よしなしことを、日々徒然に……
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 あさきゆめみし 11巻
2025年12月19日(Fri) 
読書記録:


光源氏が亡くなって二十年近くが過ぎ、源氏出家時にはまだ3〜5歳ぐらいだった子供達が、すっかり成人して中将とかにまで出世している頃からのお話。いわゆる宇治十帖の始まりで、匂の宮が中の君と一夜を共にするまで。
……世代交代系は、あれほど輝いていたかつての主人公達が不幸な最後を遂げていたり老害になっていたりするのが苦手なこともあり、これまで手を出してこなかった宇治編。先日本編を読み返した勢いでようやく手を伸ばしてみました。
今のところ、やはり光源氏に勝るものはないというスタンスで、「お若い方達は、あのかたを知らなくてお気の毒」みたいな扱い。事あるごとに六条の殿を褒めちぎっており、やっぱりシャイニングプリンス・ヒカルは特別だったのだなあというのが読んでいて安心できます。
あと夕霧とかが父親とよく似た顔で右大臣まで出世しているのに、それでも小粒っぽいのが良い感じに表現されていて、なんだかちょっと微笑ましかったり。
そして宇治編の主役の一人となっている匂の宮(光源氏の実孫)などは、これまた紫の縁に引っかかっていると言うか、幼心に残る紫の上(義理の祖母)の面影を理想とし、そして多くの女性を愛し、愛されつつ、紫の上という最愛の人と添い遂げた光源氏の生き様に憧れを持っています。
……そこで彼のようになりたいと、あちこちで女性口説いて浮き名を流しちゃうところがすでに間違ってるんですけどね(苦笑)
いちおう源氏の君は、恋をしようとしたのではなく、そのほとんどが恋に落ちてしまった結果であり、アフターケアもしっかりしていたからこその光る君であった訳で。
それを飽きた相手は妹宮の女房として押し付けちゃうとか、政略結婚は嫌だと駄々をこねたり、皇子に生まれて軽々しく動けないことを疎ましく思ってたりとかとか、やっぱり軽いと言うか、苦労知らずのお坊ちゃん的なところが鼻につく感じ。
……っていうか、匂の宮ってれっきとした源氏の孫なのに、性格や言動はむしろ頭の中将っぽいような印象がww
そして実は頭中将の血を引いている薫君はというと、自分が不義の子であることは察しつつも誰が父親なのかまでは判らず、己自身の在り方を見定められないでいる状態。恋などできるはずもないし、可愛がってくれる周囲の人々を騙しているような気がしてならない。いっそ出家を……と鬱々しながら訪れた宇治で、かつて柏木に仕えていた老女に出会って当時の事情を聞いたことにより、やっと地に足が。
ここで彼女の現在の主人である八の宮(源氏の末の弟)の姫達に心惹かれるんですが、この時点ではまだ不遇な姫達を見守りたいといった程度。その後も相手の心情を慮りながら時間をかけて距離を詰めて……って、これ変に匂の宮がちょっかい出さなかったら、きれいに収まるところへ収まってたんじゃないかなあとか思わなくもなく。
っていうか、今のところこの宇治十帖は匂の宮と薫君のお話な訳ですが……なんかね、これむしろ二人の方が怪しくね? とか腐ったフィルターがですね……特に匂の宮は、薫君にちょっかいかけたいがために宇治の姫達に関わろうとしてないか? 的な雰囲気を感じ取っちゃうのですよww 女性<薫君 みたいな(苦笑)
あと大君は大君でけっこう図々しいと言うか。自分とそう歳の変わらない相手にあれだけ親身に何年も面倒見てもらっていて、穏やかに告白された途端「こんな下心があったなんて」はないと思うんですが^^;;
「このまま草深い里で埋もれて生きるのが定め」とか言ってるけど、その生活費とか八の宮の供養代とか、いったいどこから出てると思っているのかと小一時間。そして互いの意思も無視して妹を押し付けようとして、なに自分はそのおこぼれで生きていく気なの?? 「嫌いなら嫌いと言って下さい」という訴えにも「いえそうではないわ」とか、もうね……これじゃあ一途な恋に飢え死に覚悟だった末摘花の方が、まだしも世間を知っているんじゃないかと。
なんというか今のところ、宇治十帖の面々はみんな、世間知らず揃いだなあという印象です(苦笑)

ところで冒頭のモノローグ、「あの美しい人々は〜〜ただわたしだけがひとり……」の「わたし」って、いったい誰を指してるんでしょう?
最後まで読めば判るのでしょうか……
No.4583 (読書)

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神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
最近は小物作り(主にタティングレース)などにも没頭しています。

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