海賊王と開かずの《門》 海賊と女王の航宙記2
2019年06月03日(Mon)
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読書記録:
WEB再録じゃない書籍をここまでがっつり読むのも久しぶり。 ともあれ。 「パピヨンルージュと嵐の星」の続きですが、さらにその前、2007年に刊行されている「大峡谷のパピヨン」もおさらいしておかないと、やっぱりいろいろ判らなくなると思いました<もちろんおさらってから読んでる 「大峡谷〜」のラストでは、なんかいろいろ面倒になったのか、密輸業者への報復とかもせずに放り出して行っちゃって正直あれ? ってなっていたのを、いまになっての回収ですよ。長えわ! ざっくりまとめると、前巻ラストで起きた監禁立てこもり騒ぎの主犯を、「大峡谷〜」ラストで追放された阿呆二代目が手引きした疑惑が浮上。捕まえて締め上げたら、借金で首が回らなくなったので、父親の形見のペンダントを売り飛ばし(騙し取られ)てた。そのペンダントは、立てこもりが起きた宇宙施設のすべてを制御できるマスターキーになっていて、使えば施設の大部分をパージ(切り離し)することすら可能というもの。増築に増築を重ねて、現在は数万人が居住&複数の一流会社の開発工場すら入っている施設でそんなことをやられたら、立派な大規模テロになるってことで、超特急で回収するべく奔走する羽目に。 で、いろいろ調べている内に、ペンダントを騙し取ったのが、「大峡谷〜」の最初でケリー達が間違われた、未登録の《門》を使う密輸業者と判明。そしてその密輸業者が今まさに運んでいるのが、ジャスミンの元同僚が務める会社から横流しされた、宇宙空間の障害物排除用核兵器。 そんなものを人が住む惑星に落とされれば、共和宇宙全体を巻き込む大騒ぎになる! と話が大きくなってきたところで、めったに安定指数が上がらないため、どこに繋がるか密輸業者しか知らない未知の《門》をケリーが跳ぶ! 的な感じ? ……前巻で気になっていたディアス社の経済状況や、いろいろやらかしていた『善意』の空回りお姉さんは、今回まったく関係ありませんでした。おのれ、きっとなんかの伏線だと思ってたのに(苦笑) あと、今回は《門》関係だからケリーの活躍よね! って思ってたのに、またもいろもろ女房に持ってかれてました……いや例によって安定度数六十五の《門》跳んじゃったりしてるけどさ……そう言えばもともとケリーって、どっちかと言うと内助の功(笑)なタイプだったっけ。あの女王様を『内助』できるってだけで充分すごいけどww 口絵登場のゲストキャラ、売れっ子モデルのオルガさん及び彼女の故郷(二手に分かれて内戦中の、世間知らずな独裁政権という、第二のウィノアの異名持ち)に関しては、相当な設定とキャラ付けがあるっぽいので、これはまた別の巻でいずれフォローありかな……? むしろ俳優のトレミィが再登場してきたことにびっくりです<こっちも、ついでに「サイモンの災難(2008年刊)」おさらってなかったらたぶん判らなかった
……判らないと言えば、ケリーが博物館化したクーアキングダム振り回して、息子と一緒に大気圏近くに跳躍やらかす活躍回があったと思うんですけど、あれってどの巻だったっけ……? 250センチ砲とやらがいつ登場したのかも思い出せない……
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No.1273
(読書)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
最近は小物作り(主にタティングレース)などにも没頭しています。
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