よしなしことを、日々徒然に……
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 スライム大公と没落令嬢のあんがい幸せな婚約
2025年05月15日(Thr) 
読書記録:
■スライム大公と没落令嬢のあんがい幸せな婚約
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愛人に入れ込み、婚約者であるメルクール公爵令嬢へと婚約破棄を突きつけた王太子。
なんの罪もない彼女へと国外追放を言い渡した彼は、続いてその家族へも理不尽な命令を突きつける。
「実家のメルクール公爵家は財産を没収! 爵位も返上しろ。家族は辺境送りにでもしておけ!」
第二王子が手を配ってくれたおかげで、かろうじて爵位こそ残されたものの、継ぐべき男子がいないメルクール公爵家はまもなく絶えるだろう。
それから2年。母と共に実家である隣国へと身を寄せた公爵令嬢は、なんでも皇太子殿下との結婚が決まったと言う。そしてその妹フランセットは ―― 下町で一人、生計を立てていた。やたらと女性にモテる父はほとんど帰ってこないが、愛人達が面倒を見てくれるので気にする必要はない。フランセットは自分のことだけ考えていればそれで良かった。
母と姉は、自分も連れて行こうとしてくれたのだが、フランセットはそれを断っていた。デビュタントのその日に婚約破棄騒動を目の当たりにし、王太子の一言で周囲から冷たい眼差しを向けられ凋落した彼女は、もう貴族の社交というものが嫌になっていたのだ。
今は拾った野良アヒルと共に、小さな家で畑を作り、元使用人の伝手で菓子屋に商品を卸すことで生活している。何もかもを一人でやらねばならず、かつてとは比べるべくもないが、穏やかで平和ではある。
そんな彼女は、今度はスライムを拾った。どうやら誰かにテイムされているようで、言葉も通じるしとても大人しい。
拾得物として騎士隊の派出所へ届けるが、生体は預かれないとのことで、アヒルの時と同様に自宅へ連れ帰ることとなる。そうして共に暮らし始めたが、プルルンと名乗ったそのスライムは、とても有能だった。
風呂を一瞬で沸かしてくれるし、部屋の掃除もワックスがけもお手の物。寒い日はほんのり温かくなって、一緒に眠ってくれる。料理の手伝いまでしてくれるとあって、正直もう手放せない!とまで思う。
そうして日常を送っていた彼女だったが、ある日、父からカードが届く。どうせいつもの「当分帰らない」というものだと思ったそれには、ただ一言「ごめん」とだけ書かれていた。
首を傾げていると、玄関から怒号が聞こえてくる。
「おい、クソ公爵サマよお、いるんだろう? 出てこいや!!」
押しかけてきた無頼漢によると、父は大商人の奥方に手を出し、駆け落ちしたのだと言う。激怒した商人はフランセットに賠償金を請求してきた。とてもではないが、現在の彼女に払える額ではない。
三日以内に父親を見つけるか、娼館で稼ぐか。三日以内に見つからなかったら、娼館行きである以上、事実上選択肢はなかった。
そんな窮地に追い詰められた彼女を救ったのは、プルルンの主だという、パールホワイトの髪の青年。
賠償金をぽんと支払った彼 ―― ガブリエルは、フランセットへとある提案をしてきて……


現地主人公で、婚約破棄騒動に巻き込まれた妹令嬢(けっこう生活力あり)と、スライム大公の称号を継ぐ、訳あり青年貴族との契約婚約……にたどり着くために、まず父親を探すところから始まる恋物語。書籍化、コミカライズ、完結済。
お菓子作りシーンにやけに力が入っていると思ったら、「北欧貴族と猛禽妻の雪国狩り暮らし」などの江本マシメサさんのお話で納得でした。
暮らしにくく、誰も婚約者が決まらない領地持ちのヒーローというのも同系統。
ただフランセット視点なためか、暮らしにくい陰鬱な領地という印象は、あまり感じられませんでした。育ちのせいもあってガブリエルの自己肯定感がかなり低く、実際はめっちゃ有能でフランや第二王子がどれだけ褒めても社交辞令だと思ってしまうところはすごく判る気もするし、ちょっとイラッと来るところもあったりとか。
むしろプルルン(スライム)のイケメンなことよww
ものすごく有能だし賢いし、もうプルルンいれば良いんじゃね?? と思ったりも(笑)
あと父親がひどすぎますね。悪い人ではないのかもしれませんが、親としては完全アウトだと思います。この父親に関しては処分が甘いと思っちゃいました。
No.4369 (読書)

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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
最近は小物作り(主にタティングレース)などにも没頭しています。

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