2013年10月01日の読書
2013年10月01日(Tue)
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本日の初読図書: 「凾中の密書(近代デジタルライブラリー)」三津木春影 http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/906274
今度の原作は「第二の血痕」。 ……何故か最初「ノーウッドの建築家」と勘違いしていて、しばらく「こんな話だったっけ??」と悩んでしまいました。 読んでいくうちにグラナダのジェレミーホームズが、絨毯を剥がして床に腹這いになっているあのシーンを思い出して、「あ、あれか(笑)」と納得しましたが。
今回のホームズさんは、大探偵 保村俊郎(ほむら しゆんらう)、ワトソンさんは須賀原直人(すがはら なほんど)です。 須賀原君の地の文における人称代名詞は「予(よ)」。保村さんの人称代名詞は統一されてません。対外的だと「わたし」とか「わたくし」で、須賀原くん相手だと「わし」になるのかな?? そして舞台はちゃんと倫敦ですが、それでもベーカー街が倉瀬町(くらせどほり)でゴドルフィン街が神戸街(かうどまち)、ホワイトホール・テラスは白宮街(しろみやまち)となっています。 人名はトレローニー・ホープが寺根音部(てらね おんべ)、エドアルド・ルーカスが江藤律裁(えとう りつさい)、レストレードが夏秋(なつあき)警部といったあたり。 しかしなによりびっくりなのは、ハドソン夫人が「小間使のお津多」になってるよ! すんげえ横柄に命令されてるし Σ(゜ロ゜ノ)ノ !? 下宿の大家さんが敬意をもって接せられる女性だなんて、当時の日本ではしっくりこなかったのかなあ……
当時と言えば、依頼人の総理大臣が、しゃべるとき語尾に「ごわす」とかつけてるのが無性に面白いですvv この作品が翻案された時代は、偉いさん = 薩摩の人とかいう認識があったのかもしれませんねえ(笑)
あとは「紙張りの安物の背の附いた長椅子」って、そんなものホームズさんちにあったっけとか思っていたら、どうやら「新聞が散らかった長椅子( paper-littered settee )」の誤訳みたいな。
そしてこれは原作そのままの部分なんですが、今回この話を読んでいて気付いたこと……
まあ考へて見給へ、こゝに今度の密書紛失事件に關して有力なる嫌疑人と目指された者が三人ある。ところが其中のまた最も怪しい一人が、その紛失事件が行はれてゐる眞の最中に於て無慘の兇刄に斃れて了ふたのだ。これをしも單に暗合といふには、餘りに其優差が甚し過ぎるではないか。
……保村さん、ごっつー偉そうに演説たれてるけど、結局このタイミングで恐喝者である江藤律裁が殺されたのって、まったく関係のない犯人による、単なる偶然だったんだよ、ね……? そして夏秋警部がたまったま絨毯の血痕の位置がずれてることについて相談してこなかったら、この事件、ちゃんと解決できたんだろうか(苦笑)
この保村探偵のシリーズは、もうひとつ「不思議の鈴」という翻案があるようです。そちらは「海軍条約事件」が原作だそうで。この二つのお話って、重要文書が消えることといい、依頼人への返却のしかたに茶目っ気というか工夫があるところといい、なんとなく似ている気がするのは私だけでしょうか?
2014/05/19 追記: 著作権切れに付き、テキスト入力して公開することにしました。 閲覧室の「その他書架」にUPしています。
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No.5161
(読書)
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母とかスマホは絶対無理そう
2013年10月02日(Wed)
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スマホにソフトバンクからアップデートのお知らせが届いていて、そのまま放っておくと明後日の明け方、四時にデータが送りつけられるとのことだったのですよ。しかし私はその時間だと、機内モードにして電波を切って寝ているのですね。時間の変更はできないから、その時間帯に充電を充分にして電源を入れておけとか書いてあるし。これは困りました。一晩くらい繋ぎっぱなしなのは別にいっこう構わないんですが、今日じゃなく明後日となると、うっかり忘れて切っちゃいそうで……(汗) 幸いお知らせメールから告知サイトに飛んで詳しく読んでみたら、手動でやればすぐにでもアップデートできるとのこと。ならばとさくっと始めちゃうことにしました。あ、その前にいちおう念のため、メールとか予定表とかもろもろバックアップ取って、ホーム画面のウィジェットの並びも、父の携帯借りて撮影しておきましたよ?<転ばぬ先の杖 で、もって。 けっこう時間が掛かるようだったので、それはそれで放置しておいて、自分はホシナ大探偵の三章目の準備とか、9月のオフライン日記データの整理とかしていました。 そうこうしていたら、アップデートは気が付いたら終わってましたけど、それでもたっぷり一時間近くは掛かったんじゃないかな? 途中でフリーズしてるんじゃないかと心配になったぐらいでした。
……こういうのって、パソコンとかあんまり興味がなかったり電脳系統が苦手な人は、メールが届いても「え? え?」って感じで困るんじゃなかろうか。特に思うところもなく、流されるままにガラケーから移行した人なんて、戸惑うところが多そうだなあ。うちの母とかなんて絶対に自分では無理です。 なにしろいまだに、届いたメールの差出人をアドレス帳に登録することすら「やって」って人任せにするんですもの。携帯でもPCでも。
そしてそんな母から「最近PCの調子が怪しいから、いきなり壊れても大丈夫なようにしといて」と頼まれたので、私の外付けHDDにあれこれとバックアップを取ってみたりとか。こう言うとき、家庭内でLANのネットワーク組んでると非常に便利ですねえ(しみじみ)
バックアップ作業には、こちらのソフトをインストールして使いました。
■Sota's Web Page (Backup) http://www2.biglobe.ne.jp/~sota/backup.html
かのFFFTPと同じ作者さんが作成されている、ファイルやフォルダのミラーリングソフト。 ネットワークで繋がっている共有フォルダにもアクセスできます。 一度設定してバックアップをしてやれば、二度目以降はワンクリックで変更があったファイルやフォルダだけ作成・更新・削除してくれるので、確実かつ短時間で終了するしと便利なことこの上ありません♪
しかもバックアップするドライブやフォルダを複数パターン指定しておいて、起動時にコマンドラインでどれを行うか選択 → バックアップを実行 → 自動で終了などということもできます。 なので私はタスク管理ソフトで日に一回、ちょうど夕食で席を外している時間帯を指定して、メインメーラーの中身とHPのデーターを外付けHDDにバックアップしています。何度これに助けられたことか……(しみじみ)
そして時間がかかる一度目のバックアップ(なにしろ10GB近くをコピー)作業中、風呂に入っていたら、うっかり脱衣場ですっ転んだりとか。 うん、足拭きマットの下が濡れてたんですね、たぶん。 風呂場から出てきて足を踏み出した瞬間、マットごと前にすべって思いっきり尻餅つきました。 洗濯機にぶつけた左足首が痛いッス(−ー;) ちゃんと立てるから捻挫はしてないでしょうが、いちおう湿布をペタリとな。 みなさんもお風呂に入る時は気をつけましょう……
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No.5162
(電脳)
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2013年10月04日の読書
2013年10月04日(Fri)
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本日の初読図書: 明治の世、銀座の赤煉瓦街に一軒の派出所があった。 周囲を瀟洒なビルに囲まれた一等地にある、木造引き戸の小さな小さな小屋だ。 そこに詰めている警官達の中でも、特に原田巡査と滝巡査は、界隈でもその名を知られた存在だった。どちらも気が短くて腕っ節が強く、目の届くところで悪さをすれば、ただではすまないと、スリやかっぱらいといった小悪党達に恐れられている。 そんな二人は何故か、不思議な事件に巻き込まれることがしばしばあった。 夜の暗がりも、アーク灯の光が退けてしまう文明開化の御代。今さら狐狸妖怪の話などしても、明治生まれの若者あたりは鼻で笑ってあきれかえる時代だ。 ……しかし元号は明治とその名を変えたが、江戸とは地続き、時続き。世の中がモダーンになったからとて、江戸の世にいたあやかし達が、はたしてたった二十年できれいさっぱり消えてしまうものだろうか? いいや、不思議は明治の世にも、ひっそりと息づいているのだ。 原田と滝の二人の巡査は、今日も行きつけの牛鍋屋の主人やその常連達と、様々な怪異を解決してゆくのである ――
今回は「アイスクリン強し」や「若様組まいる」と同じ時代のお話です。 ……って言うか作中で出てくる「某家のパーティー用に西洋菓子(ワッフルス)を作る、若い菓子職人」って、アイスクリン〜の皆川さんなんじゃ?? もしかしたら原田さんや滝さんも、若様組〜の方に出てたりとか、したかも?<もはや覚えていない
しかし内容はミステリー調だった前述の二冊と異なり、非常にファンタジックです。同じ時代背景で同じように巡査達が主役なのにこの違い。しゃばけシリーズ好きな人は、こちらの方がオススメなんじゃないですかね。ただあんまりほのぼの感はなく、あやかしの理不尽さ、怖さなどが前面に出されている感じです。
……そして私は正直なところ、読んでいてただ振りまわされるばかりと言うか、誰にどう感情移入していけばいいのか、さっぱり判りませんでした。 特に原田さんショックには、もう呆然。え、え、えーーーー!? と言う感じで、もうびっくりするやらなんやら。原田さんのキャラクターがやけに掴みにくいと思ったら、まさかよもやそうきた揚げ句にそこまでやるとは(愕然) そして百賢さんが、お高さんが、赤手さんに滝さんまで……
とりあえず一読した感じは、もう「はあ、そうなんですか」としか言いようがありませんでした。 これは内容をちゃんと最後まで把握した上で、もう一度読まないとうまく飲み込めないような気がします。ううう、積読いっぱいあるのに(泣)
そして百賢さんの上の妹は本当に……だったのか。それとも姿を消しただけなのか。どっちなんだろう?? あと表紙の二人は、どっちがどっちなのやらわかりませんです。顔がきれいな方が滝さんだというから、左がそうなのか。けど言動からすると原田さんの方が先輩っぽく見えるから、右の方は若く見えすぎるような。裏表紙のキャラ達は、どれもイメージぴったりでよく判るんですけどねえ。
それぞれの背景に謎が残りまくっているのは、今後のシリーズ化を視野に入れているのでしょうか。あるいは彼等はそういうモノなのだとして、判らないことは判らないままにただ受け入れる方が、この話には相応しいのかもしれません。
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No.5168
(読書)
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一度上を見ると下には戻れない
2013年10月05日(Sat)
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……新しく作成した金属しおり。昨日からさっそく、読書に使ってみているのですよ。
あかん _| ̄|○
自動で挟まるしおりに慣れすぎて、本を閉じるときに何かを挟むという、ごく基本的な動作を身体が完全に忘れています(−ー;) 気が付くとそのままぱたりと閉じていて、「はうぁッ!」と。 紙製のしおりと比べて使いやすさがどうだとか、そんなレベルの話じゃねえ ヽ(´〜`)/ せっかく買ったのに、作ったのに、可愛いのに、お洒落なのに……(しくしくしく)
人間、一度楽するのを覚えると駄目ですなあ。
本日は歯医者さんの定期検診。 なんだか今週は自分に母にと、やけに病院づいています。 そして歯医者さんではついに、「磨き方、ほぼ満点ですよ」と言わせてやったぜ! 「え、でもここんとこちょっと、(歯垢が残って)赤く染まってますけど」「それぐらい、ほんの少しじゃない(にこにこ)」とか言われると、やはりお世辞だと判っていても、機嫌が上昇しますな。 なので「でも、こういうふうに歯ブラシ使うとそこも綺麗になるから、気を付けてみて」とか言い足されても、成る程そういうものかと素直に心に留めてみます。 前の担当者さんのように「ここ残ってるでしょう!? 前も言ったでしょ! こうやらないと落ちないから、ちゃんとやってよ!?」とか押しつけがましく言われると、むかついた上に「そんな面倒なこといちいちやってられるか!」とか思うのですから、やはりものは言い様ですよねえ。 毎度される磨き方指導だって「学校の勉強と同じで、復習だと思って聞いてね?」とか言われると、前回と同じ事を言われてもフムフムと思うし。 本当に担当さんが変わって良かったなあ(しみじみ)
そして歯石取りと塩による黄ばみ取りと、電動歯ブラシによる非常に丁寧な磨き上げ。 おかげさまで口の中ピッカピカになりましたけど、どうせ一度食事したら元の木阿弥なのに、そこまできれいにしなくても……とか思ったのですが。 これはあれか、スッキリした状態を一時でも体験させることによって、口内が少しでも汚れると耐えられなくなる → 自分でも頑張って磨くようになる、という効果を狙っているのか(笑)
あとは、昨夜某所の猫好き掲示板で存在を知った、北村一輝主演のコメディドラマ「猫侍」を鑑賞したりとか。 放送を知ったのが、一話目放送開始のわずか一時間半前というギリギリの時刻だったので、大慌てで居間へ駆け下りてDVDの予約をしておりました(苦笑) で、見てみた感じは……うーん、完全に「なんちゃって時代劇」ですね。時代考証とかは二の次三の次。 尾羽うち枯らした強面の貧乏浪人が、金欲しさに化け猫(推定)退治を引き受けたあげく、仔猫の愛らしさにハートを撃ち抜かれて、長屋へ連れ帰っちゃったところで以下次週。 北村一輝がすっごい不機嫌そうな顔つきでむっつり黙っているのに、心の中ではオロオロしていたりとか、ちっちゃい仔猫にしてやられちゃったりとか、そのギャップが笑えます。 でもこれはあれだな……猫好きの人がひたすら猫を愛でるためのドラマな気がする。ストーリーはまだ未知数ですが、かなりおちゃらけものっぽい。
ご興味がおありの方(っていうか、既にほぼ名指し/笑)は、こちらをチェックしてみてください。チャンネルによっては、まだ第一話放送前のようですので。
■ドラマ版 放送局と放送日一覧|「猫侍」 http://nekozamurai.info/tv/onair.html
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No.5170
(日常)
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素晴らしかった!
