薬屋のひとりごと 9巻
2025年07月30日(Wed)
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読書記録:
今回は前巻からの続きという印象が強く、事件や謎解き要素はちょっと少なめに感じました。 特に前のラストでいきなりやらかした焼き印の処置をさらっと終わらせず、巻を跨いでしっかり、作中時間もかけて治療する描写がされるのは、さすが薬屋〜と思いましたね。 そして否応なしに逃れられなくなった猫猫は、今後に向けてのスキルアップに邁進。ここでまた、超初期に出てきた羅門の教え「おまえは死体に触れちゃいけないよ」が大きく関わって来るのが心憎い(>▽<) 本当にこの作者さんはどこから伏線を張っていて、あるいはすでに書いたことを利用して、新たな展開を生み出していくのが上手いのかと、唸らせられますよ。 後半は李白ややぶ医者などの久々キャラもいっぱい出てきて楽しいですし。 あと新キャラ雀(チュエ)さんも、なかなかいい味を出しております<表紙左の女性 高順の長男の嫁なんですが、更に今回は奥さんも出てきたので、これで馬の一族ほぼ出揃いましたかね? っていうか雀が水蓮のことを大姑って呼んでるんですが……あれ? 水蓮と高順の関係って……(確認中)……あ、大姑『みたいな人』でした(苦笑) 水蓮に関してはあちこちでネタバレをくらいつつも、その都度必死に忘れているので、まだ決定的なことは理解しておりません。頑張れ私ww
それにしてもこのシリーズは、表向きと実際とで関係性の異なるキャラ(特に親子関係)がけっこう多くって、脳内で人物相関図を描くのが難しいです。
猫猫と壬氏の関係については……うん。 子翠の時にも書きましたが、人間の感情に疎いところのある猫猫としては、ほぼ最上級に近いものを返してくれたと思うよ。良かったね壬氏! いやほんと、あの重度の義父コン猫猫が、羅門と重ねるって相当なことだと思うんですよ。たとえそれが唯一と言っていい、『おやじに対して反感を覚える部分』だとしても。 しかし前に西都で壬氏に逆襲した時といい、白鈴は猫猫にいろんなこと教え過ぎだろうよww 今回は微笑ましい方向に働きましたけど。ってかむしろ壬氏自身で台無しにしてるよww こーの被虐趣味がww
とりあえず今回は、前回の後始末と猫猫の成長というか、覚悟を決める感じ。そして何やら不穏な西都への移動。到着まであとちょっとというところで以下続くという流れ。 レビューによると11巻で西都編が一段落つくという話なので、楽しみに読もうと思います。 その前におさらいでもう一回めくりつつ、また読み込んじゃうんだろうなあ(苦笑)
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No.4462
(読書)
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| プロフィール |
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神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
最近は小物作り(主にタティングレース)などにも没頭しています。
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