よしなしことを、日々徒然に……
※ 2018年以降の記事は、別ブログの方へUPしています ※
新しいブログへは こちら からどうぞ。



 2013年03月21日の読書
2013年03月21日(Thr) 
本日の初読図書:
4003118111江戸川乱歩短篇集 (岩波文庫)
江戸川 乱歩 千葉 俊二
岩波書店 2008-08-19

by G-Tools
ドラマ「ビブリア古書堂の事件手帖」にまんまと乗せられて、借りてきちゃいましたよ(笑)
この本の収録作は、

「二銭銅貨」
「D坂の殺人事件」
「心理試験」
「白昼夢」
「屋根裏の散歩者」
「人間椅子」
「火星の運河」
「お勢登場」
「鏡地獄」
「木馬は廻る」
「押絵と旅する男」
「目羅博士の不思議な犯罪」

の12作品。
乱歩を読んだことがない人でも、タイトルぐらいは目にしたことがあるだろう話がけっこう含まれているあたり、やはり名作をピックアップしてあるのでしょうか。
ちなみにD坂〜と心理〜と屋根裏〜は、明智小五郎が登場する物語です。
読んだ感想としては、んーーー、やっぱり微妙、かな。個人的な感想ですが。
ほぼ一日で読み切っちゃったあたり、おもしろいことは確かなんですが……この一種独特な世界観にどっぷりと耽溺するには、自分はもうスレちまったというか。もう少し若い頃に読んでいたら、良かったかもしれません。それこそ漫画家のJETさんが描かれる、幻想怪奇に夢中になっていた時期にとか。
そう、まさにJETさんの世界です。というか、JETさんご自身が横溝正史とか乱歩の大ファンだと公言してらっしゃるので、むしろあの方の世界観の根元こそが、ここにあるのでしょうが。
いくつかの作品には、附記として言い訳めいた乱歩の後書きがついているのも、ちょっと興が醒める点でした。
良いじゃん別に尻切れトンボでも。むしろそこがまた、たとえて言うなら手足のないトルソーめいた、一種アンバランスな中にも想像の翼をたくましくさせる、曰く言い難い面白味を出していると思うのですよ。
特にデビュー作だという二銭銅貨など、読者に「なんだよそんなオチかよ〜〜」と思わせておいて、最後の最後に「え?え?どういうこと??もしかしてそういうことなの!?!?」と思わせる記述が心憎いです。
「白昼夢」の脈絡のないオチなさは、まさにJETさんの絵で思い描きたいところ。
「人間椅子」はまた、終わり方が格別ですね。この本に収録されている中では、この話が一番好きかもしれません。それは私もまた、ある程度文章を書く人間としての視点を持っているからでしょうか。
「鏡地獄」のストーリーはネタとして知っていましたが、改めて読むと、それを最初に思いつくその発想に唸らされます。そしてどれだけ想像しても想像しても、『彼』がどんな光景を見たのかが思い浮かべられません。今の技術なら再現することは簡単なのでしょうが、果たしてそれは許されるのか。そしてその光景を見てみようという、その勇気を持つ人間は存在するのか。 ……実はもう、どっかの記念館とかに、実物が存在したりして(笑)
「押絵〜」は、ちょっと京極夏彦の作品を思い出しました。軽くトラウマって一回しか読まなかった……魍魎でしたっけ? 「ほぅ」ってやつ。あのラストシーンは、あるいはこのお話のオマージュだったのかも。

さて、次は「孤島の鬼」か「パノラマ島〜」を借りてくることになるのかな……
No.4651 (読書)


 サバトになりそうだ
2013年03月21日(Thr) 
気温は昨日よりもぐっと下がり、思わず靴下の重ね履きとモコモコスリッパの復活をしたぐらいの今日でしたが、不思議にくしゃみはほとんど出ませんでした。……いやまあ、多少は出ましたが(苦笑)
そして世間さまでは、桜前線が例年にないスピードで北上しているそうで。別管理サイトの掲示板には、続々と再来週に予定されている花見への参加計画が書き込まれています。
半ばプチOFF会と貸しているその花見には、県境をまたいでの参加者すらいらっしゃるのですが、持ち物のなかに「被り物(※必須)」とあるあたり、完全に「旅の恥はかきすて」状態でして。
去年はうっかり衣装が重なっちゃったからと、今年は事前にこいつで行くぜ! という申請書き込みが続々と。畜生、みんな気が早いじゃねえか!

……とか言いつつ、一昨日の段階でうっかりタトゥーシールをポチッている私が、なにをか言わんやですが(苦笑)
ううむ、さすがに顔に貼ってく訳には行かないから、あれだけじゃあパンチが弱いよなあ(悩)<そういう問題か
そんなことを考えて、百均でちょこちょこと買いあさってみたりとか。



あとは家にあるあの金具とかこのパーツを流用して……とか構想を練っているだけで楽しくなってくるのだから、我ながら安上がりなものですvv

……それにしても、去年のお花見で Pao ままさんと初お目見えしてから、もう一年が経つんですねえ。
年を取ると本当に、時間の流れるのが早いものです(しみじみ)
No.4652 (日常)



<< 2013年03月 >>
Sun Mon Tue Wed Thr Fri Sat
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。

サーチ :


 最新の記事
 2013年03月21日の読書
 サバトになりそうだ

 リンク
 神崎へメール
 私立杜守図書館
 蔵書リスト

 

   

 ブログ内記事検索:
 
 AND OR  


Back to Home...

[管理用] [TOP]
shiromuku(fs6)DIARY version 2.41