2013年10月06日(Sun)
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昨深夜、テレビの前で正座待機したグラナダのジェレミー・ブレッド版『シャーロック・ホームズの冒険』ハイビジョンリマスター。 もうね、パーフェクトでした(笑み崩れ)
■シャーロック・ホームズの冒険 ハイビジョン・リマスター版 - NHK http://www4.nhk.or.jp/sherlockholmes/
これまでNHKで放送されてきた45分版ではカットされていたシーンも入っている、54分尺の〈完全版〉。ホームズさんが麻薬をやっていることや、ワトソンとの軽妙な掛け合いなどが、しっかりと収録されていましたよ。 そして完全日本語吹き替え! かつてカットされていた9分間には、当然日本語音声がありません。私が持っているDVD−BOXでは、その部分だけ英語字幕に切り替わっていたところを、似た声の声優さんによって補填されています。 もちろんあくまで『似た』なので多少の違和感は感じますが、もともと人の顔とか声を区別するのが苦手な私には、ノープロブレム! で、もって。 ハイビジョンリマスター映像vv 確かに美しかったです。以前の暖色がかった全体的に暗い画面も、それはそれでヴィクトリア時代の雰囲気を良く現していましたけれど、画面が明るくくっきりすると、やはり素晴らしいです。 ジェレミーさんの肌がそれはもう蒼白くなって、ますますホームズらしさが倍率ドン。
最大の懸念だったBSプレミアムのテロップも、深夜枠では表示されないようで、54分間、実に快適に鑑賞できました。うっしゃ、全話録画決定だ!!
……せっかく購入したDVD−BOXの立場は……いや、事前にあれを見ていたからこそ、今回の素晴らしさがよく判るんだ! それにジェレミーの肉声を聴ける英語音声・字幕で54分尺は、やはりあのBOXに頼るしかないんだから!!
次に気に掛かるのは、本当に全話放送してくれるかですねえ。 『〜の冒険』シリーズだからと言って、「最後の冒険(ライヘンバッハ)」までしかやらなかったら泣くぞ……<TV版も『帰還』『事件簿』『研究』など数シーズンに分かれている
そしてロングバージョン(105分尺)の「バスカヴィル家の犬」は、何故か27日の昼間に放送するそうで……その時間帯じゃあ、画面の四分の一を隠す『あの』テロップが表示されちゃうよ(しくしくしく) 他の長編(「サセックス〜」とか「四つの署名」とか)もそうなっちゃうんだろうか(しょぼん)
あと、今月は他にもホームズ関連のドキュメンタリーが放送されるそうですね。
11月2日19時〜 Eテレ 『地球ドラマチック 名探偵シャーロックは今も生きている!? 』
11月5日、6日24時〜 BS1 『BS世界のドキュメンタリー “科学捜査官”シャーロック・ホームズ』
これはこれで面白そうです♪
……私はシャーロキアンじゃないですよ? たぶん……一応……
本日のスマホ> なんとなくファイラーでSDカードの中を眺めていたら、やけに容量を食っているフォルダを二つ発見しました。
/sdcard/DCIM/Camera/cache /sdcard/DCIM/.thumbnail
中にはそれぞれアルファベットと数字が十数個も並んだ、謎のファイル(******.tec)が数百個。10MB以上入っています。 なんじゃこらとネットでいろいろ調べてみたら、カメラで撮影したりメディアで表示した画像が、キャッシュされたものかなんからしいですね。画像本体を消しても残ってしまい、放っているとどんどん溜まっていく模様。 なんだか消しても大丈夫そうだったので、念のためまずはフォルダを適当にリネームしてみました。 それからカメラを起動して撮影したり、画像を表示したりしてから再度確認したら、どちらも元の名前で新しく再構築されています。ファイル容量は1MBほどに減っていました。 どうやらこれで動作に問題はないようなので、リネームした最初のフォルダはさくっと削除。 これで少しはSDカードの容量が空けられたのではないかと思います。 ……しかしアプリの管理からキャッシュ削除ができないって、どういうことなんでしょうね。こんなんじゃあ、いくらSDカードの容量があってもてんで足りませんよ??
あ、今回の作業はあくまで私が自分の判断でやったものなので、この記事を参考に操作した結果、マシンの挙動がおかしくなったとしても、私は責任をとりかねますのであしからず。
そして今日のスパムコメントは、なんか男物の洋服屋さん? でしょうか。 英文オンリーの書き込みがあったのですが、幸いすぐに気付いたので即行削除しました。 もしかしたら、うちにURLを残して下さってる方の所へも飛び火するやもしれません。どうか皆さま、迷惑書き込みにはお気をつけになって下さいませ。 ……コメント投稿欄から、せめてURL欄とメルアド欄は外した方が良いのでしょうか。でも書き込みして下さった方の所へ遊びに行くのも楽しいしなあ……
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No.5172
(電脳)
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本日コメント欄で、ちなつからお褒めの言葉を頂いたりなんかして。 ……ふむ、実際に使ってみた感じ、二個はなくても良い気がする。そうすると一個本体パーツが余るよな。ああ、この間ポチッたチャームが、五個入りセットでやっぱり余るっけ。 ふむ……
思案した結果、金属しおりのゴールドはこんなんなりましたvv いや、数少ないリア友に御世辞でも「欲しい」とか言われたら、うっかり調子に乗って押しつけちゃおうとなるものですよ(苦笑)<モノ作り好きに御世辞は禁物
ちなみにちなつは高校時代からずっと猫を飼い続けている猫好きさんなので、ここはやっぱり猫モチーフで。 チェーンの先には、どうせなら金の小鈴を付けたかったんだけど、さすがにこのサイズのは母の手芸箱にもありませんでした。残念<あくまで有る物で作るがモットー なので今回はゴールドビーズとパールビーズで。 しかし9ピンやTピンって、丸めるの難しいなあ。やっぱりこう言うのは、数こなすしか上達の道はないんでしょうね。 ちゃんとした天然石を使って、売り物になるようなアクセサリー作りなんて、私にはとても無理そうだ……
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No.5177
(創作)
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昨晩遅くに「明治・妖モダン」の二周目をようやく読了。 ……うーん、改めて読み直してみても、やっぱりいろいろと整合性が謎仕様ですな(−ー;) あの人が本当にサトリだったなら、起こらずにすんだはずの事件が多すぎるし、あの人とかこの人とかだって、戸籍とかどうなってんだとかどうやって堅い仕事に就いたんだとか。年とらないならひとところにいられるのはせいぜい十年が良いところだろうに、そんな簡単にいろいろ安請け合いして良いのかとかとか。 あと某妹は、その実本人が帰ってきて「妹です」って主張してるんだろうかとか。 まあ、妖ってのは理不尽だからこその妖だと思えば、これはこれでありなんでしょうがね。むしろ続編はない方が、個人的には良いと思います。このモヤモヤ感がこの作品の味だと思うので。
あとはリア友より下読みを頼まれていた小説にようやく手を付けられた……と思ったら、原稿用紙287枚を思わず一気に読了。 おおう、手直しされるたびにどんどん面白くなってゆくvv
そして知人より引き続き Skype で口述入力作業をちょこちょこと。 ……ところで Skype ってPCとスマホの両方で同時ログインしていると、通話が掛かってきたときにPC側しか鳴らないんですね。私の環境だけでしょうか? またお相手の方が狙ったように、飯とか風呂とか、あるいはトイレや茶を淹れに行ってるなど、PCの前にいない時にピンポイントで掛けていらっしゃるんですよ _| ̄|○ ちょっと茶を淹れる間だけのために、いちいちログイン状態を切り換えるのはめんどっちい……でもスマホで Skype 起動しっぱなしだと、バッテリーと通信料が(ry
スマホの通信料と言えば、先月は何故かいつもの10倍以上パケット請求が来まして(汗) とは言え元が百円単位でしか使ってなかったので、知れた値段ではあるんですが。 どうやらいつの間にか Wi-Fi が切れているのに気付かないままでネットに繋いでいて、予想外のパケットが発生した模様です。っていうか、無線LAN範囲外に一度出てから戻ってくると、ほぼ確実に Wi-Fi が切れている上、再度繋ごうとすると「エコナビの設定で〜」とかなんとかメッセージが出て接続設定ができないという…… 一度エコナビを切ってやると即座に繋がるので、無線LAN範囲を出入りするたびに入れ直してたんですが……どうやらその作業を忘れてたことがあったんですね。 ちょっと調べてみたら、エコナビと Wi-Fi の相性の悪さは、一部で有名らしく(−ー;) しかたないので使うのを止めてみましたが、そうするといきなり充電の保ちが半分以下になったような……たまたま今日だけか? ちょっと数日様子を見て、あまり酷いようならなんらかの節電アプリを探してみようと思います。 できれば日本語メニューで広告がなくて、 Wi-Fi は繋ぎっぱなしにできるのが良いんですが……
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No.5180
(電脳)
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ブックマークって使わない人多いの??
