2012年03月29日の読書
2012年03月29日(Thr)
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本日の初読図書: 松永誠一郎は長いあいだ肥後の山中で、一人鳥獣達と暮らしてきた。棄て子であったという。赤子の頃、宮本武蔵に拾われ十四歳までに刀法を叩き込まれたが、武蔵の遺言により二十五まで山を出るなと言われ、それに従って生きてきたのだった。孤独の中で己の刀を磨き上げ、ようやく自在を得たその時を待っていたように、山を下りる日が来た。 武蔵は死に際し、二十六になったら江戸吉原の庄司甚右衛門を訊ねよと言い、添書きまで遺していた。その言葉に従って長旅を続けようやく吉原にたどり着いた誠一郎だったが、彼は吉原がどういう場所かも、花魁のなんたるかも知らずにいた。 何も知らぬまま町で甚右衛門の名を出した途端、誠一郎を多数の殺気が取り囲む。そしていぶかしむ彼へ、吉原の創始者である庄司甚右衛門は、十三年も前に死んでいると告げられた。 甚右衛門の息子はこころよく彼を迎えてくれ、そのもとに滞在することとなった。やがて誠一郎の素性 ―― すなわち宮本武蔵の弟子であることが知れると、町中から浴びせられていた殺気は、打って変わった温かいものに変じた。 そして彼の前に姿を現した、謎の老人 幻斎。老人は吉原についてのあらゆることを、教えようと言う。 そうして誠一郎は知らず知らずのうちに、吉原の存亡に関わる事態へと、流されるように巻き込まれていくのであった ――
丸六日かかってようやく読了。 以下、ちょっと辛口につき記事をたたみます。
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No.3677
(読書)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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