よしなしことを、日々徒然に……
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 糸始末をいかに減らすか
2016年08月16日(Tue) 
……が、タティングレースにおける基本にして重要なポイントだと、私は思っています。
一番最後の結び終わりだけは、マジックスレッドでも使わない限りどうしても結んでボンドで止めるか、針で縫いこんでいくしかないのですが、これが手間もかかるし仕上がりも歪んでしまいがちで、私の技術では今ひとつ美しくなりません。
先達の方々も同様に思って、いろいろ試行錯誤してこられたのでしょう。

今日挑戦してみたのは、「タッチングレースとビーズタッチング」に載っている「10 連続編みのストール」に使われているモチーフ。
見本作品は82単位×12列を繋げるという大作ですが、とりあえずやり方を練習してみるだけなので、6単位ほどで始めてみました。列は3〜4列ぐらいにしようかと。

この作品自体は、シャトル1個と糸玉だけでできる、リングとチェインを繰り返すだけのシンプルなものです。しかしそのシンプルさが逆にクラシックで好みなのと、あとはモチーフ同士の繋ぎ方の説明に、興味を惹かれました。

ちょっと説明文章がシンプル過ぎて、把握するのに時間を要したのですが、たぶん↓こういう感じでしょう。

まずはシャトルと糸玉が繋がった状態で、いきなりチェインの真ん中から作り始めます。
この時チェインの先には、クリップなど(本では「穴糸ぐらいの太さの糸」)を挟んでおきます。



そのままぐるっと一周して、一枚目のモチーフを作成。



前述の通り、とりあえず6単位。
結び始めの位置(チェインの真ん中)までたどり着いたら、クリップを外した最初の穴(ピコ)へロックジョインしておき、シャトルも糸玉も少し長めに糸を残して切ります。

続いて同様の手順で二枚目を結い始め、チェインのピコ部分で一枚目と繋ぎながら進めていきます。
なおこの時はシャトルと糸玉が繋がっていませんが、シャトルからちょっと長め(1〜2mぐらい)糸を引き出して糸玉代わりにして開始。引き出した糸が残り少なくなったら、改めて糸玉をロックジョインで接続。次のブリッジを残り糸と新しい糸玉の端糸とシャトル糸の三本を芯にして結ってやればOKです。

そうやって、1枚目の結び終わり位置まで来たら……



結び始めのクリップを外した穴にピコ繋ぎをして、あとはだらっと出ている2本の糸を、シャトル糸に添えて、続きのチェインをまた芯糸3本で結っていきます。

本当はそのチェインの根本までで充分なんでしょうが、ちょい不安だったので、私は次のリングをシャトルだけで作成したのち、その次のチェインも3本で結っていきました。



ここまできたら、あとは一枚目の結び終わり2本を、ちょっと引っ張り気味にしながら切り落せば、糸隠し終了。
針もボンドも使わずに、一枚目の結び終わり糸を始末することができました。

このやり方を繰り返していけば、何枚のモチーフを繋いでいっても、針を使うのは最後の一枚だけで済んでくれます。
最後の一枚だけは、通常通りにリングの根本から結い始めた方が、綺麗に仕上がるんでしょうね。

……しかし私の腕がまだまだなのか、繋ぎ目部分のチェインだけ、形が歪み気味なのが気にかかる……(´・ω・`)


この方法、おそらくはスプリットチェインという技法でも可能だと思うんですよ。

■あーるのシカゴ生活記 & タティングレース スプリットチェイン(タティングレース)
 http://rinchicago.blog113.fc2.com/blog-entry-575.html

前回作成したモチーフで阿呆なほど練習したスプリットリングと、似ているようで難易度はさらにUP。
シャトルが通る大きなリングに、ダウンワードステッチを施してから引き締めるスプリットリングと異なり、これはロックジョインで先に完成サイズに固定したチェインの芯糸へ、シャトルの先だけを差し入れて作業するという難しさ。

最初にこの記事を読んだ時は、「こんなの絶対無理。こんなん使うほど難易度高い作品なんて作んないし」と思ったのですが。
しかしこの技法と今回のやり方をミックスすれば、きっともっと歪みなく自然な形でモチーフを繋ぎつつ、針を使わない糸始末で進めていける、はず!

ちょっと三枚目に手を付ける前に、太めの糸でスプリットチェインの練習をしてみたいと思います。

ああ、こうやってどんどん深みにはまっていくんだなあ(笑)

でもたとえば、渦潮と前回の四つ葉モチーフを経てマスターできた、ロックジョインとスプリットリングを使えば、あのスクエアモチーフも、もっとレベルアップできると思うんですよ!
スプリットリングを使えば一段目から二段目に上がる時に糸切らずにいけるし、二段目もロックジョインで繋いでいくと、歪みがさらに減るはずなんだから。
だからスプリットチェインも、覚えて損はない、きっと!!

いやもう本当にね、ほかのタティングレース関連ブログ記事なんかを拝見していても、みなさん糸始末が面倒だ。そこだけは楽しくないとおっしゃってるんですよ。まったくもって同感で。

糸始末を減らすためなら、おれはやるぜ!!

……結局、お盆休みもレース三昧だったなあ(笑)
あと久しぶりにけっこう眠れました。5月あたりからこっち、朝とか休日でも……むしろ休日こそ早くに目が覚めちゃって、睡眠が不足気味だったので。
今日も目覚まし鳴る前に起きちゃいましたが、午後にかなり長めの昼寝ができたので、気分も体調も良い感じです。ちょっと雨降って、気温が低くなってくれたのも助かった(苦笑)
No.7782 (創作:: タティングレース)

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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。

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