2013年10月09日(Wed)
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このところ楽天でのお買い物が続いていたので、 Opera でログインできないのがけっこう辛いです。 なんとかならないものかと調べていたら……どうやら Opera のバージョンアップは12から後は別ルート(?)になっていて、既に次世代バージョンが公開されていたようですね。 そちらでは、ちゃんと楽天にもログインできるようで。
■PC 用 Opera をダウンロード - Opera Software http://www.opera.com/ja/computer
すでにバージョン17になっています。 次世代になったバージョン15ではブックマーク機能が消えてましたが、17では以下の操作をすることでブックマーク機能及びブックマークバーが使用できます。
■【#モリトーク】第70話:ついに復活したOperaのアレ - 窓の杜 http://www.forest.impress.co.jp/docs/serial/moritalk/20130827_612771.html
アドレスバーに“opera:flags”と入力し、上級者向けの設定画面を呼び出す。そこで“Quick Access Bar”と書かれた項目のプルダウンメニューから[有効]を選択し、「Opera 17 Developer」を再起動する。あとは、通常の設定画面を開き、チェックボックスの[Show Quick Access Bar]をONにすると、ブックマーク用のツールバーがアドレスバーの下に現れる。
……ただ難点は、今までのブックマークがインポートできないことです _| ̄|○ 流石に手動ですべて移行は辛すぎる……
ううむ、今後複数のマシンを平行して使っていくことを考えても、ここはオンラインブックマークを導入するべきかなあ。 ともあれ17への完全乗り換えは、まだちょっと無理っぽいです。 ブックマークのインポートと、あとフォントの変更とかができるようになったら、視野に入れても良いんですけどね……
追記: おお、サービス終了すると聞いて使うのを止めていた Yahoo!ブックマークが、一部機能を削除しただけで、サービス継続してるvv とりあえずこれをブックマークバーに登録しておけば、ある程度のブラウジングはできるな……スマホの方でも活用できそうだ♪
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No.5183
(電脳)
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初心に返ってみたものの
2013年10月10日(Thr)
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私が Opera を使い始めたのは、かれこれ二年ぐらい前だったでしょうか。何故か急激にIEの処理が重くなったので、メインブラウザを乗り換えたのです。 そして最近になって、サイトの動作確認をする目的で、処理や動画の再生が早いと噂の Google Chrome を入れてみました。 しかし Google Chrome は期待していたほど動作が軽くありませんでした。私の環境ではむしろ、IEと変わらないぐらい重たいのです。
さりとて Opera12 では楽天のログインができないうえ、今後の改善も期待できないと言う不満がある訳で。
そこでまずは Google Chrome は本当に軽いのか? と言うことを調べてみて、こちらの方法を試してみました。
■【備忘録】Google Chromeが重い!解決する為に行ったたった1つのこと | HINARI http://www.hinari.jp/archives/1597
確かに「Adobe Flash Player」が二つあったので、「NPAPI」の方を無効に設定。 ついでに「QuickTime Plug-in 7.7.3」というのが7個入っていたので、試しに1個だけ残して無効にしてみました。 もちろんキャッシュや閲覧履歴の削除もやりました。 ……それでもさほど効果が出たようには感じられません。
むう…… しばし悩んだのち、最初の原点へと立ち返ってみることにしました。
■Internet Explorer の処理速度が遅いですか?5 つのことを試してみてください - ヘルプ & 使い方 - Microsoft Windows http://windows.microsoft.com/ja-jp/windows/help/internet-explorer/slow-five-tips-to-boost-performance
こちらを参考に、IEの設定をリセットし、アドオンも全部無効にしてみました。 その状態で動画サイトを表示したところ、少なくとも RealPlayer 関係と Adob 関係のアドオンは必要そうだったので、有効に戻しました。 ん……なんか起動とか早くなったような、気がする、かも? 今までカクカクしてた動画もスムーズに再生される、ような??
……とか最初は思っていたのですが、一夜明けてからPCを起動してみたら、やっぱりIEクッソ重たいです。重たすぎます。そして引きずられたのかマシン本体の挙動まで遅くなったり強制終了の嵐となった結果、何度も再起動を繰り返す羽目に(−ー;)
またそう言う時を狙い澄ましたかのように、 Windows Update が入ったり、某さんから Skype がかけられまくるんですよね……(遠い目) 結局、二〜三時間もかけてようやく安定した動きを取り戻した頃には、今度はお相手の方に用事が入ってしまっていたりと、本当にタイミングが合わないっつーかなんつーか。
ともあれIEに戻るという選択肢も、使えそうにありませんでした(しょぼん)
どうにかマシンがまともに動くようになってからは、ホームズさんの著作権切れ翻案など入力しつつ、合間に某さんと Skype で話しつつ本日も口述入力作業をば。 通話料気にせず両手も空けて作業できるって、本当に便利ですなあ(しみじみ)
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No.5185
(電脳)
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更新情報(2013年10月11日)
2013年10月11日(Fri)
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閲覧室の「その他書架」で、押川春浪の著作権切れテキスト、「ホシナ大探偵」の三章目をUPしました。 今後はいちおう、第二・第四金曜日あたりを目途に、更新できたらなあと思っております。 ……って、もう残り三話なんですけどね(苦笑) なにしろ入力もアレですが、HTMLにするのが超手間なんです。特にルビ(−ー;) 原文は漢数字以外すべて振り仮名がついているんですが、全部はとてもつけられないし、そうするとむしろ読みにくい。しかしルビがないととても読めない漢字やら当て字やらも多く、いったいどこまで残したものかが悩みどころでして。 同じ漢字で読みが違ったり、場所によって送り仮名が違ったりとかもあるし……むう。
ああ、あとこれまでUPした部分で気付いてなかった漢字とかを、ちょこちょこ手直ししています。 館 → 舘 とか、熱 → ※[#「執/れんが」、U+24360、ページ数-行数]とか、頬 → ※[#「夾+頁」、第3水準1-93-90]とか。 って、こんな細かいとこまで一々見分けられるかーーーッッッ (ノ-△-)ノ ┻━┻。・;゜・。+
……ともあれ。 今回は、英国館(Englischer Hof)が保命樓(ほめいろう)旅舘、シュレジンジャー博士が志賀教師、「ミディアン族の王国に関する論文」が「岐阜附近の教育事業に関する論文」、「メイドのマリー」が「召使の瓜生桃子」といった具合になってました(笑)
そして渡邊君が、保科さんの訳の分からない指示に御立腹。 でも保科さん、理由も言わずに「左の耳がどうかなってないか調べろ」って、絶対に渡邊君は誤解して実行しないだろうなーとか思いながら、半ばからかって言ってますよね? あとで「こうだったのに」ってこき下ろしてやる気が満々に透けて見える(笑)
……たまにこういう部分を見せるから、ホームズさんはワトソンさんを身内扱いにして甘えてるって、そう思えちゃうんですよねえvv
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No.5186
(更新)
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2013年10月12日の読書
2013年10月12日(Sat)
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本日の初読図書: 「不思議の鈴(近代デジタルライブラリー)」三津木春影 http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/905339
「凾中の密書」に引き続き、保村俊郎大探偵と須賀原直人君のホームズ翻案。 タイトルだけではちと判りにくい原作は、「海軍条約文書」です。やはり重要書類が消えて、国家レベルで右往左往するお話。
今回はパーシー・フェルプスが栗瀬律夫(くりせ りつを)に、ホールダースト卿が堀戸春容(ほりど しゆんよう)に、ジョセフ・ハリソンが與瀬春藏(よせ はるざう)といった具合になっています。ハドソンさんは、前回が「小間使のお津多」だったのが、今回は「女中のお陸さん」に。ちょっと扱いが良くなってるvv 地名や名詞に関しては、皆さまご存知の例の住所が「久良瀬町(くらせまち)二百二十一番舘」に、「ウォーキングのブライアブレー邸」が「王琴町字降矢(わうきんまち あざ ふりや)」に、「チャールズ街」が「猿巣街(さるすまち)」に、「アイビーレーン」が「愛比町(あいびまち)」で、「ノーサンバーランド」は「諾撒波(のるさんぱ)」。ケンブリッジ大学が「劔橋(ケンブリツチ)大學」といったところ。
あと面白かったのが、「(懐中時計の鎖についている)ロケット」を「小金盒(こきんばこ)」と訳してありました。なるほど、確かに小さな金属製の盒(ごう/ふたつきの容器)ですな(笑) そしていったい何かと思った「油團(和紙を厚く貼り合せて桐油または漆をひいたもの。夏の敷物に用いる/広辞苑より)」は、原作と照らし合わせてみたらリノリウムのことでした。うまく訳すものですなあ。
内容については、かなり原作に忠実です。冒頭のワトソンさんの述懐が削られているのは、長編シリーズではなく単体として発表された以上、当然の成り行きでしょう。 そして保村さんがやってきた友人ほったらかしで、リトマス試験紙とか使って実験しているのは原作の通りですが、場面の順番が入れ替わっていて、栗瀬さんからの手紙の内容を、保村さんちにやってきた須賀原君が、実験のあとに語っています。まだこの「シャーロック・ホームズ」という存在に馴染みのない当時の読者に対し、変人 保村のキャラクターを印象づけつつ、その興味をぐいぐい引き込むという点で、いきなり実験シーンから入ったのは正解だと思いますね。 その後の流れは、地名や固有名詞等を除けば、ほぼ原作通りだったかと。 ……実は正直言うと、相当にうろ覚えなんですがね(苦笑)
読んでいて意外だったのは、「襯衣(シヤツ)のカツフの上へ控えを書いた」という部分がちゃんと書かれていたこと。ここのところは、現代の翻訳で読んでみても「え!? 袖口にメモ書いちゃうの??」とびっくりしませんか? それをあの時代に、一般大衆にもイメージしやすいだろう普通の帳面とかに改変しなかった点に、訳者の心意気を感じました。
※当時のシャツの袖口や襟は、取り外して交換したり別個に洗えるものだったらしいです。
あと原作でもかなり唐突感のある「薔薇とは美しいものですね」うんぬんも、ちゃんと書かれています。ほんとに「いきなりなに言い出すんだこの人(きょとーん)」ですよ、あの場面vv 「希望を持ちましょう」って依頼人を慰めようとしたんだと私は解釈してるんですが、空回りしすぎてすべりまくってるあたり、口下手すぎる(笑)
……ちなみにここでは、「優雅な深紅と緑の調和( dainty blend of crimson and green )」を「深紅と青との美しい混合色」と訳されているあたり。いや確かに「ブレンド」だけど! 日本語では緑を青とも言うけど!! 読んだとき「マーブル模様の、しかも青い薔薇が!?」とびっくりしちゃったじゃないですか……
妙な訳と言えば、「同じ階にある( on the same floor )」が「同じ床にある」って訳されてるのも、なんだかくすりと笑えます。 そりゃ確かに、「フロア」は「床」だvv
他にも直訳に近くって、意味が取りにくい部分もちょこちょこありました。 そのあたりはやはり、初期に訳されたがゆえの試行錯誤というものなんでしょうねえ。
そして相変わらずなこの二人のやりとり、
(前略)今日は兎に角研究の日として働かなけりやならぬ。」 「僕は――。」 「あゝ、君の方にこれより面白い事件があるならば――。」 と保村君は稍や不平さうな聲で言つた。 「いや、僕の言はうと思つたのはね、今は一年中一番閑暇な時だから、一日二日は思ふさま僕もこの事件に奔走出來るといふことなのさ。」 「あゝ、それは好都合ぢや。」と御機嫌が直つた。「では一所に研究してみやう(後略)
なんだよ保村さん、ツンデレかよvv いや調べてみたら、原作もまさにこの通りの会話してるんですけどね。でも「御機嫌が直った」とかって可愛すぎるだろう(笑) 保護者か、須賀原君vv
いやはや正直、原作をあんまり覚えていなかったのに、読んでみたら屈指の名シーンがここぞとばかりに詰め込まれているお話でした。 特に保村さんが取り返した重要書類を、朝食の蓋付き皿に隠しておいて依頼人をびっくりさせる場面は、ファンには外せないエピソードかと。 リマスター版のドラマでも、今夜に引き続き来週にはこの話が放送されるんですよね。ふふふ、見るのが楽しみです♪
2015/03/31 追記: 著作権切れに付き、テキスト入力して公開することにしました。 閲覧室の「その他書架」にUPしています。
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No.5187
(読書)
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JISとか Unicode とか(−ー;)
2013年10月12日(Sat)
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打ち込んでいる著作権切れのホームズ翻案を、いつも電子読書で使用しているテキストビューワで表示確認してみたら、第三・第四水準の漢字はともかく Unicode 文字の一部([#「執/れんが」、U+24360、ページ数-行数]とか[#「抜」の「友」に代えて「丿/友」、U+39DE、ページ数-行数]とか)が、IPA明朝やメイリオフォントを使用しても表示されない事が判明してがっくり _| ̄|○ ううう、あんなに苦労してコード番号探し出したのに……
まあいつか将来、またフォントの規格が変わって対応される日がやってくるかもしれないから、適当な字に置き換えるのは止めておきますがね! っていうかそもそも Unicode 文字入力の参考にした、青空文庫で公開されている「外字注記辞書」は、一体どうやって作成されているんだろう……? JIS X 0208 だとか JIS X 0213:2004 だとか、第三・第四水準に Unicode だとか、ややこしくかつ専門用語が多すぎて、説明読んでもなにがなんだかさっぱりです( @ _ @ )
