2014年04月01日の読書
2014年04月01日(Tue)
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本日の初読図書: 近未来の国会議事堂警備隊の物語。もう40冊の大台に乗りましたか 最近ほのぼの日常系多めなのがちょっと物足りなかったので、今回は雰囲気が戻っていい感じ。 「隊長石川」で犯人と対峙する場面など、そりゃこんなのと向き合ったら、犯人腰抜かすわvv 「俺達の場所」はほののぼしつつも、本木の成長ぶりにニンマリしてみたり。 「TAKE OFF」は最初なにがどうなっているのかよく判りませんでしたけど、事情が判って改めて読み直してみると、お隣の職場で互いに切磋琢磨しているのが素敵ですね。今回はエミューがけっこう登場したのも嬉しかったvv しばらく別シリーズを連載していたあとの掲載のためか、一話目それぞれのキャラクターの登場時に付けられている一言コメントがまた面白かったです。 ……しかしお城ちゃんが、まだ入隊二年目なのは正直意外だった……サザエさんワールド?? そして次巻予告にお城ちゃんと篠井さんが!? 城はアレクをお兄ちゃん的な感じで慕っていつつ、このところ篠井さんを意識してるっぽい描写はありましたが、ついに?? これは買わない訳にはいきませんね。ふふふふふ。
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No.5720
(読書)
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負けてなるものか
2014年04月01日(Tue)
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毎年恒例のお花見にて、今年はト●ロとピ●チュウに加えて、カッパの着ぐるみも参加宣言があった今日この頃。 その三人に囲まれて、負けずにすむパンチの効いた格好はないものかといろいろ考えていた結果、こんなものをぽっちりしてみました。
運動会とかで使う、サテン生地のロング法被(ピンク色)です(苦笑) いやあ……一人だったら絶対に着られませんけどねvv でもまわりがまわりだから、これぐらい派手さがないと! ……我々は本当に何と戦っているのでしょう?
昨夜のラジオドラマ「旅猫リポート」はもう……結末を知っているせいか、1話目から目頭が熱くなってしまう体たらくでした。 「僕は何も失っていない。サトルと暮らした五年間と、ナナという名前を得ただけだ」って、健気だよナナぁぁああああ( T ^ T ) 録音時にうっかりパソコンを操作してしまい、途中に数度余計な電子音が入ってしまったのが残念です。 今夜は気をつけなければ……
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No.5721
(日常)
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パソコンのキーボード入力は、指の置き方もなにも知らないまま、ただひたすら量を打ち込むことで覚えた自己流な私。 学生時代にワープロで小説を清書していた頃には、まだ「キーを探しはしないけれど、手元を見ていないと間違える」というレベルでした。 それが就職してパソコンを使うようになってしばし。気がつけば原稿の方を向いたまま、ブラインドタッチができるようになっていました。しかし基本的な指使いが全くなっていないので、ふと気が付くと、一行丸々一個ずれたキーを押していて、意味不明な文字列が並んでいたりとかすることもしばしばで(−ー;)
そんな私がどの程度のレベルにあるのか、ふと思いついて試してみました。
■Flashタイピング【キーボー度チェッカー】 http://neutralx0.net/mini03.html
ブラウザ上で簡単にキーボード入力の正確さを試せる、シンプルなタイピングゲーム。 コンセプトは「とりあえず面倒なこと抜きで気軽にタイピングスピードをはかってみよう」だそうです。 2分の間に「正しいタイプ数×10−ミスタイプ数×50」という基準でランキングを競えます。
結果。
むー……できるだけミスタイプしないよう、慎重に入力してもこのレベルですか……そしてネットで調べてみた感じ、この程度の早さではとても早いとは言えないらしく。 ……っていうか、「秒速6〜7打鍵程度を打てれば充分かと思います」って、それどんなスピードなんだ……(汗)
この程度ではまだまだ「入力が得意」とは呼べないらしいのが、ちょっぴりショックだったのでした(しょぼん)
プリンタに繋がっている母のマシンを借りて、溜まっていた録画済DVDのラベル印刷作業をば。 せっかくセッティングした母の新マシン Win7 は、「使い方判らないから、とりあえず年度末の忙しいのが終わってから、ゆっくり練習するの」とか言って放置されていたため、電源入れた途端にアップデートやらバージョンアップのメッセージが出まくりました(−ー;) ……もう四月に入ったんだから、いい加減覚悟を決めてくれよ、頼むから……
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No.5722
(電脳)
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花粉が飛んでいるのか、くしゃみ鼻水鼻づまりがひどい今日この頃。 母が新しいマシン( Win7 )をようやく使い始めました。 ……案の定、一個操作するたびに「メールを受けるのってどうやるの?」「添付ファイルを印刷したいんだけど」「元に戻すはどこ??」「犬がいない!!」って大騒ぎ _| ̄|○
特に「犬がいない」って……それで何のことだか判る人間が、いったい世の中に何人いると思うんだ< Word で挿入した図のレイアウトを、前面にしたり背面にしたりするアイコンのことでした 今までXPのクラシックスタイルで、 Office は97、メーラーは Outlook Express を使っていたものだから、あれもこれも使い方が変わっていて、まあ大変です。 一応、リボンの上によく使いそうなアイコンはできるだけ出しておいてあげたのですが、「あんなのちっちゃくて見えない!」だそうで……当分は、何かあるたびに呼び出されそうです。
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No.5726
(電脳)
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更新情報(2014年04月04日)
2014年04月04日(Fri)
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閲覧室の「寄贈図書」で、ちなつとも様よりのいただき物「最北の魔術師 魔術師と死ニ至ル病」の4章3話目をUPしました。 これにてひとまず事件は収束。 次回更新をもって、このお話も終了です。どうぞお楽しみに★
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No.5727
(更新)
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2014年04月04日の読書
2014年04月04日(Fri)
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本日の初読図書: 櫃洗市の大学に、病院に、あるいは街角に、気が付くと現れている机と椅子。市民サーヴィス課臨時出張所と張り紙のされたそこには、丸いフレームの銀縁眼鏡にシャツと黒いネクタイ、そして両手に腕貫をはめた、いかにもお役所的な風貌をした男が座っていた。「日頃のご意見、ご要望、なんでもお聞かせください。個人的なお悩みもお気軽にどうぞ」との言葉に誘われて、様々な人々が椅子へと腰を下ろす。 飲み会帰りのバス停で知人の全裸死体を発見したが、通報直後に死体が消えてしまい、警察からは酔っぱらい扱いされたものの、アパートに戻るとやはりその男が死んでいたことに困惑を覚える男子学生。 間もなく再婚するからと幸福の絶頂にあったはずの母が、何故か原因不明の発作を起こすようになり心を痛めている女子大生。 一度は別れかけた相手と、よりを戻せそうだと浮かれていて、誰かに話しをしたくてたまらない浮気症の男。 定年退職ののち書斎を整理していたところ、二十年も前の古い学生証の束と履修届一覧表を見付けてしまい、首をかしげる元櫃洗大学の事務局長。 公衆トイレで殺害された女流作家は、なぜ直前までいたレストランでなにも食べずに店を出たのか。どうして自らの著書で頭を殴られていたのか、気になってたまらない刑事。 女癖の悪い二人の同僚。そのうちの一人に人数合わせで飲み会に引きずられていった翌日、一人が窃盗で逮捕され、もう一人も別件で警察に捕まった。飲み会での出来事はそのことに関わりがあるのかと、すっきりしない思いを抱える会社員。 展覧会の片付けのバイト中、何故か数が合わないダンボールと絵画。倉庫の奥から出てきたダンボールを前に思案する男子学生と女子大生の前に、再び市民サーヴィス課臨時出張所の机が現れる。 腕貫男は彼らの疑問を聞き、一言二言、言葉を返す。その言葉を受け取った相談者達は、それぞれの道を選んでいって……
日常の謎を追う短編集で、短編7作が微妙に繋がっている……と一言でくくるには、なんだか微妙というか。 お話の雰囲気が割とバラバラというか、どうということもない終わり方もあれば、相当ブラックなものもあり、なんとなく心温まる話もあるしで、これが群像劇というものだろうかと思いました。 なんだかんだで4件も殺人事件が関わってますしね。ほのぼのものを予想していたら、ちょっと意外でした。 あと、地名や人名が難読ばかりで、初登場でフリガナが振ってあっても、二回目以降すぐに判らなくなるのがちょっと困りました。結局は字面で見分ける羽目に(−ー;) あと結末がどうなったのか謎のままの話があるのも、消化不良の一因ですかね。女子大生さんは、最終話で再登場するまでの間に、それでどんなふうに母親を慰めたんだろう??
