戦国一の職人 天野宗助
2026年03月14日(Sat)
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読書記録: ■戦国一の職人 天野宗助 〜閑話 不思議ミステリー【戦国一奇才な職人 天野宗助の作品達】 https://ncode.syosetu.com/n9386dm/
幼い頃、酔った叔父より「どうせ若い時の夢なんて叶わないもんさ、夢見るなら老後のセカンドライフだ!」と言われて衝撃を受けた天野宗助は、その日から老後のセカンドライフに向けて邁進を始めた。 土地や預金のやりくりはともかくとして、老後に色々なものを作りたいと親に頼みこんで様々な経験をさせて貰い、中学に上がる頃にはバイトをしながら様々な資格を取得。あちこちの仕事先や職人から、うちに来いと言われながらも、ひとまずは普通のサラリーマンとして就職し、日々様々な技術を学びながら、気がつけば36歳。 本人は資格取得が趣味な、どこにでもいるサラリーマンだと主張するが、友人曰く「どこに材料さえあれば数週間で家を作れるサラリーマンがいるんだよ!! お前刀とかガラスや茶器とかも作れるんだろ!? どこが平凡だ! お前無人島でサバイバルも可能なハイスペック人間だろうが!!」と叫ばれる逸般人となっていた。 しかしそんな友人田中や、妹と甥っ子らと共に昼を食べに出た宗助は、突然突っ込んできたトラックに跳ね飛ばされ意識を失う。 これが死か。老後までたどりつけなかったな、などと思った彼が次に目を開いた時、そこは見知らぬ山の中であった。最初は死体遺棄を疑ったが、広い道を見つけ田んぼに出ると、昔の農民の衣装を着た老人に出会う。 「あんれ、お前さん変な恰好……血が出てるじゃねぇべか!? 大丈夫か!?」 そうして戦国時代の農民が住んでいそうな集落につれてゆかれた彼は、ここが己の知る歴史とは異なる流れを辿っている戦国時代であり、そして自身が8歳ぐらいの子供に若返っていることを知る。 しかし戦国と聞いて良いイメージができない宗助は、山奥にでもこもって戦とは無縁な静かな暮らしをしたいと考えた。心配する村人達に、せめて元服まではと言われ十三歳まで村で過ごしながら、畑を手伝ったり、村の家屋を丈夫なものに建て替えたりする。そうして元服すると、念願の一人暮らしとモノ作りを始めることにしたのだが……
自称一般人な逸般人が、戦国時代っぽいけど地名も人名も時代考証もまったく異なるパラレルワールドにトラック転生。一人静かにモノ作りしながらスローライフを目指していたら、出来上がった品がとんでもない代物となり、入手した人々の人生や時代の流れそのものを変えていく系。書籍化済、連載中。 プロローグがいきなり現代で、主役が作った品々を集めた展示会をやるというところから始まるあたり、ハッピーエンドは約束されているのが安心どころ。 他にも主だった章の最後には、登場した品々が現代のWikiでどう扱われているかの解説が入ってます。 なお主役は己の作ったものが不思議な力を宿していることに気づいておらず、周囲や品物自体もそれを隠す方向で行くため、勘違い系かつ難聴鈍感主人公となります。苦手な方は要注意。 あと主役が全く出てこず、完成した品物とその持ち主の話が延々続くターンも多いです。 最初の頃に違和感があった、第一村民の面々、懐深すぎね? ってか同年代の子供が少なすぎね?? という部分については、だいぶ進んだあたりで理由が語られてます。戦の世という割に、宗助近辺ではそんな空気まったく出てこないなあというのも、宗助が知らない部分でちゃんと語られています。 ただ気になるのは、最初に作者様自身が「初めての小説投稿故に脱字や誤字が多いと思われます」とお断りされているのですが……本当にめっちゃ多くて(−ー;) 特にてにをはがしっちゃかめっちゃかなあたり、脳内校正フル回転必須です。 あと「これ殺っちゃってない? え、どっち??」と、判断がつかない部分も多く。どっちによるかで太郎とおゆきあたりへの印象が大きく変わりそうです。まあ私的には、大切な相手のために豹変するバーサーカーというのは大変好みとするところなので、むしろ潔く一線を越えていて欲しいところですが。 あと、モノ作りの楽しさを求める方にはあまりおすすめしないです。逸般人だからってモノ作り舐めんな? 的に、「作ろう」「ハイできた」という感じで、作成光景とか道具・材料調達などの試行錯誤とかは全く描写されていません。むしろ作者様、あまりハンドメイドとかされないのかな……正直、完成品の具体的なイメージがあまり思い浮かばないです(´・ω・`) モノ作りの背景に、ストーリー全体を貫く大きな流れがあるようで、宗助が転生した理由や不思議な能力を持つこととなった訳も、少しずつ語られていっています。連載開始から10年近く経って、まだ思わせぶりにしか出てきていないので、先は長そうですが。 ……これに関しては人のこと言えない私がいる……(苦笑)
