなにかを暗示しているのでしょうが、それもよく判らなかった(´・ω・`)
散らばった数珠の北斗七星=もう戻らない帝位とか、夜空の北斗七星=藤原一族が帝にも等しい権力を得た象徴、といった感じなんでしょうか。

あとは、前回から道綱(上地雄輔)の登場が増えてますね。私の印象だと、特に才覚を見せることもなければ、大きく没落することもなく、パッとしないまま上の下のあたりをふらふらしつつ、それなりに幸せに生きてた人なんじゃないかなあというイメージ。上地雄輔のキャスティングがすごくしっくりきてます。
……今回「一ヶ月ですが、お世話になりました!」「お菓子をいただきまして」って挨拶しに来た人、あの反応だと顔も覚えてなかったんじゃないかな(笑)

「蜻蛉日記(道綱の母が書いた、兼家パパや息子道綱へのあれこれ)」の現代語訳は、まだ道綱が産まれたあたりまでしか読めてないんですが。今週の放送見たら、もうちょっと頑張ってみようと思えてきました。
道長とも亡くなるまでそれなりの交友を続けていたようですし、なんかあの愚直な朗らかさが、一服の清涼剤ってやつだったのではないかとか想像してみたり。
No.3842 (映像)


 更新情報(2024/03/17)
2024年03月17日(Sun) 
閲覧室の「その他書架」で、著作権切れテキスト「河底の寶玉」の15話目をUPしました。
三津木春影さん翻案の、呉田博士シリーズです。
原作はシャーロック・ホームズの長編『四つの署名( The Sign of Four )』。

……今度は三ヶ月の放置 _| ̄|○
と言うか、今年入ってから一度しか更新してないとは……別のことで自サイトを確認していて、更新記録見てびっくりしました(汗)
ひとまず著作権切れテキストの方を、慌てて作業してなんとか公開。

今回は新聞記事に、呉田博士の住所が「高輪町二十二番地」とあります。もちろんご存知「ベーカー街221B」の日本語訳ですね(笑)
三津木春影さん翻案だと、今まで読んだ中では「博士臨終の奇探偵」や、上泉博士シリーズの「禿頭組合」で、「高輪の邸」といった記述があるようです。しかし「二十二番地」の表記は、既UP分を検索した感じ、初めてかと。
こういうちょっとしたところでクスリとできるのが、翻案作品の楽しいところだと思います^^
No.3841 (更新)


 生贄として捨てられたので、辺境伯家に自分を売ります 〜いつの間にか聖女と呼ばれ、溺愛されていました〜
2024年03月16日(Sat) 
読書記録:
■生贄として捨てられたので、辺境伯家に自分を売ります 〜いつの間にか聖女と呼ばれ、溺愛されていました〜
 https://ncode.syosetu.com/n2346hw/

魔法の名門と言われるアルタミラ伯爵家の当主が、平民に手を付けて産ませた娘ルアーナ。10歳の時に母親が死んだので父の元へ引き取られたものの、正式な子とは認知してもらえず、婚外子として使用人扱いの日々。義母や義兄、義姉も当然ゴミのようだと蔑み暴力をふるい、窓もない屋根裏部屋で食事も満足に貰えない生活が5年続いた。
そうして15歳になった頃、辺境の地で魔物と戦い続けるディンケル辺境伯家から、魔導士の派遣要請があった。可愛い息子や娘を死地と称される戦場へ送りたくない両親は、魔法の扱いなどまったく教えていないルアーナを送り出す。
「あなたは死ぬくらいでしか役に立てないんだから、せいぜい前線でも味方の盾になって死になさい」
それが義理とはいえ家族だった存在から、最後に向けられた言葉だった。
しかし彼女は伯爵家へ引き取られる前に、四大元素以外の希少な魔法を発現させていたのを、彼らは知らない。薄暗い屋根裏で、視界を確保するぐらいにしか使ってこなかったが、それでもここで放り出されては後がない。その一心で、彼女は辺境伯家で必死に己を売り込んで ――


