2016年02月27日の読書
2016年02月27日(Sat)
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本日の初読図書: 「悪魔の手毬唄(マンガ版)」長尾文子、横溝正史
念願だった長尾文子版、金田一耕助の「悪魔の手毬唄」を、ようやく読むことができました。 この前後編分割掲載のためだけに、雑誌は買わない派の私が2冊も購入しちゃいましたよ(−ー;)
それぞれが670ページ超で場所取るし、いっそ必要部分だけ切り取って別紙で表紙つけちゃおうかなあ。あるいはもっと思い切って、バラして一度スキャナで自炊してから、もう一度ホッチキスで綴じてやろうか。幸いのど(見開きの綴じ部分)にかかってるコマ、ほとんどないし……
まあそれはさておき。 それぞれ前編は158P、後編は123P。ボリュームたっぷり、厚めの単行本一冊分の分量がありました。内容も相変わらずしっかりみっちり長尾文子さん。目につく改変はなく、いっそ愚直なほど原作に忠実です。 かえっていろいろなメディアミックスで記憶が改竄されてしまっていて、「あれ、秤屋の娘は樽の中で殺されてたんじゃなかったっけ?」とか、「え、なんで手毬唄の一番で、桝屋の娘じゃなくお庄屋さんが寝かされてるの??」と、こっちの方が改めて正解を教えられる始末(苦笑)
放庵さんちの水瓶にサンショウウオが入ってるのは何故かと金田一さんがこだわり続けたり、放庵さんの死体がどこから見つかったか、そして彼は死後も結婚したと言えるのではなんて後日談的述懐など、省略してもストーリーに支障ない部分さえ、きちんと押さえてくれているのが長尾先生。
横溝作品のコミカライズには定評のあるJET版でさえ、この「〜手毬唄」は相当な改変が為されてましたしね……まあ、あれはあれで面白かったんですけど。
そして必要以上に華美な殺害現場を演出するでなく、しかし金田一シリーズでも屈指と言える美男美女揃いの登場人物達は、実に美しくvv うん、やっぱり金田一のコミカライズは、長尾版が一番だと思います。 ああ、ほんっとーーーーに、長尾先生の獄門島が欲しい、読みたい〜〜っっ(><)
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No.7431
(読書)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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