よしなしことを、日々徒然に……
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 乙女ゲームが始まらない 他1編
2025年09月28日(Sun) 
読書記録:
■乙女ゲームが始まらない
 https://ncode.syosetu.com/n5495fd/

乙ゲー世界のヒロイン聖女に転生した少女が、10歳で受ける教会の魔力判定で、受けるはずの神託が下りず。ここはゲームの世界に似ているとはいえ全く同じではないのを理解し、なおかつ判定時に明らかに不正が行われていたことから、国の上層部に己のことを知っている ―― 即ち別の転生者がいることを察知。このまま家に戻れば、自分達に似ていない娘を疎んでいる親に売り飛ばされるのも必至だし、未来を変えたのは自分ではない。聖女が現れないことで魔物に蹂躙される世界が来てしまっても、もう遠慮はないと、逃亡を決意し……


■乙女ゲームが始まりそう――主役不在で
 https://ncode.syosetu.com/n7173kv/

乙ゲー世界の公爵令嬢に転生した少女。幾つか先のことを言い当てたことで、公爵家としては予知の信託を賜ったと解釈。彼女の前世の記憶と知識からくるアイディアを取捨選択し、利用し、効率良く利益を出していた。彼女自身は原作で折り合いの悪かった家族仲が改善されたと喜んでいたが、自分より1歳下の未来の聖女が、聖女を人間扱いしない人物に売り払われる展開を変えるべく、魔力判定に介入したことで、想定外の事態になってしまい……


「異世界に転移したら山の中だった〜」のじゃがバターさんのお話。短編読み切り2本です。
最初はゲームのヒロイン視点、次は悪役令嬢の侍従視点。
利用されるぐらいならゲームなんざ知ったことかという強いヒロインと、善意から努力しているけれど詰めや脇が甘いポンコツ悪役令嬢と、そんな彼女を見下しつつ適当に利用していたら、重要情報部分で行き違いがあり、結局大変なことになってしまう周囲のお話。
なんというか、2話目のほうがリアルはリアルなんですけど、ちょっとポンコツお嬢様が可哀想に思えてきます。周囲が機嫌良くいろいろ喋ってもらうおうと、甘やかしつつ後継者からはしっかり外したりと、思い切り利用されてるんですもん。父親どころか侍従も侍女もそんな扱いなのが切ない。っていうかお嬢様をポンコツ呼ばわりする周囲の方がよっぽどポンコツ。
仮にヒロイン予定を見つけられたとしても、既に他国で幸せにやっているそっちには、「だから?」で済まされそうだしなあ……(苦笑)
No.4510 (読書)

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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
最近は小物作り(主にタティングレース)などにも没頭しています。

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