……それでもいろいろ検索してみたら、なんでも花園明朝フォントとやらは、『すべての漢字を網羅』しているとか紹介されていましたが、試してみるとやはり[#「執/れんが」、U+24360、ページ数-行数]が表示されませんでした(しくしく) [#「抜」の「友」に代えて「丿/友」、U+39DE、ページ数-行数]なんかは出たんだけどな……基準が判らない…… そして書体はかなり美しいのですが、「…」「―」とかの位置が微妙にずれるので、やっぱりビューワで表示するのに使うのは無理っぽかったです。 印刷物を作る際に、そこだけ書体を花園明朝にするという使い方をするには便利そうなんですけどね……
■Hanazono fonts http://fonts.jp/hanazono/
そして今日はずいぶんと気温が低かったようで。 自室で窓もドアも閉め切っている分には、長袖の上からショールを巻けば「涼しいなあ」程度ですんでたんですが、息抜きに一階へ下りてみたら、「寒ッ!?」っと。 まあこれが普通なんですけどね。もう十月も半ばなんだし。 風邪を引かないように気を付けなければ……
iPad で Skype を使っている某知人は、ついに Bluetooth で接続できる、ワイヤレスのイヤホンマイクを購入されたとのこと。 使い込む気、満々ですな……(笑)
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No.5188
(電脳)
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両親がちょっと遠目の郊外にある、大型ショッピングモールへ買い物に行くとのことで、いそいそと付いてゆきました。 ……いえね、去年ネット通販で購入した、電子レンジでも使える耐熱ガラスのポット。
壊れてしまったのですよ( T _ T ) ある日、使おうとして食器から出したらば、フチの部分に亀裂が入っていました。 まあほぼ一年間、夏を除いて1日三回ぐらい使い続けたのだから、元は取ったと……思いたいです。 しかしこれがないと本当に困るのです。耐熱マグにミルクたっぷりの熱い飲み物を淹れられないではありませんか<耐熱マグ自体は電子レンジにかけられない
私は去年、これを Amazon で送料込680円で購入しました。 ……そしてそのすぐあとに、父がまったく同じ品の色違いを、そのショッピングモールで買ってきたのです。500円ぐらいで。 なんだか負けた気になったものでしたねえ……(遠い目)
そんなこんなから、はや一年。 父の買ったグリーンは、やはりつい先日、手に持ったままくしゃみをしたはずみに棚へ叩きつけてしまい、廃棄処分となりました(−ー;) そして私の物も割れてしまった以上、また買わねばならぬと Amazon に行ってみたならば。 最安値で、送料込1033円だと……Σ(゜ロ゜ノ)ノ いやうん、むしろ以前買ったときが安売りだったんでしょうけど、 あまりの値段の差にびっくりでした。 180円程度の差ならともかく、ここまで違うとさすがに二の足を踏んでしまうところ。そこで例のお店に行くことがあるなら声を掛けてくれと両親に頼んでいたらば、やってきたのが今日だったわけです。
広い店内にまごつきつつなんとか探して見つけたものは、売れ残りゆえの安売りなのか、どぎついピンクとグリーンしかありませんでした。しかしお値段は……税込499円、だと? 即行でピンクを購入しました。
ちなみにガラス部分にヒビが入ったMYポット@ブラックから、取っ手部分だけ取り外して保管しておいた私に、隙はありません(笑) 帰宅したその足で取っ手部分を付け替えたらば、ほぅら、元通り★ これでまた安心してお茶を楽しめますvv
さらに、やはり遠くにあるからと滅多に行けない大型のダ●ソーもまた、通り道にあるので立ち寄ってみました。 えっとー、そろそろ無くなりそうになっている、二重リング+ナスカン付きストラップ金具とー、金色のチャームに合いそうな緑系のビーズとー……と選んでいたら、こんな物を発見してしまいました。
USBで接続できる卓上ミニ扇風機。210円也。 ……一昨年に購入した奴が、確か1500円ぐらいしたんですが。 しかもワンシーズンで異音がし始めて首振り機能を使えなくなったのに、今年なんてそれでもなおカラカラ鳴って困りものだったのに、似たような品が210円だと?? おまけに全体の丈が低いから、PCの下側へ風を送りこみやすい&入力中に邪魔にならないとか、スイッチ入れっぱなしにできるから、PCの起動と共に自動で動き出してくれるとか、カバーがネジ止めだからプロペラが汚れてもはずしてと掃除できそうだとか、ありがたい点がボロボロと。 って言うか、この値段ならワンシーズンで壊れてもあきらめがつくし! こちらも即行でお買いあげました。
お店によって、同じ品あるいは同系統の商品でも、これだけ値段が違うんですねえ。 ……良い物を長く使うか、安物を何度も買い替えるかは、意見の別れるところでしょうが。とりあえず緊縮財政中の身にとって、お財布に優しいのは非常にありがたいことです(しみじみ)
そして帰宅後は米櫃が空っぽになっていたので、玄米20Kgを抱えてコイン精米へ。 近場に見つけた精米機は、母曰く「お米に虫が湧くみたい」とのことで、最初に使っていた遠い方へ行きましたよ。こっちの方がむしろ機械も旧式だし、駐車場とかもないので不便なんですけどね…… さっそく今宵は、取れたて新米アキロマンをば。 美味しかったですよ、農家さんーー(笑)
昨日読み始めた本は、ちょっと予想と展開が違っていたせいか、なかなか読み進まず数ページめくっただけで眠くなってきます。 うみゅう、予定では昨日今日で読了して、明日からはまた図書館の本に手を付けるつもりだったのに……
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No.5189
(日常)
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東日本にとっては十年に一度レベルだったとかいう、大型台風26号。 幸いこのあたりは直撃を避けてくれましたが、それでも昨晩の二時頃には雨風の音がかなり強くしていました。 そして明けた、今朝。
隣家との境にあるブロック塀が、一部剥落していたりとか(汗)
曇り空かつ家の影で薄暗い中、近づくと危ないからと遠くから撮ったために気付きませんでしたが、写真を良く見てみたら、上が切れてますな。剥がれたの三枚かと思ってたら、五枚だよ…… 周囲のブロックもいくつか緩んでいるようで、近くを通るのが怖いです。
この塀、かれこれ四十年以上前からある、お隣さんの持ち物らしいのですが。お隣さんは諸事情につき、今は空き家なんですよね。いったいどこに連絡すればいいのやら(悩) とりあえず町内会長さんかなあ。
ずっと読み進まなかった本がなんとか面白くなってきて、とうにか300ページぐらいまで到達しました。でもまだ200ページ近く残ってるよ……
そして夜になってからは、知人よりメールで画像加工作業×六枚とエクセルでの書類作成を頼まれたため、気が付けばもう日付が変わっています。 うむ、こういう作業は非常に楽しいんだけど、夜更かしは心身に良くないよなあ……
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No.5192
(日常)
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昨夜はだいぶ遅くなってから知人より画像加工の依頼がメールで届き、その処理にメモリを食うし、もう時間も遅いから連絡なんかないだろうと、 Skype とかメールとか全部終了させて作業していたのです。 で、二時頃だったかな……なんとか一段落ついたので、そろそろ寝ようかと最後にメールチェックしたら、0:04着信でエクセルファイルが届いてるんですよ……
あああああ……
うかつな私は、うっかり保留しておくと、作業内容どころかファイルの存在そのものを忘れかねんので _| ̄|○ とりあえず開いて中身を確認。ふむふむ、ここをああしてからこうすればいい訳ね。 それじゃあとりあえず……これだけやっとくか、と。 データを入力する前段階の下準備作業だけやっつけて、結局寝たのは三時近くになってました。 一日すんげえ眠かったです……(−ー;) いやうん、こういう作業は楽しいし、夜の方がはかどるから良いんだけどね(苦笑)
昨晩から居間にコタツが出たのですが、なんだか壊れているようで温度があんまり上がってくれせん。結局ホームセンターで内部のヒーターだけ購入 → 付け替えました。 なんでも壊れた方のヒーターは八年前に付け替えたやつで、さらにそれ以前のコタツ本体を購入した時についていた純正のものは、三年で壊れたのだそうです(BY父の日記)。 今度のも七〜八年ぐらい保つと良いなあ。そして最近のコタツヒーターは、布団の中に手を突っ込んで手探りしなくても、電源コードの途中に温度調整ダイヤルが付いていることに文明の発達を知ってみたり。 ……遅い?
そして今日も今日とて、夜中になってから作業する自分がいたり。 だってー、あの方が連絡していらっしゃるの、その時間帯になってからなんだもん。 でもって。 Skype で会話をしつつ、昨日の続きや新しいエクセルの表作成とか画像加工とかをやりまして。ひとまず一段落ついたので、中断休憩しながらテキストファイルを軽くいじっていたりとかしたならば。 ……いきなり画面が紺色に。そしてびっちり並ぶ白い文字の英文。え? と思った瞬間、ブラックアウトから本体再起動のコンボが。
いま、いったい、何が起きたの……(呆然)
とりあえず、頼まれ物作業が一区切りついていたのは良かったですが……なんだったんだろう、あれ(汗) 再起動が終わった画面には「重篤なエラーから回復しました」とかなんとかってメッセージが出てるし。 原因が判らない異常は怖いです。 とりあえず違うだろうとは思いつつ、そろそろ寒いからと止めていた、PC冷却用の卓上扇風機を回してみたりとか。
あ、昨日崩れたブロック塀は、町内会長さんがいろいろ手配して下さったそうで、本日業者の方が状態を見に来られました。まだどういうふうになるかは確定していませんが、とりあえず危なくないような修理だけはしてもらえそうです。
本日のスマホ> Wi-Fi がうまく繋がらなくなるのでエコナビを使うの止めたら、電池の保ちが二〜四日から一気に1日保つかどうかになってしまいまいました(−ー;) これではさすがに困るので、節電用アプリを探してみたり。
■高級タスクマネージャ - Google Play の Android アプリ https://play.google.com/store/apps/details?id=mobi.infolife.taskmanager&hl=ja
設定画面とか、手動でタスクを選択する画面には広告が出ますけれど、いったん設定さえしてしまえば、ウィジェットをタップするだけで不要なアプリを終了してくれます。 さらに画面が消えた時や指定時間ごとにもオートでタスクキルできるので、気が付くと復活しているゾンビアプリもこまめに掃除できるのではないかと。 もちろん、その機能は設定で切ることもできるし、さらに終了させたくないアプリは選択して除外リストに登録できます。 それに Wi-Fi や Bluetooth 、GPS関連をいじる項目はないので、気が付いたら Wi-Fi が切れてたなんてことは、これでなくなるのではないかと。 インストールしてみたのは一昨日なんですが、どうも使ってみた感じ、現在2日と0時間30分でバッテリ残量が3%になっています。まあ今回はけっこう長時間音楽聞いたりしたからな……それも Skype で長時間サインインしていた割には、長持ちしているのではないかと。 少なくとも使わないときと比べると、はっきり効果が出ているのは確かです。 良し、しばらくはこれで様子を見てみよう。
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No.5193
(電脳)
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更新情報(2013年10月18日)
2013年10月18日(Fri)
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閲覧室の「寄贈図書」で、ちなつとも様よりのいただき物の連載を開始しました。 以前にいただいた長編小説「最北の魔術師」の続編、「魔術師と死ニ至ル病」です! さんきゅー、ちなつ〜〜っっ《o(>▽<)o》
前作からのエピソードを引き継いでいるので、未読の方は一作目「最北の魔術師」からお読みになることをオススメいたします。 ちなみに前作・今作共に原稿用紙で300枚近くあるので、御覚悟を(笑) なお予定としては、フリーテキストと交互で月二回ぐらい、2〜30枚ぐらいずつのペースで上げていこうかと思っています。
あ、覚悟と言えば今回は、前作よりかはアレな表現も少ないですが、やはり途中何度かちょこちょこいろいろ入るので、一応R15残虐指定をつけてあります。
ではでは、ロウウェンとアレクシアの相変わらずうふふなあれこれや、その裏で繰り広げられる国王とその“影”の暗躍に国家規模での陰謀、未知の病との闘いなどを、どうぞお楽しみ下さいvv
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No.5194
(更新)
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2013年10月18日の読書
2013年10月18日(Fri)
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……うぅむ(悩) すみません、ちょっとあらすじまとめるのが難しいです。 以下は微妙に辛口なので記事を畳みますね。
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No.5195
(読書)
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あるものでまかなうがモットー
2013年10月18日(Fri)
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昨日書くのを忘れていましたが、いい加減ノートPCの処理が遅いので、最前面に表示していた半透明のカレンダーをスタートアップから外しました。 定期的なタスクの管理は、同じく半透明のアナログ時計アプリの方を利用しているし、今日が何日かとか今月は何日が何曜日かとか見るだけならアナログだアナログ、と紙製の卓上カレンダーを用意。 ……とは言え、既にこの時期、今年のカレンダーなぞ売っている訳がないので、家にある余り物を探して、よさげなサイズの物を必要な部分だけ切り抜き。厚紙とセロハンテープとリング金具を駆使して、卓上カレンダーに仕立て上げました。
別に予定とか書き込む訳じゃないから、これで充分さvv
そして昨夜も寝たのは三時過ぎ。引き続きねみぃッス。 そろそろ抱き枕があると布団に隙間ができて寒くなってきたので、これも片付けるべくカバー代わりに巻いていたガーゼケットは洗濯に出し、本体は日なたで天日干し。
あと、ちなつから再び長編小説のいただき物をしたので、金曜日の内に寄贈図書にUPせねば! と編集作業にいそしんでおりました。 うわ〜HTMLいじるの楽しい〜〜vv 最近、自作や著作権切れテキストは装飾を廃したシンプルなレイアウトにしているので、久しぶりに画像素材を探したりロゴを作ったり、色の調整やテーブルを駆使したタグ編集などをしていると、ウキウキしてしまいました。 んふふふふふ、今回のお話もおもしろいですぜ?
