よしなしことを、日々徒然に……
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 ど庶民の私、実は転生者でした レアな浄化スキルが開花したので成り上がります【WEB版】
2019年12月11日(Wed) 
読書記録:
■ど庶民の私、実は転生者でした レアな浄化スキルが開花したので成り上がります【WEB版】
 https://kakuyomu.jp/works/1177354054890053336

庶民と駆け落ち同然で結婚した貴族出の母親は、自分によく似た兄や妹ばかりを可愛がり、いかにも庶民と言った外見の次女フィアラを顧みなかった。それどころかまったく家事すらしないため、幼いフィアラは毎日家族全員分の食事を作り、家を掃除し、洗濯をしていた。そうして懸命に切り詰めたお金は、兄妹達の上等な衣服や装飾品に消えてしまい、自分にはほとんど何も与えられない。
それでも早く独り立ちできるようにと勉学に励み、卒業を間近に控えた12才の時、基礎教育学校の先生から上級学院の奨学生にならないかと打診されることができた。
しかしそれを母に話すと、そんなお金などない。むしろ妹が14才になったら都会の女子学校へ入れるので、そのための学費や生活費を稼ぐために働けと言われてしまう。
兄妹ばかりを可愛がる母、家庭に関心を持たない父。そして甘やかされきった兄妹達。
そんな彼らに対する怒りが頭の中で爆発した時、フィアラは白昼夢のような映像を見た。それは日本という国で暮らし、大人になるまで生きた記憶の断片。これまで彼女が、年に似合わぬほどの落ち着きと分別を備えていた、その土台となるものでもあった。
前世の記憶を取り戻した彼女は、毒親と呼ぶしかない家族に見切りをつけ、家を出ると決めた。
髪を切り、兄の衣服を拝借して男装し、そして母親のヘソクリを給金替わりに頂いて。乗り合い便の最終馬車に乗り込み、さっさと町そのものを後にする。
そうして適当な市場なり魚河岸なりで出稼ぎの仕事を探そうとした彼女だったが、その道中で黒いローブを着た、凄まじい悪臭を放つ人物に遭遇して……

書籍化・コミカライズ済、ダイジェスト化なし。
書籍化されているという第一章分だけ、ひとまず読んでみました。
キャッチコピー「失くした唯一に出会う為、もう一度この世界に生まれ変わった」という、まさにそのままの、転生系で王道シンデレラ・ラブストーリー。
家出した先で出会った悪臭を放つ人物は、強大な魔力を持つ代わりに少しずつ瘴気に蝕まれ、体内から腐っていくという宿命を持った王族の一員 ―― の中でも、さらに突出した存在であるザクアーシュさん。三代前の王様の弟だと言うのに、未だに二十代にしか見えない傾国の美貌の持ち主(本文ママ)。
彼と接触したことで、フィアラは母親の実家の ―― さらに本家の血筋が持つ、浄化師としての能力を最強レベルで開花させまして。王家の呪いとも呼ばれる『血の澱』をも浄化できる、『穢れを祓う瞳』を開眼。300年ぶりに現れたというめちゃめちゃ稀有かつ、ザクアーシュさんら王家の人間を救える唯一の存在として、大切に大切に囲い込まれ……という感じ。
フィアラの転生の理由とか、ザクアーシュさんがどうしてそこまで凄まじい魔力を持っているのかとかも、ちゃんと語られている訳ですが……なんかこう、この世界の神様達はほんとに迷惑極まりねえな、と言うのが正直な感想だったり(^^;;
そして「知らない所でザマア」タグの通り、フィアラの家族に関するその後とかはあくまでさらっと語られている程度。彼女に一方的な恨みをぶつけてきた相手も、本人が知らないうちに呪い返しを受けてます。
あとけっこうさくさくと話が進んで、あっという間にさらっと時間が過ぎてたりするのが、ちょっと物足りないかもです。
っていうか、ザクアーシュさんすでに150才ぐらいになってるっぽいんですが、フィアラの寿命とかどうなってるんだろう……?
No.1675 (読書)



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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
最近は小物作り(主にタティングレース)などにも没頭しています。

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