おまけ召還された不用品の私には、嫌われ者の夫たちがいます
2022年04月02日(Sat)
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読書記録: ■おまけ召還された不用品の私には、嫌われ者の夫たちがいます 〜30 https://www.alphapolis.co.jp/novel/796982143/718608921
環境の変化に弱い種族が住むその国は、気候変動により気温がどんどん下がっていることで、近く滅亡するだろう未来が目に見えていた。 周辺国から寒さに強い血を入れても、結局は中途半端な混血児しかできず、人口は減り続け、女性は最低でも3人の夫を持って多くの子をなすのが法律で定められている。 そんな国に神託がおりた。「異世界の乙女は環境の変化に強い」「異世界で不幸であり、この国に来たことを喜ぶ」というそれに従い、召喚の儀を行い ―― 現れたのは二人の少女であった。 一人は乙女だが一人は幼い子供。そう思った彼らは、神託の乙女を丁重に迎え、もう一人も女児であることから一応の保護をすることにした。 よもやその子供が、高校入学間近であり、15歳で成人を迎えるその世界では、立派な乙女であると気づきもせずに ――
絶滅寸前の民族が、新たな血を求めて聖女召喚したら予定外なものが、系。 逆ハーR18注意! いっしょに召喚された女子高生の方はちゃんとした人で、主役のために一生懸命心を砕いてくれてはいるんですが、しょせんは女子高生。しかも借金のカタとしての政略結婚目前と、確かに元の世界ではいろいろあったことや、神託の乙女としての優遇で夫は一人を許されたので、割と早々に王子様にほだされています。 主役の方は、最初はおまけ扱い。しかも女性が貴重になっているうえに男尊女卑な種族なので、子供が産める年齢だと判明した途端、最低でも5人は娶れと国の上層部総出で吊るし上げられる始末。 なんというか、文化風習の違いとは言え、別の意味でひどいしエグいです(−ー;) まあ結果的に、選んだ相手はみんな国から見れば訳あり物件達で、ざまあみろって気はしなくもなく。 あとカタナおにーちゃん、よくやった!! 最初は大人なシビル推しだったんですが、事情が判ったらもうゼファー推しになりました。 なお、寒さに弱いこの種族はケープペンギン(アフリカに住んでる南国種)の獣人種で、周辺国は皇帝ペンギンとかアデリーペンギンとかイワトビペンギンとかです。 あと作者さんがバイク好きなのか、そのへんについてやたら出てくるので、興味のない方は(特に登場人物紹介を)読み飛ばし推奨。
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No.3033
(読書)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
最近は小物作り(主にタティングレース)などにも没頭しています。
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