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 あさきゆめみし 5巻
2024年10月15日(Tue) 
読書記録:

あさきゆめみし 5: 源氏物語 (講談社コミックスミミ 56) コミック - 1984/7/1

須磨から都へ戻った源氏が5年ぶりに末摘花を訪ねる、それまでの末摘花のあれこれと、石山寺詣でで未亡人となった空蝉と行き合ったことにより、回想シーンで語られる若かりし日の空蝉との恋。二条の屋敷を増築して花散里と空蝉と末摘花を引き取りつつ、東の対屋は明石の上のためにに空けてあるけれど、気後れしてなかなか上京してこない明石の上。
やっと上京しても、慣れるまではと父親が用意した別邸で過ごすものの、3歳(満だと1〜2歳?)の娘は早いうちからきちんと教育しなければということで、紫の上が引き取って養育することに。
宮中では頭中将改め中納言の娘である弘徽殿の女御と、源氏が後見する梅壺の女御(六条御息所の娘)とで絵合わせ対決。
一方で、源氏の義父となる太政大臣と藤壺の女院が亡くなり、冷泉帝は己の出生の秘密を知り、臣下を父に持つという罪が昨今の天災の理由なのではと苦悩し始め……というところまで。

最初の末摘花関連は完全に息抜きというか、ギャグパート。でもよく考えなくても、源氏の君かなりひどい(苦笑)<須磨へ旅立つ時も挨拶しないで忘れていた模様
解説本とか他の抄訳では、たった一人荒れ果てた屋敷で待っていたとありましたけど、さすがに下女や下男の数人は残っていたのね……あの時代は、乳母とか女房以外は人として数えてなさそうですもんね^^;;
その後は……一夫多妻の時代のお話ということで。紫の上が本当に正妻の風格と言うか。殿の赤さんだと、本当に下心なく喜んで可愛がれていて、その上で「こんな可愛い子を手放させるなんて……」と明石の上を思いやれたりもする。違う立場で出会っていたら、お友達になれたかもしれない……とか、理想の正妻すぎるだろ!?

源氏は前の巻でちょっと見直したのが、やっぱり源氏は源氏だなあと思いつつ、それでもかつての恋人達で後ろ盾がなくなった者は、路頭に迷わないよう引き取って面倒見るのは、あの時代としては誠意ある対応なのかなと。
それに、その時その時で目の前にいる女性に対して、それぞれに欲しがっているであろう言葉を差し出す姿は、ある意味では女の理想の体現なのかもしれないとも思えてきました。一夫多妻の文化で女性同士の接触はほぼない環境の中、関わったそれぞれの女性をそれぞれに幸せとするべく、己の意思を統一しないまま存在する。ある種の偶像であるところの「光る君」っぽいと感じ始めたのは、やっぱり100分de名著のウェイリー版解説を見たからでしょうか。

そして今回の見所は絵合わせの場面と、女院の死ですかね。絵合わせは例によって源氏を持ち上げるエピソードですが、藤壺の女院様は泣ける……原作ではともかくこのコミカライズでは、二人が通じたの一回だけなんですよね……その一回のために人生すべてが変わってしまった女院様の、最期に見る夢が幼き光る君との日々というのがね……なまじ桐壺院の臨終の夢が、あくまで桐壺の更衣=藤壺の彼女は身代わりでしかなかっただけに、もしも臣籍降下した源氏の正妻という道に進めていたら、どんなにか……と ・゜・(ノД`)・゜・
……っていうか、仮に入内前の女院に逆行転生したら、絶対そのルートを目指すよね……入内は苦しみの人生への一歩だし、他の誰かに嫁いでも、源氏なら絶対に評判を聞きつけてやってくる……(苦笑)
No.4112 (読書)

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神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
最近は小物作り(主にタティングレース)などにも没頭しています。

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