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No.5731
(読書)
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2014年04月05日の読書
2014年04月05日(Sat)
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本日の初読図書: なんでもそらんじてしまう少年“おでこ”が食事を摂らなくなった。親代わりの岡っ引き政五郎などは、恋煩いででもあろうかと首をかしげるが……「おまんま」 ずっと好きだった植木職人 佐吉と念願の所帯を持ってから半年。いつしか行き違うようになった互いの心に、お恵は深く思い悩んでゆき……「嫌いの虫」 亭主を早くに亡くしたお六は、たちの悪い男に岡惚れされて、子供を連れて逃げ出した。女子供に手を上げるほど悋気深い上、お六が自分に惚れていると信じて疑わない男に心底怯える彼女を救ってくれたのは、菩薩のようにお優しい葵奥様だった……「子盗り鬼」 鉄瓶長屋から幸兵衛長屋に引っ越したお徳は、再び煮売屋を始めそこそこ評判になっていた。ところが同じ並びに引っ越してきたお菜屋が、高価な材料を惜しげもなく使ったおかずを安い値段で売り始める。これではお徳だけでなく、近所の店すべてが商売上がったりだと憤慨するが、お菜屋のおみねはどう見ても赤字の商いを強引に続けていて……「なけなし三昧」 おみねが失踪し、残された小女達を放っておけずお徳が面倒見てゆくうちに、平四郎ら周囲の者達はお徳ももっと商いを広げてはどうかと提案する。そんなある日のこと、結婚して植木職に戻った佐吉が自身番に引っ張られたと、弓之助が平四郎の元へ駆け込んできた。なんでも行方が知れなかった佐吉の母親、葵が隠れ暮らしていた屋敷で絞め殺され、その場には佐吉がいたそうで……「日暮し」
先日読んでちょっぴりもやついていた「ぼんくら」の続編。 てっきり、前作は前作で、二作目からはぜんぜん異なる事件を扱うのかと思っていたら、佐吉さんも湊屋さんも、それどころか葵さんまでばっちりしっかり出てきて、完全に続きものでした。 前作の終わり方では、佐吉さんがあんまり気の毒すぎて、湊屋があんまり身勝手すぎて、いろいろひっかかっていたのですけれども、あれで終わりではなかったと知って期待大です。 実際、読み始めたら面白くって止まらなくて、「ぼんくら」は読むのに5日ぐらいかかったんですが、この巻は1日で読みきっちゃいました。しまった! 下巻も一緒に借りてくるんだった(悔)
前回は佐吉やお徳など平四郎達サイドからの視点でばかり語られていたこのお話。今回は葵さんを恩人と慕う女中のお六さんや、なにも知らないで佐吉と祝言を挙げたお恵さんの目など、物事を違った角度から見せることで、物語に大きな広がりと深みが出てきたように思います。 特に葵さんに関しては、ずいぶん印象が変わりましたね……身勝手に見えた彼女にも、いろいろと思う所はあったのか。そして湊屋さんは。 さらにその一件とは全くかかわりなく、人生に悩んでみる“おでこ”や弓之助の従姉妹、相変わらず地に足つけてどっしりと生きているお徳さんなどなど、魅力的なキャラクターたちが目白押し。 下巻で葵殺害の事件がどのように解決つけられるのか、楽しみでなりません。 どうかどうか、佐吉さんがこれ以上不幸な目に遭うことのありませんように……(ナムナム)
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No.5732
(読書)
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メール遅延障害のお知らせ
2014年04月07日(Mon)
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現在、さくらのレンタルサーバーで、 Gmail あてのメール送信に遅延が発生しているとの障害が報告されています。
■「さくらのレンタルサーバ」における「Gmail」および「Google Apps」宛てのメール遅延に関するお知らせ | さくらインターネット http://www.sakura.ad.jp/news/sakurainfo/newsentry.php?id=884
私は複数のメールアドレスを使用していますが、そのほとんどを丸ごと Gmail のアドレスに転送して、それをスマホでまとめてチェックしています。 なのでこの数日、さくらのアドレス( plant.mints.ne.jp や sakura.ne.jp )宛やメールフォームなどからご連絡を頂いていた場合、それが Gmail に転送されておらず、従って当方ではご連絡の存在自体に気付くのが大変遅くなっているケースも考えられます。 この障害がいつまで続くかは判りませんが、お急ぎで連絡を取りたい場合は、しばらくこのブログのコメントを使われた方がまだマシかと思われます。
ご迷惑をお掛けして申し訳ありませんが、どうか御理解いただければ幸いです <( _ _ )>
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No.5734
(電脳)
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お騒がせしました?
2014年04月08日(Tue)
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前の記事でお知らせした、さくらインターネットと Gmail におけるメールの遅延障害ですが、どうやら回復したようです。 ……いやもうびっくりしましたよ。 つい先程ですが、4月5日以降からのメールがドドンと一気に18通ほど Gmail に転送されてきまして。それがまとめてスマホに転送されたものだから、もう受信音が鳴りっぱなし(滝汗) ちょうど他人様と Skype で打合せをしながらの入力作業中だったので、モニターの前でスマホを抱えてアワアワしてしまいました(苦笑)
ともあれまあ、これできちんと解決してくれたのなら、一安心です。
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No.5739
(電脳)
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2014年04月09日の読書
2014年04月09日(Wed)
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本日の初読図書: 葵の死体の側にいたことで、佐吉が自身番に引っ張られた。しかし湊屋が裏で手を回し、事件はなかったことととして無事に釈放される。だがその手配りをしたという事実は、湊屋が葵を殺したのは佐吉だと思っていることに他ならなかった。しかし平四郎や弓之助達は、佐吉の仕業ではないと信じている。……いや、あるいは相手が葵であれば、万に一つは佐吉が手にかけることもあるかもしれない。だがその場合、佐吉は正直にそうだと告げるだろう。だから彼が「やっていない」と言う以上、本当にやってはいないのだ。ならば真の下手人を突き止めなければならない。誰がなぜ葵を殺したのか、自分達は知りたいのだ、と。 そう心に決めた平四郎と弓之助は、政五郎達と共に調べにかかった。 葵のもとで小女をしていたお六や、湊屋の長男の宗一郎などから話を聞いてゆくうちに、これまでは佐吉の側からしか知らなかった葵や湊屋総右衛門の事情、人となりが少しずつ紐解かれてゆく。 おふじの不義や葵の悔恨、総右衛門があちこちの女に手を出しては外腹の子供を産ませてゆくことになったきっかけ。 やがて弓之助とおでこの推理を元に、意外な下手人の姿が浮かび上がる。 しかしその下手人もまた、悲しい過去にとらわれていて。 葵がお六を救うために使った幻術使いの一座の力をも借りて、平四郎らはもつれきった因縁の糸を解きほぐしてゆく……
前巻は短編集でしたが、今作はほぼまるまる一冊「日暮し」で埋まっていました。最後にエピローグっぽく「鬼は外、福は内」という後日談が入っています。 前巻でのあれがここに繋がるか! と細かいところがちょこちょこリンクしていて、読んでいて非常に楽しかったです。あと表紙。表紙に書かれている手書き文字を、ここで使うか! と。ううむ見事。 また前作「ぼんくら」でずいぶん冷たい人でなしに思えた湊屋総右衛門や葵も、やっぱり血の通った『人間』だったんだなあとも思わせられ。うん、やっぱりこの作品はここまで三冊まとめて読まないと、気持ちがしっくり落ち着かないですね。 ずっと心配だった佐吉さんは、いろいろ吹っ切ってちゃんと自分の人生を生き始められたようで一安心。 代わりと言ってはなんですが、石和屋の包丁人 彦一という別の意味で心配なキャラクターが出てきてしまいましたが(苦笑) このシリーズはもう一冊あるっぽいので、そっちでは彦一さんどうなってるのかなあ。あと今回ほとんど出番のなかった、湊屋の渋み走った影番頭さんとかvv
キャラクターといえば、弓之助はまたずいぶん成長したというか、推理のレベルがもはや超常現象(笑) なんだかちょっぴりホームズさんを思い浮かべてしまいました。いやホームズさんに比べるとずっと人間らしくって可愛いんですけどね。でもいくらお江戸が狭いとはいえ、ああも的確に過去の事件との関わりを探り出せるのは、ほんとに超能力だと思うんだ(苦笑) 現実のものを測量するのはもうやめて、今度は目に見えないもの ―― それは人の心の中だったりしがらみだったりするのですが ―― を測るようになった彼は、つるりと一皮むけた感じです。最後に下手人を救う手配りも、平四郎そっちのけでやってのけちゃって、叔父上立場がないったら(笑) まあ平四郎さんは平四郎さんで、物事を誰のためにも良くなるように片付けるという、『大人』の気配りがあるので、まだまだお子ちゃまの弓之助ではそこらへんかなわないんですけどね!
……世の中は、けして湊屋を中心に回っている訳ではない。 湊屋がどれほど豪商で、過去にどれだけの因縁が渦巻いていようとも、世間は広く湊屋の外にも様々な人の営みがあり、因縁がある。それは湊屋とは縁もゆかりもない人々もそうだし、あるいは鉄瓶長屋で平和に暮らしていた人々もそうでした。 自分達の関わりの中だけで、ある意味手前勝手にうだうだやって他所様に迷惑をかけまくっていた湊屋の面々は、今回ある意味、横っ面を叩かれたような結末だったと思います。 そういう意味では、鉄瓶長屋のあれこれでモヤモヤしていた私は、ちょっと溜飲が下がったというか、やっぱり因果応報な展開が読んでいてすっきりするなあと思ったのでした。
そういう意味で湊屋のあれこれにめげることなく、お徳のお菜屋が成功しているのと、佐吉が元気になったのが心から嬉しかったのでした。
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No.5740
(読書)
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2014年04月10日の読書
2014年04月10日(Thr)
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本日の初読図書: 「異世界のオトコ、拾いました(小説家になろう)」 http://ncode.syosetu.com/n3275bl/
