よしなしことを、日々徒然に……
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 あさきゆめみし 完全版 9〜10巻
2025年12月28日(Sun) 
読書記録:
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数ある源氏物語メディアミックスの中でも、もっともメジャーなのではないかと思われるコミカライズ版。ついに読めたラスト2冊は、薫の大将と匂の宮と八の宮の娘達を巡る宇治十帖です。ありがとう市立図書館。
……いやなんというかもうね……これまで食わず嫌いしていて申し訳なかったと紫式部に謝りたい。
この大和和紀版がどの程度、原典に忠実なのかは判りませんが……これ単体として読んでちゃんと話が成立しており、そして清々しいまでにエンターテイメント(昼ドラ)でしたww
そう、まさに昼ドラ。これが千年前に書かれたとは思えないぐらい、現代でも違和感なく読めるドロドロ恋愛ものなことに、一周回ってびっくりです。
なんというか、六条の院こと光源氏が主役の本編は、いわゆる「ぼくのかんがえたさいきょうのイケメン」が、とにかくあらゆる女性達といろんなパターンの恋愛を繰り広げつつ、華やかな世界を壮大に描き上げていた感じなのですよね。ぶっちゃけ、光源氏という名前を使いまわした、複数のお話の寄せ集めっぽい印象もあります。話によって光源氏のキャラがブレている気がするのは、そういうところが原因なんじゃないかなあとか思うのですよ。
しかしこの宇治十帖は、源氏物語という大作を描き終えることで一皮むけた紫式部が、今度はテイストを変えたものが書きたいなって着手したと考えたら、すごくしっくり来たんです。
うちの母などは「作風が違いすぎる! あれは後世に別の人が書いたんだ!」と言って譲らないんですが^^;;
そしてまあ内容としては……前述の通り、正に恋愛脳のドロドロ三角関係。
実は私が読んだ源氏物語解説本の中で、メインキャラ達の行動や性格を判りやすく噛み砕いて紹介してくれていた一冊では、薫の君ってものすごくディスられていたんですよ。陰キャだとか気持ち悪いとかストーカーだとか意気地がないとか、とにかくボロクソに言われていて、挿絵イラストでもかなりアレな描かれ方をしていました。宇治十帖について触れられていたのはその一冊ぐらいだったため、完全にそのイメージで本作も読み始めたのですが……薫の君、すごくいい人じゃない? っていうか気の毒が過ぎる! 陽キャで要領がいいイケメンとか評されていた匂の宮こそ、余計なことしまくりで、こいつさえいなければ薫の大将はそれなりに幸せになれたんじゃないかと小一時間、ですよ!
本人も終盤でひとりごちていますが、匂の宮って結局は薫に対して好意と妬みの入り混じったコンプレックスがあって、とにかく薫が良いなと思った女性に対してはちょっかい出さずにはいられないところがあるっぽくて。それで結果「さすが薫が執着するだけはある」って熱を上げて事態を引っ掻き回した挙げ句、もろもろぶっ壊してしまうというね……そして中の君という安牌をちゃっかり自宅に確保しつつ、それでもまだ懲りずに女漁りをやめない宣言するとか、本当にもうね……まあ、あの時代かつ次期東宮候補ならそれぐらいは当たり前なのかもしれませんが。なまじっか話の内容が現代ドラマに近い分、どうにもヘイトが溜まってしまいました(苦笑)
まあ薫の大将もね……光源氏がひたすら母親と藤壺の面影を追い続けたように、大君の面影を求めて中の君や浮舟に心を寄せる訳ですが……でも実際に関係を持ったのは浮舟と、あとは政略結婚相手の女二の宮(ほぼ事務的関係)だけなんですよね。その他は御簾の中に入っても一晩語り合うとか、あるいは御簾ごしに亡き人を偲んで言葉をかわすとか、そんな感じ。
最初は大君の身代わりとしか見てなかった浮舟のことも、終盤では彼女自身を見てますし、ちゃんと手順を踏んで関係を進めつつ細々とした縁の下の力持ち的手配りもしているしで、本当に報われなかったのが気の毒だと思います。
浮舟が本当に男性や結婚に価値を見出しておらず、薫のことも嫌い抜いているのならしょうがないですが……原典ではどうなのでしょうね? このコミカライズでは、「匂の宮さまとのことは消そうとしても消えない。大将の君をお慕いしていればこそ、会うことはできない」と、泣きながら人違いだと告げているのですが。
本当にもう、匂の宮が余計な(ry

……ところで終盤も終盤、浮舟が出家の決意をするところで、まさかの六条の院がご登場しているのは……これはさすがにコミカライズオリジナル……よね?? ものすごくびっくりすると同時に、本編最後のオリジナル展開「雲隠」と同じぐらい心揺さぶられましたけど! ここで登場とか、さすがはシャイニング・ワンすぎるよ殿 ・゜・(ノД`)・゜・

あと内容には関係ないんですが、この宇治十帖のあたりでは、男性キャラが烏帽子取るシーンがほとんどなくて、話の内容に入り込みやすかったです(苦笑)
前にも書きましたが、うっかり平安知識入れてしまったせいで、本編では烏帽子外している場面を見るたびに物語から引き戻されてしまったもので……^^;;
No.4591 (読書)

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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
最近は小物作り(主にタティングレース)などにも没頭しています。

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