よしなしことを、日々徒然に……
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 2015年11月27日の読書
2015年11月27日(Fri) 
本日の初読図書:
406218382X猫弁と少女探偵
大山 淳子
講談社 2013-08-30

by G-Tools
今度の依頼は、誘拐事件の解決。しかも三毛猫の。
それは弁護士ではなく探偵の仕事なのだが、依頼人であるシンデレラシューズの社長夫人にそれを訴えても、聞く耳を持ちそうにない。それに気になる点もいろいろとあった百瀬は、三毛猫の本来の飼い主である、マンションの隣室に住む小学生の女の子と共に動き始める。
一方で百瀬の婚約者である亜子は、いっこうに入籍や式の準備について話を進めようとしない百瀬に、もどかしいものを感じていた。そんな彼女へと、同窓会で学年きってのイケメンが声をかけてきて……

猫弁シリーズ4作目。
……喜ぶべきか悲しむべきか、モノ書きの神様が飛び去ってしまわれたようで、積みっぱなしになっていたこれに、ようやく手がつけられました(苦笑)
今回は小さな女の子が探偵役を務めるというので、読む前は少々不安だったのですけれど。読み始めたら安定の猫弁節でした。
しかも彼女、ポッと出のモブキャラじゃないんですよ!
1巻で百瀬さんに、エレベーターの中で霊柩車を指差して、「あの車、空を飛ぶの?」って訊いた、あの女の子なんです。
それだけじゃなく男の子も登場するのですが、彼もまた1巻の頃からずっと、百瀬事務所の黄色いドアに貼り紙をしていっていた小学生。
共に親子関係、家庭環境について問題を持つ彼らと関わることで、百瀬さんはこの年齢になるまで先送りしてきていた、己の家族関係について思いを馳せ、そして改めて成長してゆく。
最終章、「百瀬の卒業」など、ああ1巻であんな夢のない会話をしていた百瀬が、ついにやったか! と、もう感慨無量です。
そして2巻で引きこもりを脱した透明人間改め透明弁護士さんは、わざわざ事務所まで挨拶にやってきてくれるし、最初はとんでもないモンスター依頼人だったシンデレラシューズの社長夫人は、なんだかどんどん味のあるキャラクターになっていくしで、このあらゆるキャラを使い捨てにせず、ちゃんとその後を描いてくれる姿勢が、私がこのシリーズが好きな理由のひとつなのですよね。

お話はついに百瀬さんの過去が少しずつ姿を現してきて、最後に何やら不穏な電話がかかってきたところで、以下続く。
うぉぉ!? これは、これは先が気になる〜〜〜(><)
次の一冊はシリーズ完結編だそうで。いったいどんなふうなお話になるのか、果たして百瀬さんは亜子さんと無事結婚までたどり着けるのか。個人的ドラマ配役がぴったりすぎた同僚の寿春美さん@柳原可奈子は、このまま海外へ旅立ってフェードアウトしてしまうのか。同じく梅園大家さん@伊東四朗は??
シリーズ終了は寂しいですが、でも気持ちよく綺麗に終わってくれるお話というのも貴重ですし、読む日が来るを楽しみにするとしますvv
No.7244 (読書)

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 プロフィール
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。

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