商業出版された「異世界で婚活はじめました」の作者さんの作品。 一章目は異世界から逆トリップしてきた十八歳の青年騎士レニアスを、ボディーガード代わりとして面倒見てあげる、ヤクザといざこざを起こしてしまったバイトホステスな久藤優奈21歳のお話。 二章目は二人で異世界へとトリップしてみたら、実は一年が五百六十五日だったことから、実年齢が逆転していることが判明。 ※レニアス27歳(地球年齢)、ユウナ13歳(異世界年齢) 異世界では未成年であるユウナに対し、過保護なオカンと化したレニアスと働いて自立したいユウナとの、丁々発止でスレ違いまくりな恋物語。完結済。 もうねー、一章目の紳士な模範騎士の18歳レニアスも可愛かったが、二章目の保護者属性全開にさせつつ、随所でちょっぴりヤンデレっつーかストーカー入ってる27歳レニアスも素敵です。 ちょっとお疲れモードで服装乱れてる寝る前の姿なんて、文字で読むだけでも男の色気が立ち上ってくるぜvv 優秀な男の溺愛系とか、自立した働く女性(でも天然)とか勘違い系とか好きな人には楽しめると思います。
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No.5741
(読書)
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更新情報(2014年04月11日)
2014年04月11日(Fri)
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閲覧室の「その他書架」で、著作権切れテキスト「凾中の密書(コナン・ドイル著、三津木春影 翻案)」のUPを始めました。
今度の原作は「第二の汚み」。禿頭〜と同じく三津木さんの翻案です。 主役の二人は保村俊郎さんと須賀原直人さん。 「禿頭組合」に比べると、二人の関係が原作に近かった……ような?<うろ覚え そして総理大臣が「〜ごわす」ってしゃべっている部分とか、ああこの時代の日本には、高官=薩摩出身という認識が普通にあったのかなあと思うと、なんだか面白かったり。
なおこの一話目に登場する「紙張りの安物の背の附いた長椅子」とは、おそらく「新聞が散らかった長椅子( paper-littered settee )」の誤訳だと思われます。 ホームズさんちに安物の椅子は似合わないですよねえ(苦笑)
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No.5742
(更新)
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2014年04月11日の読書
2014年04月11日(Fri)
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本日の初読図書: 母からお使いを頼まれた隼人と共に、二葉はデパートのバレンタイン・フェアに足を踏み入れた。様々な有名店のブースが立ち並び、女性たちがところ狭しと催事場を埋め尽くしている。整理券をもらって列に並んでいた二人だったが、後ろから誰かが押したのか将棋倒しが起きる。そしてその騒ぎに紛れて、会場のそこここで店員を装って整理券や現金を騙し取る詐欺が発生し、とある店舗からは一粒二千円もするチョコレートが盗まれていた。目の前で行われた犯罪に、隼人は絶対犯人を捕まえてやると意気込みを見せて……「レディバード」 推理小説研究会の先輩 柏原から、二葉と山田は相談を受けた。バイト先の喫茶店の店長がとても優しくて、もしかしたら好意を持たれているのかもしれない。客としてやってきて、それとなく様子を見て欲しいというのだ。だが店長を観察してみるに、彼が優しいのは柏原に対してのみではないようだ。いささか度を過ぎたように思えるその『優しさ』には、どこか違和感を感じさせられて……「優しい人」 就職活動中の先輩レムさんが、なんだか落ち込んでいた。とある企業の一次審査中に、一緒に受けた相手から意地悪をされたというのだ。エントリーシートを隠されるという、ある意味、小学生レベルのくだらない意地悪。だがそれをやったと思しき人物は、レムと共にその企業の内定を受けていた。本当にその相手がやったのか、何故そんなことをやられたのかも判らないまま、一緒に働くのは気が重いのだ、と。その話を聞いた隼人は、俄然興味を覚えたらしく……「差別特別」 推研のメンバーと隼人とで、バーベキューをすることになった。有料でバーベキューを許可されている河原には、他にも多くのグループがやってきては、それぞれに楽しんでいる。二葉たちもさっそく始めたのだが、気が付くと人数分あったはずの肉を刺した串が、一本足りなくなっていた。首を傾げる二葉の耳に、どこからか囁きが届く……「ないだけじゃない」 山田が見つけてきたラーメンの美味しい店。マンションの一階に店舗を構えるその店の前には、共用の掲示板があった。最近そこに奇妙なものが貼られているという。どこか構図がずれたような、女の子の写真。誰かによって剥がされても、同じ女の子の微妙に違う写真がまた貼られる。付いているメモには「落し物」や「気をつけて」といったメッセージ。なんとなく嫌がらせめいたそれに、ラーメン店の店主は不審感を覚えているらしい。推研の面々は犯人を見付けてみようと、張り込みを始めるのだが……「秋の肖像」
日常の謎を扱った短編集。「先生と僕」の続編です。 どうやら「二葉と隼人の事件簿」というシリーズタイトルがついたようで、ってことは、さらなる続編もありなんでしょうか?? 今回の巻は、全体を通じて「正しいとは何か」「法を犯していれば、必ず悪なのか」といったあたりに重点が置かれていたように思います。 遊び心からだけれど、美学とロマンを持つ窃盗。生活の為に経歴を偽証する男。新入社員に条件をつける企業の是非といった事柄を目にして、二葉さんは自分の価値観をグラグラと揺すぶられていく。 ……けれど最後に彼が選んだ言葉は、やっぱり彼らしくって。 隼人君や推研の面々からも「やっぱり双葉さんは、絶妙なワトソンだよねえ」と評されているあたり、一見平凡に見える、でも探偵に取っては唯一無二な相方が好きな私には嬉しかったりとか。 そして後書きによると、今回はまだ単行本になっていない作品のキャラクターがクロスオーバー出演しているそうで。それってやっぱり、かのてんとう虫さんこと「レディバード」なのかなあと、今後の刊行を楽しみにしてみたり♪
ところで二葉さん、第一話目(2月)の段階で大学一年生の十八歳ということは、四話目(夏休み)でも、多く見積もって十九歳のはずですよね? ……いや彼がバーベキューでお酒呑んだという描写は直接はないんですけど、高校生(子供)の飲酒を大人目線で「あーあ」と見ている雰囲気がしたので、ちょっと違和感を覚えたりとか。いくら大学生だからって、あなたもまだ立派な未成年でっせ〜〜(苦笑)
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No.5747
(読書)
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2014年04月12日の読書
2014年04月12日(Sat)
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本日の初読図書: 大正時代の帝都東京には、まだまだ不思議が色濃く残っている。 帝都大学の助教授 紳堂麗児は、それら魔道について造詣が深く、様々な方面から相談を持ち込まれることが多かった。本人はあくまで趣味としてそれらを扱い、本業とも副業とも思ってはいないが、結果的に探偵まがいのことをする場合もままある。 そんな彼の助手を務めるのは十一、二歳の少年に見える、篠崎アキヲだ。清潔な白いシャツにサスペンダーで吊ったハーフパンツ、大きめのキャスケット帽がトレードマークの闊達な子供である。 二人は時に魔を利用する人間の業を、あるいは悲しい定めを持つ魔道の存在に触れる。 魔道は人道。 たとえ不可思議な存在があったとしても、それに関わるのはあくまで人間の心なのだと、紳堂は繰り返す。 これはそんな不可思議な出来事が、まだ実際に存在していた時代の事件を、アキヲ助手が書き留めた手記である……
ノリとしては、明智小五郎と小林少年のオカルト版といったところでしょうか。 オカルトに見せかけた人間の仕業を解明する! というパターンではなく、本気で超常的なあやかしが登場してきます。 そして助手のアキヲ君にもちょっとした秘密があったりするのですが、まあネタバレは避けましょう。とは言え一話目で早々にそのあたりは語られるんですけどね(笑)
最初に読み始めた時には、紳堂先生のあまりに気障な美形っぷりと完璧超人ぶりにいささか引いていたのですが、一話目のラストらへんで「……あれ?」となりまして。続く話で実はけっこうおちゃめさんだったり、女性にだらしなかったり、助手をからかって遊んでみたり、そのくせその助手が可愛くて可愛くて仕方がなくって、危機の際には飛んで行ったりするところとかに人間らしさを感じて、面白くなってきました。 やっぱりねえ、完全無欠のヒーロー、しかも超絶美形には、どこか近づきがたいものを感じてしまうのですよ(苦笑) 紳堂先生が何故にあんなに色々なことができるのかとか、まだまだ謎は多いですが……これが解明される日は来るのかな? なんだかこの人は『こういう人』で済まされてしまうような気がしなくもなく。
あ、ちなみに作者名が横文字ですが、中の人は生粋の日本人だそうです。
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No.5748
(読書)
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2014年04月14日の読書
2014年04月14日(Mon)
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本日の初読図書: あらすじは以前WEB版を読んだ時に紹介しているので省略。 「小説家になろう」から書籍化された、ロード・ムービー風味活劇グルメ・エピック・ファンタジーの1巻目。なろうの方では、現在7月完結を予定して最終章を連載されています。
やあ、この話は何度読み返しても面白いですね。と言うか、何度でも読み返したくなります。そして読み返すたびに、新たな発見があるのですよ。 「ああ、この人がこんな行動を取っていたのは、20年前にアレがあったからか!」とか「こ、この第二部でさり気な〜く登場している名無しの騎士×2人は、もしかして後の7章目で登場する彼らなのか!?」といった、壮大な伏線に気がつくこの楽しさときたらvv
あ、ちなみにここで言う第二部とは、WEB版の第一章のことです。WEB版の序章が第一部となっていて、1巻目はその二部仕立て。「約束の剣」までが収録されています。 ……カーズの出番は次の巻からですな。ふふふふふ。
改変は(おそらく)少ないですが、書き足しはかなりありました。 書籍版では文字通り一章(WEB版の一話)につき一回食事シーンが入っていて、各章サブタイトルにわざわざ料理名がついているのです。これがまた美味しそうなんだ(笑) 薬師のザリアが作ってくれた「シャリコネの根のスープ」は百合根っぽいし、小さな村でご馳走された「ゆでたてのギー」はトウモロコシに似た感じ? 架空の食材であるのに、「こういう感じだろうなあ」とイメージしやすく、調理方法も納得のいくもので、味が想像できるところが素晴らしいです。そしてやり過ぎた料理番組のように気取った解説ではなく、ただひたすら「うまい」と思っているらしいバルト達の素朴な食べっぷりがまた良い。
もっとも目につく改変といえば、全て字下げで表現されていたバルトの台詞が、カギ括弧でくくられた点でしょうか。とはいえ独白や心内語的なものは、頭にダッシュ( ―― )が付けられているだけなので、全体的に見て増えたカギ括弧はそう多くありませんが。 独特の雰囲気がある書かれ方だったのが、ある意味ありきたりに近くなった感はあるものの、それでもむしろこちらの方が、私は読みやすいと感じました。
