よしなしことを、日々徒然に……
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 神話博しまねに行ってきた その1
2012年11月05日(Mon) 
開催時期も今週いっぱいとなった「神話博しまね」。
母と二人、始まる前から行こう行こうと話はしていたのですけれど。始まったばかりの頃は「人が多い」、しばらく経つと「暑い」とかなんとか言いつつ腰が上がらず。
先月になってようやく「そろそろ行かないと」となったのですが。
どうせ行くならば、万全を期して楽しみたいところ。
事前情報を仕入れて、日替わりの舞台内容や体験ワークショップのスケジュールを調べた結果、満足のいく日はもう今日のこの日、一択しか残っていないことが判明しました。
あ、危なかった……本当にギリギリだった……(汗)
もちろん目玉となっている神話映像館も楽しみたいし、ついでだから最近整備されたという、周辺の土産物屋さんも見てまわりたいところ。もちろんかかる経費と時間は最小限に。

そんなわけで、電車の時刻表を調べたり切符を手配したりと事前準備は怠りなく。
満を持して、行って参りました!

……ちなみに電車、一時間に一本しかありやがりません。しかも駅の半分以上が無人駅のワンマン電車、二両編成。
いらっしゃる方(もうほとんどいないとは思いますが)は、ほんっきで事前準備が必要ですよ? 駅で一時間待ちぼうけとかなったら、たまりませんからね。
これが映画にもなった路線の実状かと思うと……いや映画は実を言うと見てないんですけど。いったいどんな描かれかたしてたんだろう……?

まあ、それはさておき。
出雲に着いたならば、なにはさて置きまず大社にご挨拶です。



……この大鳥居の前に立つのも、かれこれ中学の時以来でしょうか。
地元民はついうっかり、もっと奥にある駐車場に車を止めて、横合いからショートカットして拝殿に直行しちゃうんですよね。真面目に正面から入ったのは本当に久しぶりでした。
石畳やお店が綺麗に整備されていてびっくりです。
現在は大遷宮中でお仮殿にいらっしゃる神様を拝んできたら、次はいよいよ神話博の会場へ。
最初に向かったのは、メイン目的の石見銀山丁銀ストラップのワークショップです。
……メイン目的がそれかよ! とはつっこまないのがお約束★
500円で金属製ストラップの作成体験ができるなんて、すごい楽しそうじゃないですかvv
月曜日にしかやっていないので、その段階で候補日が七分の一に絞られちゃったんですよねえ……
で、作ってきました。
まずは火傷をしないよう、軍手を二枚重ねで厳重に装備します。
そしてホットプレート(?)で鋳溶かされている金属を、カップごとわしっと掴みます。ここで熱いとか怖いとか騒いではいけません。下手に手を震わせた挙げ句こぼしでもしたら大惨事です。



ちなみにこの金属は錫とビスマスの合金と説明されました。要するにハンダってことでしょうか??
ちょっとグズグズしているとすぐに表面が膜のように固まってくるので、手早く木型に流し込みます。



突っ立ってる爪楊枝は、あとでストラップ金具を通すための穴開け用。
うっかり入れすぎたら、今度はあふれたりしてうまく固まらないので、やり直しです。そして流し込んだ金属が固まりきらないうちに、金属製のハンコでイニシャルを刻印するのですけれど、これがまた難しくて……もたもたしているとあっという間に表面に皺が寄ってしまうし、そのくせ中はまだ液体状だから、力を入れすぎるとへこみすぎて潰れてしまうし。
結局、私は二回、母は一回やり直しました(−ー;) 誰だ、「私達ならすぐに出来るわよね〜」とか言ってた親子は。
五分ぐらい待って、完全に固まり温度も冷えたら、あとは余計なバリ部分をヤスリで削って、金具をつけたら完成。



右の雫型(因幡の白兎モチーフ)が私の、左の小判型(石見丁銀モチーフ)が母のです。
けっこうずっしりとした重さがあって、いかにもインゴットという感じが手に心地よいです。
材料費と体験する楽しみも合わせて、これで1個500円って安くないですか??
とても気に入ったので、これもまたかんざしパーツに作りかえようと思ってますvv

