よしなしことを、日々徒然に……
※ 2018年以降の記事は、別ブログの方へUPしています ※
新しいブログへは こちら からどうぞ。



 更新情報(2013年09月27日)
2013年09月27日(Fri) 
閲覧室の「その他書架」で、押川春浪の著作権切れテキスト、「ホシナ大探偵」の二章目をUPしました。
比較的短めです。章によってだいぶ長さに差があるので、コンスタントにUPしようとすると、なかなか厳しい部分もありますね……

今回の見どころは何と言っても、代理で調査に行った渡邊君が「保科君の腕前では、失敬だが是丈の材料は得られまいと、内々快心の微笑を禁じ得なかつた」と鼻高々になっているところでしょう。あとからボロクソにけなされる様子が目に浮かぶ、それがワトソンさんもとい渡邊君クォリティvv

そして地名の類はローザンヌが京都に、バーデンが名古屋に、モンペリエ、ル・ド・トラジャンが桃戸町になっています。
人名は支配人のメーザー氏が茂佐(もさ)君に、召使いのマリー・デヴァインが鞠子(きくこ)といった具合。
そもそも前回からして、倫敦が東京(江戸)になっていて、トルコ風呂が「上方浴(かみがたゆ)」になっているあたり笑いどころでしょう。
原作では別の事件で動けなかったはずのホームズさんが、「父親の危篤」という、これまたファンとしては気になりまくる理由で東京に留まっているのも見どころかと♪
No.5151 (更新)


 2013年09月27日の読書
2013年09月27日(Fri) 
本日の初読図書:
「死刑か無罪か(近代デジタルライブラリー)」手塚雄
 http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/903024

引き続き、手塚雄さんのホームズ翻案 本田宗六バージョンを読み読み。
今回の原作は「ボスコム谷の惨劇」です。

相変わらず安定の日本名は、ワトソンさんの代診をしてくれるアンストラザーさんが朝吉、ジョン・ターナーは棚橋常二、ジェームズ・マッカーシーが卷山善二で、ボスコム谷が保須谷、パディントン駅が蜂澤停車場といった具合(笑)
ちなみにレストレードが虎澤だったのは、やはり猛獣のように勇ましい刑事さんって事なんでしょうか。あ、彼と知り合った「緋色の研究」は、文中で「驗血探偵事件」と称されていましたvv

そして前回の「紳士か乞食か」では、登場人物紹介を読んでなかったので気付かなかったのですが、和津さんの職業が休職軍人になってます。え、元軍人の現町医者じゃなくって、休職してるだけの現役軍人なんですか? ワトソンさんって元々そう言う扱いなの?? だとしたら現代版 SHERLOCK のバスカヴィルで、ジョンがなにやら身分証明証を見せて軍事施設に入っていったのも理解できるんですが。
ちなみに本田さんは今回だと「探偵家」、「紳士か乞食か」では「素人探偵(和津さんは休職軍醫)」でした。あれ? ホームズさんって、世界で最初のプロの諮問探偵だったんじゃないんだっけ。
あとレストレードこと虎澤さんが、警察ではなく探偵っぽいです。登場人物紹介では「刑事探偵官」と書かれていて、登場時には「探偵本部の虎澤」となっています。これは私立ではなく公立の探偵 = 警察の刑事ってことなんでしょうか??

話の内容的には、ボスコム谷〜自体をあまり覚えていないので、なんとも言いようがありません。でもやっぱり「らしい」雰囲気は随所から立ちのぼっていました。
たとえば湿地帯に防水布を敷いて腹這いになって、透鏡(レンズ)で犯罪の痕跡を調査する本田さん。このシーンはパジェットの挿し絵にあったような記憶が。
そして本田さんが「烟管や、葉卷や紙卷の灰殼を百四十種も掴まへて小册子を著はした」という自己申告も、あったあった! と頷いてしまうところvv