そして書籍化で一番気になっていた、挿絵の件ですが……うむう。 表紙は良かったんですよ。最初はちょっと「ん?」と思いましたが、よくよく画像を拡大して見ると、バルトの横顔にはなかなか味があって、良い感じに渋格好いいお爺ちゃんになっています。 ですが中のイラストは……正直、事前にこの絵を見ていたら購入したかどうかは微妙なラインでした。なんというか、うん……それこそ翻訳もののハードカバー児童文学の絵っぽいというか。人物以外はいいんですよ。むしろこれなら、すっぱり人物は排してこちらのイメージに任せて欲しかった……ッ なまじっかWEB版のイラストがクォリティ高いだけに、この点だけは非常に残念だったのでした。 でも二巻目も買うけどね! ああ、WEB版の完結が待ち遠しいで〜す〜〜<完結してからまとめ読みすることにしたらしい
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No.5749
(読書)
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母が手持ちが無くなったと言うので、いっしょに電器屋へ行ってアイロンプリント用紙を購入してきたのですが。 ……うっかりうちのインクジェットプリンタでは使えないタイプを買ってしまいました _| ̄|○ っていうか、顔料インクって基本的にアイロンプリントには向かないんですね。知らなかった…… しかたがないので、改めて Amazon にてこちらを注文。
通常のアイロンプリント用紙と比べると、メーカー希望小売価格で四倍近く、 Amazon ででも倍以上するよ……プリンタを購入する時は、インクの種類まで考えなきゃいけないんだなあ……
そしてこちらは父の依頼でポチッとな。
庭仕事用のノコギリの替刃です。
……ちなみに次兄からは、ストックがなくなると油絵のキャンバス通販を頼まれます。 いやうん別にそれぐらい構わないんだけどさ、せっかくみんな自分用のPCを持ってるんだから、 Amazon や楽天への会員登録ぐらい自分名義でしてみようよ(苦笑)
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No.5750
(電脳)
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ホームズ関連 企画チャットのお知らせ
2014年04月15日(Tue)
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現在、弊サイト内の「談話室(チャットルーム)」を、イベントチャット用に開放しております。
企画チャットは終了致しました。
題して「SHERLOCK シーズン3放送記念 ホームズについて語ろうチャット」。 詳しくはこちらの「企画チャットのお知らせ」をご覧下さい。
同じ趣味を持つ方々と、少しでも語り合えたら嬉しく思います。 どうぞ御気軽に参加、あるいは足跡を残してやって下さいませ <( _ _ )>
2014/06/15 追記: 遊びに来てくださった方々、まことにありがとうございます。 おかげさまでとても楽しい時間を過ごせました。 また機会がありましたなら、ジャンルにかかわらずおしゃべりにお付き合いいただければ幸いです。
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No.5751
(更新)
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2014年04月16日の読書
2014年04月16日(Wed)
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本日の初読図書: 大学院で生物学の助手を務める、畑寛子。彼女は休日に出勤した研究室で、昨夜も一緒に研究していた女学生が死んでいるのを発見した。何故かその死体は、寛子の白衣を着用していて……「白衣の意匠」 殺人事件の影響で元気をなくした寛子を、友人達がキャンプに誘ってくれた。表向きは恋人同士ということになっている、謎生物の同居人ギンちゃんも含めた六人で山奥のキャンプ場を訪れる。しかし夜になって焚き火を囲み酒を飲んでいる内に、なんだか雰囲気が悪くなっていき……「陰樹の森」 一見美少女に見える謎生物ムーちゃんと、サラリーマンの北西匠は同居している。対外的には恋人同士だが、その実質は単なる共生関係だ。二人がある朝いっしょに駅へ足を踏み入れると、そこでは満員電車で男が刺されて死んだ事件の渦中だった。そしてその被害者は、三週間ほど前にムーちゃんへ痴漢行為を働き、お仕置きを受けていた相手で……「酬い」 友人である国元が自室で殺されているのを、遊びに誘いに行った北西達が発見する。彼の枕元には何故か大量の現金が入った財布が置き去りにされていた。国元はマイレージサービスのポイント集めが趣味であり、コンビニでおにぎりひとつを買うのにもクレジットカードを使用する男だ。そんな彼がどうして、こんな大金を持っていたのか……「大地を歩む」 寛子が友人に誘われたレジャーで出会ったのは、理知的な青年スズキだった。そして道中のサービスエリアで休憩中に、なぜか友人の恋人が姿を消してしまう。しかしスズキは落ち着いていた。それは四年前、ギンちゃんと寛子が出会った時の物語……「お嬢さんをください事件」 ムーちゃんが旅行へ行こうと言い出した。なんでもお兄さんに誘われたらしい。三連休の初日は互いにパートナーと二人だけで楽しみ、二日目に待ち合わせようということになる。待ち合わせ場所に行ってみると、そこには前日泊まったペット可の宿で一緒だった、子豚連れの女性がいた。家出中だと言った彼女は、うまく行っていない夫との生活を愚痴り始めるのだが……「子豚を連れて」 旅先でギンちゃんとムーちゃんの兄妹を介して引き合わされた寛子と北西は、知り合いに会いたいから付き合ってくれとギンちゃんに言われるままついていった。訪れたのは老人ホーム。八十を超えているだろう老婆の落合富江は、脳溢血から認知症を患い、会話どころか他人の認識すらできていないようだ。そんな彼女に対し、ギンちゃんが取った行動は……「温かな手」
「BG、あるいは死せるカイニス」の石持さんの作品。 解説によれば、この「温かな手」と「〜カイニス」ともう一つ「人柱はミイラと出会う」が、この作者さんの裏ベスト3なのだとか。一般受けはしないけれど、その斬新さというか、この作者さんにしか書けないだろう特殊な世界観が面白いとのこと。確かに「人柱〜」も、あらすじをチェックした感じ、読んでみたいと思わせられました。 「〜カイニス」では、人間は全て女性として生まれてきて、そのうち一部の優秀な個体だけが男性へ性転換するという、風変わりな世界の中でのミステリーでした。そして今回は、二人登場する探偵役が、どちらも生物学的に「人間ではない」という展開です。 見た目は人間そっくりだけれど、それはあくまで擬態。彼らは人間の生命エネルギーを糧とする、謎の生物なのです。しかし吸血鬼などのように、一方的に人間を襲うのではありません。彼らにとっては、魂のきれいな健全な精神の持ち主の生命力こそが美味であるが故に、そういった人物を選んで『宿主』としています。そしてパートナーに選ばれた相手の方はというと、この飽食の時代に摂取した余剰カロリーをエネルギーとして吸い取ってもらえる。すなわち運動も食事制限もすることなく、健康とスリムな体型を維持することができるというメリットがある。いわば双方に利益のある共存関係を営むことができるという訳ですね。 ……たとえそうだとしても、やろうとすれば命を奪うまで生命力を吸うことができる謎の生物と、同じ屋根の下で仲良く暮らすなど非常に難しそうではあるのですが、それをあっけらかんと受け入れてしまえるあたりが、畑寛子さんと北西匠くんの「きれいな魂の持ち主」たる所以と言ったところでしょうか。
私は最初にあらすじ紹介を読んだ時、「生命エネルギーを糧にする謎の生命体の兄妹」と言う文章に、てっきり彼らは実体を持っていなくっって、それぞれのパートナーの肉体に取り憑いており、宿主の人間が二人で組んで事件に関わりつつ、謎生物な兄妹は精神面で彼らをサポートしているのだとばかり思っていました。 ところが実際のお話は短編7つのうち3つずつを、表向き恋人同士として同居している寛子&ギンちゃん、北西&ムーちゃんのコンビが担当し、最後の話でだけ、両方のコンビが顔を合わせるという話運びでした。 ギンちゃんとムーちゃんの二人は思っていた以上に人間らしく、それだけにここぞというところで見せる非人間的な反応が際立ってくる感じです。 なにしろ基本的に謎解きの動機が「パートナーに悪影響があると、生命エネルギーの味が落ちる」ですしね。
ギンちゃんの、穏やかな好青年の顔に隠された冷淡さと、さらにその奥の奥にある彼らなりの『情』。 ムーちゃんの愛らしい少女の姿とは裏腹な豪胆さと、実はけっこういきあたりばったりないい加減さ。
ラストの展開は、なかなか意外でした。確かに最終的にはああいう手段を取らざるをえないのは判っているのですけれど、それでもたいていの作品では、いつか来るその時を思いつつも、それでもやがて失うこの時間を大切に今を過ごそう、的な終わり方をすると思うんですよ。この設定であれば、まだまだ数冊続編を引っ張ることも可能だったと思いますし。 それをあえて1冊で書ききったところに、この作品の味があると思います。 人間ではない兄妹が、それでも互いのパートナーの未来を、精一杯の誠意で思いやってとった選択。
少なくとも寛子さんと北西くんは、お互いの秘密を包み隠さず話し合える貴重な友人を得ることができた訳です。その先がどうなっていくかは、読者の解釈次第でしょうが……
個々のお話については、割とシンプルです。同じ人物が短期間に殺人事件に巻き込まれすぎという点はありつつも、それでショックを受けて一年近くも精神的に引きずりつつ、パートナーに乱れる感情=余剰エネルギーを吸い取ってもらうことで心のケアをされている点に、キャラクターの人間らしさを感じました。 そういう点では、殺人の絡まない「お嬢さんをください事件」が、一番気楽に読める話でしたかね。 話運びや意外な犯人という点では「酬い」が面白かったかな。「陰樹の森で」はちょっと動機に無理があるなあと思いましたが、ラストの気が利いていたので、これはこれで。
ミステリーものにファンタジーが絡むのはずるいと思う人には向かないかもしれませんけれど、謎解きそのものは安楽椅子ものに近い筋の通ったロジカルな面を主体に置いたものですし、一編一編がコンパクトにまとまっているので、さらっと読めるという点ではオススメだと思いました。
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No.5761
(読書)
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新しく買ってきた居間のテレビ。当然ながら、リモコンも新しくなりました。 今まで使用していたリモコンは、手垢に加えてタバコのヤニでコーティングしたようになっており、それはもうひどい状態だったのですよ。 なのでせっかくまっさらなリモコンになったのだから、今度は汚れないように最初から対策を立てることにしました。とは言え、うちの両親が今さらタバコの量を減らす訳がありません。 そんな訳で。
またも百均のお世話になりました。リモコン用のシリコンカバーです。 大雑把にL・M・Sの3サイズがあったそうで、とりあえずLを2枚とMを1枚購入。 すでに汚れきっていたDVDレコーダーとケーブルテレビ用のリモコンは、除菌アルコールと綿棒で細かいところまで掃除してから装着しました。 ひっくり返すとこんな感じ。
シリコンでかなり伸縮するため、多少のサイズ差はカバーしてくれます。 アップで見るとこんなふう。
まあ、あれだ。パソコン用のフリーカットなキーボードカバーとほぼ同じ感触ですね。 難点なのは、これをかけると蓋を開けて使用するボタンが使えなくなることです。でもまあそこらへんは、もともと滅多に使用してなかったですし。ヤニ汚れを防止できると考えれば、こっちのほうが優先順位は高いです。
