贅沢三昧したいのです!
2022年05月01日(Sun)
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読書記録: ■贅沢三昧したいのです! https://ncode.syosetu.com/s0737e/
祖父の残した借金を家族総出で返済し終え、ようやくみんなで笑いあったその直後、居眠り運転の車に突っ込まれて異世界転生したOL。 5歳の誕生日に頭を打って記憶を取り戻したところ、どうやら自分は乙女ゲームの悪役令嬢サレスティア=ドロードラングに生まれ変わったらしいと気づく。もっとも彼女はゲームをプレイしておらず、友人が作った薄い本を読んだことがある程度。 ただ、学園の最終試験後に親の不祥事が発覚。それが原因で没落し、15歳で一族処刑という流れなのは覚えていた。 それに気づいたとき、サレスティアは叫んだ。 「令嬢ってまじか!! やっほぅ! 命尽きるまで贅沢三昧してやるぜ!」と。 しかしその様子を気味悪がった両親に、王都の屋敷から領地に戻って療養するよう命じられる。それでもかまわない。これから美味しいものをいっぱい食べて、豪華な服をいっぱい着て、死ぬまでを華やかに過ごすのだ……と、思っていた時期がありました。 領地に着いて意気揚々と馬車を降りると、待っていたのは広大な荒れ地だった。 領民の家はみなボロボロでバラック小屋のようだし、屋敷の使用人たちもみなやせ細っている……どころか、挨拶の途中で一人が倒れた。 慌てて厨房を確認すれば、食料はサレスティア用のものがほんのわずか。 領地運営に興味も知識もないドロードラング男爵は、王都で贅沢に過ごすため重税を課し、使用人達の給料すら払っていないのだという。金もなければ、買う食料すら存在しない。ここに残っているのはもう、行き場のない元奴隷か、先代に恩があるためここを死に場所と決めた者ばかりだった。 「どういうことじゃこりゃあああああ!!!」 貧乏を脱却したと思ったら、待っていたのはまた貧乏。 しかもこの現状を知った上でサレスティアを寄越したということは、ここで野垂れ死ねと両親から見捨てられた訳だ。 怒りのままに叫んだサレスティアは……あまりのショックに魔法に目覚めた。 前世で父方の祖父は借金を残し、母方の祖父母はマタギの技術を教えてくれた。獣を狩って、捌いて調理するぐらい、魔法の力を借りれば5歳でもできる! そうして彼女は立ち上がった。 領民みんなで一緒に、贅沢するまで死なないから! と。
書籍化・コミカライズ、本編完結済、ダイジェスト化なし。 悪役令嬢転生モノですが、本人にゲーム知識はほぼなし。そしてゲームの強制力もないし、話運びもサレスティア関係ないところでいろいろ齟齬が出ているので、あくまで「似た世界」っぽいです。 だってサレスティアがもし前世知識に目覚めていなかったら……ヒロイン、入学直後に死亡してると思うんですもん。いやそれ以前に、ゲーム開始前の時点で、玄武様により国自体が滅びてるわ。 とにかく主人公の知識&魔力チートで俺TUEEEE。 他国の圧政とか侵略とか各キャラの過去とかいろいろエグいところはあるんですが、主役の周りは優しい世界です。みんな主役が大好きで、たまに暴走しがちでわちゃわちゃ系。 途中からドロードラング領は治外法権みたいになって、各国の王族が平民たちと転げ回って遊ぶ休養気晴らし場所になったりしてますww ただまあなんというか……元社会人の主役が自国の王様相手でもタメ口なのはどうかと思うんですけどね……もうちょっと、領外では繕おうよと突っ込みたくなるんですが、まあそこがこの主役のアイデンティティみたいな感じなので。 あと、かなり早いうちに婚約者が決まって、ハーレム要素とかまったくないのは良き。主役たち以外にもいっぱいカップルできて、どんどん結婚していくのがなんか幸せですね。 なお主役の婚約者はもうね、スパダリすぎるww ちょっと独占欲は強いし、笑顔が怖いタイプではあるんですけど、でもほとんど年齢変わらない現地民なのに、規格外サレスティアにしっかりついてきて、時に上を行き、笑顔で抱きしめてくれるのはすごいと思うんだ…… 難点は、キャラクターが多すぎて、誰が誰だか判らなくなることでしょうか。正直、領地組と学園組、王族&婚約者達ぐらいのざっくり区別で、どれが誰だかはほとんど雰囲気で読んでました(苦笑)<登場人物一覧と首っ引きで2周目中 コミカライズがまだ始まったばかりらしいんですけど、それが進んだら多少は見分けが付くようになりますかねえ。 とりあえずヤンさんとダジルイさんのアイス屋シーンは、ぜひ絵で見てみたいですっ
■贅沢三昧したいのです! 転生したのに貧乏なんて許せないので、魔法で領地改革 https://www.comic-earthstar.jp/detail/zeitaku/
2話目から登場してる黒髪の青年が、他領出身なようだからヤンさんかな……いや年齢的にはルイスの方かも……?
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No.3081
(読書)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
最近は小物作り(主にタティングレース)などにも没頭しています。
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