異世界コンビニおもてなし繁盛記
2018年07月03日(Tue)
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読書記録: ■異世界コンビニおもてなし繁盛記 〜ティーケー海岸夏祭り その1 https://ncode.syosetu.com/n6417dg/
潰れる寸前の個人経営コンビニエンスストア「おもてなし」店長 田倉良一(30代半ば)は、ある朝目が覚めると、店舗ごと見知らぬ異世界に転移していた。 そこは辺境小都市ガタコンベ。人種至上主義の王都からは遠く離れた、亜人しか住んでいない街の、さらに外れの方だという。周囲を魔獣の住む森に囲まれていて、都市とは名ばかりの寂れた場所であった。 とりあえず、少しでも経費を削減しようと無理して取り付けたソーラーパネルとオール電化設備のおかげで、店舗兼住居内の電子機器は、どうにか動いてくれている。そして異世界だろうがなんだろうが、働かなければ食べてゆけない。 やはり経費を削減するため、販売していた弁当やパン、ホットデリカの類は、すべて店内の厨房(※IH化済)を使用し自分で調理していた。そして幸か不幸か、倉庫には経費(ryでまとめて大量発注した、弁当用の容器や、祖父の代からの不良在庫が山になっている。 そんなこんなで、ひとまずは様子見の屋台営業から開始した異世界コンビニであったが、空腹のあまり行き倒れた鬼人の剣士に弁当をあげたら一宿一飯の恩義だと居座られたり、店内の蛍光灯を観察しにやってきた対人恐怖症の魔法使いに説明をしてあげたら、カガクを研究したいとやはり居座ったり、どんどん同居人が増えてゆく。しかしその居候達は、無駄飯食いどころかむしろ反則気味なチート揃いで……
書籍化済・ダイジェスト化なし・連載中。 既に700話オーバーに到達していてなお、3日おきぐらいで更新が続いている、そういう意味ではすごい作品です。作業BGMとして読み上げアプリで再生してたんですけど、最新話に追いつくまで二ヶ月以上かかりました。 「フロンティアダイアリー 〜元貴族の異世界辺境生活日記」と世界観を共有した world of Palma シリーズのひとつ。どうも元々は同人作品だったそうなので、この話がシリーズの根幹になっているのでしょうか? チートな能力はまったく持たず、推定、他の召喚に巻き込まれて転移してきた、自称何の取り柄もない主人公。……でもある意味この人が一番ガチかもしれないww なんというか、許容量が半端ないんですよね……どんなとんでもない目を見ても、異世界すごいなあで済ましちゃう。で、その情報をさくっと飲み込んで噛み砕いて、店の経営に役立てちゃう。 その経営に関しても、ちゃんと売上内容とかをデータ化して、毎晩それチェックして販売計画を立てたりと、すっごく努力していて。けして同居人達のチートにおんぶにだっこされた、力技だけじゃないのが好感度高いです。いや力技も存分に有効活用してるんですけど(苦笑) ……ってか、そもそも毎朝夜明け前に起きて、全店舗分(現段階で本支店だけでも7店)のお弁当を調理し続けてるって、それだけでもすごすぎますよ。いくら元・別世界の魔王さんがバイトに入ってるとは言え、それでも二人でですよ!? その上で各店舗間の調整やら新商品・企画の立案と実行やら、品切れした場合の緊急追加調理やら、もちろん家族サービスもしっかり行ってるんだから……やっぱりこの人が一番ガチですわ。 事実、かなり話が進んだ段階で、同様に店舗ごと転移してきたコンビニ店長が現れるんですが、そちらは早々に潰れてしまっていますし。 最初は不自然なほど高い女性比率に嫌な予感がしていたんですが、早々に一人を選んで結婚。他の女性にアプローチされても、鈍感スルーするのではなく、自分には最愛の妻がいるからとちゃんと都度お断りを入れてまったくブレないのも好感度高し。 あとキャラや土地が再登場すると、説明がしつこいほど何度も入るのは、賛否両論でしょうか。しかしだらーーーっと流し聴きしている身には、むしろありがたいぐらいでした。ネーミングとか喋り方(語尾とか)に判りやすい特徴があるのも以下同文。 とにかく主人公の周りはみんな優しい世界観で、努力は必ず報われるし、悪人は成敗される。ピンチに陥ることも絶対にないので、ふわっとゆるっとした気分になりたい時にいい感じでしたww
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No.495
(読書)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
最近は小物作り(主にタティングレース)などにも没頭しています。
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