よしなしことを、日々徒然に……
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 鬼の花嫁〜運命の出逢い〜
2022年03月26日(Sat) 
読書記録:
■鬼の花嫁〜運命の出逢い〜(旧題 鬼の花嫁は愛されたい)
 https://ncode.syosetu.com/n2041gi/

世界大戦を経て、疲弊した日本の復興を助けるべく、陰から表へと出てきたあやかし達。
彼らは人々を魅了する美しい容姿と、人ならざる能力をもって、戦後日本を復興させる大きな力となった。政治、経済、芸能と、ありとあらゆる分野であやかし達が能力を発揮し、その地位を確立している、そんな現代。
時に人間の中から花嫁を娶るあやかし達に選ばれることは、女性にとって最高の名誉となっていた。
そしてごく平凡な女子高生である柚子(ゆず)の妹、花梨は、狐のあやかしの花嫁であった。
幼い頃から、両親の関心は妹にばかり向けられていた。
社交的で要領も良く器量好しの花梨ならば、あやかしの花嫁になることもできると豪語し、親戚から借金までして入学金の馬鹿高い私立の学校に通わせ ―― そして実際、その学校で妖狐のご子息に見初められたことで、姉妹の扱いの差は歴然となった。
花嫁を溺愛する狐のあやかし瑶太もまた、柚子の自宅へと入り浸り、両親達とともに柚子になど見向きもせず、ひたすら妹を甘やかす。
バイト代を貯めて、成人したらすぐにこの家を出よう。そう決意していた柚子だったが、その前に決定的となる事件が起きた。両親に代わって彼女を気にかけてくれる祖父母からの誕生プレゼントを妹が欲しがり、抵抗しているうちに破られてしまったのだ。これまでのこともあり、柚子は思わず妹に手を上げてしまった。
結果 ―― 両親は激怒し、そして妖狐の炎によって、柚子は片腕を焼かれた。
引き裂かれたワンピースのみを手に家を飛び出した彼女は、火傷の痛みと様々な感情に涙を流しながら町をさまよう。
そんな彼女へと、不意にかけられた言葉があった。
「見つけた」
と。
そうして手を差し伸べてきたのは、闇に溶けるような漆黒の髪と、血のように紅い瞳を持つ、明らかに人間ではありえない美貌を持った青年で ――


伴侶以外には冷酷鉄面皮なスパダリ人外×愛されることに自信のない薄幸女子高生の、シンデレラストーリー的溺愛系ラブロマンス?
書籍化、コミカライズ済、ダイジェスト化なしで、完結済。
コミカライズ版の1巻が期間限定無料公開されていたので好奇心でクリックした結果、つい原作を探してラストまで一気読みしてしまいました(笑)
あやかしにとっての花嫁とは、自身の霊力を高めてくれ、かつ強い力を持つ次代をなしてくれる存在。であると同時に、出会えばそれとひと目で分かり、会ってしまえば生涯唯一無二となる、祝福とも呪いとも呼べる、理屈抜きで執着を抱いてしまう相手。
妹よりも格上の存在に選ばれるも、理由が判らず「すぐに捨てられるのでは」とか「助けてくれたから好意を持っているだけで、これは相手が求めている感情とは異なるのではないか」とぐるぐるしまくる柚子と、そんな彼女を「人間にこの感覚は判らないから」と、ゆっくり時間をかけて、でも外堀は速攻で埋めていくスパダリさんとのあれやこれやです。
周囲はおおむね好意的なるも、やっぱり不満を抱くものなどはいる訳で、邪魔が入ったりもします。ただ桜子(スパダリの元婚約者)の理由は……2.5次元どころか3次元で、公式に突撃しちゃ駄目だよ、腐ったお嬢さん(マジ顔)
まあ、彼女と高道さんとで、番外編とか読んでみたくはなりましたが。
主役の柚子さんは……こういう目にあい続けていたら、流され系かつ世間知らずかつ自信がないくせに衝動で動く、かなり好みの分かれるタイプだなと思ったりしなくもなく。
なんだかんだで最終的には、けっこう強気な性格になってはいきますが。
……妹と両親はきっちり報いをうけると言うか、むしろあの妹を選んでしまった瑶太が、最後にはちょっと可哀想になりました……あやかし自身にとっても、どういう基準で花嫁を花嫁と認識するのか判っていないので、それを祝福とするか呪いとするかは花嫁次第という感じでした。
No.3022 (読書)

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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
最近は小物作り(主にタティングレース)などにも没頭しています。

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