『竜の聖女の刻印』が現れたので、浮気性のあなたとはこれでお終いですね!
2022年08月08日(Mon)
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読書記録: ■『竜の聖女の刻印』が現れたので、浮気性のあなたとはこれでお終いですね! https://ncode.syosetu.com/n6517hp/
こちらも「追放悪役令嬢の旦那様」などの古森きりさん作品。 現地主人公で、どうしようもない馬鹿王子に振り回されながら尻拭いに奔走されられていた婚約者の令嬢が、竜に仕える聖女に選ばれたことで快哉を叫び、嬉々として婚約を解消。竜の塔へ赴き、恐ろしい姿を持つ竜王をものともせず、「会話が通じるって素晴らしい!」と感動しながら奮闘するお話。完結済。 なお竜王様は人化もするので、苦手な方は要注意。 王子様の方は、周囲から「やんごとないアホ」と呼ばれるほど、人の話を聞かないし、聞いても自分の都合のいいように捻じ曲げる謎思考の持ち主。 なまじ勇者の子孫としてスペックだけは高いため、なかなか廃嫡もできなかったところへもってきて、聖女に選ばれた主人公へ「私を愛しているお前を、邪竜などに渡すものか!」とか言い出して監禁するところまではまだしも、その後、食事と水の手配を忘れて別の婚約者(11人いる)とデートに行っちゃうとかいうダメダメっぷり。 そもそも竜の聖女という存在自体が、国を支えるのに不可欠な存在なので、それを否定する段階でもう国家反逆罪クラスの行動。しかも主人公は政略で選ばれた婚約者で、王子様に対しては愛しているどころか、迷惑かけられすぎて生理的にアウトレベルにまで行っているんですよね。 なんかもう、回り中から見放されて王族籍の剥奪まで言い渡されても、それを「王になるにあたって与えられた試練だ!」と解釈して、その資格もないのにあちこちに入り込んでは好き勝手やらかす……こういうのをサイコパスっていうのかなあって(汗) 最後の方はいい感じにまとめられていて、主要キャラで不幸になった人がいないのは良いんですけど……でも名無しモブで精神病んだり、最終的に迷惑を被ったのが平民だったりするのを考えると、やっぱりあれでめでたしめでたしとするのは、ちょっと複雑なものがありましたねえ……
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No.3231
(読書)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
最近は小物作り(主にタティングレース)などにも没頭しています。
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