……っていうか、もうちょっとタバコの量を減らそうよ、父も母もいい年なんだからさあ……(苦笑)
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No.5762
(日常)
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2014年04月17日の読書
2014年04月17日(Thr)
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本日の初読図書: 「アスクルキョウモ オソラクハ ヘイオンナヒビ(小説家になろう)」〜Ver2.18gp http://ncode.syosetu.com/n7579br/
資格取得が趣味で格闘オタクかつ古参ゲーマーなおっさんが、VRMMOのベータテスターとして参加。初期ポイントを幸運に極振りするというネタキャラを作成しつつ、リアルスキルの高さと発想の自由さで無双してゆくお話です。 リアルで三十代後半。ゲームアバターは本人を基本に五十代まで老けさせた、白髪でポニテのダンディーな浪人風老侍(服装は迷彩服)という、それだけでおっさんスキーとしては引き寄せられずにはいられない設定です。 しかも本人は普通人のように一人称で語っていながらも、そのリアルスキルの高さは異常なレベル。 通常ならゲーム内速度は四倍速が普通のところを、運営会社の関係者であるところから特別被験体として十六倍速でプレイしています。そのうえでログインしたままキャラアバターを動かしつつ、リアルででトイレ行ったり水分や糖分を補給するという、脳内でどんだけ並行処理やってんの!? というとんでもなさ。 さらにリアルの方はリアルの方で、少しずつ明らかにされていく情報により、下手するとゲーム内よりファンタジックな出来事が起きていることが判明したりとか。いろいろ意表を突かれるお話です。 時おり挟まる別視点も楽しくってvv 難点は誤字脱字が多いことと、ゲーム用語が多くってゲームをやらない私には意味がわからない部分も多々あるあたり。 現在何故か予告なく二ヶ月ほど更新が滞っているようですが、いずれ再開されることを切に願いたいところです。
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No.5765
(読書)
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更新情報(2014年04月18日)
2014年04月18日(Fri)
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閲覧室の「寄贈図書」で、ちなつとも様よりのいただき物「最北の魔術師 魔術師と死ニ至ル病」の最終章をUPしました。 これにてシリーズ二作目の完結です。素晴らしい作品をありがとう、ちなつvv 前作と繋がりを持ちつつも、新たなる展開。そして次回へと続く布石でもあるのか。 ……続いてる、よね?(わっくわっく) 個人的に、意外な弱みを見せるロウウェンに心躍らされた今回だったのでした。
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No.5766
(更新)
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2014年04月18日の読書
2014年04月18日(Fri)
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本日の初読図書: 「傭兵「死ぬだけの簡単なお仕事です……?(SSまとめサイト)」前後編、後日談 http://minnanohimatubushi.2chblog.jp/archives/1838436.html
傭兵ギルドに変わった依頼が出されていた。 「死ぬだけの簡単なお仕事です」「給料は充分」「働き次第では一週間連続の休みあり」「教会の加護さえ受けていればそれで良い」と。 あまりの好待遇に飛びつこうとする傭兵だったが、ギルド長は渋い顔をした。なんでもこの依頼、あまりのキツさからすでに11人が途中で辞めており、もはや相手も辞められること前提で出しているのだという。 「俺が最初の長続きする人になるかと思うとワクワクするぜ……」 意気揚々と職場 ―― 王宮に向かった傭兵は、ひと通りの説明を受け室内に入った、その瞬間に死んでいた。扉の上部に身を潜めていた少女に、一瞬で首を落とされて。 彼の仕事は、文字通り殺されることだった。 この世界では、教会の加護を受けることで、金さえ払えば何度でも生き返ることができる。寿命や病気による死こそ避けられないが、怪我や毒による死亡はなくなる。そんなことが当たり前になっている。 ただこの加護には、まれに副作用が出た。加護を受けたことを後悔している人間が長期間死亡せずにいると、様々な形で弊害が出てくるのである。 傭兵を殺した少女 ―― 姫は、加護の副作用により『一日に一人、誰かを殺さないと理性が切れる』という状態になっているのだという。傭兵の仕事『死ぬだけ』とは、姫の理性を取り戻させるために、文字通り毎日殺されることだった。 ちなみに姫の方も加護を受けていて生き返りが可能なため、反撃して逆に殺してしまっても構わない。むしろそうしてくれれば、次に副作用が起きるのは一週間から10日後になるため、殺してくれる方がいっそ望ましい。だが理性を失った状態でも凄腕の姫と戦い勝ちを収められる人物は、残念ながらほとんどいないとのことだった。事実、傭兵は相手の姿を視認する間もなく瞬殺されている。 かくしてその日から、傭兵は毎日王宮へと通い、姫に殺される生活を送り始めた。だが……やがて彼は王宮を舞台にした騒動へと、巻き込まれてゆくこととなる。 そしてその事件は、傭兵自身が囚われていた、暗く重い過去へも大きく影響を及ぼしていって ――
2chで連載されていた長編SSです。全四部+後日談、ページとしては2Pで完結済。 ……ちょっと独特な書かれ方をするジャンルで、私もあまり馴染みがないためよく判らないのですが、基本的にキャラクター達などの名前は出てこないです。 主役は「傭兵」だし、その他のキャラも「メイド」とか「女騎士」とか「姫」とか「神官」といった表記で書かれていて、地名などの名称も一切なし。そういう設定をする労力を極力省いて、ストーリーだけを書くことに特化したジャンルのようです。 もっともこの作品は、そのジャンルの中では「地の文が多い。くどくて読みにくい」と評されているみたいでして。しかし小説として読むと、今度は台詞ばかりに思えてしまうあたりが微妙なところでしょうか。
内容としては、後半の傭兵の過去パートに入ってからが面白いです。 何度でも生き返ることができるという、要はロープレのシステムがまんま導入された特殊な世界観とタイトルからくるインパクトで読者を掴み、読み進めるにつれて意外な事実が明らかになっていく。そのターンポイントを受け入れられたなら、とても楽しめると思います。 特に最初は軽い憎まれ口を叩く悪友かと思っていた神官さんが、実はとんでもない奴だと判明した段階でまずびっくり。そして飄々とした偽悪的な傭兵さんの、その内面の捻れっぷりに唸らせられ……最後には姫達の「そうくるか!」な解決策が気持よく意表をついてくれました。 本当に最後となる後日談では、神官さんのデレっぷりがまたvv これはちゃんとした小説としても読んでみたいところですけれど、でもこの書き方による軽妙さがあるからこそ、かなりドロドロとした内容を気軽に読める部分もあるのかなあとも思ってみたり。
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No.5767
(読書)
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2014年04月19日の読書
2014年04月19日(Sat)
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本日の初読図書: 東城大学医学部附属病院には、心臓移植の代替手術であるバチスタを専門とするチームがある。 アメリカ帰りの天才外科医 桐生恭一をトップとする七人は、通常なら成功率6割のバチスタ手術を三十例連続で成功させていることから、『グロリアス・セブン(栄光の七人)』と称されている。 ところが最近になって、手術の失敗が立て続けに起こった。心臓手術のために人工心肺を取り付けた患者が、拍動を再開させなかったこと三例。通常であれば、それでも90%近い成功率であり、なんら問題視するには及ばない。 しかし桐生は異常を感じたとのだという。自分も完璧ではない。当然失敗だってする。しかし失敗をした時には、どこでどう失敗をしたのか、自分には感じられるのだ。だが今回はどこにもミスは見付けられない。それでも連続して手術が失敗する。 内部の目でおかしな点が見つからないのであれば、外部の目に頼るしかない。そう考えた桐生が高階病院長に相談を持ちかけた結果、田口公平は院長直々に命ぜられ内密に下調査をすることとなった。 田口医師は、万年講師と影で揶揄される神経内科の窓際講師である。医学的にはほとんど問題がないが、愚痴やクレームなどで医師の手を煩わせるやっかいな患者を専門に診る不定愁訴外来 ―― 通称『愚痴外来』を担当している。出世欲はまったくなく、むしろしなくていい仕事はできるだけしたくないと思っており、どこの派閥にも属さないよう注意しつつ、今の閑職に満足して務めている、そんな男だ。 今回のこともできることならやりたくはなかったが、院長の命令とあらばしかたがない。いくばくかの交換条件とともに調査を開始した田口は、過去のカルテを調べ、バチスタチームの面々に聞き取り調査を行ってゆく。 そうして判ってきたのは、固い絆で結ばれているように思えるチーム内でも、複雑な人間関係が存在しているということだった。 数日後、海外から治療を依頼された少年ゲリラ兵のバチスタ手術が行われ、田口はその場に立ち会った。手術は無事成功し、田口の目でもなんらおかしな点は見付けられなかった。チームの面々は外部の人間の目が入ったことで環境が変わり、術死の連続が止まったのではないかと安堵する。 しかし次に行われた老女の手術で、再び患者が死亡して……
映画になったりドラマになったりと、なにかと名前を聞く有名作品の原作。1作目。 図書館で借りようと思っていた本が軒並み貸出中。どうしようか迷っていた際に、ふと見回したら目に飛び込んできたので借りてみました。ちなみに映像作品は映画もドラマもまったく見たことありません(苦笑) ただ番宣やCMとかで主役(?)二人の雰囲気は目にしていたのですが……なんか読んでみたらだいぶ思っていたのと違う感じがしました。上巻ではまだ田口医師しか登場していないのですが、母などは最初彼が仲村トオルの役だと思って読んでいたそうです。私も実際に本を開いてみて納得しました。 文章は田口医師の一人称で書かれているのですけれど、その口調がなんというか、えらくハードボイルドチックなんですよ(笑) ちょっと気だるげな、出世欲はないけれどシニカルなところのある四十近い男。人称代名詞はもちろん「俺」。 いっくら頑張って脳内アテレコしようとしても、診療中患者に語りかけている場面のほかは、どうしても伊藤淳史になりません。
とはいえ、個人的にはそういうひと癖あるおっさんキャラのほうが好みなので、ドラマを見ずに原作に手を出したのは正解かもしれません。もっと医療界の闇を描いたドロドロした雰囲気を予想していたら、意外とライトなミステリーで、人間関係重視。キャラクターもそれぞれに個性的で、登場人物の数の割に、混乱は少ないです。良い方向に裏切られました。 上巻ではまだ、調査にとりかかって関係者に聴きとり調査 → 手術を見学 → 術死発生 → リスクマネジメント委員会を開こうと決定、までです。これから白鳥さん(仲村トオル)がやってきて、一気に盛り上がるのでしょうか。 桐生医師の完璧超人ぶりが、果たしてどこまでゆくのか。どこかでその完璧さに傷は入るのか。 今のところ全く先が読めなくって、続きを読むのが楽しみです。
