よしなしことを、日々徒然に……
※ 2017年以前の記事は こちら になります ※



 異世界でのおれへの評価がおかしいんだが
2020年01月18日(Sat) 
読書記録:


あらすじについては、WEB版を読んだ時に書いているので割愛。BLでR18の注意書きのみ、改めて念を押しておきます。
で、WEBでは気がついたら第二部が始まっていたんですが、以前読んでいた第一部と話が微妙に噛み合わない&書籍の絵柄がけっこう好みっぽかったので、購入してみたんですよ。
……イラストは結局、試し読みで見ることができた、表紙絵と登場人物紹介しかなかったんですけどね(苦笑)
まあ、ラノベでよくある、表紙と口絵にだけめっちゃ力入れてて、モノクロイラストはラフ画レベルみたいな表紙絵詐欺よりはマシと思うことにします。
で、加筆修正はかなりありました。以下はネタバレと、ちょっと辛口につき記事を畳む&要スクロールで。
No.1760 (読書)


 私はご都合主義解決担当の王女である
2020年01月16日(Thr) 
読書記録:
■私はご都合主義解決担当の王女である 〜60
 https://ncode.syosetu.com/n1094dl/

腐女子な女子高生が、自分勝手な神様によって生まれ変わらされたのは、前世ではまっていたBLファンタジー小説の世界。
男と男の恋愛が当たり前であり正義であり……婚姻すら法律で認められている世界。小説であるからこそ成立していたそんな世界を実際に生み出した神様は、御都合主義のもとに描かれていなかった物語の外側で、かなり無理やりな辻褄合わせをしたらしい。
現在の王妃は男、王太子の恋人も男。ならば世継ぎはどうなっているのか。
答えは異性と結婚した姉妹から養子を取る、だった。この国は代々そうやって存続してきたのである。
そんな世界へと、王女として生まれ変わったオクタヴィアは、元推しカップルである兄(王太子)とその恋人を祝福したくはありつつも、どうしても自身の立場を受け入れ難かった。
なぜ兄達は祝福され、愛する相手と大手を振って添い遂げることができるのに、己は政略結婚をして、最低でも男女一人ずつ ―― すなわち次の国王と、その代の跡継ぎを生むための女子 ―― を産んで、兄夫婦(男同士)に取り上げられなければならないのか。
ここはBLの世界で、男と男の恋愛に優しい世界だから。王族が男である恋人と結ばれ、愛する人一筋でも許され、かつ血統を受け継ぐ世継ぎもできて、ちゃんと子どもを育てられるというハッピーエンドをもたらさなければならないから。
だから妹である自分は、そんな世界を護るための、ご都合主義を解決する装置として納得しろ、と?
前世では萌えまくった推しカップルの純愛も、こうなってくれば話は違った。
第一王子で次期国王なんだから、王族の義務として子供ぐらい自分で作れよ! 一夫多妻なハーレムだろうが後宮だろうが、義務を果たすというシステムとしてはいいじゃねえか!
そう思ってしまうオクタヴィアは、結果として小説のように兄達と無邪気に仲良くすることもできず、どこか距離のある関係を築くこととなってしまった。そして現在の国王である父も、育ての母である王妃(男)も兄達の関係を祝福している中で、彼女の態度はどうしても悪目立ちしてしまう。
そんな中、世継ぎの件について兄へと水を向けてみたところ、「俺が愛しているのは彼だけだ」「愛する者のいないお前にはわかるまい!」と詰られてしまう。
たとえ相思相愛の人間がいたとしても、それが国の利益になる相手でなかったなら、結婚さえできないのがオクタヴィアの立場だ。それなのに、お前がそれを、面と向かって言うのか、と。
ブチ切れた彼女は、「わたくしだって、愛し合っている方はいますわ?」と口走ってしまう。
もちろん、そんな相手などいない。しかし言わずにはいられなかったのだ。
そうして、二週間後にはその相手を家族へ紹介せざるを得なくなったオクタヴィアは、口裏を合わせてくれそうな適当な男を見繕うべく、奔走を始めるのだが ――

