よしなしことを、日々徒然に……
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 2014年12月24日の読書
2014年12月24日(Wed) 
本日の初読図書:
「ハルジオン〜口だけ野郎一代記〜(小説家になろう)」〜ふざけんな! エンジェルだろ当時の俺! いや、今だって大天使だよ!!
 http://ncode.syosetu.com/n9485cg/

二十一世紀末、世界各地に不思議な“孔”が空いた。
その内部はゲームで言うところのダンジョンのようで、様々なモンスターと、金属や薬草、その他諸々の摩訶不思議で、そして尽きることない資源が存在している。人類は試行錯誤して“孔”と付き合ってゆく方法を模索し、三世紀が過ぎる頃にはもう、その存在は非日常ではなくなっていた。
孔によってもたらされた恩恵により、人々の中には常人を越えた膂力や魔力と言った才能を持つ存在が現れるようになり、彼らの多くは冒険者として“孔”に潜っては、様々な資源を採取してくる。もはや世界は“孔”の存在なくして成り立たなくなっていた。
当然、冒険者という職業も、重要なものになっている。各地に冒険者を養成する学校ができ、そこを卒業した人間は、たとえ冒険者にはならずとも、民間企業への就職に有利に働くという。
そんな冒険者学校に、一人の少年が入学を志望した。彼の名は春風紫苑。漆黒の髪にヘーゼルの瞳を持つ、剃刀のように鋭い美貌を持つ無表情な十五歳。その適正は後衛の補助魔法で、力の強さはごく平均的なものに過ぎなかった。
しかし紫苑は、入学試験で起きた悲惨な事故を期に、教師達の目に留まる。確かにその戦闘能力は平々凡々。だが過酷な状況下においての判断力、精神力、そして仲間を想って泣ける魂の高潔さが、評価されたのだ。
かくして彼は、その実力からは異例とも言える抜擢を受け、最高レベルのAクラスへと入学することになった。そこで能力は高いがクセの強いメンバーと、否応なしにパーティーを組まされる。
ドイツ出身で槍の名手だが、強さを追求するあまり他のことをおろそかにしがちな少年、ルドルフ・フォン・ジンネマン。
目に見えぬ強靱な糸を自在に操る、旧家育ちの浮き世離れした少女、醍醐栞。
一分以内なら、たとえ心臓を吹き飛ばされても大丈夫だという強い回復魔法を扱えるものの、対象に触れなければ能力を発揮できない桝谷麻衣。
そして命をチップに危険と戯れることを至上の悦びとする、狂気の前衛 外道天魔。
そろいも揃って優秀である代わりに、非常に付き合いにくいパーティーメンバーだった。
しかし紫苑は誠実なその言葉と態度で、ほどなく彼らの尊敬を集め、リーダーとして強い信頼を寄せられてゆく。
けれど紫苑には、誰にも知られていない、とんでもない秘密が存在していて……

現在60話ちょいだったので気軽に読み始めてみたら、予想以上に一話一話が長くって、最新話に追いつくのに三日ぐらいかかってしまいました。
えー……タイトルからもお判りの通り、主人公の本性は口だけ野郎です(笑)
人の心を打つその弁舌も、時に流される清らかな涙も、すべてが保身の為だけにその場ででっち上げられた、演技と嘘八百ww
台詞の前後に( )でその時の本音が綴られてるんですが、まあ、その内面のゲスいこと。地の文でもツッコミが追いつきませんww
彼が考えていることはただ一つ。己の見栄、のみ!
むしろ見栄を守るためであれば日々の細かい努力を惜しまず、それどころか自分の腹だってぶっ刺すし、命さえかけられる。無様に生きて他人に嗤われるぐらいであれば、美しく死んで、死後にその行いを称えられることを望むあたり、いっそブレなく突き抜けています。
あ、ちなみにパーティーメンバーを含めたその他の人間に対しては、まったく思い入れを持っていません。むしろ常にすべてをディスりまくり。自分より優秀な存在はみんな死ねとか、普通に思考しています。
現在の一番の夢は、誰にも後ろ指をさされることない状況で危険なAクラスを抜け、平凡な成績で大過なく卒業し、民間企業に有利な条件で就職すること。そのためには「パーティーメンバーがダンジョンで全滅し、自分だけが生き残れば、これ以上仲間の死を見たくない……って泣いて見せて、格好良く冒険者を止められるよな」って本気で考えてるってあたり……(汗)
しかしそんなこんなな内面を一切周囲に悟らせておらず、完璧にコントロールできる表情筋と涙腺を駆使し、心に傷持つ人々を脳内で「(ザマァww)」と悦に入りつつ、「(ここで何もしないと、俺の評価が下がるからな。チッめんどくせえ)」と舌先三寸で慰める結果、周りからの評価はうなぎ登りの天井知らず。
そしてどんどん増えていく恋人志望は、彼にトラウマから救ってもらった結果、紫苑至上主義と化し、世間的な倫理観を遠く彼方へすっ飛ばした ヤ ン デ レ ヒ ロ イ ン ばかり(笑)
どうしてこうなった、と嘆くも、す べ て 自 業 自 得 。

更新ペースがそこそこ早く、文章量も多いので今後も楽しめそうです。
……ただ紫苑が本当にゲスで、常に周囲をディスりまくり。あと一章目からざっかざっか人が死んでいくし、猟奇的な展開も多いので、そのあたり苦手な方は要注意です。
まあ、なんだかんだで紫苑は抜けているところも多いので、思考がゲスくてもどこか憎めないんですけどねvv


あと関係ないですが、小説家になろう繋がりで。
403 シングル・ルーム」がついに完結しましたね。
最後がちょっと駆け足だったのがもったいなかったけど、今回も壮大なお話を楽しめました。新月さんの次作、今度は最初からリアルタイムで追っていけるといいなvv
No.6454 (読書)



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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。

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