よしなしことを、日々徒然に……
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 C.M.B.森羅博物館の事件目録 42巻
2021年10月02日(Sat) 
読書記録:


役者志望で東京へ行き、バイトをしながら劇団に所属するも、いまいちぱっとしないまま30過ぎになっていた男。久々に地元の同窓会で再会した女性は、やはり東京に住んでいた。また会いたいと言われ勤務先を訪ねてみると、彼女は自分の店を持ちパン屋の主として生き生きと働いていた。しかしある日突然、休店の張り紙が出ていて……『月下美人』
ブラジルの大湿地帯パンタナール。世界屈指の濃密な生態系を持つそこに、大農場があった。農場主の娘は聡明だったが、父親は大学進学に反対し、勉強したいなら家庭教師を呼べばいいと主張する。母親とその弟である、元特殊警察所属の叔父は進学を勧めているが、娘自身はいまひとつ思いきれないようだ。そこで母親は、ジャガーの観察に来た客、森羅と立樹のガイドを娘にさせることにした。博物学の偉い先生と接することで、いい刺激を受けられればと言う計画だったのだ。しかし出かけた先の森で彼らは、ジャガーが人間の死体を引きずっているのを見つけてしまい……『ジャガーの森』
高名な経済学者宅の玄関から、血まみれで包丁を持った男が姿を現した。当然警察が駆けつけ彼を拘束するも、外国人と思しき男は何も話そうとしない。経済学者は家宅捜索を拒否し上層部へと手を回すが、鯨崎警部は自分が責任を取ると言って引こうとしない。と、男がぽつりと呟いた。「サカキ・シンラを呼んでくれ」と……『死体がない!』

『月下美人』は、加藤さんお得意の厳しい現実がちょっと辛い系。森羅達は ななせ湯で話を聞いて、アドバイスするだけ。久しぶりに森羅は、「僕はそういうの(人間心理)わからないから」と言って、立樹(と近所の女性陣)が良いこと言ってました。
『ジャガーの森』は前後編の長編。しっかりミステリーで、あいつが怪しい、いやこいつか? といろいろ楽しませてくれました。最初に麻薬組織のボスの正体ってもしかして……と思ったのに、話が進むにつれてまんまとミスリードされちゃったよww
そして情報伝達とか部下の教育って、ほんと大事だなあとしみじみと。
あと「ジャガーは人になり、人はジャガーになる」の言い回しで、「ミキストリ」のエルフマンの家族話を思い出したのは私だけだろうか(苦笑)
『死体がない!』は、絵をよく見れば納得できるトリックと、意外な黒幕が楽しめるお話。ただ読後感は良いんですけど、結局、彼らはちゃんと必要な技術を身に着けられたんだろうかという心配がですね……いや野暮だとは思うんですけど。
あと「この出血量だと被害者は瀕死〜〜」という台詞がちょっと引っかかりました。そこらへんはどうやって誤魔化してたんだろ??
No.2781 (読書)

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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
最近は小物作り(主にタティングレース)などにも没頭しています。

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