書籍化・コミカライズ済、ダイジェスト化なし。連載中。
小説はフィクションだから楽しめるんだよね、という環境に陥らざるを得なかった元腐女子の空回り気味な奮闘が、何故か周囲からは政治的野心を持って暗躍しているように、裏読みされて勘違いされまくる系。
そして転生のきっかけになった、神様はクズ。自分たちの実験の巻き添えで死んだ彼女へ、このまま死ぬか、きみの記憶から作り出した新しい世界で生き直すか、と二択を突きつけて、その後がどうなるのかを面白がってるらしいロクデナシです。いつかこの神様には一矢報いてほしい。
話が始まってから、オクタヴィアがその存在を再認識した護衛騎士クリフォード(彼以前の護衛騎士は、みな3ヶ月と保たずに男の恋人を作って転属していった)は、いろいろ訳ありっぽいチートキャラなので、ほんとに神様さえも下してくれそうな気配がww
しかしかなり重めの主従契約を結んだにもかかわらず、オクタヴィアは「こんな超優良物件、どうせ今までの護衛と同じように、いずれ男の恋人を作るのよね」と、恋愛的には完全にアウトオブ眼中。
個人的には、イケメンかつ戦闘力超SSランクの騎士、しかも平民上がりでたまに野性的な一面を見せる過去が不明な男が、絶対的な忠誠を誓ってるというシチュエーションに大萌えするんですが。
自分(護衛対象)を守れ、敵は殺さず捕らえろ、あなた(護衛騎士)も無傷でなくてはならない、というある意味無茶で、ある意味この上ない信頼を込められた命令に、ふっと笑ってあっさりうなずいちゃうスーパー騎士が格好良すぎますww
No.1757 (読書)


 人狼への転生、魔王の副官 13巻 二人の姫
2020年01月12日(Sun) 
読書記録:


「外伝17話 氷壁の帝国へ」〜「外伝34話 塩漬けの戦略」を収録。
フリーデらがロルムンドへ留学している部分がメインで、砂漠の巨大魔物退治を経て千塩札(せんえんさつ)のエピソードまでです。
全体的に説明・描写が詳しくなっていることに加え、ミーチャ皇女の誘拐事件エピソードなども増やされており、フリーデとの友情が深まっていることに、より説得力がありましたです。
あと挿絵にあった猟師のカランコフさんが、めっちゃ好みww
なにこの「厳しい環境に揉まれて生活やつれも見えるけれど、でも心の平穏と愛しい家族を得て、幸せそうに微笑むおっさん」vv
絵師さんが変わったとは言え、あのチャラい軽薄イケメン外見だったあの人が、まさかこうなるとは(笑)
本文ほど古傷はないし、ヒゲもせいぜい無精ひげレベルだけど、これはこれで格好良かったです。
単なる「猟師」なのではなく、それなりの影響力も未だ持ち合わせていることが確定したりと、非常にそのあたり想像の幅が広がる書き足しでした。
基本、ヴァイトとフリーデの2視点体制になったおかげか、他者目線での書き足しは……あったかな?
ミーチャ視点が多少あった気はしますが、あからさまにフォントが変わっているページはそんなになかったかと。
特典リーフレットは、アイリアとフリーデの朝のひととき的なSS。ほんとにこの親子はヴァイトのことが大好きだな(笑)
……そしてWEB版はエピローグを含めてあと7話。次が最終巻としても、そうとうに書き下ろしがありそうですね。終盤の偽アソンあたりが、鵺退治レベルで膨らまされることを期待したく。
エピローグ時点でのモヴィちゃん師匠の近況や、パーカーの心境あたりも読んでみたいなあ。
No.1750 (読書)