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No.4660
(読書)
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追放聖女はキャンピングカーで気ままに異世界を旅する 他4編
2026年03月05日(Thr)
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読書記録: ■追放聖女はキャンピングカーで気ままに異世界を旅する 〜76話 https://kakuyomu.jp/works/822139841460574947
■会社をクビになったので、玄関先にできたダンジョンに潜ってみた。〜不人気スキル「ゴミ拾い」が実はドロップ率100%の神スキルだったので、レアアイテムを配信で売って億万長者ライフを送ります〜 〜26話 https://kakuyomu.jp/works/822139843669368998
■元ゲームデザイナーのダンジョン配信者 〜隠し通路を全部見つけるおじさん、運が良いだけで最強になる〜 17話 https://kakuyomu.jp/works/822139845309330668
■心を読める主人公はモブキャラになれない 〜やはり流出させてはならない力 https://kakuyomu.jp/works/822139845610850557
■男は守られて当然の貞操逆転世界に転生したモブ貴族、死ぬほど鍛えまくって女の子を守ってみたら愛が重くなりすぎたんだが 〜47話 https://kakuyomu.jp/works/16818792435932689728
このところ流し読みしていたものをひとまずメモ。
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No.4647
(読書)
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田中家、転生する。
2026年02月21日(Sat)
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読書記録: ■田中家、転生する。 〜201 なんぼあってもいい……とはいかない。 https://ncode.syosetu.com/n1970fg/
地震で同時に死亡した一家五人が、辺境伯家へ同じ家族構成のまま転生。 前世では末っ子でも30代ぐらい(なお全員独身)だったのが、今世ではまだ兄弟みな就学前。末の弟に至っては9歳。しかも家族全員めっちゃ美形。 しかし中身は庶民な田中家。一家全員食中毒でそろって前世の記憶を取り戻してからというもの、元々お人好しかつ家族仲が良かったところへ、前世の日本人感覚が加わって大暴走。元々魔物が多い土地を守ることを中央から押し付けられていたことで、それぞれ戦闘能力やら頭脳やら裁縫技術が無自覚チートレベルだったことやら、追いかけてきてくれた猫達4匹(元々が化け猫かつ何故か巨大化)なども加わって、なんかもうとんでもないことになっています(苦笑)
書籍化・コミカライズ済、連載中。なお虫が苦手な人は要注意です。そして猫好きはきっと泣くT^T ずっとコミカライズを追っていたのですが、続きが気になりweb版へ。 あれは独特のノリがちゃんと反映されている、良コミカライズだと思うのですよ^^ ……ただ今後の展開的に、ウデムシとかの描写どうするんだろうという心配も……苦手な方は絶対に検索してはいけません。私は写真や動画なら平気ですが、実物はたぶん無理なやつです。動きが遅いからアシダカ軍曹よりはまだマシそうですが……
そんな虫達を愛してやまない主役は、13歳の令嬢エマ。元は枯れ専なアラサーでおじさんキラーだったのが、ほぼそのまま儚く可憐な見た目の少女に受け継がれた結果、周囲の勘違いがものすごいことに。 その他、元工事現場監督の長男はサバイバル能力の高い脳筋狩人(対魔物職業)に、元はフリーターでロリコンの末弟は一度読んだ本の内容を忘れない超頭脳派に。あ、エマは今世で虫好きが高じて観察力と分析力と発想力がものすごく、特にその発想は兄達をして「予想の右斜め上を左折する」と称されるほど(笑) そして子供達(特に娘)に甘い父親も凄腕狩人かつ、職人レベルのレース編みの腕を持ち、料理上手な母親は学園を首席で卒業したレベルの才媛というね。 そして家族全員、裁縫特化。家族五人揃えば、一日で最高級のドレス5枚ぐらい余裕(採寸すら目測で完璧)で仕上げちゃうほどです。 なんかもう要素が多すぎて読んで下さいとしか言えないww 世界観はかなり厳しいのに、田中家にかかった途端にシリアスさんが息をしなくなる、そんな勘違いを積み重ねて、なんだかんだでみなが幸せになっていくお話です。 一家が転生した理由も猫達が追ってきた理由も、186話らへんでちゃんと語られます。 コニー・ムウさん、実はヨシュアだったりしないかな……いやヨシュアにはそんな背景いらないか。むしろ彼は彼自身の力で田中家と縁を結んで欲しい。 平凡に見えて実は有能なところも好みなんですが、何よりもエマの傷を当たり前に全肯定した42話から、私は不動のヨシュア推しです ΣG(`・ω・´)