現地主人公の、努力が報われる系成り上がり。書籍化・コミカライズ済、完結済。
コミカライズの方から入って、まずは最初と最後だけ確認して、その後ちょいちょいコミカライズの更新に合わせて途中を摘んでいたのを、ようやく全話目を通しました。
元家族はゴミですが、それ以外の人達はそれぞれ癖がありつつもみんな主役に優しいので、安心して読めました。元家族は酷いですが(大事なことなのでry
ただ書籍化の影響でか、ちょっと打ち切りに近い感じで終わってます。元家族へのザマアも中途半端というか。コミカライズの方は裏でこっそり手を回してたりはするんですが。
WEB版の方では自業自得+なにか企んでるっぽかったのに、ほぼ空気で終わってるのがもうね(苦笑)
あと主役の少女がかなり世間知らずで純真が過ぎる部分もありますけど、でも元は平民で10歳からはほぼ軟禁+虐待の数年を経て、見知らぬ土地へぽいっとされてからまだ3年だと思うと、むしろものすごく聡明で順応力が高いほうだと思います。努力家で向上心も高いですし、前線で過ごしたおかげですっかり肝が座っているのも好印象。
そりゃあねえ、死地と呼ばれる戦場で3年も命がけで戦っていれば、王都でのらくら甘やかされて学生やってる義兄姉なんか、屁でもなくなりますよねえ(苦笑)
No.3840 (読書)


 鏡でわらしべ
2024年03月14日(Thr) 
今日も今日とて、母と買い出しに出かけたのですよ。
で、スーパーのテナントダイソーをうろうろしていたら、母がなにやら鏡のコーナーで吟味しておりまして。
聞けば、数か月前まで台所の壁面に貼っていた小さな鏡を、汚れたり高さ合わなくなったりで撤去したのが地味に困っていると。実際私も、ちょっとした時に髪とか整えようとそっち見て、「あ、ないんだった」ってなってます。
しかしそこのダイソーでは、手鏡やスタンドミラーしか置いておらず。サイズも微妙なものばかり。
そこで母が手を伸ばしたのが、こちら↓

■キラキラ折りたたみミラー - ダイソーネットストア【公式】
 https://jp.daisonet.com/collections/cosmetics0205/
products/4549892003844

それなりサイズの薄型ミラー。これのカバーを外して壁にくっつけちゃえば良いんじゃね? という考えなようで。

……うん、母。私それ持ってる。

しかもとっくにカバーが取れちゃったやつをww



いつ買ったのかも定かではない、もはやラインナップにもないホワイトカラーのこれを、毎晩毎晩、傾斜角ほぼ90度にしたスマホ立てに乗っけて、ぐらぐらさせながら使っているのですよ。ほらいま私、直接はよく見えない位置にある手術創へ、風呂上がりに膏薬を、しかも通常の皮膚部分へはみ出さないよう、位置合わせしながら貼らないといけないので。

そんな訳で、相談の結果……



壊れた鏡を譲る代わりに、90度どころか下向きにも角度調整できる、スタンドタイプの鏡(しかも200円商品)を買ってもらっちゃいました★
これ、表も裏も鏡になっていて、片側は通常ミラー、もう片方は拡大されて映る凹面鏡になってるんですよ!

■スタンドミラー(スクエア) - ダイソーネットストア【公式】
 https://jp.daisonet.com/collections/cosmetics0205/
products/4549131870916

実際に使ってみたら、この凹面鏡側がめっちゃイイ(・∀・)!!
普通の鏡だと遠く(小さく)なって確認しにくかった傷痕の位置が、前のめりにならなくてもはっきり見えます。
いい加減、処分せねばと思っていた100円の鏡が、いい感じに化けてくれました。ありがたやありがたや。

なおその、遠からず処分するはずだった、蓋の取れた鏡はと言うと……



湯沸かし器を挟んで、以前とは反対側の壁面へと貼り付けられました^^
身長が縮んできた母に合わせ、前よりだいぶ低い位置ですが、まあ私もちょっとかがめば顔が映ります。
指紋もきっちり拭き取られて、ピッカピカですよ。
どうかそこで、また新しい人生(鏡生)をまっとうしておくれ……(合掌)

あとは……ニベアの新しいの(ノーマル青缶)を開けたと記録しておきます。減るペースが増えてるけど、だってこれ本当によく効くんだもん。
No.3837 (日常)


 さくさく進むね
2024年03月10日(Sun) 
「光る君へ」第10回。
待ってましたよ「寛和の変」!
花山天皇のグダグダっぷりが、ちゃんと「大鏡」の記述通りっぽくて笑っちゃいましたww<手紙忘れた取りに戻ろう、月が明るい人に見られる
そして女物の衣を被った花山天皇を隠すために、お約束をやらかす次兄道兼ww
数話前から思ってましたが、ちょっとBL狙ってますよね絶対これ(笑)
それだけに騙されたと気付いた時の、花山天皇の気の毒っぷりがすごかったです。道兼がまた、言い訳一切せずあっさり手のひら返しちゃうし<「大鏡」では一応、親に挨拶してくるとか言って誤魔化そうとしていた
……たとえ出家して天皇から院になっちゃっても、それなりの影響力はあるんだろうから、あんなにあからさまなドヤ顔で嫌味言っちゃって大丈夫なのかとか思ったんですが。
そういう意味では兼家パパが、陰謀が失敗した際の保険として道長の方を残しておくのが、すごい策士っぽくて唸らされました。
そして実際の花山院について調べてみると、今は純愛っぽいこと言ってるけど、あんたさあ……とも思ったりww

