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知っていると、レース編みの他にも役立つかもしれない、ちょっとした小技のご紹介。 固く締まってしまった、結び目のほどき方です。
タティングレースをしていると、しばしば「糸の長さが、あとほんのちょっとだけ足りない(泣)」とか、「一箇所だけスプリットリング作らなきゃ」などの理由で、糸を一時的に仮繋ぎすることがあります。
こんなふうに、別シャトルの残り糸に繋いだり。 また人によっては、いちいちシャトルの穴に糸を通すのが面倒だからと、最初から短い糸をつけておいて、そこに使用糸を繋いで巻く人もいらっしゃるそうです。で、終わったら結び目を切って取り外す、と。
確かに固く締まってしまった結び目は、ほどくのが大変なもの。まして細糸ならなおさらのこと。
……しかし、そもそも糸の長さが足りなくて仮繋ぎしたのに、結い終わってからさらに糸を切るとなると、始末時に使用できる長さが余計に短くなってしまいます。たとえそれがわずか数ミリの長さでも、少しでも長く残したいという場合がある訳で。
そんなあなたに、糸をほどく小技。 ……なにを今さら、な。一般常識かもしれませんが(苦笑)
ともあれ。 まず糸を仮繋ぎする時は、必ず本結び(真結び)にしましょう。
縦結び(固結び)や止め結びだとアウトです。タティングの糸始末時に推奨されている、はた結びや外科結びも駄目。 必ず同じ糸が同じ方向から出ているように。これがまず基本です。
ほどく時は、どちらか一方の糸を、まず両側へ向かって広げます。
力任せで構いません。広げている方の糸がまっすぐになるまで、ぐいーーーっとやります。
すると結び目が裏返って、通常のタティング1目の状態に変化。 あとは指や爪で挟むように固定して、まっすぐになった芯糸を引っ張ったら……
ほどけた(^^
かなり固く締まった細糸でも、このやり方でたいてい、切らずにほどくことができます。 思い切り結んだ#40の糸でも、ほらこの通り。
日常生活の中でも、たとえばゴミ袋の口や弁当包みの結び目など、固く締めすぎてほどけなくなった時、この方法を知っていると非常に便利。
……ガールスカウトで教わったロープワーク、地味にいろいろ役立っているよなあ……(しみじみ)
なお、こんなふうにほどける可能性があるので、逆に糸始末時には本結びを使わないほうが無難です。 私は二回目を二度からげるタイプの外科結びを愛用しています。あれ細かいところ見えなくても、手探りで結べるからありがたくって……<最近遠視と乱視に加えて、さらに近視と老の眼がですね(−ー;)
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No.8145
(創作:: タティングレース)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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