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No.4641
(読書)
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薬屋のひとりごと 13巻
2026年02月18日(Wed)
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読書記録:
時系列はほとんど12巻の続きで、後日談的それぞれのお話集。 新章へ向けての伏線っぽいものもありつつ、まあようやく落ち着いたかというところ。 とりあえず羅半兄と壬氏の不憫度がさらに増してます。 っていうか、壬氏の気持ちを受け入れた猫猫の覚悟がガンギマリ過ぎなんですよ。なんだかんだでそういうところピュアな壬氏からしてみればドン引きレベル。ロマンチストな男とリアリストの女というにしても程があるだろうよと。 まあそこで我慢できるようになった壬氏は偉いと思いつつ、しかし東宮が成人するまで待ってたら、猫猫はけっこうな高齢出産になっちゃうよ……? そこをなんとかできるのか、頑張れ壬氏。 羅半兄は羅半兄で、歴史に名を残すほどの偉業をいくつも成し遂げながら、本人に自覚がないのと偶然と思惑と優しさが重なって正体不明になっちゃっているのがなんともはや。 とりあえず姚か燕燕とフラグが立った感じになってるので、こっちも頑張れ兄。
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No.4640
(読書)
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薬屋のひとりごと 12巻
2026年02月12日(Thr)
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読書記録:
西都編、今度こそ終了! 作中時間ですら一年が経つほどの長丁場が、ようやく本当に一区切りつきました。 ……が、己の読解力のなさが恨めしい今日この頃です・゜・(ノД`)・゜・ なんか今回は、一見関係ないように見えた細々とした事件やその副産物が、いろいろ繋がり合って最後に大きな流れが……という、シリーズ初期の雰囲気に戻った気がします。 それだけに読み解ききれないあれこれが残って、結局、雀さんの山羊はなんだったのかとか羅半の手紙止めてたのは誰だとか、麦のかさ増し申告の理由とかが、私の脳味噌では理解できませなんだ。そこへ持ってきて、虎狼は結局のところ誰の命で動いていて、何がどうなって指揮系統変えられたのかがさっぱり判らない……(−ー;) 諸悪の根源の一人とも言える中途半端な巳の女は主上の配下の末端だったとして、彼女の後継者から外されて宙ぶらりんになったところを、放置する訳にも行かないからこっちに組み込んだってことなのでしょうか? そもそもお互いの正体すら知らない場合も多い一族が、どうやって序列を把握してるんだろうという謎もですね…… それでええと結局のところは、玉鶯に引き続きその長男の鴟梟もまた、己の資質に合ってないものを無い物ねだりした挙げ句にこじらせて、無理を通そうとした挙げ句に面倒を引き起こしたってことでFA? 鴟梟が遅い反抗期と厨二病こじらせず、最初から後継者としての覚悟を決めて動いていたら、玉鶯亡き後の混乱はもっと早く簡単に収まっていたのではないかなあと。 なんかそれで命を落としたり、取り返しのつかない怪我をする羽目になった面々が気の毒過ぎる気が……それでも最終的には軌道修正できたし、民のことを考えられるだけ父親よりははるかにマシだったということなのか。 小紅ちゃんが幼いのにめっちゃ優秀! と思ったらまさかの理由があったし、表紙絵の格好良い武人さん誰!? と思ったら、これまたまさかの! でめっちゃびっくりとか、いろいろ衝撃の種明かしはいっぱいあったんですけどね。雀さんの過去も、前回の陸孫に引き続き驚きの連続でしたし。 あと今回は馬良がかなり株を上げたと思います。