 逆ハーマジ勘弁にかかわる物語。〜残念ながらリロイは今日もシスコンです。〜
2020年01月04日(Sat) 
読書記録:
■逆ハーマジ勘弁にかかわる物語。〜残念ながらリロイは今日もシスコンです。〜
 https://ncode.syosetu.com/s4842c/

厳しい両親を持つ公爵家の跡取りリロイは、重度のシスコンだった。そんな彼は明るく屈託のない転校生リリカに心を奪われ、これまでの重圧から開放されようとした。しかしその時、ふと思い出したのだ。両親から疎まれ、家と縁を切り庶民の男と結婚した姉の言葉を。
「運命の恋っ!ってはしゃいで心奪われたとしても、自分の責務は忘れないで。仕事はちゃんとして。それだけは肝に命じといてね」
冷静に周囲を見返してみれば、彼女の周囲にいるのは、王太子殿下も含めた生徒会全員と、将来有望とされる男達複数名。その婚約者や許嫁は次世代の国を引っ張る人物やそれを支えて行く人々で、いま取り返しのつかない溝や事件が生じれば、後々の遺恨や厄の種となってしまうだろう。
それなのに現状、婚約者や許嫁を蔑ろにし始める者もいれば、学園祭を間近に控えていると言うのに、彼女の気を引くことにかまけて仕事を放り出している者も多い。
生徒会室に積み上がる書類の山を見ても、誰ひとり気にすらしていなかった。
姉は責務を忘れるなとは言ったが、恋心をバカにしてはいなかった。だからこそ彼女を思う気持ちに蓋はせず、責務を果たそうと決意したリロイだったが、それでも一人でできることには限界があって……

乙ゲー世界の逆ハーから生還した少年と、その周囲を取り巻く群像劇。
短編連作で、ザマアの後に続編の連載が始まっています。ただそちらはかなりの不定期更新なようなので、とりあえずそのひとつ前までを読了。
シリアスとギャグが半々に入り混じった、微妙な世界観です。個人的に従者さん視点の回が楽しいww
あとヒロインは一応転生ヒロインですが、一周回って面白くなる程度に電波。王太子は中途半端に良心残しているだけに、かえって救いようがないクズかと。
……っていうか、この国の王家自体が駄目駄目過ぎる(遠い目)
No.1736 (読書)


 異世界勘違い日和 他7編
2020年01月02日(Thr) 
読書記録:
■異世界勘違い日和
 https://www.alphapolis.co.jp/novel/84296488/621242024

■異世界転生したけど眷属からの愛が重すぎる
 https://www.alphapolis.co.jp/novel/84296488/846291178

■転生先は猫でした。
 https://www.alphapolis.co.jp/novel/84296488/875267822

■魔王と村人A
 https://www.alphapolis.co.jp/novel/84296488/822207331

■俺のご主人様になれ!
 https://www.alphapolis.co.jp/novel/84296488/657214638

■転生したので堅物な護衛騎士を調教します。
 https://www.alphapolis.co.jp/novel/84296488/463186875

■超能力者未来くんのありきたりな日常
 https://www.alphapolis.co.jp/novel/84296488/193259532

■ヒーローとヴィランと平凡で一般人なはずのおれが
 https://www.alphapolis.co.jp/novel/84296488/900307678

……うっかり読みふけってしまいました(苦笑)
すべて同じ、「異世界でのおれへの評価がおかしいんだが」の作者さんによる、ほどほどの長さでさっと終わる、完結済BLもの。超能力者〜と某一作(ネタバレ配慮)以外は、転生あるいはトリップ系で、けっこうアレめなR18です。受けあり攻めありリバありルート分岐に特殊性癖も……だしで、苦手な方はマジ注意。
あらすじ読んだ感じ、厳し目の世界観で鬱展開のすれ違い系かなと思った話も、なんというか主役が基本的にお気楽思考かつフラグクラッシャーのハッピーエンドで、そう言う意味では安心して読める感じでした(笑)
No.1733 (読書)


