覚え書き

よしなしことを、日々徒然に……
※　２０１７年以前の記事は こちら になります　※

赤本 Doily VIII とチラシの裏その後

2020年11月27日（Fri）

Jan Stawasz さんの赤本「 Tatted Treasures 」の、今度は「 Doily VIII 」基礎モチーフ。

これも大小２種類のモチーフを大量に繋いでから、周囲をまとめてぐるっと縁編みするタイプです。
↑は大きい方。

見本写真は３色で作成されていましたけれど、繋がず１枚だけなら、２色でもまとまりが良いかなって思います。

そしてまだピンチに糸が残っていたのと、さらに新しい半端が出てしまったので、ついでに小さい方のモチーフも作って、最後にＹｕｉＹｕｉさんちのケルティックモチーフで使い切りました。

やっとダスティグリーン（濃い方の色）の半端がなくなったですよ……半端糸を消費するために作っているその過程で、さらにまた増えていく半端糸。すっかり作業がエンドレスですｗｗ
タティングレースに限らず、他の編み物やマクラメなどでもアルアルですよね～（＾＾；；ゞ

今回はカバーステッチで方向転換方式を使用したので、サブシャトルに糸を巻く必要がなかった分、これでも新たな半端の発生はだいぶ減らせたはずなんですけど……

消費糸長メモ（ＰｕＰｕ時）＞

　大きいモチーフ
　　１段目　両手×３．５＋糸玉（薄色側）
　　※カバーステッチで方向転換使用時

　　２段目　両手×４．５＋糸玉（濃色側）

　小さいモチーフ
　　両手×０．６６＋糸玉（薄色側）

糸長がおおむね計測できたので、今度は別の糸で作ってみようと思います。
ピコの重なり具合や、随所でたるんでる部分が、今ひとつ納得がいってないんですよね。
こうなったらこだわりますよｗｗ

……と、言うのもですね。
以前、チラシの裏的な記事で書いたことに関連する話なので、あまり景気のいい内容ではないのですが。
いちおう、その後のことがようやく決まったので、自分の精神安定のためと、もし気にかけて下さっている方がいらしたらということで、チラシの裏＝私の日記ブログに書いておきます。

あのあと、いろいろと状況が二転三転いたしまして。
最初に違和感に気づいてから、ほぼ丸二ヶ月。来月の１４日に入院し、１５日に手術を受けることが、やっと確定しました。
今日、術前・入院前説明を受けてきたので、もう変更されることはないでしょう。
……私が、入院前に受けるＰＣＲ検査で、陽性にさえならなければ。

結局、手術は両乳房の全摘となりました。
反対の胸にも腫瘍が見つかったからです。
幸い、あとから見つかった右の方は、転移の可能性が低いということで、腋下のリンパ節までは取らないことになりました。しかし左の方は、手術中にまずリンパ節１～３個を取って転移の有無を確認し、その結果次第ではそのままさらに複数個を摘出することになるかもしれないそうです。

入院期間は７～１０日を予定。
その後は、１～２週間ぐらいで仕事に戻りつつ、年単位の抗がん治療を続けていくだろう流れだそうです。

いま判るのは、これぐらい。
まずは手術を行い、摘出した組織を改めて検査してからでないと、まだステージの確定もできないし、退院後の治療をどの種類・程度にするのかも決められないのだそうです。
そしてその検査結果が出るのには、手術からまた２～３週間かかるとのこと。
退院後の治療も、手術創が安定する３～４週間後からだと。

まあ、そういった感じでした。

……それで、ですね。

単純に手術創の痛みやひきつれ、体力の消耗などによる、術後の不調はもちろん想像される訳ですが。特にリンパ節を摘出した場合は、そちら側の腕に影響が出るのだそうです。
普通、検査でひとつ取るぐらいであれば大した問題は起きないけれど、体質によってはそれだけであっても、腕のむくみや指のしびれなどが生じる場合もあるとのこと。
まして複数のリンパ節を摘出した場合は、リンパ浮腫などを発症しやすくなり……そちら側の腕を酷使 ―― すなわち長時間同じ姿勢を続けたり、腕を下げ続けたり、皮膚を傷つけることを控えなければならないのだ、と。
また手術をした部分や腋下、腕の内側にかけては、内部神経を切断することによる感覚障害が出るそうです。