あとは母に頼まれて、ガールスカウトの歌を何曲か、子供達へ歌唱指導するために配布されたCDから吸い出し → mp3 化したりとかしてました。 二十年以上前の古いカセットテープもあったんですが、そっちは機材類を準備して、いざ始めようとしたらテープが切れていてがっくり _| ̄|○ そしてついでだからできたファイルを microSD に入れて、母の携帯で再生できないかと、いろいろ試行錯誤してみたのですが。 母のふっるいガラケーでは、様々な意味で不可能なことが判明して終わりました。 wam も mp3 も未対応。すったもんだでなんとか mmf に変換してみても、『容量が大きすぎて再生できません』とか出るし……(しくしくしく) もうねー、スマホなら mp3 でふっつーに再生できるのにさーーー? って母がスマホに機種変更したら、苦労するのは私になるのが目に見えてるんですがね(苦笑)<絶対に使い方を逐一質問される
そして mp3 と言えば、スマホで電子読書をするようになったので、シグ3は本格的に音楽プレーヤー化するべく、CFの中身を整理して手持ちの mp3 を詰め込んでみたりもしてました。 画面を消して再生すればスマホよりはるかにバッテリーが保つので、自宅内で音楽を聴くならこっちのが便利なんですよね。さすがにお出かけで持ち歩くのは無理ですが、私は外ではほぼ曲を聴かないので、これがベストかと。
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No.5196
(電脳)
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Skype 使いまくりんぐ
2013年10月20日(Sun)
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朝起きて間もなく、いつもの方から Skype で連絡がありました。なんでも息子さんが解約した Android スマホの白ロムを、自宅の無線LANルーターに繋いでネットをしたいが、方法が判らないとのことで。 ……バッファロー製の無線LANルーターは、いろいろ癖があるんですよね…… ともあれ今回も Skype で会話しつつ、互いにPCで調べものしながらの試行錯誤とあいなりました。 最終的にはどうにかネットに繋げられて、そちらの Android にも Skype のインストールするところまでいきましたが……結局1時間ぐらい通話してたよ。通話料気にしなくて良いって、素晴らしい。 そして私はあの方のIDとかパスワードとかまるっと知ってしまったんですが、良いのか個人情報。
午後はつらつらと本を読んだり、グラナダ・ホームズのリマスター版「海軍条約事件」を視聴したり。
あと夜になってからは、画像の加工とか、明日以降に口述入力したい書類のひな形準備とかの御依頼が入ったので、やはり Skype でのんびりおしゃべりしながら作業をば。むこうはむこうで、なんだか印刷作業をやりながらの御指示だったみたいです。 ……今までは携帯で話しながらの作業で、ちょっと処理に時間がかかって画面で砂時計がくるくるしだしたりすると、「いったん切るから、あとでな」となっていたのが、のどかにゆっくり作業できて便利この上ないですなあ。
そして値下がり待ちリストに入れていた本が三冊ほど、『同時購入で1点ごとに50円引き』というストアからそれぞれほぼ現段階の最安値で出ていたので、思わずポチッとな。 計算機を叩いてみると、だいたいトータルで定価の半額ぐらいで入手できるようです。 ……まあ、自分で本を買うのは10月に入ってから初めてだし、ちょっとぐらいまとめ買いしても良いよ、ね?<積読はどうした
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No.5197
(電脳)
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そう言えば書くの忘れてましたが、青空文庫で吉川英治の「三国志」が全話公開されましたね。さっそく落としてPCとシグ3とスマホにそれぞれ保存しておきました。これで読もうと思えばいつでも読めるぜ! その「読もうと思う」日がくることはあるのか、それはかなーり謎ですが(^ー^;;) ってか、父に言われて裏庭の物置へ行ってみたら、ビブリア古書堂でも引き取ってくれそうにないボロボロ状態の文庫本が、1・4巻欠の状態で出てきたんですが。 これはむしろ、どっかの古本屋で105円のとか見つけたら買い足して、全巻揃えておくべきですかね……?
あとは今日もいつもの方より、画像の加工依頼をば。 そして作業がほぼ終了し、あとはJPG形式で保存するだけという段階になって、またもパソコンがいきなり再起動してくれたりとか _| ̄|○ しかもブルースクリーンでエラーチェックまでされたあとに立ち上がったPCでは、さっきまで編集していたPSDファイルが開けなくなってたんですよ。「サポートされていない Photoshop のバージョンです」って、なんでや……( T _ T ) 幸い、途中で一度試しにJPG保存したファイルが残っていたので、やり直し作業は半分ぐらいですみましたが……精神的にはダメージ喰らうッスよね…… ちょっとでも挙動がおかしいと感じた段階で、「あとちょっとだから」とか思わずにすぐ保存 → 再起動を心がけようと、改めて肝に銘じたのでした。
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No.5198
(日常)
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2013年10月22日の読書
2013年10月22日(Tue)
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本日の初読図書: 時は十七世紀。舞台はアジアとヨーロッパとを結ぶ、オスマントルコの帝都イスタンブール。 グランドバザールの一角にある隊商宿を拠点とし、シンドバッド23世は宝とスリルを求めて様々な冒険を繰り返していた。 シンドバッドの名は、これまで代々が得てきた魔法の品々と共に受け継がれる、冒険家の称号だ。当代23世の名はセルマ。間もなく21歳になろうという、凛々しき男装の女性である。シンドバッドの名は世襲ではなかった。代々のシンドバッドが受け継いでいるエメラルドの指輪にシャムリッシュという元ランプの魔人が宿っており、三つだけ願いを叶えてもらえるのだが、その願いをすべて使い果たすと、弟子の中から優秀な者を選んで後継者とするのである。セルマは兄弟弟子であったエンヴェルと共に試験へと挑み、見事打ち勝って当代シンドバッドとなったのだった。 それから五年。彼女も今はマレクという十歳ほどの少年を弟子とし、冒険の日々を過ごしている。 そんなセルマが今回手に入れたのは、宝の地図だった。記されている宝は『エイレーネーの瞳』。それぞれ大粒のルビーとサファイアがはまった一対の指輪で、かつてはローマ帝国の王家に伝わっていた秘宝であった。二つ揃っていれば幸いを、一つだけ持つ者には災いをもたらすと言われる曰く付きの品で、ローマ帝国がオスマントルコに滅ぼされた際、時の皇帝が憎きスルタンに災禍が降りかかることを願って、ルビーの方だけを宝物庫へ残し、サファイアの方はいずこかへと持ち去ったのだという。 そしてルビーの指輪もまた、いつしかオスマン帝国から失われ、今では幻の秘宝となっていた、その『エイレーネーの瞳』。それは先代22世が生涯をかけて探し求め、ついには消息を絶つ原因ともなった、エルマとエンヴェルの二人にとっても深い意味のある宝だったのである。 さっそく『瞳』探しに着手したエルマとマレク、そして ―― 今は情報拠点『銀の角屋』を営んでいる ―― エンヴェルだったが、その行く先々には謎の男がちらりちらりと姿をかいま見せた。 どうやら滅びたローマ帝国の復活を目的とするらしいその男は、先代の行方不明についても、何らかの関わりを持っているようで……
例によってラジオドラマ青春アドベンチャーで聞いておもしろかったので、原作に手を出してみました。 「シンドバッド23世」というそのタイトルを最初に見たときは、なんか胡散臭そうだと思ったのですが、その23世が男装の麗人だという紹介文で俄然興味が出たのですよ。美青年ももちろん良いものですが、男装の麗人もまた、心くすぐられるものがありますなあvv ……ただちょっぴり残念だったのは、その男装が(苦笑) いやうん、イスラム文化圏ならしかたがないというか、考えてみれば当然なんですが……でもつけひげ標準装備に、薬を使ってしゃがれ声っていうのは乙女の夢が…… ラジオドラマではつけひげには触れられておらず、声も宝塚的な張りのあるかっこいい女性声だったので、それはもううっとりとさせられたのに。 なのでそのあたりは適当に脳内補正で(笑) セルマはあくまで颯爽とした美貌の麗人なのさ! あとエンヴェルは、ラジオドラマよりコミカル加減が押さえられていて、これまた良い男でした。ほど良く二枚目半、でもやるときはやるのが良い男の条件だと思います。マレク、よっく見習っておけよ〜〜。 そしてラジオドラマでも本文でも語られていませんでしたが、裏表紙のイラストではエイレーネーの瞳が、どちらもスターの入った楕円形のカボションカットの宝石に描かれており、ああそれで『瞳』だったのか! と納得しました。シャムリッシュの宿っているエメラルドの指輪と合わせて、赤青緑と取りそろっているのも、見た目に美しいです。 ラジオドラマでは不思議だった、どうやってエルマが黒幕のアジトの場所を知ったのかという点も、書籍ではちゃんと説明がついていたのが嬉しいところ。
逆にちょっと残念だったのは、瞳によって『皇帝』を復活させるというその魔法は、誰がどのタイミングで作り、どうやって伝えられて来たのかが謎のままだったということ。 っていうか、最終的にあの化け物はどう考えても皇帝じゃないと思うんですが……どこから持ってきたんだ、あの棺?? そしてどうしてアレを皇帝だと信じていたんだ、残党達は(−ー;) それとか魔法の絨毯はお約束のアイテムだから良いとして、弟子が使う魔法の座布団はどこから出てきたのかとか、イブリースはなんで願い事の数に制限がなかったのかとか、細かい点を気にするのは児童文学を読む上では無粋なのか……
ともあれ、全体的には非常にわくわくできるおもしろさだったので、このお話はぜひシリーズ化して欲しいものでした。
……ちなみにこの方は、演義準拠の児童向け三国志(全十巻)、ラノベ系イラスト付きの本も出しておられるらしいです。
しかも地元図書館にそろっている模様。 まだ北方版読み切ってないんだぞー、手を広げるんじゃないぞーーー(自己暗示)
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No.5199
(読書)
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2013年10月23日の読書
2013年10月23日(Wed)
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本日の初読図書: 両親を交通事故で亡くし、祖母の家に引き取られた少女、沙都(さと)。黒猫のスズリと祖母、時おり遊びに来る従兄弟の要(かなめ)らと過ごす内に心の傷を癒していった彼女だったが、幸せな日々は無情にも引き裂かれた。 ある夜、侵入してきた強盗によって祖母とスズリが殺され、唯一生き残った沙都はショックでその日の記憶を失ってしまったのだ。 それから9年。沙都は、要と同じ大学に通う女子大生になっていた。ヤンチャで乱暴者な面もあった要は、9年前の事件の晩に交通事故に遭っており、瀕死の重傷から回復してからは、まるで人が変わったかのようにクールで頭の良い青年になっている。そして人間嫌いな彼が執着しているのは、両親に引き取られ共に暮らすようになった沙都にのみだった。 今では兄妹同然とは言いつつも、ちょっと行き過ぎたスキンシップを仕掛けてくる要をもてあまし気味な沙都だったが、それでも家族として彼を大切に思っている。 そんなある日のこと、沙都はかつての初恋の相手とキャンパスで再会した。祖母宅の近所に住んでいた優しいお兄さんと楽しく会話する彼女を、しかし要はどこか監視するかのような冷たい目で見つめていて……
以前「腕の中で眠って」というタイトルのコミック文庫に収録されていた、元・黒猫スズリこと要と女子大生のお話三部作に、同作のおまけ短編二本(一本は書き下ろし)、さらにコミックス初収録の読み切り「黒の天使」80Pと、「変温ロマンス」40Pの計272ページ。 文庫版は裁断してスキャナで取りこんじゃったんですが、やっぱり紙媒体も手元に欲しいぐらいには好きなお話でしたし、未収録作品が気になってポチっちゃいました<山内さんは作者買いしている
表題作は、エキセントリックでオレ様な有能ツンデレ男に、女子大生が振りまわされつつ溺愛されるタイプと、私の好みど真ん中。三部作のうち最初の二話は、ちょっぴり推理的なテイストも絡んでいますが、基本恋愛物です。 「黒の天使」は山内さんお得意の、日常の中に潜むゾッとした怖さが強く描かれているサイコホラー。 ……何故か台詞一言目にして「あ、こいつが犯人だ」と思った人が、ほんとに犯人だったのが、ちょっぴりがっくりでしたけど。 そして「変温ロマンス」は、割とありがちな「ありのままの自分を受け入れて欲しい」系シンデレラストーリー? お約束を踏襲しているので、ある意味安心して読めます。男側が脱ぐとすごいんですな、でも普段はむさ苦しいオッサンなのも良し!