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No.5768
(読書)
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2014年04月20日の読書
2014年04月20日(Sun)
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本日の初読図書: 「ポーション、わが身を助ける(小説家になろう)」〜ジャムが美味しい http://ncode.syosetu.com/n2866cb/
とりあえず読んだメモ。
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No.5769
(読書)
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2014年04月22日の読書
2014年04月22日(Tue)
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本日の初読図書: 下巻はしょっぱなから火喰い鳥ことロジカル・モンスターの白鳥さんがご登場。 ……やー、こちらもどんなにがんばっても、仲村トオルではイメージできませんね(苦笑) 映画版の阿部寛の方が、キャスティングとしてはまだしもか。 でも映画だと、今度は田口医師が女性なんですってね……(−ー;) なにしろ外見描写が「小柄」「小太り」「上品な品で身を固めているのに、全然しっくりこない下品な着こなし」。田口先生の第一印象は「ゴ●ブリ」で、どうやら他の人がイメージするのも同じらしいですから、お世辞にも格好良いキャラとは言えません(苦笑) そんなホームズ役のご登場から、物語は一気に加速します。 田口先生が、これは自分の手に負えないとリスクマネジメント委員会の招集を依頼したところで、高階病院長がさらに外部のプロフェッショナルの手を借りようとし、派遣されてきたのが白鳥さん。表向きは厚生労働省の窓際変人役人なのですが、正式な肩書きは現在設立途中の「医療過誤死関連中立的第三者機関」の「設置推進準備室室長」。ちなみに構成人員は白鳥さん含めて二人だそうで。 純粋に論理だけで他人に対応する白鳥さんは、とにかく傍若無人というか、必要だと思えば相手を泣かせる(文字通り)勢いで言葉の暴力を叩きつけるし、反応を見るためなら殴られることも折り込み済みという人でなしです。 ただそれだけに、認められるものは率直に認めるところが心憎い。 上巻で田口先生が関係者に聞き取り調査を行って書き留めたファイルを読んで、「パッシヴ・フェーズ調査としては、これ以上のものは望めない」と繰り返し言っています。ちなみに「パッシヴ・フェーズ調査」とは白鳥さん曰く「対象を繭の中に取り込んで、そこでゲロさせる」手法。つまり包容力を持って相手に信頼させ、その心情を深いところまで聞き出すやりかた、といったところでしょうか? ちなみに対となる「アクティヴ・フェーズ調査」は「相手の心臓を鷲掴みして、膿んでいる病巣にメスを突き立てる」手法。要するに手段問わず相手を刺激しまくって、深層に隠れた暗い本音を吐き出させる、って感じですかね。 白鳥さんは田口先生を、あるいは精神的に欠落があるのではと思えるほどパッシヴ〜に長けており、そして自分はアクティヴ〜の純血種だと評しています。 事件調査はパッシヴで下調べをし、アクティヴでさらに突っ込んでゆくという段階を踏むそうで。今回は事前に田口先生が完璧な下準備をしてくれていたから、いきなりアクティヴから入れると、白鳥さんは比較的ご機嫌です。 しかしそこは人でなしのロジカル・モンスター。↑の調査方法についてや判らないことについて田口先生が質問すると、歯に衣着せずがんがんけなしまくる。しかも本人まったく悪意がないようで、その後も気遣いとか気まずいとかちっともなしに、ふつーに話しかけて来るんですよね。こんな人、身近にいたらたまらんですわ(苦笑) そんな変人ホームズ(白鳥さん)に対するワトソン(田口先生)はというと、これがまた負けん気が強いのか、相手をすごいとは思いつつも心の中では罵詈雑言。しかし大人の態度で、一応、心の中に収めています。 さらに事件解決後、病院側が行った記者会見の場では、なかなか肝が据わりつつ、誰もの意表をつく知的な応対をしてみせるなど、一見凡庸に見えて実は有能なワトソン役スキーの心をくすぐってくれました。
事件のトリック自体は、なんというか……ううむ、正直ちょっと微妙でした。重要な要素となってくるエピドラ(硬膜外麻酔)についての説明が上巻にしかないため、いざ下巻での謎解き場面で「エピドラってなんだったっけ?」、「マーカインって何のこと??」となってしまいました。しかも子供には硬膜外麻酔を使わないとか、脊髄注射された薬は血液に混じらないといった専門知識が、謎解き場面になって初めて出てくるものだから、「どうして子供は術死しなかったのか」とかいった大きな謎を、素人読者が自力で解けない構造になっていますし。
とは言えこのお話のメインは、謎解きよりもむしろ、病院内の人間関係や個性的なキャラクターを楽しむという部分にあるのでしょう。そういう意味では、ミステリーよりライトノベルに近いかな? 重要なのは、真犯人を暴くことよりも、それによってもたらされた各キャラクターの未来。田口医師と白鳥さんに影響を受けて、それぞれがそれぞれに選択してゆく新たな道こそが見所だと思いました。 完璧なようでいて、実はその設立の根底から歪みをはらんでいた、チーム・バチスタ。その歪みが正され、もつれが解け、新しい未来が紡ぎ出されていく。これはそういうお話だったのではないでしょうか。
ともあれ、なかなか面白いお話でした。これは続刊も読まなければ。 ……しかし先にも触れましたが、ちょっと文章が判りにくいのがネックといえばネックですかねえ。随所に出てくる比喩表現などが、実に独特で味があって、文章を大きく特徴づけてはいるのですけれど、それだけに「これってこういう意味……だよね?」と解読するのが、いささかやっかいでした。あと専門用語や横文字がむやみに多いのも、読んでいて疲れるところだったりとか(−ー;)
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No.5772
(読書)
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ソ連版「シャーロック・ホームズとワトソン博士」
2014年04月23日(Wed)
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以前から存在は知っていたものの、DVD化されているとは思わなかった、ソ連で作成されたシャーロック・ホームズのテレビ放映用劇映画。 その作成は1979年と、かのグラナダ版よりも古く、一部のファンの間では「ワトソン博士を凡愚な引き立て役ではなく、紳士として描いた初の作品」として評価が高いとの情報を得ておりました。 チャットルームでオススメされたので調べてみたら、日本語字幕のついたDVDが発売されていると知って、ついうっかりポチッとな。さすがに大人買いはできなかったので、現在全5作中3作DVD化されているうちの、とりあえず1作目だけを購入です。
ロシア語音声・日本語字幕で、本編は二部構成の計134分。「まだらの紐」と「緋色の研究」をベースに構成されています。 まずはとり急ぎ、第一部目を見てみた感想。
物語は東方(アフガニスタンとは明記されていない)での戦争から帰ってきたばかりの軍医ワトソンさんが、経済的な理由でホームズさんとルームシェアをするところから始まります。友人の仲立ちによる二人の顔合わせは、いきなり221Bの部屋から。しかしホームズさんがヘモグロビン検出薬の研究をやっていて、それについて語ったあげく、ワトソンさんが「素晴らしい」と評するのは原作通りの流れです。さすがに死体のムチ打ちはなかった(苦笑) 「化学実験をする」「貴方の権利だ」「バイオリンを弾く」「音楽は好きです」「来客が多い」「自分には一人しか来ないから、平均数はちょうどいい」とか言った感じのやりとりも、ファンにとってはニヤリとさせられるところ。 もちろんお約束の「地動説を知らない!?」「ぼくの仕事には向いていない」「小学生の知識だぞ」「人間の脳は屋根裏部屋だ。馬鹿はなんでもしまい込んで出せなくなる」うんぬんもしっかりありますvv
そしてここから、オリジナル脚色が入りました。ホームズさんがいったい何の仕事をしているのか判らないため、女性客が来ては泣きながら帰っていったり、浮浪児集団に押しかけられたり、こっ汚い老人が尋ねてきてそのまま消える、実験と称してコップに人間の目玉を入れているかと思えば、自在合鍵なんてものまで持っているその様子に、ワトソンさんはどんどん不審を抱いていきます。……と、書くだけならば原作でもそうだったんですが、なんかレベルが違うんですよ(苦笑) 貴重品を共同空間である居間に置きっぱなしにするのを止め、引っ越し先を探すべく読む新聞を変え、しまいにはホームズさんにボクシングを申し込む。ボクシングが強いと聞いて、どの程度腕が立つのかを確かめたかったようなのですが、この段階では既にホームズ=犯罪者、しかも自分の手を汚さず配下の怪しい人々を操って事件を起こすという、完全にモリアーティータイプの悪人だろうという認識に立っています。なので殴り合うその部屋には、ばっちり軍用拳銃を隠してあったりして。 それを判った上で受けて立ち、思い切りノックアウトさせるホームズさんヒデエ(苦笑) っていうか、中年男二人が長袖長ズボンとはいえ、肌着姿で殴り合ってるシーンが妙にシュールっつーかさ……はははvv
でもって、「自分は確かに犯罪に関わっている。しかしそのベクトルは反対だ。マイナスではなくプラスなんだ」と、自らの探偵という職業を明かしたところで、折良くまだらの紐の依頼人ヘレン嬢がやってくるという流れです。 ここで一足飛びに、ワトソンさんを「助手」だと紹介して「秘密は守ります」と同席させるホームズさん。おいおい、いきなり過ぎるだろう。ワトソンさんも黙って受け入れてるし。
そもそもこのソ連版のワトソンさんは、何というかマイペースな感じがします。動じないといえば聞こえがいいですけど、怪しげな客人が行き交うその中で、黙々と一人でご飯食べてるし、ヘレン嬢の父親が怒鳴り込んできたときも、特に慌てたりせず黙って見てる。そのくせホームズさんを犯罪者だと一途に信じ込んじゃうあたり、男は無言で我が道を行くタイプ?? でもロイロット博士(父親)が乱暴者で、依頼に応じることにはホームズの身に危険を及ぼしそうだと思ったら、自分もついていくと自ら立候補する男らしい部分もあります。 うん、確かにワトソンスキーにとって、このキャラ造形は確かに良いですねえ。ハンサムで紳士で腕っ節もそこそこある男前★
……比べると、ホームズさんは少々微妙です。 大降りのパイプに鹿撃ち帽にインパネスコートにという、ステレオタイプなその服装は、まあありといえばありでしょう。言っている内容や行動など、脚本的な部分も悪くないと思います。 しかしなんというか、こう……威厳が足りないのです。変人でありながら、その根底にぴしりと一本通った、鋼のような芯。こいつはやばい奴だと思いつつも、それでも目を離せなくなるような吸引力。そして片付けられない駄目な人(笑)であるにも関わらず、全身から滲み出してくるようなあの品性が、どうにも感じられないのですよ。 惜しい、惜しすぎる。脚本も大小道具類も相棒の配役も上出来なのに、肝心の主役のキャストが微妙だなんて……ううむ、何が悪いんだろう? タレ目なところか? 表情に締まりが感じられないところか?? シニカルさが足りない点か???