そして、えー……道長とまひろちゃんですが……うん。
まひろの方は既にしっかり現実を見据えているのに、道長のほうがまだ辛いことから目を背けよう背けようとしているのがもどかしいですね。いや直秀の死やら、陰謀渦巻く貴族社会は本当にしんどいんでしょうけど。
しかし、時代が時代だから仕方ないんだろうけど、振ったのはお前だとか言いながらも手は付けちゃうのね……と。そこはプラトニックであってほしかった。
次回予告を見た感じ、各所の解説で語られていた、宣孝(佐々木蔵之介)さんと紫式部の娘である大弐三位は、実は道長の子なのを、宣孝が実子としてまひろごと引き取ってくれるんじゃないか予想が濃厚な感じ……? いやでも年代が合わないか??<今週時点で986年、二人の結婚は998年
そして為時パパはここで蔵人の任を解かれて、かなり長い間(996年まで)無職になるようだし、その後も娘(紫式部)と一緒に地方へ任官するはず……そのあたりドラマではどうするんでしょうね。
一条天皇もまだ幼いし、花山院がまたやらかす「長徳の変(995年)」までも10年近くあるみたいですし。もしかしたら一気に時間が飛んだりするんでしょうか。いやでもまだ3月だよね。ドラマ全体の四分の一も過ぎてないよね??
道長の出世や結婚関連を延々やるとして、そこにまひろが絡んでくる余地はあるのか。
倫子さんとまひろとの間でなにやらエピソードを盛って、そこから繋げていく感じなのかしら……


そして平安ネタが継続して供給されるおかげか、今日もちょこちょこと筆が進んでくれました。
リアル知人とLINEで相談しながら書いていたら、うっかり別の人に誤爆したりとかね、しちゃいましたが^^;;ゞ
それにしても、シリーズを書き始めた頃に集めた資料を改めて引っ張り出して、当時のメモとかも読み返していると、忘れていた設定とかIF展開が思い出されてきて、なかなかなかなか。
いやはや、厨二病全開だった頃の発想って怖いですわあww
No.3836 (映像)


 女嫌いの王子殿下と、男装令嬢の私が婚約をする事になりそうな件
2024年03月09日(Sat) 
読書記録:
■女嫌いの王子殿下と、男装令嬢の私が婚約をする事になりそうな件
 https://ncode.syosetu.com/n1838he/

メロジア公爵家の令嬢リンファは、表向きはメロジア家の次男という形で、リンドブルグ王国が第二王子、シグア・リンドブルグの従者をやっていた。
国王も父公爵も承知の上で行われた人事だったが、主であるシグアは彼女が男だと信じて疑わずにいる。
そもそも子供の頃にはよく共に遊んだ仲だったのだが、長じるにつれ疎遠となり、さらにシグアが顔を合わせただけで鳥肌を立てるレベルの女嫌いになったという話を聞いてからは、気を使って距離を取っていたというのに。
そのシグア自身が、周囲から女嫌いを直そうと押し付けられる女性従者に辟易とした挙げ句、リンファを指名してきたのである。
なんとこの王子、こともあろうに幼馴染の性別を勘違いしていたらしい。
国王陛下は、段階的にでも女性に慣れさせていこうとリンファへ性別を偽ることを命じ、臣下としてはそれに応ずるしかなかったという次第である。
そうして三ヶ月。全く疑われることもないまま、元幼馴染として気安く接してくる第二王子とリンファは、それなりに良好な関係を築いていた。
しかしある日のこと、彼はリンファへと声をかけてきた。
「なあ、リンファ。ちょいと頼まれてくれるか」
「はい。なんでしょうか」
「俺の為に、女装をして欲しいんだ」
……リンファは女性である。男装をし、男だと思われてはいるが、あくまで女である。その自分に女装をしろとは……?
混乱する彼女へと、シグアが告げたその目的とは ――


