2014年05月04日の読書
2014年05月04日(Sun)
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本日の初読図書: 和時計技師 → バーテンダー → ショコラティエ → 刺繍職人と、一流派遣教師の仮面をかぶってきたクラクラ先生。今回は陶工教室です。 ……表紙イラスト、まったく中身に関係ないやん(苦笑) これはあれでしょうか、キツネとタヌキの化かし合い的なものを狙っているのかな? 前回でついに正体がほぼ確定した特捜司法官候補生。しかし何故か姿を消すでもなく、これまでと同じように十蔵の前に現れてはいつも通りに過ごしております。十蔵もほぼ確信を持ちながらも、直接問いただす訳にもいかず、気付かないふりを続けながら、内心であれこれと思いを巡らしています。 ……そして意外なことに、相方もまた、うすうすはそれと察しているのでは? という描写のあったあたりが、今回の表紙の意味するところなのかもしれませんね。
三人が三人とも心のうちで秘密を判っていながら、何も言わずに変わらぬ生活を続けている。 ―― 否、あるいは特捜司法官候補生ただ一人だけは、気付かれていることに気付いていないのかもしれない。 未だ研修途中の未熟な彼は、犯罪者の心理こそよく知っているが、相手への好意ゆえにあえて黙して語らない、そんな心の機微にはまだ疎いのではないか。人間ではなく、合成人間であるがために ―― と。 そんな感じでぐるぐるしていた十蔵くん。 おかげで今回は、肝心の事件に入るまでに時間がかかったような気がしました。 死体が登場するのは全体の半分近くが過ぎてから。そして十蔵がどうしてその学校に潜入する羽目になったのかが判明してから、本編が終了するまでは40Pぐらいしかありません。ちなみに264Pある全体のうち50Pぐらいは番外編なので、本編は200Pぐらいしかないです。おかげで「まさかこの人が犯人ってのは引っ掛けでしょう?」という人がまんま犯人でした(苦笑) まあ、犯行動機とかはひと捻りあったし、孤島の全寮制学校という閉鎖空間における情報伝達の妙とか、なかなか楽しめる部分はありましたけどね。 学園七不思議の成立における、口伝の変異とか噂が誤報に変わってゆく過程の心理とかは、「かくれおに」を書いた時に調べたっけなあ(懐)
なお今回、一番「おお」と思ったのは、やはり「曜変天目茶碗(稲葉天目)」についての薀蓄でした。 文章を読んで、綺麗そうだなあとはなんとなくイメージできたのですが、ネットで画像検索したらまあ! 目を奪われるとはこのことか。ネットの粗い写真でここまで美しいんだから、実物を色んな角度から見たら、キラキラしてもっと素敵なんでしょうねえ(うっとり)
■世界の謎と不思議: 国宝 曜変天目 茶碗の中の宇宙 http://pub.ne.jp/sakura2011/?entry_id=3870613
もともと自然釉で、虹色がかった銀になっている風合いが大好きなのです。それが黒い地肌に舞い散って、ほんのり青味を帯びて、それでいて茶碗の外側は黒無地。もしもこれでお茶を点てたなら、地味な黒い茶碗を傾けて呑んでいくごとに、目の前に宇宙が現れてくるのではないでしょうかvv ※国宝でお茶は飲めません そりゃあ織田信長も気に入るだろうよと、なんだか深く納得しました。
……そのうち日月堂で晴明くんが天目茶碗について語り出したりしたら、ああ、と暖かい目で見守ってやって下さい(笑)
あと、今回は「自分は模倣が出来るだけの偽物にすぎない」と思い込んでいる十蔵くんに、ゲストキャラのイエティ先生が、意図せずして救いとなる言葉を放ってくれたように思います。 見たものを模倣しているだけとはいえ、本当にそれだけであれば、手の大きさなどが違う十蔵が、まったく同じものを作成できるはずがない。十蔵は目で見たものをちゃんと自分なりに吸収して、自分の手や体格に合わせた絶妙な動きを行っている、と。 十蔵はそれでもまだ納得できていないようでしたが、読者としてはいろいろ腑に落ちた気がします。だってねえ、やっぱり映像をまったくそのまま模倣しただけじゃあ、周囲の環境を参考映像と完全に同じにできない以上、一流の職人の仮面を完璧に被ることは不可能だと思いますもん。 そこには確かに、十蔵自身の持つ「プラスアルファ」があるのだ、と。 そう思いたいのが読者の心情なのでした。
あと巻末恒例の後日談的番外編、今回は複数人が集まってのコンゲームっぽくて、これまた面白かったです。 お前は詐欺師にしかなれない ―― という父親の言葉に縛られていた十蔵くんの世界が、良い意味で広がっていくようだと思いました。
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No.5789
(読書)
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なにが原因なのだろう……
2014年05月04日(Sun)
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我が家のDVDデッキは、何故かときどき録画がおかしくなります。 録画した番組の画面表示が縦に伸びたようになって、そのぶん映像の上下が画面外にはみ出してしまうのです。テレビやデッキの画面設定をいじって「シネマ」とか「フル」とかを選んでも、余計にはみ出す量が増えるばかりで、いっこうに改善されません。 ……それだけならば、放送された内容の方を疑うべきかもしれませんが、ところがこの録画をHDDからDVD−Rに落として、ポータブルプレイヤーで再生してみると、ちゃんと全部の画面が表示されるのですよ。 ……まあ、最初はやはり縦長になるので、一度画面表示をいじる必要はあるんですが。
つまり、録画された中に、全ての画面情報は含まれている訳です。それが何故かデッキで再生すると表示されない。先日テレビを買い替えたのに同じ現象が起こるということは、問題はテレビでも放送でもなく、やはりDVDレコーダー。
……なんでや!?
せっかく高画質で録画したDVDを、ポータブルプレイヤーのちっちゃい画面で眺めるのはちょっぴり切ないです。 せめてパソコンで再生できればまだしもなんですが、私のノートは市販のDVDソフトは見れるのに、テレビを録画した奴は再生できないんですよ(しょぼん) ……いっそデスクトップだったなら、モニターにポータブルプレイヤーをケーブル接続すれば、大きい画面で再生できたかもしれないのになあ……
といきなり愚痴るのは、数ヶ月待ちに待って楽しみにしていた、SHERLOCKの「バスカヴィルの犬」の録画が、上下切れてしまったからなんですが _| ̄|○ なんでだ、先週の「ベルグレービア〜」はちゃんと録画できてたのに、なんで昨夜はダメだったんだ?? 確かグラナダ版や、剣客商売の録画でも同じことが起きていました。ケーブル放送で見ているCHで起きる頻度が高いのか? 問題はCATVの方?? ともあれ、非常に、ひっじょーーーに残念です。
いつの日か今のレコーダーが壊れて新しく買い換えたら、その時はこのディスクもちゃんと再生できるようになるんだろうか……? むしろ対応してないとか言われて、今持ってる録画済DVDが全部使えなくなる方が、可能性高そうな気がする(汗)
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No.5790
(電脳)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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