よしなしことを、日々徒然に……
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 C.M.B.森羅博物館の事件目録 43巻
2021年11月04日(Thr) 
読書記録:


イラクのクルド人自治区で見つかった、アッシリア時代の遺跡に招かれた森羅と立樹。現場ではいつものように森羅がいろいろと解説をするが、発掘の手伝いをしている少年ムラトはどうも彼のことが気に食わないらしい。そんななか、発掘現場へと18歳の女性が逃げ込んできた。彼女はもともと両親が亡命したフランスに住んでいたのだが、母親が経済的に行き詰まったことで、イラクの伯父に預けられ育てられてきたのだという。そして半年前から母親と連絡がつかなくなったことで、伯父は彼女に縁談を持ってきた。まだまだ学びたいし、顔も知らない相手と結婚する気はないと主張する彼女だったが、この地方で親の命令に逆らって結婚を拒否することは、家の名を汚したとして名誉殺人の対象ともなる行為で……「気の合わないヤツ」
ニューヨークのアラン&エリー現代美術館で、事件が起きた。地球温暖化を警告するアート作品が燃やされ、学芸員が刺されたのだ。幸い命はとりとめたものの意識は戻らず、犯人は不明なままだ。不思議なことに、唯一の出入り口に設置された監視カメラに侵入者は写っておらず、必ず通らなければならない展示室にいた警備員達も、怪しい人物は目撃していなかった。走査線上に浮かび上がった男は、確かな証拠を持ってこいと主張するが……「透明魚」
身体を壊して会社を辞めた青年。最近、ついていないことばかりだとぼやきつつ、歯医者を訪れた彼は、不思議な現象に見舞われる。治療を終え歯医者を出た途端、霧に包まれ、また待合室へと戻っているのだ。同じことが何十回も繰り返され、彼は歯医者から出ることができない。周囲の人物へと現状を訴えてみても、警察を呼ばれて連行され、また待合室へと戻ってしまう。残っているのは、粘菌図鑑などという変わった本を読んでいる少年一人だけだったが……「歯医者」
闇市場の魔女マウの元へと、変わったランプが持ち込まれた。シェード部分の模様が逆さになったそれは、複数の品を寄せ集めて作られた贋作だった。しかしシェード部分に使われているガラスの器は、古代ローマ時代のカメオグラスのようだった。本物ならば10万ポンドはするが、売り主は1万ポンドでと言っている。マウは森羅に鑑定させ本物のお墨付きを得た上で購入しようとするが、今度は売り主が「そんなガラクタを売って、他人様に迷惑を掛けるなと妻に言われた」と、取引の中止を言い出して……「カメオグラス」

今回も短編4つ。しかも殺人事件はひとつもない巻でした。
1話目は人権とか風習とかがアレなやつで、ネタ的には辛いんですけど、お話の読後感はまあまあ。ムラト少年の立ち回りが上手く書かれていて、最後まで「どっちだ!?」とハラハラさせられました。
2話目はアラン&エリーの文字で「おっ!?」と思ったら、出てきたのはエリーさんだけで、燈馬くんは名前だけ。アランに至っては影も形も……でした(苦笑)
内容的にも、ちょっとこのトリックは無理がないか? という感じで、事件よりも「博物館とは」「表現の自由とは」ということへの森羅なりの考えを語るのがメインだと感じました。次の巻でそのあたりがキーになってきそうなので、やはり伏線なのでしょか?
3話目は、ときどきある不思議系なお話。ロジカル系のミステリーにファンタジーやオカルトを混ぜて良いのかと思わなくもないんですが、これはこれで面白いから良いかと。森羅の博物学的知識も役立ってましたし。
4話目はひさびさマウの登場。第三者にここまでまんまとハメられる彼女は珍しいですね。このお話も、次の巻への伏線と言うか、強烈な引きを最後に終わっています。いったいどうなるんだろう……
No.2827 (読書)



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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
最近は小物作り(主にタティングレース)などにも没頭しています。

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