不遇スキルの錬金術師、領地を開拓する 〜貴族の三男に転生したので追い出されないように辺境を開拓してみた〜
2021年03月15日(Mon)
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読書記録: ■不遇スキルの錬金術師、領地を開拓する 〜貴族の三男に転生したので追い出されないように辺境を開拓してみた〜 129話 https://www.alphapolis.co.jp/novel/618312778/956425548
十二歳になると神殿で魔法スキル授与の儀式を受ける世界。特に王に仕える者として、他国の兵や盗賊、魔物などから領土を守り戦う貴族達は、強力な魔法を扱えるスキルを求められる。 辺境伯エルドラド家の兄弟もまた、辺境開拓を担う者として、当たり前のように大きな期待を寄せられていた。長兄ホークは強力な火属性魔法のスキルを持っており、王都の魔法学園でも一二を争う逸材と言われている。次男オウルも風魔法の身体補助魔法を活用した剣術で、王都の武術大会少年の部優勝をを果たしていた。 そして三男のクロウも今年十二歳を迎え、スキル授与を受けるべく王都へと向かった。しかしその道中で彼は、突然の頭痛に見舞われ意識を失ってしまう。酷い高熱を出し、目を覚ましたのは数日が過ぎてからだった。 そして目覚めたクロウには、前世で日本人として生きてきた知識があった。それらはこれまでクロウとして生きてきたこの世界の知識と合わさり、なんとも不思議な感覚となっている。 そのままスキル授与の儀式を受けた結果は、鑑定と錬金術のダブルスキル。 この世界の知識で語るならば、それは完全にハズレの不遇スキルであった。鑑定などといったスキルは聞いたこともないし、錬金術に至っては、弱い魔法使いが低級ポーションを作るぐらいにしか使えないという認識である。 父伯爵は頭を抱えているし、クロウとしての感覚でも恥ずかしくて死にたくなるぐらいだった。しかし前世の知識からすると、見たものを調べてくれるスキルなど強力としか思えない。 さっそく鑑定スキルを使って錬金術スキルを調べてみると、 『様々な物を組み合せたり調合することで別の物質を作り上げる。主にポーションの精製などに利用されるスキル。また、魔力との交換により、自然物質を変化させることができる』 と出た。ぶっちゃけ魔力さえあれば、四大魔法と同等のことが、現代知識を持つクロウであればそれ以上のことができるだろう。 しかしこの世界の貴族社会において、錬金術スキルの持ち主など家の恥、弱みとしかならない。この先、表舞台に立つことは一生できないだろう。 しかし今のクロウには、面倒な貴族社会からさっさと抜け出し、スローライフで安全にのんびり生きていくことの方が向いているように思えた。 そこで辺境の最前線である開拓村へ飛ばされることが決まったのを良いことに、彼は思い切り自由気ままに過ごすことを決めるのであった。
不遇スキルを現代知識で活用し、田舎を開拓して村どころか王都よりも文化水準の高い都市にしちゃうぞ系。連載中。書籍化進行中につき読むならいま。 ……なんというか、うーん……テンプレ(苦笑) しかも挫折や失敗……どころか試行錯誤すらほとんどなく、ほぼすべてが一発成功していくという……気軽に流し読みはできますけど、正直どうにも印象に残りづらかったり^^;; ただ辺境の発展を主役一人に依存せず、新たな知識や技術を他者へ広めて人材を増やしていくところなどは、長期的視野があって良いと思います。 あ、ザマアというか見返し的なものはほぼないです。追放系っぽい始まりではありますけど、家族との仲はそう悪くなく。兄の一人は初期の開拓に付き合ってくれるし、もう一人も高価な餞別をくれてますし。父親も、やりすぎなほどのクロウの成果をすぐに認めて、活用したり尻拭いしたりに奔走しています。 そして125話あたりで、衝撃の事実が発覚しましたけど……これどうなるんだ……とりあえずハーレム展開にはならないって解釈で良いのかな……?
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No.2470
(読書)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
最近は小物作り(主にタティングレース)などにも没頭しています。
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