よしなしことを、日々徒然に……
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 2012年06月21日の読書
2012年06月21日(Thr) 
本日の初読図書:
B000JA71VMレンズの子ら (1967年) (創元推理文庫)
E.E.スミス
東京創元新社 1967

by G-Tools
丸々一週間かかって、ようやく読了。
「銀河パトロール隊」、「グレー・レンズマン」、「第二段階レンズマン」に続く、かの古典SFの名作レンズマンシリーズの四巻目にして、事実上の完結編。
……実はずっと敬遠していて、何年も前に知人からプレゼントされたにも関わらず読まずにしまい込んでいました。
個人的に、世代交代物というのは苦手なのです。それまであんなに格好良く語られていた主役達が、時代遅れのロートルとして貶められる。あるいは悲劇的なその後を語られる、そんな展開があると非常に辛いものを感じてしまって……
このシリーズも、1〜2巻はものすごく好き、3巻目はちょっとマンネリっぽいけどまあそれなりにおもしろいと思ってましたが、4巻目は次世代の話だと思うと、どうにも読む気が起こらなかったんです。
しかし、たまたまグーテンベルク21さんで一部を立ち読みしたところ、キムもクリスもまだまだ魅力的そうな雰囲気を感じました。そして実際に読んでみたところ、キムはやっぱりキムだったし、クリスはこれまで以上に活躍してくれました。ウォーゼルにトレゴンシー、そしてこれまではほとんどその行動を語られなかったナドレックといった第二段階レンズマン達にも、それぞれに見せ場があります。
っていうか、やはりシリーズ通しての主役はキムだったなあと思います。子供達はあくまでキムのサポートであり、アリシア人の後継者であり、銀河文明をその手で実質的に率いて発展させていくのは、第二段階レンズマン達の仕事だったんじゃないでしょうか。少なくとも私はそう感じました。
残酷な言い方をすれば、キムとクリスの五人の子供達は、第三段階の心を持つことで生まれながらにヒトの世界から外れてしまったんじゃないかと……

まあそんな訳で。
私は若く発達途中な五人の子供達よりも、成熟してナイスミドルと化したキムにばっかり心を奪われておりましたvv
ああもちろん、デルゴン貴族というタガが外れてちょっぴり阿呆の子となりかけているウォーゼルも大好きですよ?
しかぁし! どんなに若く見積もっても四十半ば、普通に考えて軽く五十代でありながら、精神攻撃も肉弾戦もどんとこい。若い頃とまったく変わらず無茶苦茶やりながら、なおかつ落ち着きも兼ね備えたキムの魅力には叶いませんね。バスカークやヘンダスン、ソーンダイクといった懐かしい顔触れも、まだまだ最前線にてご活躍。次世代が自分よりも高い能力を持つことを認め、率直にそのサポートをすることを喜び、年甲斐もなく全身全霊かけて戦うことを『楽しむ』その姿は、かつてのヘインズ提督やレーシー軍医総監を思い出させますvv
ふふふ、この楽しさはオヤジスキーに目覚めていなければ判らなかったでしょう。そう思えば、これまで読むのを伸ばしていたのは正解だったかもしれません。

ところで今回読んだ翻訳は小西宏さんの旧訳だったんですが……えーと、こんな訳でしたっけ??
1〜3巻は新訳と両方読んでいて、たとえば「デルゴン上帝族」よりはやっぱり「デルゴン貴族」のほうがしっくりくるよなあ、などと旧訳の方をより好んでいたのですけれど。
「晴朗な宇宙空間を!」という形容にちょっと引っかかってしまいまして。そこはやっぱり「クリア・エーテル!」って言ってくれないと……と思うのは、あれか、ドラマCDとか公式パスティーシュ「サムライ・レンズマン」の影響なのか??

あと内容的なことに触れると、正直いささか話が散らばりすぎている感じがしました。主役級の三段階レンズマンが五人もいて(また妹達のどれが誰だか/汗)、さらにそれにクリスを加えた六人がそれぞれ内面的に成長しつつ、四人の二段階レンズマンが個々に事件を追って、それをアリシア人と三段階レンズマンが裏からサポートして……ということで、いまひとつ散漫な感じがしたのは否めないかと。
ブラック・レンズマンも仰々しく登場した割には、ほとんど問題にならないまま消えていっちゃいましたし。
……やはりこのシリーズは3巻目で完結、4巻目以降は番外的おまけとして読んだ方が良いのかなあとか思ったり。
No.3836 (読書)


 お腹を下しませんように
2012年06月21日(Thr) 
去年の夏に買った、パソコン冷却用の卓上扇風機。
心なしか最近、首を振らせていると「きき、き」というかすかな音が聞こえてくるようになりました。っていうか、たぶん扇風機からだと思うんですけど、正直あまりに音が小さくていまひとつ特定できないんですが。
とりあえず首の可動部分を見てみたら、なんとなく粉っぽくなっているような気がしたので、気休めにでもと機械油を挿してみたり。
そしたらまったく音が聞こえなくなったので、やっぱり原因はそこだったのでしょう。なにせ1500円の代物ですからね(苦笑) ワンシーズン保てば御の字ってところを、これが2シーズン目。さて果たしてどれだけ働いてくれることやら……

ぶっちゃけ今の時期に小型とはいえ扇風機をかけていると、まだ手とか腹とか冷えるんですよね……でもこないだ既に、PCが突然ブラックアウト現象を経験したからなあ(−ー;)
データがふっ飛ぶ危険を考えると、キーボードに風を当てざるを得ません。とりあえず腹まわりは膝掛けとかで防護してます。
母作成の布ポンチョも、前あきじゃないぶん、良い感じにお腹をガードしてくれてありがたいです。

以下はヒトコトお返事です。
No.3837 (日常)



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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。

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