ちなみにわたくし変温動物は、カエルやカメ・トカゲはともかく、蛇は……ううむ。ケース越しなら平気だと思うんですが、実物はどうだろう……ああでも海外旅行に行ったとき、でっかいニシキヘビを首にかけてもらったりとかはしたな。 蛇腹のウロコが皮膚の上でウネウネする感触が新鮮でした。 ただ生き物のデザインとしては、爬虫類って非常に格好いいと思います。 以前、次兄が持ってた熱帯魚雑誌の爬虫類特集に載っていた、白とピンクの網目模様になってたアルビノの蛇は、本当に美しくて可愛かったなあ……
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No.5200
(読書)
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全部ホームズなんだけど
2013年10月23日(Wed)
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某日参しているサイトさん経由で、 twitter で流れているというお題をつらつらと眺めていたら、ツボにはまるツイートを発見。 しかし私はツイッターアカウントを持っていないし、多分取っても使いこなせないので、お気に入りのしかたも個別リンクの張り方も判りません。しかし保存はしておきたかったので、とりあえずキャプチャってみました。
お題 → #片方を殺さないと出られない密室に閉じ込められたCPの反応
……ほんとにこういう会話しそうだよこの人達(爆笑) 特にシャーロックとジョンの掛け合いが秀逸vv 三つ全部まるで違う方向を向いているのに、それでも紛れもなくホームズとワトソンだと思える、この共通認識はいったいなんなのでしょう(笑)
そしてうちのキャラ達ならどうなるだろうとか考えてみたり。 ……まあカップルと明言できるとりあわせは非常に少ないんですが。確実に言えるのはどの二人組にしても、部屋を破壊する方向に行きそうな予感が。あ、晴明は別かな……?
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No.5201
(日常)
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2013年10月24日の読書
2013年10月24日(Thr)
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本日の初読図書: シリーズ3作目、ようやく読みました。 前巻ラストが「貴様の里を焼き払うてくれる」なんて物騒なところで終わっていたので、今回はまるまる一冊三次でのバトルかと思っていたら、そんなことはなく。 四作入っているうちの最初二作「猫の怪」と「能面の怪」は、普通に日常パートのお話でした。幕府も絡んでこらず、むしろ一般モブ視点から始まって、ラストのシメだけ京嵐寺が登場するような感じ。 後半二作「地獄絵図」と「たたり岩」になって、ようやく黒幕厳道のターン。 ……このシリーズは以前からそうですが、ライトな語り口のわりにと言うか、むしろそれ故にと言うべきか、さくさく簡単に人が死んでいきますな(−ー;) 三次ではもうちょっと京嵐寺達が活躍するかと思いきや、意外に苦戦して町人達が(汗) キャラクターのパワーバランスもいまひとつ謎というか、仮にも稲荷神様のおきんが苦戦している中で、妖刀茶丸だけは刃こぼれする気配もなく最終兵器のままですし。そのくせ決着はデウス・エクス・マキナ的な……むう。 しかしラストはこれまた意外な展開が! なんとか中ボスを倒したと思ったら、大ボスは自滅したあげくに隠しボスが! みたいな感じ? 今回も盛大に「次回へ続く」と後を引いているので、これは読まなければなりませんな。 とりあえず新登場の妹 真娯萌(まごめ)と白鷹のもののけ てつ の主従はなかなか微笑ましかったです。
あとこれは内容には関係ないんですが……古本屋に本を売ろうという方は、もう少し読むときに扱いに気を使って欲しいです。 あちこちに付いていた煙草の灰(推定)は、まだティッシュで拭いたら取れたから良いんですけど、合わせ目に入り込んだスナックの食べかすのせいで、数ページにわたって紙はへこんでるわ、油の染みが付いてるわで(−ー;) まあ安さを求めるなら、それぐらいのリスクは受け入れろと言われればそれまでなんですけどね……
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No.5202
(読書)
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更新情報(2013年10月25日)
2013年10月25日(Fri)
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閲覧室の「その他書架」で、押川春浪の著作権切れテキスト、「ホシナ大探偵」の四章目をUPしました。 今回はだいぶ短め。ようやく保科さんと合流しました。 そして渡邊君はいいところなしです(苦笑)
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No.5203
(更新)
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2013年10月25日の読書
2013年10月25日(Fri)
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本日の初読図書: ホームズの現代版ドラマ「 SHERLOCK 」のマンガ版。 ……雑誌で連載されているという情報を知っても、読むつもりなんてこれっぽっちもなかったのに。ああそれなのに。↑の表紙絵のあまりのインパクトに、思わずカートへ入れてしまいましたのことよ。 ……つかみって大事ですよね(しみじみ) ごらんの通り、作画はベネさんのあの特徴的なお顔を、見事に再現しています。 まあさすがに内部のコマ絵はここまでのクオリティではありませんがね。それでもカラーページの作画などは素晴らしいです。 本文ページにも何ヶ所かドラマの雰囲気そのままの絵があって、メディアミックス作品としては、かなりのレベルにあるのではないでしょうか。特にシャーロックの初登場シーンなどは秀逸です。 またね……ユーザーレビューでも触れられていますが、書き込みがすごく細かいんですよ。背景や小物もそうなんですが、ベネディクト・カンバーバッチへの執着が半端ないというか。爪の半月や指の皺はおろか、言われるまで私は存在に気付いていなかった、右眼の虹彩にある特徴的な模様とか、首筋のホクロまで描き込まれているのは、もはや偏執的と言っても良いぐらい。 そしてなによりもプロットが素晴らしいのです! たいていのメディアミックスものは、ページ内に収めるためにエピソードを削ったり、あるいは読者サービスとか称してオリジナル展開に改変したりをするものですが、そう言った部分がほとんどありません。見事にドラマそのまんまです。……ジョンとカウンセラーの会話がちょっと減ってたのと、同じくジョンの心内描写が増えていたぐらいじゃないかな?
追記: ああっ、読み返してみたら、ジョンがアフガニスタンで撃たれたのが足じゃなく肩だったって会話が抜けてる! これはショックだ……ここは原作ファンがクスリとできる、かなりの重要ポイントなのに(しくしくしく)
ジョンのモノローグについては、話がより判りやすくなっていたので、加えられて良かったと思います。特に「もっと見たい?」「もちろんだ」のやりとりは、ドラマではちょっと唐突感があったのが、マンガではジョンの内心が加わることで非常に見どころのある場面になっていました。 他にもジョンが推理を褒めるたびに、シャーロックがちょっと照れてるっぽい部分もドラマより判りやすいvv
いやはや、読んでいて脳内にあの『ちゃらっちゃ、ちゃららーらら♪』というメロディーが流れてくるぐらいに、まったくもって忠実なコミカライズでした。
あえて難を上げるならば、絵柄に少々癖があるあたり好みが別れるかもしれません。特にジョンやマイクロフトのキャラデザはそこまで俳優に似ていないし、変な顔のシーンも本当に変な顔で描かれていますし(笑) しかしパスタをもぐもぐしているジョンは、変顔なのになんでこんなにかわいいんだvv そしてドラマを未見でこのマンガを読むと、表現が判りにくいコマもあるかもしれなかったです。ドラマの特徴的なカメラワークを、マンガでも忠実に現そうとしているので、冒頭の記者会見のシーンなど特にややこしいんじゃないかと。
ああでもほんと、シャーロックのあのマシンガントークを、まさかマンガで省略せずに書き込むとは。おかげで活字の小ささがえらいことになっていますが、それがまた良いvv 兄だろうと推理していたハリーが女性だと判明した時の「姉か!」のショック顔とか、カプセルを飲もうとしているシャーロックを窓越しに見つけたジョンの驚愕の表情とか、もうたまりません。 瀕死の犯人の傷口を踏みにじるシャーロックにいたっては、ドラマよりもさらに凄みがあったです。さすがはモリアーティーのライバルの面目躍如。
そんなこんなで、買って悔いはありませんでした。 続編出るかな〜? 「死を呼ぶ暗号」はともかく、「大いなるゲーム」とそれに続く「ベルグレービア〜」は、ぜひとも読んでみたいところです。
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No.5206
(読書)
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いつもより二時間ぐらい早く眼が覚める → 二度寝しようと思いつつ携帯をチェック → 覚え書きに三件もコメントが来てる!!
