勘違い白豚令息、美形婚約者に振られ出奔。1人じゃ生きれないから奴隷買ったら溺愛してくる。
2022年03月27日(Sun)
|
|
|
読書記録: ■勘違い白豚令息、美形婚約者に振られ出奔。1人じゃ生きれないから奴隷買ったら溺愛してくる。 https://www.alphapolis.co.jp/novel/412971661/455547146
婚約破棄のショックで家出した公爵家令息(13歳)が、欠損奴隷を買って治療したら、ものすごく溺愛されて……系。完結済。 BLでR18注意。あと「男しかいない世界」タグつきで攻めが2人、そして身体欠損とかもしょっちゅう出てくるわ、国の上層部がいろいろエグすぎるわな世界観なので、そのあたりも要注意。 文章にハートマークとか乱舞してるのが苦手な方も、注意ですかね(苦笑)
主役の子豚ちゃんことサミュエルは、そもそも家族や親戚や権力者達からも(家出時点では自覚なく)溺愛されまくっている、非常に真っ直ぐで一途で努力もできて、おまけに魔法的なことに関しては超有能な子。それであるが故に、周囲からお菓子をもらったり、その体型も可愛い★ と構われまくったり、魔力が強い割にレベルが低いとその魔力を収めるために身体が脂肪を蓄えるとかいう事情もあって、13歳にして背もたれがないと座ってもいられないほどの白豚体型になっちゃってまして。 で、お約束通り、男爵家の庶子にうつつを抜かした伯爵家の婚約者に、公衆の面前で婚約破棄を突きつけられる訳ですが……そこで相手を恨んだりせず、ただ「好かれていると勘違いしていた自分が恥ずかしい。頭が冷えて、ほとぼりが醒めるまで、暫く旅にでも出ます。危ない所には行かないようにします」と置き手紙を残しての傷心旅行に出るだけなのが、ええ子やなあとほっこりします。 家から持ち出す金目のものも、大事な人からプレゼントされたものなど、思い入れがあるものはちゃんと選り分けて置いていきますし。 そして、一人では常識的にも体型的にも生きていけないという自覚があっての、奴隷購入という選択。 奴隷に対して、購入前に「一生支えてほしい」と伝えた上での、完全家族扱いです。 欠損奴隷二人の方は……なんというか、陰謀に巻き込まれた挙げ句に打算と人間不信にどっぷりだったのが、治療をされる前の段階でもう好感度が振り切れ、治療された段階で天元突破してます(苦笑) 砂漠の国の褐色肌系兄弟なんですけど、キレイ系の弟でさえ190近く。がっちり系の兄は220cmの筋肉達磨(作者談)と、ちょっと身長がインフレ気味。 攻め入る側は180cmは越えないとだし、受け入れる側は160cm代が望ましく、170cmあたりはどっちつかずでモテにくいという世界観で、子豚ちゃんは最終的にはまんまとその170cmぐらいに。 で、4年ぐらい冒険者として世界を旅しまくる間に、白豚を卒業して瓜坊になった令息さん。 ……レベルアップで痩せるって、ずるいと思うんだ……(ぼそ) そしてきっちり居場所は把握していた実家から、そろそろ戻らないと復学できないと連絡を受け、帰宅した途端に奴隷紋解除スクロールを発動させてくる父と兄も相当ですが、それを見越して事前に一生解けない隷属魔法を主人(サミュ)に無断で契約しておいた、奴隷二人も負けてないww 結局、余計な虫よけにもなるからと、そのまま親戚の貴族と養子縁組して婚約者になった二人と学園に戻るも、今度は二人の祖国のしがらみが手を伸ばしてきて……という感じ。 元婚約者は、馬鹿だけど同情の余地もなくはないような……男爵家の庶子くんは……最初は同情できなくもなかったんですけど、だんだんいろいろとね……と言うか、思わせぶりな記述があったままフェードアウトしちゃったので、ちょっと肩透かし感があったりとか。 思わせぶりな記述と言えば、サミュに奴隷についていろいろ教えてくれていた、同系統の愛されキャラだったっぽい亡き親戚のおじさんについても、もうちょっとなんかあるかと思ったんですが……どうも作者さんの初BL作品らしくて、いろいろ書いてる間に設定が変わっちゃったところもあるっぽいです。 あと、繰り返して言いますが、けっこう妙なところがエグいです。 太りすぎて皮膚のひだの間に爛れがとか、風呂で手が届かないところを洗えてなくて……とか、そう言うのはラノベ系フィクションではいらないんだよ〜〜 ・゜・(ノД`)・゜・
|
No.3025
(読書)
|
|
|
|
この記事のトラックバックURL
|
https://plant.mints.ne.jp/sfs6_diary2018/sfs6_diary_tb.cgi/202203273025
|
|
|
|
プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
最近は小物作り(主にタティングレース)などにも没頭しています。
|
にほんブログ村
|
|