 2019年の読了図書
2019年12月31日(Tue) 
「人狼への転生、魔王の副官 英雄の子」11巻 漂月
「脇役艦長の異世界航海記 エンヴィランの海賊騎士」2巻 漂月
「翼の帰る処番外編 君に捧ぐ、花の冠」妹尾ゆふ子
「穏やか貴族の休暇のすすめ。」4巻 岬
「Eランクの薬師」1巻 雪兎ざっく
「欠陥品の文殊使いは最強の希少職でした。」1巻 登龍乃月
「デルフィニア戦記外伝3 ポーラの戴冠式」茅田砂胡
「天使たちの課外活動5 笑顔の代償」茅田砂胡
「領民0人スタートの辺境領主様 1巻 蒼角の乙女」風楼
「パピヨンルージュと嵐の星 海賊と女王の航宙記」茅田砂胡
「海賊王と開かずの《門》 海賊と女王の航宙記」茅田砂胡
「天使たちの課外活動6 テオの秘密のレストラン」茅田砂胡
「領民0人スタートの辺境領主様 2巻 双子の祈り」風楼
「人狼への転生、魔王の副官 新時代の幕開け」12巻 漂月
「穏やか貴族の休暇のすすめ。」5巻 岬
「穏やか貴族の休暇のすすめ。」6巻 岬
「領民0人スタートの辺境領主様 3巻 家族の絆」風楼
「脇役艦長の異世界航海記 エンヴィランの海賊騎士」3巻 漂月


大晦日恒例、その年読んだ書籍(商業出版されたことがあるもので、マンガ以外)のまとめ。
……去年よりはマシですが、それでも18冊(苦笑)
しかも近年WEBで読んでたものの書籍化以外をめっきり読めておらず、今年はやっと、茅田さんと妹尾さんの積読を消化できたぐらいですねえ。
あとはオンライン小説を作業BGMとして聴いているぐらいです。これがけっこう長いのも多くて、書籍化済で既刊10冊近くとかいうのもままあるんですが。

去年も書いていましたが、読み上げアプリの精度がもっと上がって、古い翻案とか、時代小説あたりを聴けるようになったら、青空文庫なんかをもっと活用できるのになあ……
No.1727 (読書)


 静寂の国
2019年12月24日(Tue) 
読書記録:
■静寂の国 - アボガド6のマンガ - pixiv
 https://www.pixiv.net/artworks/78425898

5ページ目を見てから、改めて最初に戻って読み直し。
なんとなく「?」となっていた違和感が綺麗に払拭されて、世界観がひっくり返されたことに衝撃を受けました。すごい……
新聞記事の内容とか出国管理局の壁のポスターとか、エピローグ部分で輸出先のトップが平等の国だとか、工場長が……!! とかとか、細かいところまで書き込まれていて、これまた本当にすごいです(語彙力
静寂の国への入国審査は、別に壁を作ってるとかじゃなくて、事故を防止するための、彼らの優しさなんだろうなあ……
No.1703 (読書)


 異世界でのんびり癒し手はじめます〜毒にも薬にもならないから転生したお話
2019年12月18日(Wed) 
読書記録:
■異世界でのんびり癒し手はじめます〜毒にも薬にもならないから転生したお話 〜薬師を動かす
 https://ncode.syosetu.com/n6860dt/