人間不信でコミュ障だけど、でも雀との絆はなんかこう、理想の政略結婚と言うか。最初は雀さんの努力があったとはいえ、それをちゃんと理解して、さらに彼女の背景をいろいろ察したうえで適切な距離感と思いやりを持てているのは好感度高かったです。 あと今回気になったのは、異国の要人は本当の性別結局どっちだったの? というあたりとか、姚の叔父である礼部の魯侍郎さんがアレなら、姚が言ってるあれこれもまた別の裏事情があるのかなあとか。 あ、とりあえず羅半兄の名前はほぼほぼ確定しましたねww レビューとかによると、次の13巻で正式判明するらしいですが、まあもう間違いないでしょう(笑) っていうかこれまで頑なに挿絵で素顔出されなかったのに、最後の最後でアレとかww 蝗害からもなんだかんだで生還してきたので、今回もそのうち戻ってくることでしょう。 ……っていうか、猫猫がなんだかんだで助かったのも、羅半兄が広めてくれた馬鈴薯のおかげが多々あったと思うと、ほんとに西都編で一番活躍したのこの人なんじゃ……? ってなりますね。それなのに扱いが気の毒過ぎるww あと猫猫がちょっと自覚したと言うか、ぬるま湯程度には気持ちを返せるようになって、また一歩前進ですね! ようやく壬氏が報われてきたよ……! そっち方面の情動がほぼ死んでる猫猫をここまで持ってきたのだから、ほんとすごいな壬氏……
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No.4638
(読書)
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薬屋のひとりごと 11巻
2026年02月07日(Sat)
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読書記録:
西都編がここで終わるとレビューで見た(気がした)ので、信じてここまで買ったのですが……いや終わったかもしれないけど! でも片付いていないことが山積みすぎて、後始末はこれからだよ!? というところまででした。なんか確認し直したら13巻が番外編集で、14巻から新章ってなってる? ネタバレ避けるために斜め読みしかしてなかったのが仇になったか _| ̄|○
そして内容としては、とりあえず陸孫んんんんんんっっっ!? ってなりました。イヤまじで。 とりあえず彼の裏事情が判明したこの時点で、初登場シーンから言動を全部おさらいしたい気持ちでいっぱいです(><) ……正直アニメで「もう出てくるのか。ずいぶん早い顔出しだな?」と思っていたら、まさかここまでの掘り下げがあるキャラだったとは。道理で納得です。アニメ3期(分割2クール)ってどこまでやるんだろう……前の通り1期(24話)で2冊分だとしたら6巻まで……だとちょっと収まりが悪いから、8巻で砂欧の巫女の話が一段落つくまでと予想していたんですが。 これは4期以降で西都編も期待できる、かも? アニメで既に玉葉妃が鳩使ってるあたり、しっかり伏線も貼られていますし!
ともあれ、前の巻の感想で「玉鶯にぎゃふんと言わせてくれないかなあ」と書いていたら、ぎゃふんどころかというところに落ち着いてしまいましたね。 というかプロローグ時点であれ? ってなったんですよ。 え、もしかして玉鶯って意外と小物……? 周囲が深読みしてるだけで、実は視点がめっちゃ狭いお馬鹿なんじゃね?? と。 さすがにそこまでではなかったというか、目的に向かって場を整えたり、いろいろ裏から手を回して煽動する手腕はさすがという感じで、またしても壬氏がしてやられたりしていましたが……結局のところ根底にあった動機はすごく短絡的かつ感情的なもので、自分の正義のために軽視し踏みつけにしてきたものに、巡り巡って足をすくわれたある意味ザマアというか。 最後の最後まで、自分が何故こうなったのかを理解できないままだったのがいっそ哀れ……しかしこれは玉袁の教育ミスもあったんじゃとか思ったり。少なくとも側妻達との契約についてちゃんと説明していれば、「蜂蜜が薄まるような」感覚だけは避けられただろうし、そうすれば乳兄弟の発言にあそこまで激昂することもなく、そもそも劣等感を肥大させて歪んで行く未来も避けられたのではないかと……まあ全てたらればではありますが。 とはいえ、うーーーーん……為政者は政治のため犠牲を払わなければならないことは確かにあるけれど、彼が十七年前にやった行為は大義名分という形すら整いきっていなかったし、今後についての長期的目線や、民草にも意思ってものがあるということを失念していたのは、上に立つ者としては致命的ですよねえ。あと自分がまだ元気だからって、これから戦争やろうZE! って言いながら最低でも17歳は越えてる息子に後継者教育してないとか阿呆がすぎるだろうと。戦争で自分が死ぬ可能性は一切考えてないの?? とかもうね。 そんな感じで、玉鶯に対する得体の知れない怖さが、一気にひっくり返った今回でした。 羅半兄に関しては、為政者の視点を持つ農民という、こうして書くと玉鶯とは間逆っぽい有能さ(羅の一族らしさ)が判明し始めつつ、まだ小麦の収穫量のかさ増し報告の理由とか、雀さんの山羊とか羅半関連の手紙を止めていたのが誰なのかなど謎が残ってます。 壬氏さまだってまだ西都から帰れないみたいだし、これは続きも読まなきゃかあ。 こうして読者は踊らされてゆく……