まだらの紐の事件部分も、けっこうサクサクと消化されてしまい、物語のメインは二人の男が出会って、互いを理解していく点に重点が置かれていたように思います。蛇は耳が聞こえないから口笛よりも壁をノックする振動で操ったんだろう、なんてフォローを入れるよりも、輪に結んだ鞭と金庫とミルクの皿の使い方について言及しないと、原作知らない人間には話が意味不明だと思うんだ……
まだ後半部分は見ていないのですけれど、そちらは「緋色の研究」を軸に、ワトソンさんがホームズさんの伝記作家になると宣言するところまで描かれているようです。お話としては良い感じの流れではないでしょうか。 ……ああ、この二人の出会いエピソードを、ジェレミーのグラナダ版で見られなかったのがつくづく残念だ……
ちょっと気になった点は、やけにカメラがグラグラ揺れて、ちょっと画面酔いしそうになったところ。まさかカメラを手持ちで回していたのでしょうか? それともそういったシーンは不安感を煽るためにわざとそうしたのかな? あと場面と場面の繋ぎがやけに長くて、時々もたついた印象があったぐらいでしょうか。そして全体的に画面のトーンが暗くって、細かいところが見にくかったのもマイナス1。
……とは言え、「ちゃんとホームズしている」という点では、意外なほどしっかりした作品ではありました。視聴中、たまたま通りがかって画面をチラ見した次兄などは、別に字幕に二人の名前が表示されても、パイプやディアストーカーが映っていた訳でもないのに、「今日は珍しく字幕で見てるんだ?」とか聞いてきましたからね。どうやらグラナダ版を見ているのだと勘違いしたようです。新しく買ったやつだとパッケージを見せたら、「道理で見覚えがないと思った」と驚いていました。それぐらい、一瞥しただけで「ホームズ物だ」と判る雰囲気が出ていたわけで。
まだ後半を見ていないので最終的な結論を出すのは早いかもしれませんが、他人様にホームズものの正統派、入門編として薦めるならジェレミーのグラナダ版ですが、ホームズ作品のファン、特にワトソンが好きな人には「一度見てみると良い」と挙げたい作品だと思ったのでした。
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No.5776
(映像)
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更新情報(2014年04月25日)
2014年04月25日(Fri)
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閲覧室の「その他書架」で、著作権切れテキスト「凾中の密書(コナン・ドイル著、三津木春影 翻案)」の二章目をUP。 ひとまず依頼人のターンが終了です。次回から調査開始ですかね。
なお文中の『少しく不穩なる方法でありことに、』は、『少しく不穩なる方法であり、殊(こと)に、』と読めば良いと思います(最初は誤字かと悩みました……)。
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No.5779
(更新)
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2014年04月25日の読書
2014年04月25日(Fri)
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本日の再読図書: 古典ミステリのコミカライズにおいて、定評のあるJETさんのマンガ版です。平成6年刊行と、この方のメディアミックス作品でも初期に当たりますが、そのクォリティの高さは既に確立されております♪ 収録作品はそれぞれ「ぶなの木立ち(142P)」「ろんどん通信スペシャル」「ボクの家にテレビが来た」と「ギリシャ語通訳(96P)」「アッシャー家の崩壊」。 「ろんどん通信〜」は、この方のオリジナル作品で、狼男の自称ホームズさんと、彼に無理矢理付き合わされている吸血鬼のワトソンさんが出てくるホラーマンガ「倫敦魔魍街」の番外編。最後の事件で一度『死んだ』本家ホームズ氏が還ってくる際、彼に憧れる自称ホームズとすれ違うという、JETファンには面白いけれど知らない人にはさっぱり判らないだろうお話です(苦笑) 「ボクの家に〜」はオリジナル読切ホラーですが、作者さんのお遊びで主役キャラのラリー小父さんが、エラリー・クイーンになってます(笑)<後に同デザインキャラで「エラリー・クイーンの冒険」もマンガ化済 「アッシャー家〜」はポー原作の幻想怪奇小説(?)なので、これはホームズさんとは全く関係ないですね。
で、もって。ホームズ作品二作です。 うむ、素晴らしい! 以上。 ……で終わるのは、あんまりか(苦笑) はっきり言うと、原作にまったく忠実という訳ではありません。コミカライズするにあたってのアレンジも多々あります。 それでもJETさんの脚色は、なんというか「うん、こう言うのもありだわ」と思わせられるんですよね。紙面から原作に対するあふれんばかりの『愛』が立ち昇ってきていて、アレンジも「それらしい」んです。 キャラデザインなどは、グラナダ版に影響を受けているようですね。ジェレミーをもっと鋭くした感じで、けっこう強面なホームズさんと、恰幅が良くて口髭のワトソンさん。 そしてこのホームズさんは、とにかく口が悪いというか、人付き合いに向いていない面が描写されています。「ブナの木立ち」でワトソンさんの発表する作品について「生彩をつけすぎる」「すばらしい講義を講談にまでおとしめている」といちゃもんを付けるお約束など、うんうんホームズさんはこうじゃなくちゃvv と思いました。
そう、先日視聴したロシア版に何が足りなかったのか、ようやく解りました。 ロシア版のホームズさんは、人が良すぎるんですよ! 少なくともワトソンさんに対して優しすぎる。ホームズさんはあくまでツンデレなのに、あれじゃあデレっぱなしだよ!! 唯一の友人であるワトソンさんに対してさえ、容赦のない罵詈雑言の嵐。なんだよお前、ワトソンさんにならなに言っても最終的には笑って許してもらえると確信してるのか?? と言いたいあの傍若無人でどこか子供っぽい甘えっぷりこそが、ホームズさんのホームズさんたる所以なのに!
……話がそれました。 JET版「ブナの木立ち」は、少女漫画であるせいかメイン視点が依頼人であるハンター嬢に置かれています。原作では電報で呼び出した二人に語って聞かせる部分も、多くがリアルタイムの形で描かれており、読者が感情移入しやすくなっているかと。原作では話だけで実際には登場しなかった本物のお嬢さんと婚約者さんも数コマですが出てくる上に、ハンター嬢が門扉を開けて逃してあげたりしてます。 「ギリシャ語通訳」の方も、原作では影の薄かった騙されている妹が、「兄を捨ててでも愛しい男を選ぶ、気性の激しい女性」として描かれています。ラストシーンは電報一枚の素っ気ない知らせなどではなく、彼女が裏切った恋人とその仲間を手にかけたことをはっきりと示す、血だらけのドレスで一人列車に乗って旅立とうとする場面。殺した理由は「兄を殺されたから」ではなく「金目当てに騙されていたから」。 こうして並べてみると、原作では概して立場が弱く、意志もあまり感じられない女性に対し、スポットを当てたアレンジを施しているようですね。 それを是とするか否とするかは、人それぞれの好みがあるでしょう。 しかしホームズさん達のパートがしっかりと描かれているだけに、そういった脚色の部分はマイナスではなく「プラスアルファ」として、私には感じられました。
そもそも、マンガ化するのにいきなりこの二作から入るってあたりが、JETさんどんだけホームズが好きなんやねん、って感じです。 「ブナの木立ち」では、冒頭に先にも述べたワトソンさんの著作をけなすシーンや、事件がなくて退屈しては八つ当たりしまくっている場面が。「ギリシャ語通訳」ではマイクロフト兄の登場により、ペースを狂わされている部分など、マイナータイトルではありながら、ファンとしては逃せないエピソードが入っている。そんなチョイスなんですね。
とうに絶版になっているこの二冊、現在読むならやはりネットで中古を探すのが確実でしょう。 特にホームズ部分だけを読むならば、むしろコミック文庫版が、1冊に両方収録されているのでオススメです。
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No.5780
(読書)
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ソ連版「シャーロック・ホームズとワトソン博士」第二部
2014年04月26日(Sat)
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……を見たのです。後半第二部は完全に「緋色の研究」で1時間です。
ようやく感じていた違和感がなんだったのか、解りました。 ソ連版のホームズさんは、ワトソンさんに対してすごく優しいんですよ。あと世間や警察に対して毒を吐く際にも、どこか柔らかくって、本気で言っているように思えない。大人が至らない子供に対し、「仕方ないなあ」って苦笑いしているような感じがするんです。
私の中のホームズさんのイメージは、何かというと退屈してはイライラし、親友のワトソンさんに対してもズケズケとデリカシーのないことを言いまくり。包容力抜群の大人なワトソンさんでもなければ、とても付き合いきれないような性格破綻者です。 ワトソンさんの金時計を見て「お兄さんは飲んだくれのロクデナシ」と言い放ち、警察は無能だと切り捨てる。後にはワトソンさんが書いた文章も、正確さを欠くと本人を前にバッサリとこき下ろす。 ……そんな彼が、ごくごくまれ〜〜に見せる不器用な思いやりに、ようやくちょっぴりワトソンさんと読者は報われる。それこそがシャーロック・ホームズではないでしょうか?
ところがソ連版のホームズさんは、多少口こそ悪いものの、普通に空気が読める大人です。 金時計から推理した内容も、最初は口にしないで流してしまおうとし、ワトソンさんに再三促されてからようやく話す。 探偵行為のスリルにドキドキし、夜中に一人で抜けだして捜査に行った結果、犯人に襲われたワトソンさんを、迎えに行って優しく抱きしめながら殴られた頭を撫で撫でしてやる。 現場に残された毒薬の効果を確かめるのにも、ちゃんと警察に分析を依頼し、うっかり落とした丸薬を犬が飲み込んじゃったら、慌てて吐き出させようとする。 なんだよ、良い人じゃん(苦笑)
むしろワトソンさんの方が、なんだか短気でヤンチャな感じがします。外国人の年齢はよく判りませんが、ホームズさんよりだいぶ年下なんじゃないかな……?
しかしそこらへんに気がついて、「この作品はこういうもの」と考える。いわばよくできた同人誌なのだと思えれば、このソ連版は確かに面白いです。 特に「緋色の研究」で、二人の出会いからワトソンさんがホームズ専任の伝記作家になると決心する流れを映像で見られたことは、実に素晴らしいと思いましたvv 殺害現場で歩幅を測ったり、馬車の車輪跡を観察したりという部分が省略されていたのは残念でしたけれど、物語自体はおおむね原作の流れに沿っていましたし。 不満点はひとつですね。なんで犯人の死因を動脈瘤から脳卒中に変えちゃったんでしょう?? 動脈瘤を患っている=いつ死ぬかわからない=それ故にあんな無茶な復讐をやり遂げられた、という大きな要素がなくなっています。第二部においては、その点だけが気にかかりました。
あと、ハドソンさんが意外に有能です。 ホームズさん式推理法を何気なく身につけていて、訪れるお客さんを「退役軍人みたいですよ」とか言って案内し、あとからワトソンさんに理由を訊かれて、スラスラと答えちゃう。やるな、ハドソンさん(笑)
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No.5781
(映像)
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2014年04月28日の読書
2014年04月28日(Mon)
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本日の初読図書: 古本屋でうっかり7巻まで一気立ち読み。 ドラマは途中で挫折してしまいましたが、原作は予想以上に面白くてびっくりしました。 先が見えすぎるが故に時代の異端者である信長と、同じく異端の存在であるためか、彼の考えを理解し、言葉にされない部分も汲み取ることのできるケンの関係が格好いいです。信長の非道ぶりの代名詞とも言えるだろう比叡山焼き討ちの件が、ああ解釈されるとはなあ(しみじみ) そして宇佐山城の戦いの森可成に、あやうく古本屋で泣きそうになりました(苦笑) ううう、置き場さえあれば、最新刊まで大人買いするのに〜〜><
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No.5783
(読書)
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2014年04月29日の読書
2014年04月29日(Tue)