地球という世界は、ある意味で神々の注目の的となっていたらしい。なぜなら地球の神が、世界そのものを見捨ててしまったからだという。
「人間はあと20年もせず、地球という世界をすべて巻き込み滅びるでしょう。それに嫌気がさしたのでしょうね」
女神にそう告げられたのは、帰宅途中の電車で事故に遭った、アラサーのOL翔子とあと二人、似たような年頃の男女の計3人であった。
女神いわく、他の人々 ―― 電車12両分の魂はみな、彼女の世界の魂の原料にしたのだそうだ。管理者のいなくなった地球は、今や神々にとって良い狩場となっており、現在生き残っている者達、すなわち翔子らの家族や友人たちも、いずれ他の神々に狩られていくだろうと。
しかし彼ら3人は、希望すれば自身の管理する剣と魔法の世界で生き直すことができると、女神はそう続けた。何故かと問うた3人に、あっさりと答える。
「あなたがたは、毒にも薬にもならないからです」
膨大なエネルギー量を持つ地球の人々の中でも、彼らは良くも悪くも他に影響を及ぼさなかっただろう存在だから、と。
身勝手な言い分に怒りはあった。悲しみも未練もあった。しかし日々の仕事で疲れ切っていた翔子は、大切な家族すらいなくなるという地球に、戻ろうとも思えなかった。
生き直すのであれば、およそ10歳程度からのスタートになるという。そして転生するにあたり、3つだけ願いを叶えてくれると。
しかし、剣? 戦いたくない。魔法? 戦いたくない。
考えた翔子は、癒やしの力と健康で丈夫な身体、そして自立するまで助けてくれる人をと願う。
そんな彼女につられたように、残る二人もそれぞれ生産に向いている能力を、誰かを守れる魔法の力を、そして健康な身体と自立するまで助けてくれる保護者を望んだ。
そうしてそれぞれバラバラに女神の世界とやらへ降り立った三人だったが……翔子はいきなりピンチに陥っていた。
時間は夜。あたりは森で、しかも吹雪の只中である。そして着ているのはごく普通の村人の服。つまりは薄着。
遠くに、かすかに灯りが見えるような気がしたので、必死にそちらを目指して歩きながら、翔子は女神を心の底から呪った。
だが小さくなった身体はいくらも進まないうちに力尽き、彼女は雪の中に倒れて意識を失ってしまう。
そうして次に目覚めた時には、見知らぬ山小屋のベッドの上で、そばには黒髪と金髪の、二人の青年がいて ――

神様転生系。書籍化、コミカライズ済、ダイジェスト化なし。連載中。
主人公は翔子ことショウ(転生先の人たちがショウコと発音できなかった)ですが、二章目でもうひとりの女性ハル、三章目で男性のリクも出てきます。
最初は一章目のショウ編だけで終わる予定だったようなので、そこまでで読み止めても大丈夫っぽいです。
というか三章目のリク編部分から、書籍版との整合性を取って細々とした部分が変わっているので、続けて読むとちょっとあれ? みたいな気持ちになります。
ショウ編は、とにかく平和というか、優しい世界。寿命が長い(200年ぐらいある)社会で、子供は大切にされるため、身元不明の孤児でもみんながこぞって養い親になりたがり。しかも大切にはされながらも、しっかり自立できるよういろいろ教えてもらえます。
そんな中、最初にハルを拾った黒髪の青年ファルコ(50歳)は、凄腕の魔物狩人でありながら、訳ありの過去を持つトラウマ持ちというお約束。無愛想で一匹狼的な存在だったのが、ハルに執着して養い親の座をもぎ取り、これでもかというほど構い倒して、中身は成人女性なハルに逆に生活の面倒を見てもらいながら、二人でいっしょに成長していくという疑似家族系?
あれ、こう書くとうちの娘のためなら〜と被るな……さすがにファルコはデイルほど駄目駄目じゃないと思うけど(笑)
あとショウは、子供に戻ってのびのび過ごせるようになったことで、疲れなんてさっさと忘れて前向きにビシバシ進むタイプになっちゃいますし。
2章目のショウとハル編は、ちょっと辛い展開が多いです。強い魔法の力を持ったが故に、ハルの周囲の大人が、搾取する方向に舵を切っちゃいましてね……(−ー;)
そして3章目のリク編は、逆にほとんど苦労なくのんびりスローライフを満喫した結果、甘やかされた感がちょいイラッときます。いやこれも周りの大人が問題なんですが。
ショウが落ちた国と違って魔物などほとんどいない地域だったのが、近年急速に魔物が増えてきて怪我人とかも増加しているのに、大人たちが現状を把握できていない。で、困ったらそのつど他の国から助けを呼べばいいや〜とのほほんしていて、その助けとして呼び出されたショウを含む狩人・癒し手・薬師一行が、あまりの他力本願ぶりにブチ切れそうになっているのが最新話あたり。
女神にも思うところがあったり、やらかした結果の失敗とかがありそうですが、一話目以降の登場は今のところなしです。
個人的には、リク編をちゃちゃっと片付けてもらって、レオン(ファルコの相方の金髪・80歳越え?)とその思い人との、じれじれもどかしすれ違い系甘々年の差天然溺愛カップルな番外編あたりを読んでみたかったりww
No.1687 (読書)


