2015年11月15日の読書
2015年11月15日(Sun)
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本日の初読図書: あらすじについては、WEB版を読んだ時に触れているので省略。 アース・スターノベル様の、「ダイジェスト化なし」「公式サイトで100P近くも(しかもキリの良い所まで)試し読みさせてくれる」「Amazon や Twitter で表表紙どころかカラー口絵まで高画質で公開」というその姿勢に敬意を表し、新刊予約で購入させていただきました(合掌) ちなみに試し読みでは、地図と挿絵二枚を含む「太守アイリアの執務録」まで読めます。 あと初回版限定封入特典『人狼主催の人狼ゲーム』って、てっきり双六みたいなものでもついてくるのかと思っていたら、『人狼ゲームをプレイしている、いつものメンバーのわちゃわちゃ』という描きおろしSSつきリーフレットでした(笑) とらのあなで買った場合につくという『師弟のひととき』、くまざわ書店の『犬人たちのサプライズプレゼント』、WonderGOOの『モンザの休日』も気にはなりますけど、その中では一番私好みのSSだったかも?
この巻には、37話「魔都リューンハイト」までが収録されていました。 巻末には60ページほども割いて、隠れ里時代の少年ヴァイトがモヴィちゃん師匠に出会い、魔法を習い始め、それによって人間形態のまま怪物を退治したという、WEB版でちょこっと触れられていた内容が語られています。魔の海と戦った時に言っていた、「修行時代に一度だけ実験した」というアレも絡まっていたりと、随所で読者をニヤリとさせてくれます。
そしてヴァイトの自己評価が異様に低い理由も、なんだかいろいろ垣間見えてきた気がするような。 もともと「前世のことは、あまり覚えていないし、思い出す必要も感じない」とか言っていたあたり、何かしらあるのかなあとは思っていたのですが、書籍版を読むとその印象がますます強まります。 さらにモヴィちゃん師匠の回顧録もちょこちょこ書き足されており、ヴァイトには魔法を慎重に教え、一介の魔術師で終わらせないためにあえて奥義も伝授しなかったため、誤解をしているようだとありまして。 そこへ持ってきて、魔法なしで戦った場合の純粋な人狼としての強さは、従兄弟のガーニー兄弟にも、女のファーン姉ちゃんにも負けるという、子供の頃からの刷り込みにも近い認識。
つまりヴァイトは自分のことを「人狼としては平均以下、魔法使いとしても落ちこぼれ。ただ前世の知識でズルしているだけ」と考えてるんでしょう。それとやっぱり前世でも、なにか自分を卑下したくなるような何かがあったんだろうなあと。
でも実際には、めっちゃ有能なんだけどね。しかも挿絵で見ると、普通にイケメンなんだけどね! どこが「地味な田舎の武装ゲリラ青年」だよww 見た目も中身も優秀とか、爆発しろwww
なお最初にカラー口絵が公開された時には、人狼メンツがけっこう露出高くて「ああ、大人の事情か……」とか思ったんですが。その直後のWEB版更新で、人狼達は変身すると服が破けるから、いろいろと工夫している。ヴァイトだけは面倒だからその工夫をせずに普通の服着てて、しょっちゅう破って怒られてるっていう描写があって、ああそうなのかとすとんと納得したのでした。
……って、それを頭に置いてこの一巻あたりを読んでいると、「あれ、このシーンのヴァイトって……良くても半裸? うっかりするとポロリ??」とか思う場面もあるんですが(笑)
ちなみに口絵の中央右側にいる、やけに色気のある流し目の兄ちゃんは、鍛冶師のジェリクでした。 このあたりの人狼隊メンバーも、WEB版を最新版まで読んだ段階で改めて書籍版を読み返すと、ちゃんと見分けがついて面白いんですよねえ。特にジェリクは、幼馴染で親友で人狼にしては珍しく気の回せる職人気質で、しかもヴァイトに心酔してるっていう、めっちゃ美味しいポジションなのだと今なら判る! ジェリクだけが、ヴァイトのことを「大将」って呼んでるんですよねえ。 しかもトゥバーンの400人と戦った時なんて、当たり前のように飛んでくる矢の盾になったり、細かいフォローをしてくれてるって、もうどんだけvv
ウォード爺さんとかファーン姉ちゃん、モンザあたりも、イラストがつくととたんに判りやすく見分けがつくようになって。ありがたいことこの上なく。あと地図も!! ああもう、これはニ巻以降に出てくるだろう、砂漠出身のハマームとか悪徳商人、副官の副官に世紀末ヒャッハーとかも楽しみだvv
……ただ、一個だけ突っ込んで良いですか、絵師さま。 魔王さまとの最初の謁見の時、ヴァイトは人間形態じゃなく人狼の姿だったと思うんです。そこだけ、そこだけ本文の通りだったら、文句はなかったのに……それだけは惜しまれます。
あ、最後にもう一個。 実は私、なんでヴァイトが名前を呼び間違えられるのを嫌がるのか、よく判ってなかったんですよ。 バイト……ファイル容量(byte)っぽいから?? とか思ってたんですが。 なるほど「アルバイト」みたいだったからなんですね。ある意味この点が、書籍版を読んで一番良かったというか、納得がいった点だったかもしれません(笑)
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No.7222
(読書)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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