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本日の初読図書: 再びJETさん作画のホームズ作品コミカライズ。 ネットで個々に注文したのは良いですが、三巻が最初に届いてしまったのを、つい待ちきれずに読んでしまいました。まあ、どうせ短編集ですしね(苦笑) 収録作品は「ノーウッドの建築業者」「六つのナポレオン胸像」「僧房荘園」「銀星号事件」の4つ。 先日読んだものと比べると、書かれた時期に十年以上の開きがあるわけですが……なんというか、それだけホームズさんのキャラデザインも年を取っているような感じがしました。より顔立ちの彫りが深く、しかし全体的に以前よりわずかながら太めになっていて、シャープさが薄れた中年男という感じになっています。いやそれが悪いという訳では全然ありませんがvv それよりも気になったのは、プロットの出来でしょうか。 ファンが思わずニヤリとできるエピソード。たとえば鬱屈しているホームズさん、事件を持ち込まれた途端、依頼人の前なのにうっかりご機嫌になってしまうとか。レストレード警部が事件を解決したホームズさんに握手を求めつつ、「明日ヤードに立ち寄ってくれれば、全ての警察官が貴方と握手することを光栄に思うことでしょう!」と言って、ホームズさんが無表情に照れちゃうとか。スーツ姿で床や地面にはいつくばって手掛かりを探すとか、電柱の立ってる間隔で電車の速度を計算したり、依頼人に傲慢な態度をとられて内心むっとしたあげくに、捜し物が見つかってもすぐに返さず一芝居打っちゃう子供っぽいとことか、バターに沈むパセリとかとか、そういう事件に関係ない細かい部分が丹念に拾われているところなどは、非常に面白いと思うのですよ。 ……ただそのかわりなのか、事件に必要な場面や調査中の描かれ方が、微妙にいまひとつというか、ページが足りていない感じがしたことは否めませんでした。 たとえば「ノーウッド〜」では、事件解決の鍵となった血の指紋を、誰がどうやってつけたのか、説明が綺麗にすっ飛ばされています。さらに室内で床を調べていたホームズさんが、次の顔だけUPのコマではいつの間にか外に出て木の茂みを眺めているらしいとか。間に庭を歩いている遠景の全身像を1コマ入れるだけでもだいぶ違ったでしょうに。 身代わりの人間の死体をどうやって調達したのか、原作にない部分をそれらしくフォローしたあたりは評価できるんですけどね。 「六つのナポレオン〜」も、あの一番の見せ場たるホームズさんが胸像を叩き割って真珠を取り出すシーンのコマ割りが、正直微妙です。あれじゃあ、破片の中から真珠が出てきたと言うことが判りにくいと思うんだよなあ……散らばる破片を手にとって探すというコマが挟んであれば良かったのではとか、そんなふうに感じてしまいました。 「銀星号〜」もなあんか微妙でした。銀星号を隠匿していたのが誰なのか、隠していた目的は何だったのか、なぜ警察を含めた皆がそれに気付かなかったのかの説明が、あの説明ではいまいち判りにくいだろうと。走ってる途中で取れちゃう塗料ってのもなあ……まあ映像的なインパクトはその表現の方が良いのかもしれませんが、ここはやはりレース後に手ずからぬぐい取ってくれないと、「馬主自身でも別の馬に見えた」というキーポイントが弱くなってしまうような。
そんなこんなで、今回のこの巻は「あらかじめ原作で犯人やトリックを承知している人が、映像化を楽しんで読む作品」という印象でした。このマンガ単体で初めてホームズ作品に触れる人には、いささか不親切な部分がなきにしもあらず。 ……たぶん作者さんが原作を好きすぎて、何度も何度も読み返しているが故に、うっかり「分かり切った部分を描写したつもりで忘れちゃってた(てへ)」的な弊害だったんじゃないかなあと思いました。 とは言え、原作ファンがコレクションとして楽しむには、「判ってらっしゃるvv」と喜べるクォリティの高さなことは確かかと。 ……むしろこんな細かいところにいちゃもんつける自分がマニアックなんでしょうか(−ー;) 私はシャーロキアンと呼べるレベルには、到底及んでいないんですけどね……
あと本来ホラー作家さんの作品なためか、死体のコマだけ突出して猟奇的なのが(汗) JETさんに前から馴染みのある人間としては、むしろあのコマの方が通常運転なんだろうなあと思いつつ、他のコマとの温度差に、知らない人はページめくった瞬間ショックを受けそうだと心配してしまう迫力だったのでした(−ー;)
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No.5784
(読書)
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2014年04月30日の読書
2014年04月30日(Wed)
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本日の初読図書: 待望の一巻目が届きました★ 収録作品は「バスカヴィル家の犬」152Pと「青い紅玉」48Pのふたつ。後書きによると、長いブランクを置いての再出発だけに、最初は作品のチョイスも作画にも多少の自重があったようです(笑)<有名作品&ホームズさんの外見年齢を当社比低めに設定 実は昨日読んだ3巻目で「大人買いはちょっと早まったか……?」とちらっと思わなくもなかったのですけれど。どうしてどうして。やっぱりこの方のコミカライズは面白いvv バスカヴィル〜は、前中後編の三部構成でたっぷりページ数を取ってあるだけに、なかなかしっかり描かれていたように思います。もちろん限界はありますから、思い切った省略や改変はありましたが、そこはさすがのJET節vv 独立したひとつの作品として、これだけでちゃんと成立していたのではないでしょうか。 マンガであるが故に、途中で何度も魔犬の姿が登場していたので、クライマックスにヘンリが襲われる場面が、ちょっとインパクト薄くなってしまったことは否定できません。しかしその代わり、ラストの犯人の末路。そこに瀕死の魔犬を絡めたことで、「バスカヴィル家に連なる『悪人』には、魔犬の呪いが降りかかる」という伝説が図らずも実証されてしまうと言う、勧善懲悪がより強く感じられました。 そして魔犬と対になるかのようにちょこちょこ登場する、モーティマー医師の飼ってるスパニエルが可愛いvv しかしワトソンさんが月明かりで謎の人影を見つけて不審に思ったり、その結果として荒野を探したところ、ホームズさんがワトソンさんまで騙して岩山に隠れていたのを見つけて、「僕の手紙は全部無駄だったのか!」「僕を信頼していないのか!」と憤慨する場面。ここが「やあ、ワトソン君。(郵便局から拝借した手紙を読みながら)君のこのレポートは素晴らしいよ! 実に詳細かつ的確だ」「ホームズ!!(青筋マーク)」の数コマで終わってしまったのは、いささか残念でした。とは言え原作を知らない人間が読めば、充分に印象深く思える、格好良い見開きページだったことは確かで。 あと終盤ヘンリが魔犬に襲われる流れも、原作より自然な感じがしました。ホームズさんの指示に従った結果、間一髪という危険な目に遭ったというきわどさがなくなり、そして犯人の悪人ぶりがより増していました。 不満点と言えばただひとつ。ステイプルトンの『妹』がワトソンに向かって「いますぐロンドンにお帰りになって」と言う場面はあったんですが、それがワトソンとヘンリを間違えたからだったという説明が抜けていたことでした。そこを省略してしまうと、彼女がヘンリを助けようとしていたことが曖昧になってしまい(むしろ護衛役を追い返そうとしたように見える)、ラストで彼女を赦すという展開が弱くなってしまうので……でもそれ以外は大満足でしたvv ステイプルトンの可愛いスパニエル犬も、どうにか無事……じゃなかったけど元気になったし(笑)
他方、短編の「青い紅玉」もなかなか素晴らしい出来かと。 帽子を前に推理する、毎度おなじみな二人のやりとり。ガラスがパテみたいに切れる炭素の塊という、原作通りにツッコミどころありまくりな「青い」「紅玉」vv(カーバンクルだからルビーとは限らないとはいえ、やっぱり微妙ですよね/苦笑 ※カーバンクル=丸く磨いたガーネット、転じて赤い宝石の総称) パブでちゃっちゃと聞き込みを終えちゃったホームズさんのせいで、ワトソンさんまで一口もビールを飲めなかったのは、グラナダ版へのオマージュでしょうか。 もちろんガチョウ屋での息のあった「賭事のふり」も当然あります♪ こっちの流れもグラナダ版っぽいような。 その後、犯人への尋問と「失せろ!」をベーカー街へ連れ込んではなく、その場の路上でやった流れは、通行人とかの目は?? と気になりつつも、話の勢いを殺さずいっきにラストまで盛り上げてくれました。 濡れ衣を着せられそうになった配管工へのフォローもちゃんとあるあたり、良いアレンジだったのではないかと。
とまあ、そんな具合で、この1巻目は非常に面白く、初心者さんにも大手を振ってオススメできる仕上りだったと思います。 ……やっぱり三巻目は、ちょっと悪い意味で「慣れ」が出てきて、緊張感が薄れてきてたのかなあ(苦笑)
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No.5785
(読書)
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本当に危険なのだろうか?
2014年04月30日(Wed)
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昨日テレビのニュースをつけた所、ちょうど終わったばかりの項目に「インターネット・エクスプローラーに危険が」とかいうタイトルが表示されていまして。さらに今朝の新聞にも同じような記事が掲載されていましたが、危険性があるというだけで、具体的なことはほとんど書かれていませんでした。 いったいなにが起きたのかと調べてみたところ、こんな記事がヒットしました。
■IEのゼロデイ問題、Windows XPの危険性を白日下に晒す | TechCrunch Japan http://jp.techcrunch.com/2014/04/29/20140428zero-day-ie-flaw- highlights-the-danger-of-lingering-windows-xp-market-share/
……ここで思わず、マイクロソフト社は今度は新しいブラウザを売りたいのだろうか、とか思った私はひねくれ者でしょうか(苦笑) XPマシンの頃はIEの調子が非常によろしくなく、終盤の数年間はずっと Opera を使用していました。が、 Windows7 にしてからはまたIEに戻っていたのですよ。今回は余計なソフトをできるだけ入れない方針で行こうと思っていたので、その他のブラウザもまったく入れていませんで。 でもやっぱり、危険という情報を聞くと怖いし……という訳で、とりあえず Google Chrome をインストールしてみたりとか。 XP時代にも動作確認用に入れてあって、ある程度の使い勝手は判っているし、なにより Google Chrome は初期設定のままでルビタグ(ふりがな)を表示してくれる、IE以外の唯一のブラウザ。 Opera がバージョンアップして良く判らなくなった今となっては、私に他に選択肢はないのです。
しかし「小説家になろう」の上部メニューがスクロールしてもずっと表示されっぱなしなのを、今までユーザースタイルシートで調整していたのに、 Chrome ではそれが出来ないっぽいのが地味に辛い(−ー;)
それでもどうにか試行錯誤の結果、 Google Chrome でも「小説家になろう」の上部メニューがついてこないように、プラグインとかを入れず今の環境だけで設定することに一部成功しました。
まずは以前に作成したユーザースタイルシートを、ネット上にアップロードします。
FILE 5786_1.css
次に↓こちらのサイトを参考に、任意のCSSを閲覧しているページに追加するブックマークレットを作り、ブックマークバーに登録します。
■さき的視点:ブックマークレットで CSS と viewport を設定 http://blog.livedoor.jp/yousuke_saki/archives/51489085.html
ここでポイントなのは、CSSを「差し替える」のではなく、現在あるCSSに「追加」するということです。
javascript:lnk=document.createElement('link');lnk.rel='stylesheet'; lnk.href='http://〜〜〜/***.css';document.getElementsByTagName ('head')[0].appendChild(lnk);undefined;
「〜〜〜」と「***」はご自身の環境URLに合わせて書き換えて下さい。 あとは「小説家になろう」の小説ページを表示した際、ブックマークレットボタンを1クリックすればOKです。 ユーザースタイルシートの適用を、ブックマークレットで擬似的に再現した形ですね。いちいちクリックするのを面倒と思うかどうかは、個人の考えでしょう。 ついでに背景や文字色もCSSに記述しておけば、クリック一つで好みのレイアウトにもできて、一石二鳥かもしれません(今のなろうの表示設定メニューは、色の選択肢が少ないと思うんだ)
……ただ惜しむらくはこのブックマークレット、どうもCSSファイルをPC内、ローカルドライブに置いている場合は、動かないみたいなんですよ(しょぼん) いろいろ試してみたものの、少なくとも私の環境ではネットに上げないと、どうしても動いてくれませんでした。 よってこの方法は、ご自身でサイトなりファイルアップロードが可能なブログを運営している方でなければ使えない、と。それだけが残念です。 でも私の技術で、余計なソフトやプラグインを入れない方法となると、これが精一杯なんだ……
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No.5786
(電脳)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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