 ど庶民の私、実は転生者でした レアな浄化スキルが開花したので成り上がります【WEB版】
2019年12月11日(Wed) 
読書記録:
■ど庶民の私、実は転生者でした レアな浄化スキルが開花したので成り上がります【WEB版】
 https://kakuyomu.jp/works/1177354054890053336

庶民と駆け落ち同然で結婚した貴族出の母親は、自分によく似た兄や妹ばかりを可愛がり、いかにも庶民と言った外見の次女フィアラを顧みなかった。それどころかまったく家事すらしないため、幼いフィアラは毎日家族全員分の食事を作り、家を掃除し、洗濯をしていた。そうして懸命に切り詰めたお金は、兄妹達の上等な衣服や装飾品に消えてしまい、自分にはほとんど何も与えられない。
それでも早く独り立ちできるようにと勉学に励み、卒業を間近に控えた12才の時、基礎教育学校の先生から上級学院の奨学生にならないかと打診されることができた。
しかしそれを母に話すと、そんなお金などない。むしろ妹が14才になったら都会の女子学校へ入れるので、そのための学費や生活費を稼ぐために働けと言われてしまう。
兄妹ばかりを可愛がる母、家庭に関心を持たない父。そして甘やかされきった兄妹達。
そんな彼らに対する怒りが頭の中で爆発した時、フィアラは白昼夢のような映像を見た。それは日本という国で暮らし、大人になるまで生きた記憶の断片。これまで彼女が、年に似合わぬほどの落ち着きと分別を備えていた、その土台となるものでもあった。
前世の記憶を取り戻した彼女は、毒親と呼ぶしかない家族に見切りをつけ、家を出ると決めた。
髪を切り、兄の衣服を拝借して男装し、そして母親のヘソクリを給金替わりに頂いて。乗り合い便の最終馬車に乗り込み、さっさと町そのものを後にする。
そうして適当な市場なり魚河岸なりで出稼ぎの仕事を探そうとした彼女だったが、その道中で黒いローブを着た、凄まじい悪臭を放つ人物に遭遇して……

