2017年04月29日の読書
2017年04月29日(Sat)
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本日の初読図書:
タティングレースのおすすめ書籍は? と探すと、かなりのところで名前を挙げられている一冊。 同著者の「新しい世界」よりも前に刊行されているらしいです。
どちらかというと、過去のアンティークレースを再現する方向に向いているのでしょうか。 「伝統」とか「古典」とか「代表的なモチーフ」といった文言が散見されます。 作品についても、モチーフを編みながらピコ繋ぎするのではなく、バラバラに作成してから針と糸で縫い合わせるというか結び合わせるタイプとか、「資料室で見たコレクションを目数をメモして再現しました」とコメントされているものなど、非常にクラシカルな印象があります。
技術的には、「新しい世界」に較べると難易度低めかなと。 表紙のドイリー「華麗」とか、大量にビーズを入れ込むバッグ二つは、見ているだけで気が遠くなりそうですが。他のものはなんとか、手が届く……かも? みたいな。いや実際にやったら絶対に無理そうですけど。 もしかしたら指定糸が比較的太めというのが、一番の理由かもしれません。 正絹絽刺し糸というのはどうもレース糸の#20相当のようですし、他には70番指定が「華麗」のみ。「華」というデザイン的にはシンプルなモチーフ繋ぎのテーブルマットが100番指定で、他はほぼ40番かそれよりさらに太い糸です。 デザインも、小さめのモチーフを繋いでいくものや、ブレードっていうんですか? 縁飾り的なやつが多めなのが、そんなふうに思わせるんじゃないかと。
それよりも、丁寧な技術説明にページを割いているのが、この書籍の魅力でしょう。 解説ページで使われているシャトルが、クロバー製じゃないあたりなんだか感慨深いです。
っていうかこのシャトル初めて見るけど、いったいどこのメーカーのなんだろう……? 薄いぶん糸を巻ける量は少なそうですが、そのかわり狭い場所にも通しやすそう。 アイスの棒を使用した代用シャトルの作り方なども紹介されていますし、今よりもさらにタティングレースの知名度が低くて、道具とか手に入れにくかった頃の書籍なんだろうなあ……
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No.8149
(読書)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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