魔導具師ダリヤはうつむかない 〜今日から自由な職人ライフ〜 6巻
2025年10月11日(Sat)
|
|
|
読書記録:
辛い話が続くので積んでしまっていた6巻目。 web版の166.部屋掃除と浪漫〜196.黒の革手袋あたりが収録されておりました。 アンケート特典SSは、イルマとマルチェラの出会いエピソード。 ……あのへんはあまり読み返していないこともあり、加筆修正やエピソード入れ替えの度合いはよく判りませんでした^^;; 一応、冒頭で食べてる大鶏のソテーとか、ラストの方でマルチェラが後発魔力に目覚めた事情とかが増えていたのはおおお! ってなりました。 っていうか、改めて読むとやっぱり懇親会でのメーナの言動が不自然というかどことなく不穏なんですけど、そこらへんって後の方で拾われてましたっけ?? あとトビアスに関しては、まあうん……ある意味では彼も被害者なところはあるんですよね。カルロや彼の実父がもう少し事情を話してあげていれば、また違った未来もあったのかなと。 結局トビアスのやらかしって、浮気したうえ筋を通さなかった、いきなりだった、うっかりいろいろ(コンロの権利まわりの手続きとか、兄妹弟子の感覚のまま借金申し込んだりとか)失念していた無神経さ、自分のプライドを守るための確認行動でダリヤにモラハラしていたという、それだけではあるんですよね……いや改めて列挙すると、けっこう致命的とも言えるなこれ(汗) でもまあいろんな意味で報いは受けまくっているし、カルロが遺した魔導書をダリヤのために書き写したりと、それなりに真摯にやろうとしている。嫁さんもそれなりに反省して、今後は金持ちのイケメンに寄りかかるのではなく、トビアス自身の支えになるべく真摯に努力しようというのなら、ダリヤの視界に入らないところで頑張って下さいという気持ちですかね、私は。 それにしても皆さん、まだまだ初々しいなあ(笑)<webでは現時点で560話超え
いつものカルロさん視点な巻末書き下ろしは、涙腺に来る……最後の最後までダリヤにも弟子にも不調を隠しきったカルロさん、まさかそこまでだったとは思いませんでした。ダリヤがカルロの口座を閉じる時に、残高が少ないことに驚いたのって、もしかしてそれが理由だったんでしょうか……<3日で大銀貨5枚なら3ヶ月で150万円ぐらい カルロ唯一の失敗とよく言われるトビアスとの婚約についても、本当に追い詰められたが故の苦肉の策だったんだなあと。むしろダリヤよりもいろいろなことによく気がついて、やっかいごとに誰かを巻き込む前に躊躇して、立ち止まって、結局は一人で抱え込んでしまった不器用さが故だと思うと、本当に切ない……それこそ暴風雨(ウラガーノ)の異名の通りに周囲一帯全部巻き込んでしまえば……誰かが吸魔の腕輪を教えてくれて、なんとかなったかもしれないのに(泣) まあそうなると、そもそも物語が始まらず、ヴォルフを始めとして救われぬままの人間が増えていく訳ですが。 そしてここで登場しますかカルミネさん! この過去を知った上で本編を読み返したら、また違う印象が生まれそうですね。 ……それにしてもこの黒髪の先代ザナルディ公(?)は、web版だとどうなってるんですっけ。 結局、自分の価値観でしか相手を測れなかった結果、優秀すぎる人材を文字通り使い潰した彼は、いろいろな所から恨みを買っていそうなものですが……カルロさんがどれだけ隠したとしても、気づいている人は気づいていると思いたい……
|
|
No.4529
(読書)
|
|
|
|
|
この記事のトラックバックURL
| |
https://plant.mints.ne.jp/sfs6_diary2018/sfs6_diary_tb.cgi/202510114529
|
|
|
|
| プロフィール |
|
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
最近は小物作り(主にタティングレース)などにも没頭しています。
|
 にほんブログ村
|
|