書籍化・コミカライズ済、ダイジェスト化なし。
書籍化されているという第一章分だけ、ひとまず読んでみました。
キャッチコピー「失くした唯一に出会う為、もう一度この世界に生まれ変わった」という、まさにそのままの、転生系で王道シンデレラ・ラブストーリー。
家出した先で出会った悪臭を放つ人物は、強大な魔力を持つ代わりに少しずつ瘴気に蝕まれ、体内から腐っていくという宿命を持った王族の一員 ―― の中でも、さらに突出した存在であるザクアーシュさん。三代前の王様の弟だと言うのに、未だに二十代にしか見えない傾国の美貌の持ち主(本文ママ)。
彼と接触したことで、フィアラは母親の実家の ―― さらに本家の血筋が持つ、浄化師としての能力を最強レベルで開花させまして。王家の呪いとも呼ばれる『血の澱』をも浄化できる、『穢れを祓う瞳』を開眼。300年ぶりに現れたというめちゃめちゃ稀有かつ、ザクアーシュさんら王家の人間を救える唯一の存在として、大切に大切に囲い込まれ……という感じ。
フィアラの転生の理由とか、ザクアーシュさんがどうしてそこまで凄まじい魔力を持っているのかとかも、ちゃんと語られている訳ですが……なんかこう、この世界の神様達はほんとに迷惑極まりねえな、と言うのが正直な感想だったり(^^;;
そして「知らない所でザマア」タグの通り、フィアラの家族に関するその後とかはあくまでさらっと語られている程度。彼女に一方的な恨みをぶつけてきた相手も、本人が知らないうちに呪い返しを受けてます。
あとけっこうさくさくと話が進んで、あっという間にさらっと時間が過ぎてたりするのが、ちょっと物足りないかもです。
っていうか、ザクアーシュさんすでに150才ぐらいになってるっぽいんですが、フィアラの寿命とかどうなってるんだろう……?
No.1675 (読書)


 転生したようなので婚約破棄物をみんなで常識的に対処してもらおうとした結果〜ざまぁなんて知らなかったんです〜
2019年12月09日(Mon) 
読書記録:
■転生したようなので婚約破棄物をみんなで常識的に対処してもらおうとした結果〜ざまぁなんて知らなかったんです〜
 https://ncode.syosetu.com/n9058fo/

天寿を全うして死んだお爺ちゃんが、若い頃に姉がやっていた乙ゲー世界に転生。
学園入学前(推定十二歳ぐらい?)で、同い年の王太子の近衛という立場で記憶を取り戻した彼は、その婚約者であり後に悪役令嬢となる公爵令嬢の、王妃となるべく日々努力しているその姿に、前世での孫などを重ねて大いに同情。
というか、ろくに教養も身に着けていない下級貴族の娘がいきなり王妃になんかなったら、常識的に考えて普通に国が滅ぶだろう。また王太子以外の後の騎士団長とか後の宰相とかが相手でも、どう考えても国力を落とすと結論。それからは、時に胃潰瘍で血を吐くほど頑張る公爵令嬢を労り、周囲には彼女がいかに頑張っているかをアピール。
さらに、のちに攻略対象者となる公爵令嬢の兄達などとも交流を深め、さまざまな悩み相談にも乗ったりし、王太子に対しても忠言を繰り返して、たとえヒロインにアピールを受けても安易に流されたりしないよう根回しに励んだ。
そして数年後に迎えた、学園の卒業式。そこで起きたのは ――


悪役令嬢ものの脇役転生系。一話完結の短編でさらっと読めます。あと活動報告に、別視点の小話が3つほどあります。
主人公よ、きみが孫の感覚で優しく見守ったり、頭撫でたりしていたその公爵令嬢は、同い年の女性なんだよww というやつです。しかも転生した結果しっかり美形になっている彼は、周囲から見れば特定の女性の美点を周囲に対して話しまくる=どう見ても主君の婚約者に思いを寄せているけれど、黙して身を引きながら、それでもその素晴らしさを語らずにはいられない生真面目な騎士という、そんな状態(笑)
なお活動報告の小話によると、乙ゲーヒロインは現地ヒロインでした。勘違い転生者ではありません。
……それであれってのもすごいなあと言うか、教育って大事っていうか、確かに学校って漫然と通ってたら授業の内容なんて右から左だったよなとか、こういろいろとですね(遠い目)
あと主役が自分でお爺ちゃん感覚だと言ってる割に、一人称の文章が普通のあんちゃんなのがちょっと違和感でしたかね。
個人的には、公爵令嬢視点が読んでみたいところでした。たぶん主人公がものすごい格好いいフィルターかかってるんだろうなあ(笑)
No.1673 (読書)


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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
最近は小物作り(主にタティングレース)などにも没頭しています。

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