「転生令嬢が国王陛下に溺愛されるたった一つのワケ」などのアルト/遥月さんの作品。短編。
これもさくっと何も解決しないまま終了(苦笑)
王子殿下と男装侍従な主役の年齢が描写されていないのですが、これを許されている&成立するのであれば、12〜3歳ぐらいですかねえ?
それぐらいならぎりぎり子供の我が儘が通るでしょうし、性差もなんとかごまかせるかな、と<主人公は幼い頃から男装を続けているのではなく、いきなり始めた付け焼き刃
っていうか、女嫌いの理由なども語られていないため、この時点では甘やかされ王子のはた迷惑な我が儘にしか見えないんですけど、これが実はリンファを囲い込むための壮大な計画だったりしたら、面白いなあとか想像をたくましくしてみたり。
No.3835 (読書)


 私の婚約者は、根暗で陰気だと言われる闇魔術師です。好き。
2024年03月05日(Tue) 
読書記録:
■私の婚約者は、根暗で陰気だと言われる闇魔術師です。好き。
 https://ncode.syosetu.com/n4033hl/

ろくでなしの王女に冤罪を掛けられ、没落寸前となったシルヴェン伯爵家を救ってくれたのは、王宮魔術師のレジェス・ケトラであった。優秀だが忌み嫌われる闇属性の魔術師である彼は、陰気で根暗で性格にも難があり、周囲からは闇ワカメなどと呼ばれているような男だ。
見た目からして癖の強い、もしゃもしゃの黒髪に青白い顔。ぎょろっとした落ちくぼんだ目や、がりがりに痩せた体躯など、どうにも気味が悪い。
しかしそんな彼は、魔物討伐作戦で大きな功績を上げ、国王から褒美に何が欲しいかと聞かれた際、伯爵の無実の証拠を提出し、その汚名をそそぐことを望んだのだった。
レジェスは七年ほど前、16歳の折りに遠征で怪我を負い、たまたま近くの別荘に滞在していたまだ子供と言って良い年頃のシルヴェン伯爵令嬢、リューディアに助けられたことがあった。助けたと言っても、行き倒れていたところに着替えと寝床と食事を提供し、たった一日面倒を見た、それだけのことなのだが。
どうやら彼は、こういう形で「お礼」をしてくれたらしい。
おかげで投獄されていた伯爵も、軟禁状態にあった一家も救われた。王女は当分の間、謹慎を言い渡され、国王は伯爵家の名誉回復に関して後ろ盾になることを約束してくれる。
そろそろ結婚を考えていたリューディアは、晴れて婚約相手を探しに茶会や夜会へ参加したが……言い寄ってくる令息達は、冤罪を受けた際にすぐさま離れていった貴族達がほとんどだった。手のひらを返したような態度がしっくりこず、彼女はどうにも相手を見つけられずにいた。
そうこうしているうちに、王宮へと呼び出しを受けたリューディアは、国王立ち会いのもとレジェスからとんでもない申し出を受けて ――


書籍化・コミカライズ済。文庫2冊ぐらいで完結済。
「ヒーローは非イケメンで、イケメン化もしません。」の注意書きあり(笑)
本編はあっさり終わって、ろくでなし王女もさくっと退場。むしろ裏話とか後日談的な番外編の方が長いし読み応えがあります。
主役のリューディアが精神的にすごく強くてしっかりしてるし、ヒーローのレジェスも卑屈で人間性にアレなところはちょっとありますが、少なくとも大切な相手に対しては紳士で誠実。お互いに思ったことをちゃんと口に出して話し合うため、変なすれ違いとかなく、ずっと「なんだただの甘々カップルか」です(笑)
いろいろもだもだもするけれど、ちゃんと前に進んでいきますし、リューディアの身内や闇魔術師仲間達もみんな味方なので、そういう意味では非常に安心して読めました。
闇魔術師の寿命については思うところもありましたけれど、男性貴族の平均寿命が六十代くらいとあったので、むしろすごく頑張ったんだな……と思いました。そこのあたりだけはちょっと切ない( T _ T )
No.3834 (読書)


 光る君へ 9回目
2024年03月03日(Sun) 
……えっと、リアルタイムで視聴したんですが……なんかもうね。
こうなってもなお、直秀のことを信頼してると言っていろいろ便宜を図ったり、まひろちゃんを助けたり、一緒に見送りに行こうと誘う道長に、良いいじゃん良いじゃん男前! とかほくほく見ていた私ですが。

はい、あの展開で突き落とされました(泣)

散楽一座の存続は難しくても、せめて何人かは落ち延びるぐらいすると思ってた……もしあれだったとしても、盛大に立ち回って最後に一目アイコンタクト、ぐらいはあると信じてた!