→ 全部広告スパムだった _| ̄|○
いっきに上がったテンションと、そして奪われた二度寝の楽しみを返せ……
広告スパムは一刻でも早く削除 → アク禁にしないと、100件/1日書き込みとか平気でしてきやがりますからね……(遠い目)<掲示板で経験済み
しかし全文英語の書き込みは自動で弾いているはずなのに、どうやってすり抜けてきたんだろう(−ー;)
そして特急で対応した後は、せっかく早く起きたので、SHERLOCKのサウンドトラックをお供にホームズ翻案を入力……していたら、またもいつもの方より Skype が。今度は下請業者からもらうはずの請求書を、代理作成することになったそうです。 ……多いですよねえ。請求書とか作業日報とか「仕事で忙しいのに、しゃんもん書いてる暇があるか!」って、書類作成が仕事だと思ってない現場の職人さんって(遠い目) あんたら、報酬とか給料いらんのか……とどれだけ泣かされたことか<そもそも働いた場所と時間(日数)が判らなければ、金額の計算ができないと言うことを理解していないらしい あげく「お前が書いとけ。それが事務員の仕事だろうが」とか言い出すんですよね……貴様がどこで何時間なにをしていたのか、どうやって他人がメモもなしに把握しろと?? そもそも社員はてめえ一人じゃねえのに、専属でそんなことしてられるか!!
もとい(こほん)
幸い今回は手書きのメモだけは貰っていたようなので、それを Skype 越しに読み上げられるのを聞きつつ、私がメールで送ってこられたエクセルの様式に入力して、送り返し送信。所要時間ざっと三十分。 まあ、メモ書いてくれただけ、まだましか……
そして、お昼過ぎにはまたも朝と同じIPアドレスから、二つもスパム書き込みが。 アク禁にしてるのに、どうやってすり抜けてるんだ(怒)
でもって。 そんなこんなで様々な邪魔が入りつつさらに翻案入力を続けようとしたら、今度はうっかり某所の長編連載小説「なんちゃってシンデレラ」が完結しているのを発見してしまったりとか。 最終話とエピローグを読むのと保存作業をしていたら、すっかり時間が(苦笑) っていうか、ラストの数話が長えよ! そこだけで全体の何パーあるんだ!? しかも一括DLできないようなので、地道にコツコツ1ページずつコピペ作業ですよ。ルビタグにカッコが入ってないし、所々必要な改行が抜けてるしで、整形にもだいぶ手間取ったよ! 最終的に原稿用紙で千枚超、文庫本で二冊ちょいぐらいになりました。 けっこう最近になってからの改訂が入っているようなので、また時間ができた時にでも読み返したい……んですが。時間……時間か……(遠い目) まだ未読の方で、異世界転生・年の差カップルがOKの方にはオススメです!
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No.5216
(日常)
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2013年10月27日の読書
2013年10月27日(Sun)
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本日の初読図書: 「卷煙草の灰(近代デジタルライブラリー)」三津木春影 http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/914197
大正時代のホームズ翻案。今回からは呉田博士と中澤醫學士のシリーズです。まずは短めの、「金縁の鼻眼鏡」を元にした話から手をつけてみました。上記URLのコマ番号68〜101に収録されています。 基本的に同作者さんの別翻案、「禿頭組合」の上泉博士と中尾醫學士と同じような雰囲気で、二人の間には明確な年齢差と上下関係があるようでした。そして文体は助手視点ではなく、三人称。呉田博士は単に犯罪捜査が好きなだけで、別に探偵を職業にしているのではない模様です。
舞台ははっきり『日本』。「ケント州の南方のチャタム」が「川崎の東の吉田」になっています。そして「イギリス人を装っていた、ロシア人の虚無主義者な革命家」が「東北出身で支那の革命黨の志士」といった表現に変わっています。「シベリア送り」の刑も「武昌城中の穴藏の中に禁錮」と言った具合(笑) このあたりの思い切った改変といい、また固有名詞も含めて割と直訳に近かった保村俊郎シリーズに比べると、話の流れは同じでも一度咀嚼して意味を呑み込んでから、自分の文章で書き表し、当て字表現なども多用したりと、だいぶ文章がこなれているように感じられますね。これは翻案に慣れてきた、後期の作品だということなのでしょうか? それともまだ海外作品をそのまま受け入れる土壌ができていない時代に、なんとか日本風にアレンジした苦肉の初期作品なのか??
ともあれ。 この作品では冒頭の二人のやりとりなどはかなりざっくりと省略されていて、わずか数行で警部が事件を持ち込んでしまいました。ちなみに警部さんはスタンリー・ホプキンズから山賀(やまが)警部に。 ちなみにその時に呉田博士が解読していたのは、「(消して書き直した)羊皮紙の薄れた元の字」だったのが「豐臣時代の古文書」になっています。そして山賀警部が乗ってきた馬車は、「俥(くるま)」とあるから、これはきっと人力車のことなんでしょう(笑) 他に人名は、「コラム教授」が「樹立常春(こだち つねはる)と申す著述家」、「家政婦のマーカー夫人とメイドのスーザン・タールトン」が「奧働きの梅田さいと女中のお村」、被害者ウィロビー・スミスは「波山夏雄(なみやま なつを)」となっています。 あと面白かったのは、車椅子(Bath chair)が「乳母車の樣な物」に、「シュロの敷物( cocoanut matting )」が「綺麗な花蓙(はなござ)」と書かれていたあたりでしょうか。ニスを「假漆」って書くのは、この間「Qさま!(※クイズ番組)」で問題になってたっけ(笑)
ストーリーそのものは、正直どんな話か覚えていなかったんですが、博士がやたらと煙草をふかし始めた場面で「ああ!」と思い出しました。うん、これは確かに面白い話のひとつでした。ホームズさん……もとい呉田博士が、やたらと女性をたらし込むのがうまい(笑)という点もちゃんと語られています。
ただワトソンさん改め中澤醫學士が、原作に輪を掛けて空気というか……いる必要があるのか? という存在感の薄さになっていて非常に残念です。ワトソンさんは事件の記録者という重要な役割と、ホームズを支える唯一無二の相棒というポイントがあるのですが、中澤醫學士は本当に呉田博士の後をついて歩いているだけ。助手としての役割すら果たしていないように思えて、ワトソンスキーにとってはちょっと悲しかったです。
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No.5219
(読書)
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2013年10月28日の読書
2013年10月28日(Mon)
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本日の初読図書: 「壁上の血書 : 附・池底の王冠(近代デジタルライブラリー)」九皐散史 http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/915076
今回からは呉田博士とか言いつつ、うっかりマンガ版「ピンク色の研究」に触発されて、こちらを読み始めちゃいました(苦笑) ホームズとワトソンが出会う、最初のお話かつ長編「緋色の研究」と、短編「マスグレーブ家の議定書」が大正時代に翻訳されたものです。 これは著作権が切れていないので、入力 → 公開はできないのが残念無念(しょぼん)
この翻訳ではホームズさんが穂水三郎(ほみづ さぶらう)で、ワトソンは和田軍醫補、旧友のスタンフォードは谷口さんになっています。語り手は、のちに和田さんの日記を入手した『著者』とのこと。 なので文章は和田さんの語りではなく三人称になっています。しかし冒頭から和田さんの経歴が、倫敦大学で醫學士の稱號取得 → 根戸禮(ねどれー)で研修を受ける → 二回目のアフガン戰争に軍醫として從軍 → 負傷して本国へ送還、というふうに語られるなど、なかなか原作に忠実な流れ。 穂水さんが地動説を知らない&覚えてもすぐに忘れると主張したり、和田さんが穂水さんの智識表を作ってみる下りなどもしっかりとあります。 ただホームズさんが披露する推理の詳細や脈絡のない飛びまくる無駄話、語られる事件の様相などがだいぶ省略されているのが、残念な点でしたね。ワトソンさんが初めて見聞きするそれらに驚きまくるのが、「緋色の研究」の見どころなのにvv とは言え逆に、省略されたりエピソードの順番を多少入れ替えることによって、展開がよりドラマチックになっていたことは確かです。特に最終章で、犯人の末路をラストへ持ってきたのは大正解でしょう。原作ではいきなりそこから最終章が始まってますからね。まあそれがドイルの文章の味と言えばそうなんですが、読者を驚かせるという点ではやはりラストでしょう。
……そして和田さんと言えば、書かれている経歴を見て原作も確認してみたんですが、和田(ワトソン)さんって少なくともこの話の段階では、負傷を癒すために「九個月間の休暇」が出ただけなんですね? ってことは、退役軍人じゃないんですか!? まさかの予備役??
あと穂水さんが下宿を探している理由も、家賃が高いからではなく「格安の下宿を搜し當てたが、部屋が少し廣すぎるから、誰か共同で下宿しないかなんて云つて居ましたぜ」って……人間嫌いのはずが、どうした穂水!? そのくせどんな人物かと聞かれて答えた谷口さんには、いきなり容赦なく「キ印」呼ばわりされてるし! ……しかし「人間の屍骸を杖で殴って見て、人と云ふものは死後何の位經つたら、血が出なくなるだらう」という研究をしていると聞いて「其奴は面白いぢやないか?」と答える和田さんも、けっこうイッちゃってるような気がします(苦笑)<原作のワトソンさんは、一応「死体を叩く!( Beating the subjects! )」って驚いています
物語の舞台は倫敦なんですが、地名は日本風で、フランクフォートが佛蘭戸(ふらんど)街、ブラッドフォードが保留戸(ほるど)町、ブリクストンロードのローリストン・ガーデンは「降矢(ふるや)通の朗林(らうりん)街」、クリーブランドが栗府蘭(くりぶらんど)でケンジントン公園が劍眞頓公園(笑) そして我等がベーカー街は星加街(ほしかまち)二百二十一番地となっています。
その他に人名は、トバイアス・グレッグソン警部が呉隅富雄(くれずみ とみを)に、レストレード警部が鳥山に、殺されたイーノック・ドレバーが奴列婆園吉(どれいば えんきち)で、ジョセフ・スタンガーソンが須田蛇二郎(すたゞ じらう)、犯人のジェファーソン・ホープが富山次郎助(とみやま じろすけ)といった具合に。
そしてモルモン教には、多妻宗という漢字が振られていました。 ……えーと……そもそも私は最初に「緋色〜」を読んだときから思っていたんですが、
(以下は少々辛口につき要反転)
砂漠で飢え死にしかけていたところを、モルモン教に入信することを条件に出されてちゃんと承諾した上で助けてもらっておいて、あげくモルモン教徒達さえ生死に関わる苛酷な環境の中から水と食料と土地まで分けてもらい、資産家として十何年も暮らしてきたくせに、いざモルモン教徒と結婚しろ(義娘を結婚させろ)と言われたら、恥だ不名誉だっつって逃げ出すって……なんかひどくね? 確かに意に染まぬ結婚を強要されるのは問題ですが、戒律で他教徒との結婚は明確に禁じられてるんですよね。ならばせめて罪悪感ぐらいは抱こうよ。他に好きな人がいるからやむなく戒律を破るけども、逃げて捕まれば罰を受けるのは仕方ない、ぐらいは思うのが人の道ってものでは。 そりゃまあ確かに、僧正達はよそから女性をさらってきたりとかもしていたようだけど、それとこれとは話が違うかろう。 そもそも紀美子(ルーシー)は積極的に殺されたんじゃなく、それなりに妻として遇されていたのに自分で衰弱死したわけで。そりゃ目の前で義父を殺されたのは同情するけど、先に自分達が戒律破って逃げ出した上、追っ手に銃で抵抗したんだから、それも無理なくないか?? 義父の死体だってうっちゃらかしにはされず、一応それなりに葬ってあるし。 なのに戒律破らせた張本人が、これは正統な復讐だ、人道正義は我にありーみたいに胸張って主張しても、なぁんかモヤッとするものが感じられるとか考えてしまうのは、私のうがった見方なのでしょうか(苦笑)
(反転ここまで)
……そしてこの翻訳では次郎助、ちゃっかり自分の方は丸薬飲んでなくないか……?
