よしなしことを、日々徒然に……
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 2017年06月30日の読書
2017年06月30日(Fri) 
本日の初読図書:
■二度目の人生を異世界で 〜それを壊してしまうらしい
 http://ncode.syosetu.com/n6332bx/

「おめでとーございます、貴方には異世界に転生する権利が与えられることとなりましたー! これはとっても珍しいことで、めったに無い、言わば宝くじの1等に当選したようなものなのです! 嬉しいですか? 嬉しいですよね?」
唐突に絶好調で畳み掛けてくる幼女の顔面めがけて、彼 ―― 功刀蓮弥(くぬぎれんや)は勢いをつけて容赦なく、微塵もためらうことなく、前蹴りを放った。彼は年齢差別もせず、男女平等主義を掲げていたのだ。
勢い良く飛んでいった幼女だったが、どうやらダメージはほとんどなかったらしい。戻ってきた彼女から改めて詳しい話を聞くと、蓮弥は死んだのだと言う。享年94歳。老衰による大往生だったらしい。現在の彼は、いわゆる神さまの領域に魂だけで存在しており、さらに記憶などをすっぱり初期化した上で精神も18歳ぐらいの状態に設定されているのだと言う。
何故そんな真似をしたのかというと、幼女神さまは蓮弥へとある異世界に行ってほしいのだと言う。その異世界は幼女神さまが作成して管理しているもののひとつなのだが、そこの運営を任せている管理者 ―― 異世界の住人からすれば、それこそが神さま ―― 達が勝手な真似を始め、上位者である幼女神さまの介入を拒んだあげくに自分達の担当する種族で陣取りゲームに興じている始末。その結果、世界を維持するためのリソースとやらが流出していっているのだという。放置すればその世界は遠からず崩壊する。しかし無理やり幼女神さまが介入すれば、その不安定な世界は天変地異を起こし、世界は無事でも住人がただではすまない。そこで蓮弥の魂に当面をしのげるだけのリソースを添付して、送り込みたいのだと。
「リソースだけを持ち込めるならこんなお願いはしないんですが、どうしてもメールに添付するファイルがファイル単品で送れないように、誰かの魂に添付する形でしか現状送り込めないと言うことなんです」
うなだれる幼女を見ながら、蓮弥はため息をつく。知らなければ他人事で済んだ話だったが、知ってしまった以上、そんなことは自分の知った事じゃないと知らん振りを決め込むのも、なんだか気が引けてしまう。
しかも世界を渡れる魂の適合者は、5,630,000,000分の1人しかいないそうで、蓮弥が断ればまた最初から探し直しなのだと聞けば、なおさらだ。
行った先で死んだ場合また自動的に幼女神さまのもとへ戻り、次の転生は希望に沿った形を融通してもらえると言う。どうせ一度は大往生した身。あちこちを旅しながら、うまいものを食べつつのんびり過ごすのも良いかもしれない。
そう思った蓮弥は、元の世界の知識はあっても記憶はない状態で、異世界へと送り込まれることになった。
とりあえず容姿は十人並みで、健康な身体に。ある程度の魔法は使いたい。そしていきなり最強にしてくれとは言わないが、鍛錬すれば結果として跳ね返ってくるようにしてほしい。
それぐらいのざっくりした希望を反映してもらい、蓮弥は異世界へと旅立った。
彼は知らない。その後、幼女神さまと天使の間で交わされた会話を。
「主様、あの功刀蓮弥ってどんな人だったんですか?」「知らない。人一人なんて、世界全体からしてみれば、小石程度の代物だよ? 海に小石を投げ込んだら津波が起きましたーとか言うなら別だけど、小石の立てるさざ波程度が一体なんの支障になると言うわけ?」「そうですか……」「ま、送り込んだ責任はある手前、ちょっと調べてみようか」
そして、その結果が。
幼少期より剣道を嗜み、15歳で武者修行として中国へ渡り黒社会入り。さらに世界大戦で従軍した際には、刀一本で大人数へ切り込み生還する様から「剣鬼」「ブレードオーガ」などのコードネームで畏怖された過去を持つというものであった。その生涯殺害数、5730名。すべて斬殺。戦争が終結してからですら、4桁の数を殺しているはずなのにも関わらず、生涯で一度たりとも犯罪者としてカウントされたことがなく、畳の上で老衰死できたというのもすさまじい。
「……リアルチートキター?」
せいぜい1000万前後しか人口が存在しない世界に、素の状態で五千人殺し得る人間を、さらにチートっぽいスキルまでつけた上で送ってしまったのだ。
「小石かと思ったら、核爆弾だった!」「津波、起こせそうですねぇ」
それまでとは別の意味で頭を抱えた彼女らをよそに、蓮弥は二度目の人生を異世界で、自由気ままに満喫し始めるのである……