……お医者様からは「よほどの力仕事でない限り、日常生活は問題なくできるようになります」と言われています。

けれど、です。
ここにタティングレース、もしくはモノ作り情報を求めていらしておられる方ならば、少しは共感いただけるでしょうか。

日常生活に問題はない。
お医者様からも「治ります」と言っていただけています。
他に気にすることはいくらでもあって、抗がん治療はどれぐらいしんどいのだろうかとか、かかる費用はとか転移や再発や仕事や日常生活のことを思えば、そんなのは些細な話だと言われるのでしょう。

それでも、なのです。

あと、二週間ちょっと。

あろんぐドイリーと雪ドイリーを、今の手癖が変わらないうちに完成させることができて、本当に良かった。

残る日数は、小物を楽しみこだわりながら、しのいでいこうと思っています。
私にとって、タティングレースを始めとした「モノ作り」というのは、かけがえのない精神安定の手段なのですから。

Robin さんの書籍の、程よいサイズのスノーフレーク４８個は、きっと術後のリハビリに丁度良いと信じています。

そしてこんな不安が、杞憂だった、大したことなかったと笑えるようになることを願いつつ……

そして、ご家族の立ち会いが必要だからと、上記のような術前説明を一緒に聞いていた父が、帰宅するなり「まさかこんなに遅くなるとは思わんかったわー」とか言いながら、飲み会しかも仕事関係とかではない、完全に不要不急なやつにいそいそと出かけていくのがもうね……あなたがいま感染したり、コロナウィルス持ち帰ってきたら、私の手術延期されるって、横で聞いてたよね？
っていうか、改めてそう説明してみても、「ちゃんと距離取るし、飲み会って言っても会食みたいなもんだもんｗｗ」って出かけていくんですが……本当にあの人は、家族の健康とか全然気にしないんだなあ……

2020/11/28　追記：
皆さま、温かいお言葉、本当にありがとうございます。
今回もこの件に関する個別お返事は控えさせていただきますが、頂いたコメントもメールも、とても大切に、何度も読み返させていただいておりますので。

No.2290 (創作　>>　タティングレース)

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この記事へのコメント

lapis 2020/11/28/02:45:26

はじめまして、lapisと申します。
私なんかがコメントして良いか迷いましたが、書かせてください。
私の従妹も同じ病気で全摘でした。
やはり自分で気がついて、ステージは結構進んでいて
抗癌治療も受けました。
もう10年以上になりますか、元気にしていますよ。
彼女から、乗り越えてきた人の強さと優しさをいつも感じています。

神崎さんもきっと笑える日が来ることを祈ります！
ブログに来る人みんなが同じ気持ちと思います。
（祈りには科学的に証明された力があると何かで読みました。信じます。）

家も夫が今年、入院手術をしていまして、先生からも厳しく言われて
万が一のことがあるとで、私なんかピリピリでしたよ。
お父様には、きつく申し伝えたいかも。
そして、どうぞお返事無用で。
　

No.2291

タカコ 2020/11/28/08:36:09 [HOME]

その後どうなっているのかな？
気になっていました。ホントにコロナは、、、
手仕事好きの私は出来なくなることは、、とても怖いことです。
加齢により、手の動きも悪くなってるって感じるこの頃
今は、眼鏡で難なく過ごしていますが、、目も、、不安です。
古希を過ぎた私がそうなのですから、
真さんの不安は痛いほど解ります。それ以前に手術への不安もおありでしょう。
でも気持ちが負けてはいけないと、思います。
きっと笑える日が来ることを信じて、挑んでください。

　

No.2292

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プロフィール

神崎　真（かんざきまこと）
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
最近は小物作り（主にタティングレース）などにも没頭しています。

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