2010年12月30日の読書
2010年12月30日(Thr)
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本日の初読図書: 小兵衛がかつて、敵討ちの助太刀をした門人。見事に敵を討ち果たし名を上げたはずの男は、二十数年ぶりに出逢ったいま、すっかり変わってしまっていた。蕎麦屋の亭主に乱暴を働き、反対に叩き出された彼を尾行した小兵衛は、その振る舞いが周囲に迷惑を掛けているようならば、自分がなんとかしなければと気を配った。 実際、金に困っているらしい彼は、小兵衛のかつての恩人とも言える金貸しから金を借りており、その返済が焦げ付いているらしい。 また一方で、その二十数年前の助太刀の際、自身が斬り殺した侍の息子に出逢い、思わぬ友誼を結んだ小兵衛は、逆恨みでその若者を狙う陰謀にも巻き込まれ……
昨夜十二時過ぎてから、布団の中で読了しました。剣客商売、ついに最終巻です。 いやはや、まさか年内に三大シリーズ(仕掛人、鬼平、剣客商売)を制覇できるとは思いませんでした。さすがは池波正太郎。読ませてくれます。
解説には、結果的に最終巻になってしまったわけで、池波先生は続きを書かれるつもりがあったかもしれないとありました。しかし、私はこれが最終巻だったと思います。 ……だって田沼さんは病没されちゃうし、その他のレギュラーキャラ陣も、やたら「○年後にはこの世にいなかった」とか「小兵衛より先に死ぬこととなった」とか「○才まで生きた」ってな具合に描写されてるんですもの。これはやっぱりシリーズを終わらせる覚悟をもって書かれた文章ではないでしょうか。
ちなみに今回、大治郎さん一家はあんまり出てきませんでした。 代わりと言ってはなんですが、秀さんと又六ができちゃった婚してます。二人とも初登場の時には、こんなに活躍するキャラになるとは思ってもみませなんだ。個人的に又六けっこう好きだったんで、幸せになってくれて嬉しいです。 そして小兵衛さんは九十三まで生きたそうですが、そうなると孫の小太郎ちゃんも三十才をこえているはず。はたして小兵衛さんは曾孫の顔を見ることができたのでしょうか。
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No.2999
(読書)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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