やー、これで四作ホームズさんの翻案ものを読んだ訳ですが、どれも当時の時代を考えると、びっくりするほどちゃんと「ホームズ」していて驚かされます。
そりゃ確かに、名前や固有名詞や服装なんかは、いかにも当時の日本らしくアレンジされていますけれど。
でも昨今の原作付きTVドラマなどと較べると、ずーーーーっと、原作に忠実で、そして『愛』が伝わってきます!
この話は面白いんだぞー、みんなに読んで欲しいんだよーー!! という気持ちが文面から立ちのぼっているような感じvv
それだけ古くから世界中で愛されてきたんだなあ、ホームズさんは、となんだかしみじみしてしまいました。

……私達がいま普通に読んでいる日本語訳も、百年ぐらい後の人達の目で見たら、思わず吹きだしてしまうような翻訳なんでしょうかねえ?

2015/09/03 追記:
著作権切れに付き、テキスト入力して公開することにしました。
閲覧室の「その他書架」にUPしています。
No.5152 (読書)


 金曜日で良かった
2013年09月27日(Fri) 
夕方、母がいきなり部屋へやってきて、「耳鼻科まだやってるか調べて!」とか言い出しまして。
どうしたのかと思ったら、TVを見ていたらいきなり耳がおかしくなったと。良く聞こえない。水の中にいるみたいな感じがする、と。
それを聞いて頭をよぎったのが、「突発性難聴じゃないだろうな(汗)」でした。
私も詳しくはないんですが、以前2chの某難聴スレッドで見かけた書き込みの中には、いきなり前触れもなく聴力が低下して、数日内に手当てしないと治らないとかいう症例があったはず。
慌ててネットで検索、一番近くにある耳鼻咽喉科を調べたら、幸い金曜日の午後は18時まで診療受付可とのこと。速効で車を出して、母を連れて行きました。
……その際に、読みかけの本をひっ掴んでいく余裕があったのは、まあご愛敬(苦笑)

で、もって。
やっぱり「突発性難聴」だったそうです。

■難病情報センター | 突発性難聴
 http://www.nanbyou.or.jp/entry/164

お医者さんや看護士さんから、何度も「いつからおかしくなりました?」と訊かれて、「二十分ぐらい前です」「そろそろ三十分ですかね」とか回答してたそうで(笑)
いやでも「治療は早ければ早いほど良いんです」って言われたとのこと。週末休診に引っかからなくて、本当に良かったです(真剣)

突発性難聴についてざっと調べてみたら、やはり発症後二週間以上を経過すると、治療しても治りが悪いみたいですね。あと高齢者も予後不良の因子に数えられるらしいのが、いささか不安を誘いますが……

ともあれ、とりあえず点滴を二本ほどしてもらって、血流を良くするとか言う薬も一週間分出してもらえました。
明日も午前中は病院が開いているので、今日の点滴が効果を上げているかどうかを確認しに行って、その結果によってはまた点滴を受けることになるそうです。

ちなみに本日の私は、母が点滴を受けている間、代理で処方箋を受け取って薬局に行ったりとかしてました。それでも時間が余ったので、持っていった本はしっかり役に立ちましたよ。診療が終わって帰宅する頃(一時間半後ぐらい)には、もうあと20ページぐらいしか残ってなかったッス。ギリギリだった……(ため息)

そして病院から帰った母は、今のところ耳鳴りや閉塞感からくる気持ち悪さも収まったし、耳も普通に聞こえるようになっているそうです。この調子なら、安心しても大丈夫……かなあ?

ちなみに病院で点滴を開始する際、看護士さんに訊かれたそうです。

「時間が掛かるって お付きの人 に伝えた方が良いですか?」

……私はジョブ「付き人」だったのか(笑)
No.5153 (日常)



<< 2013年09月 >>
Sun Mon Tue Wed Thr Fri Sat
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。

サーチ :


 最新の記事
 更新情報(2013年09月27..
 2013年09月27日の読書
 金曜日で良かった

 リンク
 神崎へメール
 私立杜守図書館
 蔵書リスト

 

   

 ブログ内記事検索:
 
 AND OR  


Back to Home...

[管理用] [TOP]
shiromuku(fs6)DIARY version 2.41