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イメージコンセプトは虫入り琥珀。 試作に試作を繰り返し、手を変え品を変え、糸で包まず着色や接着をした段階でボツにしたタブレットも数知れないアレが、ようやく……ようやく満足の行く仕上がりとなってくれました。
「琥珀蝶々・改」です! やっと、やっとここまで辿りつけたんやで……(T▽T)
透明感とほのかなムラを兼ね備えた飴色の中に、浮かぶは羽を広げた黒い蝶々。 こういうのが作りたかったんだよ〜〜《o(><)o》
先日作ったのと比べてみると……
ほら、蝶々の映え具合がまるで違います。 素の金色のままで入れると、飴色の中に溶け込んでしまって、光を反射する角度か逆光のとき以外は、よく見えないんですよ(しょぼん)
なのでなんとか蝶々を黒くしたかったのですが……これがなかなかうまく行きませんで。 金属製のネイルパーツである蝶々を、最初はお約束通り油性マジックで塗ってみました。 結果、仮止めのため薄く塗ったトップコートの上に置いた瞬間、色が溶けてトップコート全体がずず黒く染まりました(−ー;)<いろんな人が通る道らしい
なら同じマニキュア同士は……と、黒いネイルで塗ってみたら、粘度が高すぎて透かし模様が潰れるどころか単なる黒い塊に。
次は油性マジックで塗ったのを何かでコーティングすればいいかと、セロテープで挟んでから封入してみました。 ……ぱっと見はいい感じだけど、注視すれば蝶の周囲にぐるっと隙間が空いていて、間に挟んでいるのが丸判り。
あとは、油性マジックで塗ったあとに水性ニスで薄くコーティングしてやると良いという情報を見かけ、わざわざ新品を買ってくるしかないかと思ったのですが。
です、が。 いろいろ調べている中で、水性マジックでレジンアートをしている方もいらっしゃるという、そんな情報を見かけたのですよ。ちょっとどこのサイトだったか見失ってしまったんですが、ガラスやプラスチックにも書くことができる、水性顔料マジックを使っているということでした。
え? 水性マジックってプラスチックやガラスや金属が相手だと、弾かれて色が乗らないんじゃないの?? 今の今までそう思い込んでいたので、これまでプラバン細工をする時なども、自宅にあるマジックは「水性」という文字を見るだけで「駄目」とハネていたのですが。 しかし……
母のところにあった、これ。 よーーーく見てみたら、「〜ガラス・プラスチック・金属等にも〜」って書いてあるじゃないですか!! しかも15色セットなんて、実に豪華な品揃え。
水性なら、レジンだけでなくトップコートにも耐えてくれるかも……? と、試してみたのですよ。
なんだよ、めちゃめちゃ綺麗に塗れるじゃん!! しかも試しに除光液で拭いてみても、全然落ちません。ある意味不可逆性がやばい(汗)<やり直しが効かない作業に弱い
で、いつものように油性マジックをトップコート含ませた筆先でこすって溶かすやり方で、透明感のある茶色に着色・乾燥させたガラスタブレットを2個用意。 片方へ改めてトップコートを1滴垂らし、ドキドキしながら水性マジックで黒くしたネイルパーツの位置決め・仮止めをすると……おお、まったく色が滲まない! そして制限時間に縛られると墓穴を掘ると思い知ったので、今回はセリア(系列)のUVレジンを少量垂らして、もう一個のタブレットを乗せ、直射日光の差し込む窓辺に二時間ほど放置した結果が……
このように仕上がった次第なのですよ。 ふぉぉお……パーフェクトじゃないか……多少のムラとか気泡が、むしろより琥珀っぽくていい感じvv 金色のままで満足しなくて、本当に良かったです(しみじみ)
……これで加工方法が確立できたし、さて今までの失敗作は、除光液に漬け込んで元のパーツに戻すかな……(苦笑)<けっこう大量に失敗してる
なお、前回は糸の色が濃すぎてよく見えなかったでしょうが、側面にはこんな感じの飾りフレーム編みを入れています。
こうすると全体のボリュームがアップするという効果も、もちろん狙ってはいるんですが……一番の理由は、2個合わせたガラスタブレットの、接着面を隠すためだったり(^ー^;;)ゞ
今回使用した材料は、
ガラスタブレット:直径14ミリ×2個 ネイルパーツ:蝶々(ダイソーの5ミリサイズ) ※レンズ効果で倍ぐらいの大きさに見えてます ロウ引き糸 はしご編み芯紐:40cm×2本 はしご編み編紐:120cm 飾りフレーム編紐:60cm×2本 ストラップパーツ:1個 UVレジン(セリア) 透明マニキュア(トップコート) 油性マジック(茶) 水性顔料マジック(黒)
以上です。 蝋引き糸は、合計で3.2mですね。たぶんビー玉(通常サイズ)とかでも、同じぐらいの長さで行けると思います。 なお飾りフレームは、本体はしご編みの編紐(120cm)がけっこう余ったので、それを今度は芯にして、両側からそれぞれぐるっと一周(計2周)させました。そしてバチカン部の平結びは、本体はしご編みの芯紐の続きで結んでます。 糸の節約も大事ですが、処理する糸端の数をできるだけ減らすのも、仕上がりを左右する大きなポイントだと思うのですよ(しみじみ)<今回は結び目5箇所、糸端10本を焼いた
ロウ引き糸の焼き留めについて、ようやく掴んできたコツとしては、
1.糸を切る時は短すぎても駄目だけど、長すぎるのもアウト(3ミリぐらいが限度?) 2.炎で炙る時は、焦ってはいけない。火の青い部分でじわじわと溶かし、糸が燃えてしまったらすぐに吹き消す。 3.溶けた糸端を押さえる時も、慌てずに。一呼吸置いてちょっと冷めてから、指先で押さえてなじませる。
といったところでしょうか。 特に2番は大事です。 ロウ引き糸に火がつくとそこが焦げて黒くなってしまい、糸の色によっては台無しになってしまうので。焼くというより溶かすというのを念頭に置くのが大事みたいです。
ああそれにしても、細かい作業やり過ぎて頭が痛え……<自業自得です
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No.7569
(創作:: マクラメ)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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