それが、まさかの、どこか明るくおどけた雰囲気さえ取り戻しながら、流されていく途中でのあっさりすぎる暗転。

まさに数話前に語られていた、「盗賊など動物以下」という当時の価値観を、これでもかというほど視聴者に、そして道長・まひろにも見せつけきった最期でした・゜・(ノД`)・゜・

しかもあれですよ。少年漫画やラノベでちょいちょいある、実は生き延びてたZE★ 展開の可能性を、完膚なきまでに潰してゆくスタイル。

……道具も使わず素手で7人、草木だらけの山中に埋葬できるのかとか、爪が剥がれるどころか着物もろくに汚れてないんかいとかいう突っ込みはともかく。

もうね、あれで他のこと全部、頭から吹っ飛びました(しくしくしく)

後に紫式部が、仕えている藤原氏ではなく源氏を主役とする源氏物語を書く。しかもラストはなんだかんだで因果応報というか。さんざん他所の女性に手を出しまくって、地位もほぼ最高位まで登りつめた光源氏が、しかし今度は不本意に押し付けられた自分の妻に不義を働かれ、そのあおりで最愛の正妻を亡くし、出家した挙げ句にひっそり寂しく死んでしまうという皮肉ぶりだそうで(※私自身は未読の又聞きです)。
そんな内容なのに、光源氏のモデルではないかと言われる当の道長が咎めもせず、むしろ積極的に執筆をバックアップしていたのは、もしかしたらこの散楽の人達の志を継いで、二人して貴族社会を風刺しようとしていたのかもしれないなあと。画面を見て泣きながら考えてました。

ううう、直秀さん、めっちゃ好きだったのに……ショックが強すぎる……
No.3833 (映像)


 光る君へ 9回目放送前に
2024年03月03日(Sun) 
改めて先週の録画を見返したんですよ。
私は最初視聴した時、兼家パパはガチで良心の呵責もあり倒れて、「寛和の変」に関しては実は長男道隆が黒幕だった方向にしつつ、長兄にまで良いように使われた脳筋次兄道兼は、本気で為時パパに弱音吐きに行ってたんじゃないかなあと思ってたんです。
で、毒親や兄に利用されまくってる道兼、ちょっと可愛そうだけど、でも過去にやったことは許されんよなあとかふむふむしちゃってたんですが。
あちこちの感想・解説を拝見してから改めて見返すと、確かにこれ兼家パパと晴明さんが結託してるわーー! 歴史好きさんの考察力すげえ! ってなりました(汗)<まさか晴明登場時の人払いにそんな意味があったとは、なんと見事な構成か
考えてみれば兼家パパ、まだ摂政や関白になってないんですよね。だからいくらなんでもここで退場(もしくは道隆に実権奪われる)は、あるはずなかったんですよねえ。いやはや、すっかり騙されました。


そして解説動画のコメント欄で呈されていた疑問を拝見して、確かに! と思ったんですが。
天孫の系譜とされる現人神で、神道の最高祭祀者な天皇陛下が、普通に仏教のお寺建立したり大仏作ってたり、譲位後に出家したりしちゃってるんですよね。今回の大河ドラマでも、「地獄に堕ちる」とか「成仏してないのか!?」とか当たり前に口にしてますし。
そういうところ、平安時代から日本人の宗教観って一種独特だったんだなあと改めて認識させられたというか。

だってあれじゃないですか? ものすごく極端に例えて言うなら、ダライ・ラマ(チベット仏教の生き仏さま)が、ヒンドゥー教の寺院を建てて、そこへ修業に入っちゃうようなものじゃないですか? 自分で書いてて何言ってんだと思いますが、そういうことですよね??
いちおうざっと検索してみた感じ、天皇=神という認識は近世のプロパガンダとかではなく、万葉集が編纂された奈良時代にはあったということですし……でも神仏なんて言葉があるぐらい、神と仏は古来からほぼ同一視されていると言うか、神仏分離令を経てもなお違いを意識してる日本人がどれだけいるんだって話でもあって……そもそも他宗教の信仰対象を、配下や敵対する悪魔としてではなく、対等や場合によっては上位の存在として、どんどん受け入れ取り込んでいっちゃうこの国においては、今さら不思議がることでもないのか……?

とかとか考えちゃったことを、ひとまず今夜の放送前に吐き出しておきたくなったのでした。
それはそれとして直秀さん、いったいどうなるんだろう……(どきどきどき)
No.3832 (映像)



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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
最近は小物作り(主にタティングレース)などにも没頭しています。

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