超長編、連載中。書籍化済でダイジェスト化なし。
清々しいまでに主人公無双。そしてどう見てもハーレム状態ですが、当人はきっぱりと否定。別段突発難聴で鈍感スルーしているのではなく、打算からの色仕掛けは面倒だし、小娘に興味はなあ……という感じでずーーっと言い寄られるのを(アイアンクローとかで)退けてましたが、終盤になってようやく一人とくっつきました。当人は重婚とか倫理的にどうなんだ? と言ってるので、そっちの展開には行かないと思いたいです。

それにしても長かった……半年ぐらい前に172話まではざっと流し読みして中断していたのを、改めて最初から手を付け直して、そこから二ヶ月ぐらいかけてようやく最新話まで追いつきましたよ(というか、9割がた読み上げry)。現在363話まで行ったところで、ようやく魔王城に突入。その段階で既にテキストファイル6MB近く。書籍化済みの巻だけでも現在15冊出てるぐらいです。
コミカライズもされてるんですけど、これマンガで全部描いていこうとしたら、いったい何冊必要なんだ……(汗)

内容的にはもう、前述の通りとにかく主人公無双。
努力を惜しまないし修練も割りと好き(?)な性格なので、最初に「絶望的に魔力の量が少ない。許容量が普通の人の半分以下だ」と言われたのを真に受けて修行を開始。初級魔術の光明をひたすら連続使用、魔力を枯渇させては回復させる修行を延々と繰り返し。そこへ神さまから貰った〈超回復〉と〈成長限界突破〉が組み合わさった結果、常識外れの回数の修行を、常識外れの速度で実行し、常識外れの成長速度でもって成長限界を解除された能力を育てているという状態に入った結果、当人は「才能ないんだよなあ」と信じたまま、わずか数日で化け物クラスの魔力を保持することにww
そこへリアルチートな剣技と、裏街道を渡ってきて良い感じに現実主義になりつつ信念も失っていない性格が相まって、どんどんどんどん揉め事に巻き込まれては解決し、手に負えないことに(当人が)なっていきます(笑) もはや各種族の勇者(いちおういる)が束になっても絶対に勝てないレベルww
大戦での従軍経験があるためか、記憶を消されていても「非戦闘員(特に学生)が戦場へ出ること」「自分や誰かが飢えること」に対する強い忌避感を残しており、そのためにいろいろと余計なことに首を突っ込む羽目にも。でもそういう人間的なところがあるからこそ、キャラに親しみが持てるんですよねえ(しみじみ)

おおむね1〜2週間ごとにかなりの文字数で更新されていますが、話の進みは相当に遅いのが難点か。
現在連載中の9章目「魔族領攻略戦らしい」で連載終了……してくれると良いんですが……(苦笑)


そして「人狼への転生、魔王の副官」も、本日付けでついに連載が終了しましたね。
マ抜けな〜といい、長編作品が完結してゆくのは、寂しさもありつつ、ホッとできる部分もあると思うのでした。
No.8300 (読書)



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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。

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