よしなしことを、日々徒然に……
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 家族に売られた令嬢は、奉公先で溶けるほど甘やかされてます。
2021年11月06日(Sat) 
読書記録:
■家族に売られた令嬢は、奉公先で溶けるほど甘やかされてます。〜168話
 https://kakuyomu.jp/works/16816452220819645215

継母とその連れ子に虐げられつづけた子爵令嬢ミシェル。
18になれば、死んだ母が残してくれていた信託財産を受け取れる。それで家を出て自活することを励みに日々を過ごしていた彼女だったが……その18の誕生日に、彼女は父から告げられる。
「先物取引で失敗して借金ができてしまったんだ。だからお前に働きに出てもらわないと困る」
「そんな……信託財産! 母の遺してくれた信託財産がありましたよね? それを使えば……」
「あんな金、とっくに解約して使ったに決まってるだろ!」
――希望は脆くも霧散した。
奉公先は、ガスターギュ将軍の家。昨年、隣国との戦争を終わらせた功労者で、庶民の出なのだという。雑兵から腕一本で将軍にまでのし上がった救国の英雄は、牡牛のような巨躯と鬼のような風貌で、敵軍どころか味方まで震え上がらせる存在と噂されている。
そんな恐ろしい相手だが、すでに支度金をもらっている以上、今さらなかったことにはできない。しかも支度金が出たということは、ミシェルへの給料は前払いされた形になり、いくら働いたところで一銭にもならないということだ。
「これは家長の命令ですよ、ミシェル。まさか嫌だなんて言わないわよね?
「あたしは娼館の方が高く売れる言ったのに。お義父様ったらお優しいんだからぁ」
継母と義姉の無情な言葉を背に、ミシェルはその場で着の身着のまま家を追い出されたのだった。
そして将軍家へと歩く途中、橋の上でふと亡き母のことを思い出し立ち止まっていると……いきなり後ろから襟首を掴み上げられた。
相手は大木のような長身に、服の上からでも判る、はちきれんばかりに盛り上がった筋肉を持ち、伸びっぱなしの黒髪とヒゲに、切り傷がいくつもある顔をした、怪物トロルのような恐ろしい男。
凍りついたミシェルを彼は冷めた目で眺め……そうして小さく吐き捨てる。
「ここは水深が浅い。飛び込むなら別の川の方がいい」と。
それが戦場しか知らない無骨で不器用な怪物トロルさんと、栄養失調が祟って子供にしか見えないうえ、奴隷のように働かされていたせいで家事万能かつ自己評価底辺になった親切な小人/rb>ブラウニーさんの出会いで ――

転生なしトリップなしステータス要素なし、現地女性主人公の虐待・追放から始まる溺愛系。連載中。
トロルとかブラウニーとは、将軍の補佐官を勤めている青年が例えだして、後に庭小人ガーデン・ノーム不死者ノスフェラトゥと増えてゆきます。
どんな人外魔境ww という感じですが、家の中の雰囲気はめっちゃほのぼのしていて、心が温まります。
将軍もミシェルも庭小人も、ちゃんとお互いに影響されあいがながら、それぞれに成長していっているのがまた良いですね。不死者さんは、登場してさほど経っていないうえにお年がお年なので、まだあまり変化は感じないですが。
……っていうか、戦火で焼け出された子供を10歳にもならないうちに前線に放り込んで、たまたま生き残って功績を上げたからって、ろくに教育もしないで将軍位につけるこの国は大丈夫かと心配になったりします。本人は引退を望んだのに無理やり引き止めて将軍位につけたのに、自分の名前しか読み書きができないって……ヤバくね? いやまあ、リアルの中世ヨーロッパとかは、普通にそんな感じだったのかもしれませんけど。
それにしたって、食事のマナーは公式の会食でもスープボウル持ち上げて一気飲み。謁見時も髪や髭がボサボサのまま、シワだらけの軍服で登城しているのを、誰も咎めなかったのか……まあそんなあたりが、ミシェルと暮らすうちに改善されていくのはお約束かつ素敵なんですが。それも言われたことを鵜呑みにするのではなく「彼女が丁寧に美味しそうに食べているのを見て、人を快・不快にさせる食べ方があると知った」「見た目を整えて、歩く速さを遅くしたら、話しかけられることが増えた」と、ちゃんと自分で一つ一つ確かめながら成長しているのが素晴らしいです。
平和で人間的な生活を知らないだけで、人間性自体は戦場育ちとは思えないほど超絶紳士ですしね!
……むしろ逆に、「なりゆきで関係を結んでなし崩しに責任を取るなんて、相手に失礼なことできるか。ちゃんと順序立てて事を進められる環境があるというのに」という、非常に良識的かつ鋼の自制心をお持ちのおかげで、恋愛方面がさっぱり進んでいないんですがww
主役も進学をやめさせられて女中生活をしていた割に、すごくいろいろなことを知っていて、自己評価以外は常識的なのは……家の仕事をお金関係以外全部と、あとあちこちでバイト的なことをやらされていたせいもあるんでしょうが、一般的な(おそらく一流)メイド3名分の働きをさらっとこなしてます。ある意味どっちもリアルチートww
あとタグに「ざまぁ?」とついてますが、168話現在、主人公が出ていったあとの実家に関しては全く触れられていないのがちょっともどかしかったり。


そしてちょっと時間がなくて後で後でと思っていたら、コミカライズ版「詐騎士」60話を読み逃してしまったでござる _| ̄|○
アルファさん、書籍化で消すにしても、せめて一話ぐらいは残しておいてほしいッス…… ・゜・(ノД`)・゜・
No.2831 (読書)



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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
最近は小物作り(主にタティングレース)などにも没頭しています。

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