ところで今回、英語原文とこの翻案を読み比べていて、私は衝撃の事実を知りました。 ホームズさんって、「私立探偵」じゃなかったんですね……(愕然) ええ、確かに翻訳によっては「諮問探偵」とか「顧問探偵」となっていて、どう違うんだろうとは前々から思っていたんです。それに最近いくつも古い翻案を読んでいて、警察の人のことも「探偵」と呼称されていたりして不思議には思っていたんです。 どうやら、
公共の探偵(警察官) → government detectives 私立探偵(興信所員) → private detective 諮問(顧問)探偵 → consulting detective
と言う事みたいですね? でもって、ホームズさんは、警察官や私立探偵の相談役という訳なんですな。 シャーロキアンとかから見れば遅すぎる認識かもしれませんが、個人的にはびっくりでした。今までずーーっと「シャーロック・ホームズとは、世界で一番有名な 私立探偵 」だと思いこんでいたので。 やー……やっぱり外国語に翻訳すると、特に子供向きの解りやすい翻訳などだと、いろいろ食い違いが生まれてくるものなんですねえ…… 翻訳の齟齬と言えば、ワトソンさんが最初に飼っていると言って、しかしその後一度も出てこないブルドッグ(“I keep a bull pup,” )についても、あれは実は「自分は猛犬のような癇癪持ちの部分を、心の中に持っている」という比喩表現なのではないかという説があるそうですね。 ……もっともこの翻訳では、ハドソンさんが飼っていた病気のテリアの代わりに、毒丸藥飲まされて御退場と、ちゃんと落ちがついていましたが(^ー^;;)
……って、「壁上の〜」だけで感想長っ(汗) まあ「壁上の〜」だけで193ページ。「池底の〜」は40ページほどですし、やはり二人の出会い話ってあたりでついつい興が乗ってしまうのは、我ながら無理もないとは思いますがvv
では残る「池底の王冠」ですが、こちらは前述の通り「マスグレーブ家の議定書」が翻訳されたものです。 この話は原作だと、「石炭入れに葉巻」とか「ペルシャスリッパの爪先を煙草入れに」とか「マントルピースにジャックナイフで手紙を突き刺し」たり「壁に弾痕でV.R.」といった、彼等の下宿の愉快な実態が描写されているのですが、そのあたりはバッサリと省略されています。ただ「化學の實驗に用ふ藥品や犯罪の参考品やらが取散つて、時には足踏も出來ない程」と表現された程度です。
そして今度は和田さん視点の語りになっている冒頭で、「穂水と同宿してから最う餘程になる」と述懐されていますが……ええと、それは九ヶ月以上が経過してるってことなんですかね?? さらに続いて過去の事件の内容について、穂水さんが語ってゆくわけですが……原作のように、折々に和田さん(ワトソンさん)に語りかけたりしないで、ここからはほぼずっと最後まで穂水さんの一人称状態。 ワトソンスキーには(以下略)
さて今回の各固有名詞は、まずマスグレーブが小松に、執事のブラントンは武良谷(ぶらたに)に、メイドのレイチェル・ハウエルズは下女の花になっています。 地名はモンターギュー街が門徳街(もんとくまち)に、サセックスのハールストンが「砂瀬屈(させツくす)の春須頓(はるすとん)」といった感じ。 そして武良谷が石蓋の取っ手に巻いた「チェックのマフラー」は「辨慶縞(べんけいじま)の手袋」となっていました。 確かに弁慶縞ったらチェックっぽい模様なようですが……何故に手袋?
あとは……原作「マスグレーブ〜」を読んで昔から疑問だったんですが、三百年の間に目印になる樫と楡の木は、高さが伸びなかったんでしょうか? 季節による太陽の位置の変動も問題になりますし……あの宝探しはいろいろと無理があるんじゃないかと言うのは、読者として無粋でしょうか(苦笑)
とかなんとかくさしつつ、一気に読まさせられてしまったあたり、やっぱりホームズ翻案は面白い! わけですがvv さて次はどれに手を付けようかな〜? 呉田博士のシリーズは、助手の扱いがいまひとつだからなあ……
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No.5225
(読書)
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ネットで読めるホームズ翻案その2
2013年10月28日(Mon)
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今日も今日とて、現在ネットで読めるホームズ翻案を追加発掘作業。 その1はこちらから。
■近代デジタルライブラリー - 肖像の秘密 http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/904893
■近代デジタルライブラリー - 斑の蛇 http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/904817
■近代デジタルライブラリー - 外交の危機 http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/905691
探偵博士緒方緒太郎と青島から帰還した退役軍醫和田義雄のコンビ。 「肖像の秘密」は「六つのナポレオン(含む二人の邂逅エピソード)」、「斑の蛇」はそのまんま「まだらの紐(〜コマ51)」、「外交の危機」は「海軍条約事件」。このシリーズでは他に「不思議の膏薬」として「緋色の研究」が出版されているらしいのですが、近代デジタルライブラリーにはありませんでした(しょぼん) なおこれらは大正初期に高等探偵協会によって編集されたもので、著作権は切れているようです♪
さらにさらに、
■近代デジタルライブラリー - シヤロック・ホルムス. 第1編 http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/954226
■近代デジタルライブラリー - シヤロック・ホルムス. 第2編 http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/954227
大正5年発行、加藤朝鳥 訳、保護期間満了vv こちらは一応、固有名詞がカタカナで舞台もイギリスのようですね。 収録は「鴉片窟」「老嬢」「赤頭組」「蜜柑の種子が五つ」「幽谷の秘」「好敵子(女優アドラ)」「鵞鳥」「毒蛇」。 うーん、だいたい分かる気はするんですが、「老嬢」が謎ですね……「幽谷の秘」は長さからして「ボスコム谷の惨劇」かな?
他にも、コナン・ドイルで検索かけるとザクザク出てきますよ……(^ー^;;) ふふふふふ、読みたい物がいっぱいだ〜〜
2014/05/24 追記:
■近代デジタルライブラリー - 英国探偵奇聞録. 続 http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/896685
これも著作権保護期間満了済。 「那翁狂」は恐らく六つのナポレオン。「煙草の灰」と「紅髪組合」はそのまんまですね。 冒頭をざっと見た感じ、レストレードが戸田刑事、ホームズさんが掘夢、ワトソンさんが綿園國手(ドクトル)となってます。 「続」ということは前の巻があるはずなのに、それは収蔵されてないなんて〜〜(><)
2017/09/13 追記:
コメントでご紹介頂きました!
■国立国会図書館デジタルコレクション - 意外の怪物 http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/906970
日本で初めて翻案された『バスカヴィル家の犬』だそうです。 作品情報にはドイルの字もホームズの字も書かれていないので、いままで発掘できてませんでした。 著者は桑野桃華さん。著作権切れてますvv
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No.5226
(読書)
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読み切れるかな(苦笑)
2013年10月29日(Tue)
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間もなく図書館が、耐震構造がうんたらかんたらの補修だとかで長期休館に入るので、今日から一回の貸出数が10冊に増えてました<普段は5冊 返却期限も年明けにまで延びています。 折りしも本日はちょうど返却予定日だったしで、さっそく事前にあれこれ候補をピックアップして、行って参りましたとも。 以前にアスベスト撤去だかなんだかで半年ぐらい休館になったときは、20冊借りられるようになっていたのに出遅れてしまい、本棚は既にスッカスカ。借りたい本は軒並み出払ってしまっていたのですけれど、今回はバッチリ! チェックしていた本はすべて借りられた上に、新しく入っていた先日出たばかりの新刊まで手にできましたvv これ、買おうかどうしようか迷ってたんですよね。ふふふラッキー♪
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No.5229
(日常)
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2013年10月30日の読書
2013年10月30日(Wed)
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本日の初読図書: 以前読んだ短編集「セント・メリーのリボン」のリボンに収録されていた、表題作の続編です。今回はまるまる一冊同シリーズで、四話収録。前作セント・メリーから引き続き、全体的にお話やキャラクターが繋がっています。 なんというか、非常に渋いハードボイルドを思わせます。 荒事はそんなにたくさんはないんです。皆無とは言いませんけど。主役の趣味というか、副業が猪や鳥を撃つ猟でして、銃を取りまわしたりはしますが、それを人間に向けるようなモラルのないことはしません。むしろ淡々と語られる猪猟の描写や銃の手入れの様子が格好良い。 三万六千坪ある山の中で、狼と見まごう大型犬ジョーと共に、電柱の廃材で作られた丸木小屋で暮らす竜門。犬と同じ物を喰い、どこへ行くにも犬を連れ、そして行方の知れなくなった犬を追う。渋いです。 ちなみに電話がカーテレホンってあたり、時代を感じさせますねえ。93〜94年に書かれたお話ですから、二十年ほど前の作品でしょうか。あの頃は自動車電話が、庶民に手の届く中では最先端だったのかなあ。
……話の中に登場するいくつかの人物や事件なども、そういえばあの頃に話題になったような……という気がします。 特に第一話に登場する、『とある人気動物映画を撮影したエセナチュラリスト』は、多分『あの人』のことなんだろうなあ。子供の頃は素直に好きだったんだけど、その映画関係の本当かどうか解らない噂を聞いて、急激に熱が冷めちゃったっけ……
最終話では、依頼人がやたらにフラグを立てまくるので、どうなることかとドキドキしていたら、これまたまさかのああいう結末かとか。依頼人が無事だったのは良いけれど、なにもハードボイルドだからって、そこまでハードな展開にしなくても良いだろうとか思わなくもなく( T _ T ) 1〜3話が、寂寞とした空気の中にも心温まるものを感じさせただけに、ちょっとショックが大きかったです。特に3話目「サイド・キック」は良いお話だったのになあ。 コミック版にも心惹かれるけど、流石にちょっと高すぎる(しくしくしく) そして1話目のトナカイは、結局どうなったのだろう……?
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No.5230
(読書)
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2013年10月31日の読書
2013年10月31日(Thr)
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本日の初読図書: 全10巻で完結した人気シリーズの外伝。 最終巻の終わり頃に語られていた、夕士と古本屋の世界旅行を語る100P程の中編を表題作に、「画家と詩人」「千晶直巳」「クリとシロ」「小ヒエロゾイコン」「あたし、ねこ、ネコ」の五作の短編が収録されています。どれも夕士が世界旅行に出発した19才頃〜最終巻のラストであるアラサーに至るまでのエピソードです。 ラスベガスのお話は、世界旅行に出て三ヶ月目の夕士と古本屋が、千晶の兄である恵のもとに転がり込むのですが、そこにちゃっかり会いにやってくる冬休み中の千晶と、お守りのマサムネさん。をい千晶、もう完全に一生徒としての扱いを踏み越えてるぞ(笑)<今さらか このお話はあんまり盛り上がりもオチもなく、夕士の成長をほのぼのと眺める感じでした。 あとの短編は、最終巻で駆け足で語られたエピソードを、詳しく説明してくれている感じ。画家とシガーのその後とか、千晶の退職と再就職、クリとシロの転生や小ヒエロゾイコンの復活のいきさつ、長谷の起業などなど。 そしてそれらによって微妙に変化してゆく、妖怪アパートの空気。
「時とともに、変わらないものなど何もない。妖怪アパートだって、例外じゃない」
龍さんの言葉が心に染みいります。 けれどそれは、けして悪い方にばかりではなくて。 別れがあれば出会いがあり、人は日々成長して新たな時を刻んでいく。 いつかアパートに新しい『子供』がやってくる時、きっと夕士は前を歩く『大人』の一人として、その子に『作家』と呼ばれるようになっているのだろうなあ、と。 そんなふうに思える一冊でした。
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No.5233
(読書)
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浮いたり沈んだり
2013年10月31日(Thr)
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昨日は夕方からテンション駄々下がりでどうしようかと思いましたが、本日はなんとかどうにか持ち直した模様。 ……どうにも浮き沈みが激しいなあ(苦笑)
ところで、以前に紹介した、小説家になろうの「左遷も悪くない」が書籍化されるらしいですね。イラスト次第では、購入するのもやぶさかではありません。 個人的にウリセスのイメージは、「原獣文書(@なるしまゆり)」の隊長さんなんですが、果たしてどうなることやらvv 活動報告によると萌え絵ではないとのことなので、期待しておきたいところです。 とりあえず11/11にはダイジェストに差し替えられるそうなので、読みたい方はお急ぎでどうぞ。
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No.5234
(日常)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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