よしなしことを、日々徒然に……
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 虐げられた仮面令嬢は、天才魔道伯の仮初め妻となる
2025年07月22日(Tue) 
読書記録:
■虐げられた仮面令嬢は、天才魔道伯の仮初め妻となる
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魔導の名門ルードリヒ伯爵家の長女でありながら、一切魔力を持たずに生まれたマリアベル・ルードリヒ。幼い頃から極めて美しかった彼女は、政治の道具となることを理解していた。天才と称される妹が家を継ぐ以上、彼女ができるのはより良き相手と婚姻を結ぶしかない。そうして美しいもの好きの王太子の婚約者候補となった彼女は、それでも自分にはまだ利用価値があるのだと、妬みも嫉みもすべてのみ込み、黒い感情に蓋をして前を向いていた。
しかし――たったひとつ、美貌という点で姉に叶わなかった妹は、それが気に入らなかったらしい。魔法の練習と称して放たれた炎により、マリアベルは顔の半分を焼かれてしまった。痛みにのたうち回る彼女を、母親は化け物と呼んで突き飛ばした。妹は隠れて嗤っていた。
傷が治っても痕は消えず。爛れひきつったようになった皮膚を見た両親は、その気持ちの悪い顔を隠せ。吐き気がすると言って、顔面すべてを覆う仮面を投げつけた。王太子との婚約も白紙に戻り、利用価値のなくなった彼女は、使用人同様の扱いを受けることとなった。
それでも体裁だけは繕いたかったのか。立場の弱い田舎貴族の青年ダミアンが婚約者として選ばれたが……ある日その彼に呼び出されたマリアベルは、土下座とともに懇願される。
「僕はきっと、どれほどの年月が経とうとも君を愛することは出来ないし、君の顔を正面から見つめることも出来ない。口づけなんて、以ての外だ。だからどうか、どうか、婚約を解消させてくれ! でないと僕は、気が狂ってしまいそうなんだ……ッ!」
地面に幾度も額を叩きつけ、必死に叫ぶ彼の姿に、マリアベルはむしろ恐怖を覚えた。
彼をここまで追い詰めておきながら一切気付けなかった自分が、あまりに愚かで、恐ろしかったのだ。
(関わりを断つことが、唯一わたくしに出来ることなのでしょう)
そう思い、静かに了承してその場を去った彼女は、夜の川を眺めながらぼんやり佇んでいた。そんな彼女へと、見知らぬ人物が声をかけてくる。
「まさかと思うが、飛び降りる気じゃないだろうね? やめておけやめておけ。水死なんて良いものじゃない。寒いわ苦しいわ、最後はブクブクに太って土左衛門だ。君みたいな美しい女性には似合わない」
たったいま婚約破棄されたばかりの、仮面を被った女が美しいなどあるものか。不快感をあらわにする彼女へと、しかし青年は笑ってみせた。
「君の立ち姿はしなやかな柳のようで実に美しい。人の美醜なんて結局は中身だ。魂の在り方は振る舞いに出る。君は美しい。胸を張っていいぞ」
そう告げる青年は、まるで物の怪の類でもあるかのような、気品に溢れた美貌を備えている。
「この仮面の下は醜いのです。あなたのようなお美しい方には分からないでしょうけれど」
そう返すと、青年は驚いたように表情を変えて――


転生なしの現地主人公。完結済。
絶世の美貌を持っていたけれど、妹に顔を焼かれて周囲から手のひら返された令嬢と、人間嫌いで面倒を避けるため、幻術で姿を醜く変えている天才魔導具師とのすれ違い両片思い。
作者様いわく「ヒロイン以外には偉そうな天才デレデレ系ヒーロー×卑屈だけどそこそこ強か虐げられヒロイン」とのこと。
マリアの方は、幼い頃はしっかり教育を受けたため、立ち居振る舞いは超一級。なのに顔半分を焼かれたことで婚約はなくなり、周囲からも冷遇される有り様……どころか、両親など妹を叱責もせず、もっと魔法の練習に付き合えと的にならせるとか、サイコパスが過ぎる感じです。そもそも王太子の婚約者候補を傷つけた妹が、なんで罰せられてないのか……貴族の家内事情怖い (((( ;゜Д゜)))) ガクガクブルブル
一方でオズワルドは何をやっても超一級の天才かつ見た目も麗しい、ある意味ズルすぎるキャラですが、唯一家族以外に興味を持てないことだけが欠点。そんな彼が珍しく関心を向けた、たった二人の相手が実は同一人物だということを、当人達だけが気付いておらず。
オズワルドは皮一枚の美醜には興味がないし、かつての相手は過去の人だと何度も言ってるから大丈夫だろうと人の心の機微に疎すぎる。マリアはオズワルドの幸せのためならと、初恋の相手(と思い込んだ人物)に引き合わせて自分は身を引こうとしちゃう、アガペーレベルでのすれ違いっぷり(笑)
ラストの王太子&自称友人のやらかしはあまりにひどすぎましたが、まあ雨降って地固まったから良しとするしかないかなあという感じです。特に王太子、あなたほんとに皮一枚にしか興味ないんだね……(ため息)
まあ押し売りとはいえ善意からの行動だったからそちらは穏やかに着地しましたが、毒家族の方のザマアは、詳細に描写されないがゆえに逆の怖さがありました(汗)
婚約破棄を申し出た元婚約者は……ある意味では彼も被害者と言うか。別に真実の愛(笑)とかではなく、本当に『無理』であり、土下座して謝罪するレベルの誠意を見せたのでまあ許容範囲だったかと。
No.4455 (読書)



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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
最近は小物作り(主にタティングレース)などにも没頭しています。

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