よしなしことを、日々徒然に……
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 おっさんだけど聖女です
2025年08月03日(Sun) 
■おっさんだけど聖女です
 https://novel18.syosetu.com/n2973he/

転生要素なしの現地主人公。書籍化・コミカライズ、完結済。R18のBL注意。
なんかもうね、一周回って完璧なまでの聖女モノです。
主役のゼフは、辺境過ぎる村で生まれて鑑定を受けられなかった結果、本来なら15歳で見出されるはずのところを、42歳でやっと見つかった聖女様。
歴代の『聖女』の中には男性もいたけれど、最初の数代女性が続いた結果『聖女』という名称が定着してしまったため、今では性別がどちらでも聖女と呼ばれるという状況なので、「男のくせに!?」とか「こんなおっさんが!」という展開はほぼありません。
むしろゼフのあまりにも無私無欲で献身的、頭もよく回るという見事な『聖女』っぷりに、周囲は誰もみな心酔しちゃってます<聖女としての知識は先代から受け継げるため、辺境育ちでも教養的なものはほぼ問題なし
そんなこんなで、『聖人』とか『聖者』と冠されればあざとすぎるほどなところを、あくまで『聖女』と呼ばれ続けるところがたまらん面白いのですww
しかも辺境でこの歳まで一人前に生きてきただけあって、聖女としての知識を受け継ぐ前の時点で既に、一人で魔物のいる森に入り、弓矢さえあれば熊でも狩れるほどの戦闘能力持ちですからね……それでいて見た目や言動は栄養不足で痩せぎすの地味なおっさんというね。隠れ有能スキーにはたまらんですよ!
それでまあ、R18なBLのお約束通り、聖女がその加護を他者に分け与える方法というのがアレな訳で……そこでお相手となるのが、彼を見つけ出した年下クールビューティー(主役に対してのみわんこ系)守護騎士様な訳ですが。
そこでもゼフさん、いい年して枯れたおっさんかつ、女性が少ない村育ちで男同士の婚姻も珍しくなかったことから「尻を差し出す覚悟はちょっとないが、おっさんの唇ぐらいならまあ良いか」とかあっさり割り切っちゃうんですよね。なお年下騎士(と言っても三十代半ば)の方は、この時点で既に恋心を自覚しているので、たとえ義務としてでも触れさせてもらえるなど望外の喜び! みたいな感じ。
登場人物紹介でも、ゼフの方は「よく言えばおおらか、悪く言えば雑」「筋金入りの枯れおっさん」「鈍い」とあるので、関係を持ってからもかなり経つまで騎士→→→→→おっさんの片思いっぽい感じですが、結局のところはゼフも実は……という感じでめでたしめでたし。
とにかく鬱展開がほぼなく、安心して読めました。
No.4466 (読書)



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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
最近は小物作り(主にタティングレース)などにも没頭しています。

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