追記: めくり返していて気付いたんですが、そうか。玉袁さん、女性が後を継ぎ婿は取らない、つまり父親は不明がデフォで子供は一族が協力して育てるっていう女系家族で育った男だから、外部の連中はともかく自分の息子までも男親との血の繋がりにこだわってるって事自体を、肌で理解できてなかったの、かも? 母親もほぼ同じ一族の出なんだし、ちゃんと跡取りとして認めているんだからそれで良いだろう? みたいな感覚だったのでは。 だから玉鶯の歪みも大人になれば落ち着くだろうって思ってたし、自分の実子じゃない子供を家族として扱うのにもまったく抵抗がなくて、側妻とのあんな頓狂な契約も当たり前にできたのか……と、そう解釈したら、やっと腑に落ちましたです。
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No.4636
(読書)
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薬屋のひとりごと 10巻
2026年02月04日(Wed)
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読書記録:
読み始めたら意外とさくさくページが進んだ10巻目は、まさに章タイトルのひとつ「束の間の平穏」の通り、嵐の前の静けさという感じ。 ようやく西都についた猫猫達が、壬氏の命により蝗害対策で走り回るのがメインでした。 次の11巻で西都編が終わるという話ですが、その前振りとしていろいろ伏線を撒いているという印象かな。 いや、盗賊に襲われたり、子翠の頃から引っ張り続けた飛蝗がついに! といったアクション的な部分もありはしたんですが。 他にも過去に行われていた祀の謎を紐解いて蝗害に効果があると気付き、半ばペテンのようなやり方で祭として復活させつつ、その道具として芋の作付けも広めて一石二鳥とか、別行動していた馬閃と里樹ちゃんの甘酸っぱいあれこれとか、見所はいっぱいあったんですが。 ……それよりも、プロローグとエピローグでしか出てこなかった都の玉葉后サイドの暗躍とかその実父である玉袁の真意はとか、あるいは西都で異母兄の玉鶯が何考えて行動しているのかとか、天佑や陸孫の立ち位置はとかとか、裏でのいろいろが気になりすぎて事件関係はあんまり頭に入ってこなかったんですよ。 あと壬氏さま出番少ねえ(苦笑) 前回けっこうなご褒美があった反動なのか、猫猫と別行動なことが多く、ほんとに影が薄かったです。 雀さんの山羊の謎や羅半兄の安否あたりも次回明らかになるでしょうから、そっちを早く読みたくて、正直この記事を書き留めるのも上の空ですww 壬氏もですがパパこと羅漢も、次回は思い切りはっちゃけて、玉鶯にぎゃふんと言わせてくれないかなあと期待しております。
……なんというか、玉鶯が壬氏を利用して自分の名を上げようとしていたのはまあ理解できるんですけど……玉鶯の母親が風読みの民であったのなら、玉鶯もまた風読みの民なのか。 しかしそうすると祭祀が廃れることの危険性を知りながら、自分の益のためだけに技術を囲い込んで利用していることになる訳で……そもそも西都出立前からの謎である、小麦の収穫量を少なくどころか多く報告してる謎とか、農民達をあえて愚鈍になるよう扱ってるところとか、ほんと理解できないことが多すぎて先が気になるのですよ〜〜(><)
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No.4635
(読書)
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准教授・高槻彰良の推察12 破られた約束
2026年02月01日(Sun)
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読書記録:
