2015年06月03日の読書
2015年06月03日(Wed)
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本日の初読図書: 「世界で一番幸福な奴隷(小説家になろう)」 http://ncode.syosetu.com/n7206co/
アルバス国の王女トリステは、昨年生じたクーデターにより家族を殺され、自身は奴隷として隣国ルクスの王、クピディタス・ファートスに献上された。 王族であるトリステにとって、耐え難いほどに屈辱的なはずの状況。しかし冷酷な王として恐れられているクピディタスは、驚く程に優しかった。 奴隷というよりも愛妾として丁重に扱われ、かつて自国で暮らしていた頃よりもずっと贅沢な品々に囲まれている。 「愛しいトリステ。お前の為だったら、私はどんな願いだって叶えてやる。お前が望むものは何だ? さぁ、望みを口にしてみろ」 普段は滅多に表情を変えないクピディタスが、トリステの前でだけは優しく愛情深い笑みを浮かべ、繰り返し問いかけてくる。トリステはいつも同じ答えを返した。 「私はこれ以上、何も望みません。私は、今の状況が堪らなく幸せなのです」 自分は、世界で一番幸福な奴隷だ、と。 しかしクピディタスはその答えに肩を落としてため息をつく。 「違う。その笑みじゃない。その笑みは、私が見たい笑みではない。私が見たい、そなたの心からの笑みを見せてくれ」 そうして様々な贈り物の末に、クピディタスが用意したものは……
ヤンデレ溺愛系の読切短編。 残酷描写かつ、どんでん返しあり。 ラストは七瀬かいさんの「フロリアーダ綺譚(天使の擬態に収録)」を思い出しました。
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No.6862
(読書)
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プロフィール |
神崎 真(かんざき まこと)
小説とマンガと電子小物をこよなく愛する、昭和生まれのネットジャンキー。
ちなみに当覚え書きでは、
ゼロさん= W-ZERO3(WS004)
スマホ= 003P(Android端末)
シグ3= SigmarionIII です。
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