2012年12月06日の読書
2012年12月06日(Thr)
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本日の初読図書: 以前WEBで期間限定公開されていた「英雄ラグナのやんごとなき事情」が改稿の末に受賞、さらに大幅リライトの上で書籍化されたものです。幸いにも公開中に読むことができており、その時の感想はこちらに書いていたのですが。 むむむむむ…… 出だしを要約すると、↑の記事で書いたものとほぼ変わりないので、そこは省略。 ただ二章目以降からの展開が大きく変わっています。新キャラも何人か登場。それ自体は良いんです。むしろそれを目的に購入したので望むところだったんですが。 ただなあ…… 途中展開はおもしろかったです。確かに、以前はいろいろ寄り道しすぎでとっちらかり気味だったストーリーがすっきりと判りやすくなっているし、WEB版ではモブの一人に過ぎなかったシエテが重要キャラになっていて、後半の展開を盛り上げてくれてます。 大切なのは肉体的な強さ弱さではなく、人との繋がりこそというメッセージ。努力すればするほど裏目に出ていく活動の中で、敵となる人々も多いけれど、それでも少しずつ育まれていく貴重な友情。 ラストのオチもお約束的展開が計算されていて、このまま終わっても良いし、続刊も見込めるし、と。 1冊の本としての完成度は、はっきり上がっているでしょう。
だが、しかし! あえて言おう。私は改稿前のWEB版のラストが好きだったんだ!! 英雄になりそこねた青年ラグナと、堕紳士ロキ。 この二人が最後に見せた、あのラストに私は非常な衝撃を受けたのですYO! 「ああ、作者さんってば北欧神話テイストな名前が好きなんだなあ(笑)」とか思っていたら、そこにそう繋げるとは! というあの感動。 実はすべての黒幕が……だったと判明した時のしらけっぷりとかも、実に「らしく」ってvv それが! すべてっ! 別展開に _| ̄|○
よく読んでみると、『精霊百選』をシエテに渡したのが誰なのか明らかになっていなかったり、ラグナに精霊を封じた相手も不明なままと、明らかに続刊を意識した作りになっているので、まだ希望はある訳ですが。 ロキの正体も謎のまんまですし……続き、出るよ、ね? ぜひあの感動を、WEB版を御存知ない方にも味わって欲しいところです。
あとはぶっちゃけた話、本当にこれは超個人的な好みのことなんですが……イラストが(泣) 確かに私が脳内展開していたのはあくまで私個人のイメージなんだし、作者様はいたく気に入ってらっしゃるようなので、いち読者が文句をつける筋合いではないんでしょうが。 正直、WEB版を読んでいなかったら、表紙だけでまわれ右してました。 中身のイラストも以下同文。 萌え系好きな人には、これがたまらんのかもしれませんが、スマン私には無理だ。なによりロキが若すぎるキラキラしすぎる。そして各キャラのファッションセンスが(以下略) 書籍化の醍醐味とも言うべきイラストが好みに合わなかったので、かなりしょぼんなのでした……
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No.4375
(読書)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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