高槻の祖父と直接対峙しようと計画していた矢先の訃報に、一同は衝撃を受ける。縁を切られている高槻には葬儀の知らせすらなかったが、渉の方には連絡があったとのことで、イギリスから帰国してきた。そうして彼と共に寺まで足を運んだ高槻と尚哉は、そこで思いがけない人物と出会う。それは30年以上前、高槻の母が事故でバレエを辞める以前に離縁されたという、祖父の妻、つまりは高槻の実の祖母であった。彼女から聞いた若い頃の祖父の話は、これまでの印象とは大きく異なっていて……真夜中の訪問者 大学三年の夏休みもついに終わり、新たな学期が始まったその日。異捜の中路が大学を尋ねてきた。相変わらずの態度に警戒をあらわにする尚哉だったが、高槻は彼を研究室に招き入れる。そうして過去の事件についての情報を教えてもらう代わりに、ひとつの案件を手伝うこととなった。なんでも高尾山近くにある料亭の床下から、鬼女の腕とされるモノが発見されたのだと言う。その腕を祀れば家が繁栄するが、代わりに代々の娘が腕に大怪我を負うと伝えられているのだそうで、亡き先々代の主が祀るのをやめて隠してしまっていたらしい。その腕が見つかった数日後、当代の五歳になる娘が台車に左手を潰される事故が起きた。その腕を異捜で回収したいため、協力してほしいという話である。そうして異捜と捜査一課を兼務することとなった佐々倉と共に、高槻と尚哉は料亭を訪れたのだが……鬼女の腕 仕事人間だった神原智彰は、社長に気に入られていた。彼自身も、常に正しい選択を間違わず選び取る社長を強く尊敬していた。そんな彼がある日、社長に連れられていったのは、彼の娘が出演するバレエ公演であった。バレエなどまったく興味のなかった彼だったが、舞台の上で踊る妖精のような儚くも美しい女性に一目で心を奪われてしまい……【extra】妖精のような君
ちょっと待てここで終わるか!?!? と、長野編を上回る衝撃展開。 表紙絵のトーンがいきなり変わって不穏さマシマシ。ドキドキしながら読み始めたら、割と平穏な雰囲気で進んでゆき、渉叔父さんもやってきて安心感もいや増しつつ、高槻祖父や高槻父が、高槻祖母や渉叔父さんらと縁を切った理由とかも割と予想していた通りでふむふむと読んでいたのですが。 終盤で一気に「ファ!?」展開が多すぎてもうね。 あげく尚哉の階段落ちにまさかここで終わりじゃないよねとページを捲ったら続きがあって、良かったと安心したら、それどころじゃない終わり方とかもうね! 13巻はいつ発売になるのぉぉぉおおおっっっ(><) ……ああでも佐々倉にとってはこれ、長野で既に一回経験してることでもあるのか……? そう考えると佐々倉さんのメンタル本当にすごすぎるな……(感嘆) そんな12巻では、これまで尚哉や高槻側から見た描写が多かったところを、高槻祖母の思い出語りや高槻父視点の過去話などを交えることで、徐々に高槻家側の心情も明らかになってきました。 やっぱり高槻父は、自分のできる精一杯をやっていた苦労人だったんだなあと。黒木さん達の謎は残りますけど、あれはやっぱり部下が勝手に忖度してやりすぎてただけ……なのかなあ? いやしかしさすがにこれは……高槻祖父の「友達」が「もう一人」とイコールであるとしたら、高槻と「もう一人」の関係って……(汗)……いやそう考えると、あの強すぎる執着にも理解はできるんですけど! ああでも「もう一人」って、高槻母を階段から突き落としたことありましたね……それを考えると、別存在の可能性はあるかな? もし高槻母と渉さんの足が「友達」のスティグマにあたるとしたら、高槻の背中とは形が違いすぎる訳ですし。 どちらにせよ、高槻父の気の毒っぷりがどんどん増してきますね……この人がかつて幼い高槻を殴ってでも止めなかったら……そして壊れた妻を、今でも懸命に守っているその愛情を思うとですね…… でも高槻はその回転が良すぎる頭で、そこらへんのことや、あと自分が神隠しにあったのは偶然ではなく、もともと自分自身の在り方にそういったものを引き寄せる要因があったからなのだとか、そもそも自分の存在自体が間違っていたのではとかあの一瞬で思い至ってしまったがゆえに、絶望したのでしょうか。 しかしそうすると「もう一人」が約束を破った謎が残る訳で、そうすると高槻が消えた理由もまた別にあるの、かもとか、考え出すとぐるぐるが止まりませんですよ! そもそも階段落ちした尚哉の安否を確認しないでというのが、腑に落ちないんですよ。高槻先生、そういうところは絶対自分より尚哉を優先しそうなんですもん。だからこそ尚哉もその約束を保険にしたわけでしょうし。 ああもう本当に、13巻早くぷりーーーーずっっっ!<大事なことなので二度(ry
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No.4634
(読書)
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枯れ専令嬢、喜び勇んで老紳士に後妻として嫁いだら、待っていたのは二十歳の青年でした。なんでだ〜!?
