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タティングレースにおいて非常に面倒なのが、糸を繋ぐ際の端始末です。 初心者向けサイトにはだいたい、「糸同士をこま結び(本結び)してから3ミリほど残して切り、手芸用ボンドをつけて、裏側の目立たない位置で接着する」といった感じの説明があります。しかしそれは、いささかスマートではありません。 もうワンランクアップすると、「こま結びしてから、残った糸を針で周囲に縫いこむ」という方法が紹介されています。 これはなかなか悪くない方法です。 ……ただ不器用な私がやると、うまく糸の間に縫いこむことができず、結果的に全体がヨレたり歪んだり、切った端がピンっと表から見えちゃったりしてしまいます(´・ω・`)
で、あちらこちらのサイトや動画を拝見してみた結果、私なりには、こんな感じのやり方にたどり着きました。
まずは、一個目のシャトル(この写真だとべっ甲色の方)の糸が残り少なくなった時点で、同じ糸を巻いた新しいシャトル(この写真だと焦茶色の方)を用意。 ブリッジを作り始める段階で、この新しいシャトルの糸も添えて、2本いっしょに内部へ結び込んでいきます。
いろいろ試行錯誤してみましたが、結局はシャトルを2個いっしょに重ねて持って、通常通りに結っていくという単純な方法が、私には一番やりやすかったです(笑) その分、糸はいくぶん多めに残る羽目になりますけれど、どうせ百均の糸ですしね。20cmがとこ浪費する程度で仕上がりが綺麗になってくれるなら、それも良し!
でもって、 そうやって最初のブリッジを2個のシャトルで作り終えたら、シャトル同士の糸をこま結びして固定します。
結ぶ前に糸を引っ張って、ブリッジをきっちり締めておくのがポイント。 あとこま結びは裏側で行い、順番も2回絡める → 1回絡めると、通常の逆の順番で。 そしてこま結びができたら、糸の少なくなっているシャトルは休ませて、新しい方のシャトルだけで次のリングを作成します。
リングが完成したら、次のブリッジは再びシャトルを両方持って、芯糸2本で結っていきます。 そこまで行ったら、その後は新しいシャトルだけで続きを作っていきます。
新旧シャトルの糸をこま結びで繋いだ、その前後のブリッジ二箇所だけ、芯糸が2本になっています。
最後は、途中から出ている新しいシャトルの結び始めと、旧シャトルの糸を、ちょっと引っ張り気味にして切り落とせば……
こんな感じになります。 該当部分のブリッジが多少太めになり、固さも増している感じはしますが……まあ遠目では判らない判らない♪ っていうか、自分でも後から繋ぎ目を探そうとすると、けっこう見つからなかったり(笑)
以上、自己流シャトルの糸がなくなった場合の繋ぎ方でした。 糸玉の糸を継ぎ足す場合とか、近くにブリッジがなくてリングばかりのパターンの場合とかは、また話が違ってくるのでしょうが……まあその時はその時ってことで。
一度リングの中に古い糸を結びこむのも試してみたんですけど、これがけっこう難しくって(−ー;) やってやれないことはないんですが、無理に試すぐらいなら、多少糸を無駄にしても手前のブリッジで作業したほうが良いと結論しました。
あと、最後の結び終わりだけは、どうしても針のお世話になるしかありませんねえ。 事前にテグスなどの細い導入糸を内部に結び込んでおいてから、その導入糸にレース糸の端を通して内部へ入れ込んでゆくという、マジックスレッドなる技法もあったりしますが……失敗(導入糸が途中で切れるなど)した時のリスクが高そうなのと、難しそうなのとでちょっと挑戦するにはハードルが高く。
まあ、ダイソーで買ったワンタッチ針を使い始めたら、縫いこむのもだいぶやりやすくはなりましたけどね。 それでも針による糸始末は、なかなか難しくかつ面倒です。
あ、でもワンタッチ針って、試してみたら#20の糸さえも通りました。 これほんっとに便利ですわ。店頭から消えない内に、もう2〜3パック買っとこうかしら……?
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No.7748
(創作:: タティングレース)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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