でもって、ワークショップが(それでも)思ったより早く終わったので、お次は第三目的の日替わり無料ステージへ。
こちらは日に7回、さまざまな出し物を公開していまして。これもどうせなら伝統芸能を見てみたいところでした。
で、選択したのが「石見神楽」の「大蛇(おろち)」です。そして月曜日で石見神楽をやっているのが、もう今日しか残ってなかったんですよね……ふふふ……
ストーリーは出雲人ならお馴染みの、高天原を追放されたスサノオが、クシナダヒメを助けてヤマタノオロチ退治をするというシンプルなものです。まともに見たことがなかったので非常に楽しみにしていたのですよ。
……が、観光客のバイタリティを舐めてました。
なんで平日なのに、こんなに人が……っていうか、おそらく近辺にあるのだろう幼稚園だか保育園だかの子供達が、2クラス分もごっそり席を取っていて、ずーーっと後ろで立ち見する羽目になりました。前の人の頭が邪魔で、ステージ1/3ぐらいしか見えなかったよ_| ̄|○ ちなみに子供達は途中で飽きたらしく、先生に連れられて半ばで席を立ってました。次のスケジュールだったゆるキャラのダンスショーを見せてあげた方が、子供にも神楽を見たい大人達にとっても、どっちにもよっぽど優しかったろうに……
で、見てみた感想としては……うん、狭い特設ステージでよくがんばってたね、みたいな。
あの広さのステージで、大蛇が四匹這い回るのは厳しいと思うんだ(苦笑)
しかしおろちの動きは、さすがでした。一匹群を抜いて上手い人がいると思ったら、最初も最後もそのおろちが始めて締めてました。スサノオ役の扇や剣の扱いも、なめらかで格好良かったです。 最後の挨拶でめっちゃ息切れしてたけど(笑)
ただちょっと、場面場面が長すぎて、興味ない人はダレ気味でした。ラストのバトルは盛り上がってましたが、そこにいたるまでのストーリーなんかは、ナレーションも台詞もほとんど聞き取れない古語(?)や方言だから、神話の基礎知識ないと意味不明だと思います。
ああ、やっぱり視界に邪魔が入らない状態で、広い舞台を存分に使った演舞を、脚本片手に見てみたいなあ。

その後は屋台で適当に昼食をとったあと、第二目的の「神話映像館」へ。
これは高さ3m×幅15mという大型ワイドスクリーンに映し出される実写&CGによるヤマタノオロチ伝説の前で、実際に剣を持ったスサノオが映像に合わせて大立ち回りを見せるという趣向の代物。
こちらもストーリー的にはさっきの神楽とほぼ同じなんですが、いやあ、迫力でした。
会場は完全に閉ざされた真っ暗闇。そこに唯一の光源であるスクリーンが客席を囲むようにゆるく弧を描いて設置されており、さらに四方八方から、全身に響く重低音が襲いかかってきます。
スサノオ役の人は、きっとすっごい練習したんだろうなあ(笑)と思うぐらい、映像と殺陣が見事にハマっていて、確かに興奮させられました。
……っていうか、会場のどこかで子供が泣いてた(苦笑)
なんかヤマタノオロチ退治というより、ドラゴンスレイヤーっぽかったですけどvv
良く考えたら、スサノオって紛れもなくドラゴンスレイヤーですよね。しかも特別な剣とか鎧とか装備してない、身ひとつ(お酒は使ったけど)で相手を倒したんだぜ。すげえや。

先日読んだばかりの「ぼおるぺん古事記」とも合わさって、どっぷり神話に浸かった一日でした。

映像館を出たら帰りの電車までちょうど一時間ぐらいだったので、あとは土産物屋で吉田くんTシャツとか手拭いや勾玉、天然石など冷やかしつつ、駅までのんびりぶらぶらと。

  ...続く
No.4302 (日常)


 神話博しまねに行ってきた その2
2012年11月05日(Mon) 
写真が入りきらないので、記事を分けました。

帰りの電車を待つ間、駅舎では映画『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』の撮影で使われたという、デハニ50形・52号車輌とやらが展示されていたので、ついでに記念写真をば。

 

……ちなみに映画は見てません(きっぱり)
でもせっかくですから、ね?
あと電車に乗っていて途中の駅に止まったとき、たまたま地元のゆるきゃら「しまねっこ」の一式飾りを見つけたので、こちらもパチリ。



平田一式飾りというのは、陶器や仏具といった物を針金とかで組み合わせて、人形や物語の一場面などを作成するものです。雰囲気を知りたければこちらあたりでいろいろ見られます。
この「しまねっこ」は、細かいところまではよく見えませんでしたけど、良くまあ器用に作るものだと感心しました。

ラスト、
ついでだから、今日使った1日フリー乗車券。



始発駅から終点まで往復すると、普通に券を買うよりこちらの方が、80円ほど安く上がるのですvv
そして今なら神話映像館+古代歴史博物館(常設展)+1日フリー乗車がセットで1800円というさらにお得な切符もあるそうです。これだと、たとえ歴史博物館を計算に入れなくても280円安くなるのですが、幸いというか、今回はいただき物の神話映像館チケットがあったので、フリー乗車券を買うだけですみました。あとワークショップはさすがに自前でしたが。

いやあ、しかし疲れた……もちろんしっかり楽しかったんですけど!
ああでもこんなに歩いたのって、どれぐらいぶりだろう(苦笑)
明日はきっと筋肉痛。っていうか既に腰とか足首とかが痛い……大丈夫か自分……
No.4303 (日常)



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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。

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