2026年01月31日(Sat)
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読書記録: ■枯れ専令嬢、喜び勇んで老紳士に後妻として嫁いだら、待っていたのは二十歳の青年でした。なんでだ〜!? https://kakuyomu.jp/works/822139837215582191
六十まで生きて幸せに生涯を終えた、元日本人のお婆ちゃんが、伯爵家の長女イアナに転生。赤子の頃から達観しすぎていたこともあって、両親からは気味悪がられ、悪魔憑きと呼ばれるように。そして妹ばかりを可愛がられても、前世享年六十歳のおばあちゃんは、普通の幼子のように構ってちゃんではない。一人で大人しく本を読み、文字や計算練習をしたりなどしていたが、その間に家の財政がどんどん傾き始める。使用人を減らしていった結果、家の細々とした雑用をすべて押し付けられても、前世では一般家庭の専業主婦をしていた彼女にとって、掃除や洗濯はそれほど苦でもなく。押し付けられた雑用を鼻歌交じりに片付けていく。両親はますます気味悪がり、そして幼い頃から溺愛されて来た妹ジョルジアナに至っては、あからさまに姉を見下し、使用人か何かと勘違いしているようだった。 それでも前世享年(以下略)は、小さな子供の我儘にいちいち目くじらなんて立てたりしない。反抗期の息子よりはまだましだと楽観視して放置していたのだが。 イアナが二十歳になったころ、見事に斜陽へ突き進むアントネッラ伯爵家を、一瞬で没落させるほどの大問題が起きた。ただでさえ借金がかさんでいるというのに、それでも贅沢品を買い与えられ甘やかされ放題の妹が、既婚者しかも入り婿と不倫をして、相手の妻から巨額の慰謝料を請求されたのである。 しかしアントネッラ伯爵家に、それを払うほどの蓄えなどない。そこで父伯爵はイアナを呼び出した。いわく、 「ステファーニ公爵にお前が嫁げば、支度金としてまとまった金が入る。それで慰謝料を払うのだ。これは当主である私の決定だ」と。 ちなみにステファーニ公爵は御年六十二歳。三十年前に他界した奥方との間に成人した息子がおり、孫も二人いるため、跡継ぎを作る必要などないはずである。 「この縁談は公爵の息子が持って来た物だ。正確には『どんなことがあっても文句を言わず添い遂げてくれるもの』という募集がかかっていた。嫁ぐならば巨額の支度金を用意するが、違反すれば同じく巨額の違約金を支払わなくてはならないという条件付きだ。おおかた老い先短くなった父親の介護要員が欲しかったのだろう」 これは決定だと命じられたイアナだったが、渡された絵姿を見て、思わず目を見開いていた。 (な、な、なんて素敵な紳士なの!?) 中身がおばあちゃんのイアナにとって、二十歳そこそこの同年代男性などおこちゃまもおこちゃま。頭をよしよししてあげたくはなっても、男性としての魅力などまるで感じない。しかし絵姿に描かれた老紳士は、目じりに浮かんだ皺にほうれい線といった、年を重ねた渋さがある。正直言って、イアナの好みにクリーンヒットであった。 しかも結婚と同時に息子とお嫁さんと孫もゲットできるとあっては、もはやこの事態を引き起こした妹に感謝したいぐらいである。 そうしてトランク一つのみを荷物に、ウキウキしながら公爵家へと向かったイアナだったが、しかし迎えに来た使用人達の様子がどこかおかしい。何やら言葉を濁すのに首を傾げつつ、公爵邸へとたどり着いた彼女を出迎えたのは、素敵なロマンスグレー……ではなく、端麗な面差しをした二十歳ぐらいの青年で ――
前世の影響で枯れ専な伯爵令嬢と、研究馬鹿な息子のせいで若返りの魔法をかけられてしまった元老紳士な公爵様との、縁側で日向ぼっこするような穏やかな結婚生活。ザマアあり。完結済。 主役は環境こそ典型的なドアマットヒロインですが、もともとの精神年齢が高い(両親すら反抗期の子供ぐらいの認識)のと、おおらか過ぎる性格とが相まって、まったく悲壮感がありません(苦笑) まあ、彼女の享年がもう少し若ければ、うまく子供のふりをすることができたのかもしれませんが……それにしたって両親と妹の歪みっぷりを鑑みるに、そうしていたところで遅かれ早かれ結果は変わらなかったんじゃないかと思えます。 公爵様の方は、前妻とも政略ながら穏やかな結婚生活を送っていて、特に後妻を必要と思ってはいなかったんですが。研究熱心すぎて爵位(余計な仕事)を継ぎたくない息子の「父親が若返ってくれれば、自分を飛び越して息子が爵位を継いでくれそう」という思惑+退位後の老いらくの恋でちょっと視野狭窄を起こし「相手に合わせて10歳ほどでいいから若返りたい」と考えた先王陛下のやらかしにより、肉体年齢が大幅に若返り。さすがに責任を感じた息子が伴侶を募集したという流れ。 結果として、外見と中身が奇跡的に釣り合った二人は、実に良い感じのカップルにww そして公爵様は、この結婚で初めて恋愛や嫉妬というものを知ってみたりなど。 実家の家族以外は良い人達揃いで、読んでいてほのぼのできる感じでした^^
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No.4633
(読書)
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嘆きの亡霊は引退したい 1巻
2026年01月28日(Wed)
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読書記録:
大気や大地の中を漂うマナ・マテリアルが凝縮し、各地に生み出される宝物殿。そこには強大な幻影(ファントム)と、そして過去の文明を模倣して再現されたという不思議な力を持った宝具が存在する。それらを倒しまた持ち帰り、さらには自らの肉体にもマナ・マテリアルを取り込むことで、富と名声、栄光と力を手に入れることを目的とするのが、トレジャーハンターという職業である。 そんなトレジャーハンター達の黄金時代と呼ばれる現在、帝都ゼブルディアで名を馳せる新興パーティーがいた。「嘆きの悪霊(ストレンジ・グリーフ)」と名乗る彼らは、ハンター登録からわずか五年で帝都屈指の実力者となり、複数のパーティーをまとめ上げたクラン「始まりの足跡(ファースト・ステップ)」を作り上げていた。 なかでも嘆霊のリーダーであり、足跡のクランマスターであるクライ・アンドリヒは、帝都に3名しか存在しないレベル8、そして未来を見通すのではないかという神算鬼謀の采配で、「千変万化」の異名をも得ていた。 人々の畏怖と尊敬を受けながら……しかしクライ本人は常に考えている。 「引退したい」と。 何故なら、人間離れした才能を持つパーティーメンバー達とは裏腹に、彼自身は一般人並みかそれ以下の実力しか持っていなかったからである。 しかし何故か幼馴染達は彼をリーダーに祭り上げ、周囲もそれに賛同している。そして実力に比例するかのように問題を起こしまくる彼らに振り回されながら、クライはなんとか平和な暮らしと無事な引退を夢見て奔走するのだったが……
現地主人公の異世界冒険もの、勘違い要素あり。 web版やコミカライズを飛び飛びでつまんではいたのですが、ちゃんと読むには至っていなかった作品。アニメ版が思いのほか面白かったので、改めて手を伸ばしてみました 自分は無能だからとハンター自体を辞めたい主人公が、幼馴染(女2+義妹1+男2)達にすっっっごく大事にされて、ちっとも追放してもらえず。ゲロ吐きそうになりながら、時に格好つけたりして適当に言ったことが、何故かたまたま最適解を引き寄せ、周囲が超有能だと勘違いしていく……と、この時点ではまだその程度の感じです。 これからの展開で、実際には一番勘違いしているのが主人公の方なのではとか、人間性もクライが一番ろくでなしなのでは疑惑がいろいろ湧いてくるのですが、まずはつかみの一冊です。 ハーレム要素はありつつも、主人公の方はまったく自覚がないと言うか、アピールを相手にせずさらっとスルー。でも女性側が問題ありまくりのキャラ達ばかりで、気の毒さは欠片もないです(笑) なお、第一幼馴染とその弟子の間でかなりのパワハラ描写が出てくるため、苦手な方は要注意。
そんな1巻は白狼の巣を攻略するまでで、webの方もあまり飛ばさず読んでいたので、さほど新鮮さはなく。 ただ改めて文字で読むと、各パーティーや宝具の名前、そして世界観が改めて理解できる感じでした。 あとコミカライズは、すごく丁寧に作られているなあと実感。 クライが夜天の暗翼(ナイト・ハイカー)で白狼の巣に突っ込んだ時、コミカライズ版ではボウガン背負ってるのになんで使わないのかと不思議に思っていたら、あれは軌道修正の力を持つ宝具で、飛ぶ時の補助や見た目だけな派手な弾指(ショットリング)攻撃の時に密かに使用していたという、細かいところになるほどと頷かされました。原作勢はあそこでニヤニヤしてたんでしょうねえ。
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No.4631
(読書)
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神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
最近は小物作り(主にタティングレース)などにも没頭しています。
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